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長かった教育実習が終わり、ようやく身体を休めることができるようになって数日が過ぎた。
つらかった教育実習も、授業の回数を重ねるごとに自分なりの授業の進め方が身についたのか、生徒の反応も良くなっていった。
研究授業では俺の問いかけに生徒達が積極的に挙手してくれて、見にきていた先生方も褒めてくれ、成長の手応えを感じた。
最終日には担当していたクラスから寄せ書きをもらい不覚にも泣きそうになったし、ある女子生徒から「橘先生、あたしが『教育実習の先生の授業わかりづらい』って言ったの、聞こえちゃってましたよね?あれ、照れ隠しで言っちゃって、本当は先生の授業好きでした!ごめんなさい」と言われた。
忠士君からは手紙をもらった。
破ったノートに一言、『先生の最後の授業、まあまあ良かったよ』とだけ書いてあった。
苦しかったけど、いい事もあったな。
何より教師になりたいと思う気持ちが強くなった事が良かったと思う。
しかし疲労は相当溜まっていたようで、翌日からの俺は寝れなかった分を取り戻すように惰眠を貪った。
気がつくと夏休みも終了目前だ。
今日は家にお客さんが来る予定がある。花友の奈緒さんだ。
「この間のサンカヨウの写真が綺麗に取れたから現像して渡そうと思って」
そうメールをくれたので会う約束をした。
丁度家のプルメリアが綺麗に咲いているのもあり、家に呼んだ。
以前友達を連れて来たいと言っていたけど、友達は遠くにいて来られないらしい。
花友というのは、俺達が勝手にそう呼び合っているだけなのだが、綺麗な花を見つけた時に携帯電話で写真を撮って報告し合うというライトな関係だ。
俺の家は母親がガーデニング趣味なのもあって、年中何かしらの花が咲いている。
だから写真を送ってあげると奈緒さんも喜ぶ。
彼氏や友達に見せるために綺麗な写真を集めているらしい。
庭の椅子に腰をかけて花を眺めていると、家のインターホンが鳴った。
奈緒さんが玄関で立っていたのでお出迎えをする。
「橘さん!」
「こんにちは」
庭に通し、椅子に座るよう促し、俺は麦茶を出した。
まだ残暑が厳しく、駅から歩いてきた彼女は一気に麦茶を飲み干した。
車で迎えに行くと言ったのだが、散歩も兼ねているからと断られたのだ。
「早速だけど、これ」
奈緒さんから綺麗な水色の封筒を手渡された。
中からは綺麗なサンカヨウの写真が出てきた。
五月に我が家で咲いたものだ。
その日は晴れていたため、花びらは白く、サンカヨウ特有の性質は見られなかったが、それでも綺麗だった。
奈緒さんの写真には魔法がかかっているような魅力があった。
奈緒さんは花の他にも空や虹の写真もくれる。
美しく写された花や風景を見ると、心が洗われたような気分になるのが不思議だ。
写真の右下には『N.S』と書いてある。
奈緒さんのイニシャルだろう。
「そういえば、奈緒さんのフルネームって聞いてないよね?」
「えへへ、内緒」
「え!?なんで!?」
「素性はあんまり知られたくないんだ」
奈緒さんは舌をぺろりと出し、二杯目の麦茶も半分くらい飲んでいた。
奈緒さんは隣の県の高校生だという事くらいしかわからない。
電車に乗ってわざわざ花を見にくるのだから相当な物好きなんだろうな。
「今年も見せてくれてありがとう。来年も来るね」
「プルメリアも綺麗だから見てあげてよ」
そう言って俺はプルメリアの鉢植えに案内した。
形の整った五枚の花びら。
中央は黄色、先は白へと色の移ろいが見事である。
奈緒さんはうっとりとして花びらに優しく触れ、持ってきていた一眼レフでプルメリアを撮影した。
「友達も早く来れるといいね」
俺は呟くように言った。奈緒さんは複雑そうな表情で笑った。
「友達っていうか、あの時友達って言ってた人がその後彼氏になったんだけどね」
「ああ、そうなんだ。おめでとう!」
「ありがと」
「じゃあなかなか会えないんだね」
「そうなんだよねー」
「遠距離?」
「まあそんなところ」
奈緒さんは、触れられたくない話題なのか、曖昧に濁し、プルメリアの撮影を終えた。
年頃の女の子に男の俺が恋人の事を聞くのは不躾だったかもしれない。
常々思っている事だが、コミュニケーションは難しい。
「プルメリアの花言葉って知ってる?」
奈緒さんは屈託のない笑顔をこちらに向けた。
嫌なことでも振り切るかのように眩しい顔で笑っている。
「知らないなー」
「『気品』。他にもあるけどね」
気品か。
その言葉を聞いてふと藤谷さんの顔が思い浮かんだ。
彼女の気品溢れる端整な顔立ちがプルメリアに重なった。
あの美しさは花にも負けない。
「橘さん、今、うっとりとした顔してたよ」
奈緒さんはからかうように笑う。
俺は頭の中を見透かされたような気がして照れ隠しに苦笑いした。
「きっとそれ、恋だよ」
「え?」
「今、好きな人のことを考えてたんでしょ?」
図星だった。
ただ、藤谷さんを本当に好きと言っていいのか、まだ自分の中でわだかまっている。
こんな俺が抱いている、こんな単純な感情を恋と言ってしまったら、本気で恋愛をしている人に失礼なのではないか?
