バッドエンドの女神

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　あるところに、デイジーという女の子がいました。



　デイジーはとても元気な女の子で、よくお友達と家でパーティをしたり、ショッピングに行ったりして遊んでいました。

オシャレが大好きで、流行り物はいち早くチェック、友達からも憧れの眼差しで見られています。



　ボーイフレンドのジョンはとてもハンサムで、二人でよく一緒に出かけていました。



　デイジーは今の人生が幸せだなあと感じていました。



　ある日、ジョンとデートをしていると、知らない男の人が近づいてきました。



　何か用かしら？



　デイジーは首を傾げます。男の人はデイジーの目の前に来て、言いました。



「君はとても幸せそうだね」



　変な人だなあとデイジーは思いました。

　わざわざそんな事を言いに近づいてくるなんて、暇なのかな？



「その幸せが急に壊れたらどうする？」



　男の人はニヤニヤしながら言います。



　デイジーは男の人に腹が立ちました。

人の不幸を楽しむような様子にムカついたのです。



そして同時に不気味に思いました。



「世の中は理不尽なんだよ」



　男の人は続けます。


　デイジーは男の人が何を言いたいのかさっぱりわかりませんでした。

ただただ男の人に苛立ち、気持ちが悪いと思いました。



次の瞬間、何の前触れもなく───。



　デイジーの首はコロコロと地面を転がっていました。

ジョンは叫び声をあげました。

混乱のあまり足がもつれ、転倒してしまいました。



「だから言っただろう？世の中は理不尽だって」



男の人はけけけと笑って立ち去りました。