14 / 192
第14話
しおりを挟む
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハーフエルフの娘が来てから三日位たったある日、仮宿からすごい悲鳴が聞こえた。急いで向かってみるとその娘が隣で寝ていたゴモクを見て飛び起きたようだった。布団がある場所からだいぶ後退りしたのか壁に激突していた。
「ゴモクはいい子だから襲わないよ」
俺は急に騒ぎ出してなんだこいつ? って顔をしていたので頭を撫でて怖くないよと見せてあげた。
「お腹空いてますよね? スープあるので食べてください」
アズハが温めたスープを持ってきてテーブルに置いて見せた。その雰囲気を見て彼女は恐る恐る椅子に座りスープを食べ始めた。
「美味しい……」
「たくさんありますからゆっくり食べてくださいね、三日ほど寝てましたしお腹が驚いちゃいますよ」
アズハは絶対いい母親になると確信した。俺の嫁は最高です!
「美味しい!」
いつものトマトスープだがどうやらここで作ったスープは味が濃くて美味しいらしい。
「食べ終わったらでいいからいろいろ聞いてもいいよね?」
彼女は食べながらゆっくりと頷いてみせた。恐らく自分がここに居る理由は理解できているのだと思う。
「マリエール・タバサって言います。長かったらマリーで構いません、帝国の魔導学士をしてました」
お腹いっぱいに食べた後、マリーは語りだす。帝国って確かこの前村で潰した奴らの国だったような気がする、そこの人がなんでここまできたんだろ?
「私はもう気づいてると思いますけど、ハーフエルフである貴族が奴隷のエルフに産ませた子とのことで学士としての地位を得てどうにかやってきました」
それでもやはり差別はあるらしくそうとう苦労していたようで、しかも魔術にも長けていたせいで余計に目立ち大変だったらしい。要は孤立していたそうだ。
「そんな中ある情報が入ってきたのです。帝国最強と言われていた剛獣騎士団が数人を残して全滅したと、占領した土地に黒い竜が現れ視察に来ていたバコロン公爵諸共なすすべなく蹂躙されたと」
あ、俺です。噂ってあっという間に広がるんだなぁ……てか、やはり全部仕留めておけばよかった……
「その後、その村を始めとした領地は黒魔竜ヴリトラ様の庇護を受けた魔竜領域と宣言し、独立しました。その領地を攻めたものはヴリトラ様の怒りに触れるとしれと」
なんか知らないうちにすごい宣言されてない? 好きにしろとは言ったけどこのまま放置して大丈夫かなこれ?
「興味を抱いた私は調査の為に冒険者を装ってその村を訪れました。するとヴリトラ様はその村の令嬢を妻とし、奴隷として売る予定だったエルフ達を連れて行ったと聞いて思ったんです。そこにいけば差別をされない、私の居場所があるんじゃないかって」
確かに孤立すると辛いだろうな、話を聞く感じ絶対いじめのようなこともされていたと思う。残念ながら学園とか研究施設でもそういうことはあるんだと思う。
「そう思ったら居てもたってもいられず直ぐに帝国に戻り、自分の研究や必要な物をまとめて旅立ちました。村で話を聞いたところヴリトラ様の住まいは南の端の未開の森の中心近くにいると推測し向かったのです」
飛び出す気持ちはわからなくもないけど、この娘すっごく無謀なことしてない? 冬で雪もあるのにそんなに切羽詰まってたのかな?