「好きっていうか、憧れというか……」
「じゃあ、このプルメリア、誰かに渡すとしたら誰に渡す?」
俺は何も言えなかった。
真っ先に藤谷さんへ渡したいと思ったから。
「小さな幸せを共有したいと思ったら、それは恋の始まりなんじゃない?あたしもそうだったよ」
鼻歌を歌うような軽さの話し方で奈緒さんは続けた。
歳下とは思えないほどしっかりと考えを持っていて尊敬する。
彼女は今までどんな人生を歩んできたのだろう?
奈緒さんに言われて少し気が軽くなった。
やっぱり俺は藤谷さんが好きなんだ。
自分に正直に生きよう。
ただ、俺の中のこの気持ちが恋心だったとしても、藤谷さんは迂闊に手を出していい相手ではないだろう。
藤谷さんは恭平と付き合っている可能性がある。
「俺の好きな子、彼氏いるかもしれないんだよね」
「ありゃりゃ」
「奈緒さんは、彼に自分以外に大切な人ができたらどうする?」
「その人も含めて彼を取り囲むもの全てを愛する」
「すごい愛だね」
奈緒さんは一眼レフを弄りながら恥ずかしそうに答えた。
俺も、奈緒さんが彼氏を想うみたいに、藤谷さんを強く愛せるだろうか?
「橘さん、ありがとう。綺麗な花を見れて、元気出た!」
「いや、こちらこそだよ!」
お礼を言わなければいけないのはこちらの方だ。
奈緒さんのおかげで気持ちの整理がついた。
藤谷さんへの気持ちも受け入れることができた。
帰る奈緒さんの背中を見送りながら、俺は過去の出来事を思い出していた。
まだ大学一年生で、学科の生徒の顔も覚えていない頃の事。
その日は土砂降りの雨だった。
大学の理学部棟に着いた俺が玄関先の屋根の下で雨合羽を脱いでいると、傘もささずに跳ねるように走る女の子が近づいてきた。
屋根の下に入り、水を含んだ髪を撫でた。
「すごい雨だね」
水を滴らせた彼女は曇った空の下でも輝いているようだった。
俺にはできないことをやる大胆さに驚き、同時に憧憬を抱いた。
「大丈夫?」
「わたし、雨に濡れるの好きなんだ」
雨に濡れて髪が乱れて機嫌が悪くなる女の子は見たことあるが、雨に濡れることが好きな女の子には初めて会った。
「これ、良かったら使って」
いくら濡れるのが好きだといっても、こんなにずぶ濡れでは風邪を引いてしまう。
俺は持っていたタオルを手渡した。彼女は雨粒で濡れた手で受け取った。
「ありがとう!橘君って優しいんだね!」
名前を覚えてもらっていたことに驚いた。
しかし俺は彼女の名前を覚えていなかった。
ただ、初めて見た時から「綺麗な子だな」とは思っていたのだが。
彼女は俺の手に持った雨合羽を見た。
「あ、俺、雨に濡れるの苦手で……だからタオルもいつでも持ち歩いてて。……こんな厳重に装備してキモいよね」
何故か慌てて言い訳をした。
恥ずかしいところを見られてしまったと、きまりが悪かったのかもしれない。
土砂降りといえど大学にくるだけでこんなに防備しているのなんて俺だけだろう。
「そんなことないよ!そんなこと言ったら、こんなにずぶ濡れなわたしの方がやばい人じゃない?」
彼女はタオルで髪の水分を吸い取らせながら言った。
雨粒を含んだ笑顔が綺麗だった。
「ありがとう!助かったよ!洗って返すね」
「いいよ、そのままで」
俺は彼女からタオルを受け取った。
「これ、お礼!」
そう言って彼女は俺の手を取り何かを受け取らせた。
それは雨の雫のような綺麗な青い飴だった。
彼女の笑顔が目に焼き付いて離れなかった。
俺はこの時、恋に落ちたのだろう。
憧れだ何だと言い訳しているが、結局のところ好きになっていたのだ。
それが、俺が藤谷奈菜さんと初めて関わった出来事だった。
つらかった教育実習も、授業の回数を重ねるごとに自分なりの授業の進め方が身についたのか、生徒の反応も良くなっていった。
研究授業では俺の問いかけに生徒達が積極的に挙手してくれて、見にきていた先生方も褒めてくれ、成長の手応えを感じた。
最終日には担当していたクラスから寄せ書きをもらい不覚にも泣きそうになったし、ある女子生徒から「橘先生、あたしが『教育実習の先生の授業わかりづらい』って言ったの、聞こえちゃってましたよね?あれ、照れ隠しで言っちゃって、本当は先生の授業好きでした!ごめんなさい」と言われた。
忠士君からは手紙をもらった。
破ったノートに一言、『先生の最後の授業、まあまあ良かったよ』とだけ書いてあった。
苦しかったけど、いい事もあったな。
何より教師になりたいと思う気持ちが強くなった事が良かったと思う。
しかし疲労は相当溜まっていたようで、翌日からの俺は寝れなかった分を取り戻すように惰眠を貪った。
気がつくと夏休みも終了目前だ。
今日は家にお客さんが来る予定がある。花友の奈緒さんだ。
「この間のサンカヨウの写真が綺麗に取れたから現像して渡そうと思って」
そうメールをくれたので会う約束をした。
丁度家のプルメリアが綺麗に咲いているのもあり、家に呼んだ。
以前友達を連れて来たいと言っていたけど、友達は遠くにいて来られないらしい。
花友というのは、俺達が勝手にそう呼び合っているだけなのだが、綺麗な花を見つけた時に携帯電話で写真を撮って報告し合うというライトな関係だ。
俺の家は母親がガーデニング趣味なのもあって、年中何かしらの花が咲いている。
だから写真を送ってあげると奈緒さんも喜ぶ。
彼氏や友達に見せるために綺麗な写真を集めているらしい。
庭の椅子に腰をかけて花を眺めていると、家のインターホンが鳴った。
奈緒さんが玄関で立っていたのでお出迎えをする。
「橘さん!」
「こんにちは」
庭に通し、椅子に座るよう促し、俺は麦茶を出した。
まだ残暑が厳しく、駅から歩いてきた彼女は一気に麦茶を飲み干した。
車で迎えに行くと言ったのだが、散歩も兼ねているからと断られたのだ。
「早速だけど、これ」
奈緒さんから綺麗な水色の封筒を手渡された。
中からは綺麗なサンカヨウの写真が出てきた。
五月に我が家で咲いたものだ。
その日は晴れていたため、花びらは白く、サンカヨウ特有の性質は見られなかったが、それでも綺麗だった。
奈緒さんの写真には魔法がかかっているような魅力があった。
奈緒さんは花の他にも空や虹の写真もくれる。
美しく写された花や風景を見ると、心が洗われたような気分になるのが不思議だ。
写真の右下には『N.S』と書いてある。
奈緒さんのイニシャルだろう。
「そういえば、奈緒さんのフルネームって聞いてないよね?」
「えへへ、内緒」
「え!?なんで!?」
「素性はあんまり知られたくないんだ」
奈緒さんは舌をぺろりと出し、二杯目の麦茶も半分くらい飲んでいた。
奈緒さんは隣の県の高校生だという事くらいしかわからない。
電車に乗ってわざわざ花を見にくるのだから相当な物好きなんだろうな。
「今年も見せてくれてありがとう。来年も来るね」
「プルメリアも綺麗だから見てあげてよ」
そう言って俺はプルメリアの鉢植えに案内した。
形の整った五枚の花びら。
中央は黄色、先は白へと色の移ろいが見事である。
奈緒さんはうっとりとして花びらに優しく触れ、持ってきていた一眼レフでプルメリアを撮影した。
「友達も早く来れるといいね」
俺は呟くように言った。奈緒さんは複雑そうな表情で笑った。
「友達っていうか、あの時友達って言ってた人がその後彼氏になったんだけどね」
「ああ、そうなんだ。おめでとう!」
「ありがと」
「じゃあなかなか会えないんだね」
「そうなんだよねー」
「遠距離?」
「まあそんなところ」
奈緒さんは、触れられたくない話題なのか、曖昧に濁し、プルメリアの撮影を終えた。
年頃の女の子に男の俺が恋人の事を聞くのは不躾だったかもしれない。
常々思っている事だが、コミュニケーションは難しい。
「プルメリアの花言葉って知ってる?」
奈緒さんは屈託のない笑顔をこちらに向けた。
嫌なことでも振り切るかのように眩しい顔で笑っている。
「知らないなー」
「『気品』。他にもあるけどね」
気品か。
その言葉を聞いてふと藤谷さんの顔が思い浮かんだ。
彼女の気品溢れる端整な顔立ちがプルメリアに重なった。
あの美しさは花にも負けない。
「橘さん、今、うっとりとした顔してたよ」
奈緒さんはからかうように笑う。
俺は頭の中を見透かされたような気がして照れ隠しに苦笑いした。
「きっとそれ、恋だよ」
「え?」
「今、好きな人のことを考えてたんでしょ?」
図星だった。
ただ、藤谷さんを本当に好きと言っていいのか、まだ自分の中でわだかまっている。
こんな俺が抱いている、こんな単純な感情を恋と言ってしまったら、本気で恋愛をしている人に失礼なのではないか?
「好きっていうか、憧れというか……」
「じゃあ、このプルメリア、誰かに渡すとしたら誰に渡す?」
俺は何も言えなかった。
真っ先に藤谷さんへ渡したいと思ったから。
「小さな幸せを共有したいと思ったら、それは恋の始まりなんじゃない?あたしもそうだったよ」
鼻歌を歌うような軽さの話し方で奈緒さんは続けた。
歳下とは思えないほどしっかりと考えを持っていて尊敬する。
彼女は今までどんな人生を歩んできたのだろう?
奈緒さんに言われて少し気が軽くなった。
やっぱり俺は藤谷さんが好きなんだ。
自分に正直に生きよう。
ただ、俺の中のこの気持ちが恋心だったとしても、藤谷さんは迂闊に手を出していい相手ではないだろう。
藤谷さんは恭平と付き合っている可能性がある。
「俺の好きな子、彼氏いるかもしれないんだよね」
「ありゃりゃ」
「奈緒さんは、彼に自分以外に大切な人ができたらどうする?」
「その人も含めて彼を取り囲むもの全てを愛する」
「すごい愛だね」
奈緒さんは一眼レフを弄りながら恥ずかしそうに答えた。
俺も、奈緒さんが彼氏を想うみたいに、藤谷さんを強く愛せるだろうか?
「橘さん、ありがとう。綺麗な花を見れて、元気出た!」
「いや、こちらこそだよ!」
お礼を言わなければいけないのはこちらの方だ。
奈緒さんのおかげで気持ちの整理がついた。
藤谷さんへの気持ちも受け入れることができた。
帰る奈緒さんの背中を見送りながら、俺は過去の出来事を思い出していた。
まだ大学一年生で、学科の生徒の顔も覚えていない頃の事。
その日は土砂降りの雨だった。
大学の理学部棟に着いた俺が玄関先の屋根の下で雨合羽を脱いでいると、傘もささずに跳ねるように走る女の子が近づいてきた。
屋根の下に入り、水を含んだ髪を撫でた。
「すごい雨だね」
水を滴らせた彼女は曇った空の下でも輝いているようだった。
俺にはできないことをやる大胆さに驚き、同時に憧憬を抱いた。
「大丈夫?」
「わたし、雨に濡れるの好きなんだ」
雨に濡れて髪が乱れて機嫌が悪くなる女の子は見たことあるが、雨に濡れることが好きな女の子には初めて会った。
「これ、良かったら使って」
いくら濡れるのが好きだといっても、こんなにずぶ濡れでは風邪を引いてしまう。
俺は持っていたタオルを手渡した。彼女は雨粒で濡れた手で受け取った。
「ありがとう!橘君って優しいんだね!」
名前を覚えてもらっていたことに驚いた。
しかし俺は彼女の名前を覚えていなかった。
ただ、初めて見た時から「綺麗な子だな」とは思っていたのだが。
彼女は俺の手に持った雨合羽を見た。
「あ、俺、雨に濡れるの苦手で……だからタオルもいつでも持ち歩いてて。……こんな厳重に装備してキモいよね」
何故か慌てて言い訳をした。
恥ずかしいところを見られてしまったと、きまりが悪かったのかもしれない。
土砂降りといえど大学にくるだけでこんなに防備しているのなんて俺だけだろう。
「そんなことないよ!そんなこと言ったら、こんなにずぶ濡れなわたしの方がやばい人じゃない?」
彼女はタオルで髪の水分を吸い取らせながら言った。
雨粒を含んだ笑顔が綺麗だった。
「ありがとう!助かったよ!洗って返すね」
「いいよ、そのままで」
俺は彼女からタオルを受け取った。
「これ、お礼!」
そう言って彼女は俺の手を取り何かを受け取らせた。
それは雨の雫のような綺麗な青い飴だった。
彼女の笑顔が目に焼き付いて離れなかった。
俺はこの時、恋に落ちたのだろう。
憧れだ何だと言い訳しているが、結局のところ好きになっていたのだ。
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