「無茶だと思いましたが、魔法には自信がありましたしある程度の事には対応できるつもりでした」
しかし途中で魔力が尽き、意地と根性で歩いていたところイチカ達に囲まれて絶望していたそうだった。
「イチカ達がお利口でよかった、敵対してたら殺されてたね」
「もう、ほんと終わったと思いました……あなたとアズハさんとエルフさんが来なかったらどうなっていたか……ホント、ありがとうございます」
マリーの事情は分かった、さて問題はこのあとどうするかということである。
「事情はわかったよ、で、マリーはどうしたい?」
「私を、私をここに住まわせてください!! こう見えて私魔法の他に地質学や薬学にも通じていて役に立つと思います!!」
なんというかホントに居場所が無いって感じで必死だなぁ……正直そこまで言わなくても住みたいなら構わないんだけど。
「帝国から逃げて来たってことは追手とかは大丈夫なんですか?」
話を聞いているとリサが気になったらしく質問をしてきた。確かに優秀な知識を持つ者が失踪したとなると追手がかかってもおかしくはないか。
「私は嫌われてましたから、居なくなって清々したと思われてるんじゃないですか? もしかしたら研究成果が欲しくてって可能性が無くは無いですけど……」
可能性はゼロじゃないという雰囲気だった。
「ちなみになんだけど、エルフ的にはハーフエルフってどうなの? 好まれなかったりする?」
「そういう部族も居ますけど、私達は全然気にしませんよ。気にしてたら主様に愛でてもらおうなって思いません!」
ですよね~ちなみに、ここに住むエルフ八人はすごく積極的です、何がとは言わないけど。
「もし追手が来たとしてもタカトが全部吹っ飛ばしてくれるし大丈夫よ!」
アズハが笑顔で言い切った。まぁ、俺の大切な者に何かするなら容赦はしないけど。
「そう言うことだから、マリーこれからよろしくね」
「はい! よろしくお願いします!」
マリーはすごくいい笑顔で笑ってみせた。
「となると家が必要ですよね? どんな感じがいいですか?」
「できれば、研究室が欲しいです。薬もですけど、たくさん調べて知りたいことがありますから!」
「じゃあ居住と研究ができる広さの家になるね、クーネリアと同じ感じでいいかな?」
「了解です、冬が明けたら建築始めますね」
「それまではここの寝室をつかってね」
「ほんと、何から何まで、ありがとうございます!!」
こうして冬真っ最中ではあるが新しい仲間が加わった。彼女の力は絶対に役に立つし、これから笑顔になってくれたらいいなと思う。
ハーフエルフの娘が来てから三日位たったある日、仮宿からすごい悲鳴が聞こえた。急いで向かってみるとその娘が隣で寝ていたゴモクを見て飛び起きたようだった。布団がある場所からだいぶ後退りしたのか壁に激突していた。
「ゴモクはいい子だから襲わないよ」
俺は急に騒ぎ出してなんだこいつ? って顔をしていたので頭を撫でて怖くないよと見せてあげた。
「お腹空いてますよね? スープあるので食べてください」
アズハが温めたスープを持ってきてテーブルに置いて見せた。その雰囲気を見て彼女は恐る恐る椅子に座りスープを食べ始めた。
「美味しい……」
「たくさんありますからゆっくり食べてくださいね、三日ほど寝てましたしお腹が驚いちゃいますよ」
アズハは絶対いい母親になると確信した。俺の嫁は最高です!
「美味しい!」
いつものトマトスープだがどうやらここで作ったスープは味が濃くて美味しいらしい。
「食べ終わったらでいいからいろいろ聞いてもいいよね?」
彼女は食べながらゆっくりと頷いてみせた。恐らく自分がここに居る理由は理解できているのだと思う。
「マリエール・タバサって言います。長かったらマリーで構いません、帝国の魔導学士をしてました」
お腹いっぱいに食べた後、マリーは語りだす。帝国って確かこの前村で潰した奴らの国だったような気がする、そこの人がなんでここまできたんだろ?
「私はもう気づいてると思いますけど、ハーフエルフである貴族が奴隷のエルフに産ませた子とのことで学士としての地位を得てどうにかやってきました」
それでもやはり差別はあるらしくそうとう苦労していたようで、しかも魔術にも長けていたせいで余計に目立ち大変だったらしい。要は孤立していたそうだ。
「そんな中ある情報が入ってきたのです。帝国最強と言われていた剛獣騎士団が数人を残して全滅したと、占領した土地に黒い竜が現れ視察に来ていたバコロン公爵諸共なすすべなく蹂躙されたと」
あ、俺です。噂ってあっという間に広がるんだなぁ……てか、やはり全部仕留めておけばよかった……
「その後、その村を始めとした領地は黒魔竜ヴリトラ様の庇護を受けた魔竜領域と宣言し、独立しました。その領地を攻めたものはヴリトラ様の怒りに触れるとしれと」
なんか知らないうちにすごい宣言されてない? 好きにしろとは言ったけどこのまま放置して大丈夫かなこれ?
「興味を抱いた私は調査の為に冒険者を装ってその村を訪れました。するとヴリトラ様はその村の令嬢を妻とし、奴隷として売る予定だったエルフ達を連れて行ったと聞いて思ったんです。そこにいけば差別をされない、私の居場所があるんじゃないかって」
確かに孤立すると辛いだろうな、話を聞く感じ絶対いじめのようなこともされていたと思う。残念ながら学園とか研究施設でもそういうことはあるんだと思う。
「そう思ったら居てもたってもいられず直ぐに帝国に戻り、自分の研究や必要な物をまとめて旅立ちました。村で話を聞いたところヴリトラ様の住まいは南の端の未開の森の中心近くにいると推測し向かったのです」
飛び出す気持ちはわからなくもないけど、この娘すっごく無謀なことしてない? 冬で雪もあるのにそんなに切羽詰まってたのかな?
「無茶だと思いましたが、魔法には自信がありましたしある程度の事には対応できるつもりでした」
しかし途中で魔力が尽き、意地と根性で歩いていたところイチカ達に囲まれて絶望していたそうだった。
「イチカ達がお利口でよかった、敵対してたら殺されてたね」
「もう、ほんと終わったと思いました……あなたとアズハさんとエルフさんが来なかったらどうなっていたか……ホント、ありがとうございます」
マリーの事情は分かった、さて問題はこのあとどうするかということである。
「事情はわかったよ、で、マリーはどうしたい?」
「私を、私をここに住まわせてください!! こう見えて私魔法の他に地質学や薬学にも通じていて役に立つと思います!!」
なんというかホントに居場所が無いって感じで必死だなぁ……正直そこまで言わなくても住みたいなら構わないんだけど。
「帝国から逃げて来たってことは追手とかは大丈夫なんですか?」
話を聞いているとリサが気になったらしく質問をしてきた。確かに優秀な知識を持つ者が失踪したとなると追手がかかってもおかしくはないか。
「私は嫌われてましたから、居なくなって清々したと思われてるんじゃないですか? もしかしたら研究成果が欲しくてって可能性が無くは無いですけど……」
可能性はゼロじゃないという雰囲気だった。
「ちなみになんだけど、エルフ的にはハーフエルフってどうなの? 好まれなかったりする?」
「そういう部族も居ますけど、私達は全然気にしませんよ。気にしてたら主様に愛でてもらおうなって思いません!」
ですよね~ちなみに、ここに住むエルフ八人はすごく積極的です、何がとは言わないけど。
「もし追手が来たとしてもタカトが全部吹っ飛ばしてくれるし大丈夫よ!」
アズハが笑顔で言い切った。まぁ、俺の大切な者に何かするなら容赦はしないけど。
「そう言うことだから、マリーこれからよろしくね」
「はい! よろしくお願いします!」
マリーはすごくいい笑顔で笑ってみせた。
「となると家が必要ですよね? どんな感じがいいですか?」
「できれば、研究室が欲しいです。薬もですけど、たくさん調べて知りたいことがありますから!」
「じゃあ居住と研究ができる広さの家になるね、クーネリアと同じ感じでいいかな?」
「了解です、冬が明けたら建築始めますね」
「それまではここの寝室をつかってね」
「ほんと、何から何まで、ありがとうございます!!」
こうして冬真っ最中ではあるが新しい仲間が加わった。彼女の力は絶対に役に立つし、これから笑顔になってくれたらいいなと思う。
62
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
湖畔の賢者
そらまめ
ファンタジー
秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。
ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。
彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」
そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。
楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。
目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。
そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる