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第33話
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シラユキとフブキの出産から数日が経った。子供たちは今のところ元気だしシラユキの朝の咆哮も戻ってきた。
「妖精の国もあるのかな」
「かも?」
なぜこんな話をしているのかというと、シラユキの子供が関係している。一番最初に産まれた子はシラユキそっくりの真っ白な体だったのだが、二番目に生まれた子は全身真っ黒だった。前に話していたブラックナイトで間違いないと思う、そして三匹目は白と黒の混合ですごくかっこいい姿をしていた。こうなるとこの前聞いたお話の妖精の国もあるんじゃないかと思ってしまう。
「グリフォンの子育てが見れるなんて……」
「そんなに珍しいの?」
「珍しいわよ! 通常種ですら滅多に会えない種族よ?」
正確には人が近づくには険し過ぎる場所に住んでいるため会いに行けないということらしい。シラユキは餌の肉などを小さく千切って子供たちに順番に与えていく、子供達もピーピー鳴いてねだっているが差別することなく公平に面倒を見ているようだ。
「ワン!」
出産が終わり、セッカの方も外に出てくるようになった。最近はフブキにずっと寄り添ってイチカ達に外のことは任せていたが活動に復帰したようだ。
「セッカもおはよ、もう子供たちは大丈夫なの?」
セッカを撫でているとゴモク達も集まってきた、こういうとこは犬っぽくてすごくかわいい。てか、あらためて見るとセッカはデカい……ゴモク達も大きくなったと思っていたがまだセッカの半分無いくらいだ。新しく生まれた四兄弟もこんな風に成長していくんだなぁと思うとちょっと楽しみだ、てか名前考えてあげないと……
「ご主人様~」
セッカ達を撫でていると空からルーフェがやってきた。彼女は最近アリッサに自分の装備の作成を依頼したり何処かに飛んで行ったりと忙しそうにしていた。
「ルーフェ、どうかした?」
「私も撫でてください!」
何言ってるのこの娘……とりあえず撫でてあげるとすごく嬉しそうにするしまぁいいか。
「最近見なかったけど何かしてたの?」
「はい! ちょっと帝国に残っていた知り合いといろいろやってました!」
まったくわからない、帝国でまた何かしてたみたいだけど詳細がわからない!
「それよりもご主人様ほめてください!」
「急にどうしたの?」
「鶏を手に入れましたよ!」
「ホント? 鶏って家畜の鳥だよ? 卵産んでくれるやつだよ?」
「はい! 帝国で買い付けました! 今こっちに運んでもらってるところですよ!」
「流石ルーフェ! 頼りになる!」
嬉し過ぎてルーフェに抱き着いてしまった。
「ご主人様大胆です~!」
めっちゃ嬉しそうにしてたからまぁいいや。でも鶏が手に入るのはデカい! てか卵が使えれば作れる料理が広がる、これは超ファインプレーだ!!
「よく鶏手に入ったね」
「帝国郊外だとだいたいお金でどうにかできますよ、今回も全部それで解決しました!」
そういえばルーフェこっちに来る時に大量のお宝持ってきてたなぁ……なるほど、とにかく鶏はありがたくいただきましょう!
「ワンワン!」
セッカが何かに気づいたようで空に向かって吠え始めた、イチカ達も同じ方向を向いて警戒している。
「あ、来たみたいですよ」
「セッカ、待てよ~待って」
攻撃を仕掛けないように頭を撫でながら牽制していると何かが飛んでくるのが見えた。結構な大荷物をぶら下げているようだ。
「おねぇーさまー!」
飛んで来る者はどうやらルーフェと同じ天使族だろうか? 羽はちゃんと真っ白だけど。
「おねぇーさまぁーー!!」
声がどんどん大きくなってきた。大きな籠をぶら下げて飛んで来る一人の天使、他にはどうやら誰も居ないようだった。彼女はやがて目の前に降りてきて、籠の中には大量の鶏が入ってバタバタと暴れている。
「おねぇさまぁー! 置いてくなんて酷いじゃないですかぁ!!」
新しく着た天使? は着地するなりルーフェに抱き着こうと飛び掛かって行った。
「はいはい、レフィリアーゼお疲れさまでした」
ルーフェは片手で彼女の頭を掴み受け流してた、手慣れてるなぁ。
「彼女は?」
「あ、紹介が遅れました。彼女はレフィリアーゼ、一応私の友人というか後輩? みたいな感じで帝国の守護天使してる時も補佐で付いてきていました」
レフィリアーゼはショートボブの金髪に白翼、青い瞳と頭上の天使の輪、まさに初期のルーフェみたいなザ・天使という雰囲気の女性だ。性格は全然違うけど……
「初めまして、ワタクシはレフィリアーゼ。ルーフェリアスお姉さまに使える補佐天使でございます」
「補佐天使って?」
「ただの私のストーカーです」
ルーフェ結構冷たい。確かに最初に聞いていた天使の雰囲気とはだいぶ違う、てかすでに堕天したルーフェみたいなノリを感じる。
「帝国の戦線管理の仕事をしていたらお姉さまが堕天して帰ってきて帝国を急に捨てるって言うのでいろいろ大変だったんですよ?」
「私は母が手を貸してたから滞在していただけで個人的には何の義務も契約もありません! あなたが勝手に付いてきただけでしょうが!」
「ワタクシも今日からここに住みますので! よろしくお願いいたしますね!」
あれ? これひょっとして帝国にそうとう怨まれてない? ワイバーン食べちゃったし騎士団潰しちゃったし、天使二人連れてっちゃったし……
「大丈夫なの?」
「私より弱いですけど、それでも現れれば国が動く位ですので役に立つとは思いますよ?」
普通にヤバい感じのお方でした! てかそんな天使に鶏運ばせたの?
「別にどっかに戦争しかけようとかそういうつもりは無いんだけどね」
「まぁそれでも空の飛べる人はいろいろ便利ですし」
「ワタクシはお姉さまと一緒に居れればなんでもいいです!」
なんとなく察してはいた、この娘絶対めんどくさい……
「とりあえず鶏小屋立てなきゃね」
「はい!」
ちなみに、この鶏達はここの環境に慣れるまでの数日間卵を一切生んでくれなかった。
「妖精の国もあるのかな」
「かも?」
なぜこんな話をしているのかというと、シラユキの子供が関係している。一番最初に産まれた子はシラユキそっくりの真っ白な体だったのだが、二番目に生まれた子は全身真っ黒だった。前に話していたブラックナイトで間違いないと思う、そして三匹目は白と黒の混合ですごくかっこいい姿をしていた。こうなるとこの前聞いたお話の妖精の国もあるんじゃないかと思ってしまう。
「グリフォンの子育てが見れるなんて……」
「そんなに珍しいの?」
「珍しいわよ! 通常種ですら滅多に会えない種族よ?」
正確には人が近づくには険し過ぎる場所に住んでいるため会いに行けないということらしい。シラユキは餌の肉などを小さく千切って子供たちに順番に与えていく、子供達もピーピー鳴いてねだっているが差別することなく公平に面倒を見ているようだ。
「ワン!」
出産が終わり、セッカの方も外に出てくるようになった。最近はフブキにずっと寄り添ってイチカ達に外のことは任せていたが活動に復帰したようだ。
「セッカもおはよ、もう子供たちは大丈夫なの?」
セッカを撫でているとゴモク達も集まってきた、こういうとこは犬っぽくてすごくかわいい。てか、あらためて見るとセッカはデカい……ゴモク達も大きくなったと思っていたがまだセッカの半分無いくらいだ。新しく生まれた四兄弟もこんな風に成長していくんだなぁと思うとちょっと楽しみだ、てか名前考えてあげないと……
「ご主人様~」
セッカ達を撫でていると空からルーフェがやってきた。彼女は最近アリッサに自分の装備の作成を依頼したり何処かに飛んで行ったりと忙しそうにしていた。
「ルーフェ、どうかした?」
「私も撫でてください!」
何言ってるのこの娘……とりあえず撫でてあげるとすごく嬉しそうにするしまぁいいか。
「最近見なかったけど何かしてたの?」
「はい! ちょっと帝国に残っていた知り合いといろいろやってました!」
まったくわからない、帝国でまた何かしてたみたいだけど詳細がわからない!
「それよりもご主人様ほめてください!」
「急にどうしたの?」
「鶏を手に入れましたよ!」
「ホント? 鶏って家畜の鳥だよ? 卵産んでくれるやつだよ?」
「はい! 帝国で買い付けました! 今こっちに運んでもらってるところですよ!」
「流石ルーフェ! 頼りになる!」
嬉し過ぎてルーフェに抱き着いてしまった。
「ご主人様大胆です~!」
めっちゃ嬉しそうにしてたからまぁいいや。でも鶏が手に入るのはデカい! てか卵が使えれば作れる料理が広がる、これは超ファインプレーだ!!
「よく鶏手に入ったね」
「帝国郊外だとだいたいお金でどうにかできますよ、今回も全部それで解決しました!」
そういえばルーフェこっちに来る時に大量のお宝持ってきてたなぁ……なるほど、とにかく鶏はありがたくいただきましょう!
「ワンワン!」
セッカが何かに気づいたようで空に向かって吠え始めた、イチカ達も同じ方向を向いて警戒している。
「あ、来たみたいですよ」
「セッカ、待てよ~待って」
攻撃を仕掛けないように頭を撫でながら牽制していると何かが飛んでくるのが見えた。結構な大荷物をぶら下げているようだ。
「おねぇーさまー!」
飛んで来る者はどうやらルーフェと同じ天使族だろうか? 羽はちゃんと真っ白だけど。
「おねぇーさまぁーー!!」
声がどんどん大きくなってきた。大きな籠をぶら下げて飛んで来る一人の天使、他にはどうやら誰も居ないようだった。彼女はやがて目の前に降りてきて、籠の中には大量の鶏が入ってバタバタと暴れている。
「おねぇさまぁー! 置いてくなんて酷いじゃないですかぁ!!」
新しく着た天使? は着地するなりルーフェに抱き着こうと飛び掛かって行った。
「はいはい、レフィリアーゼお疲れさまでした」
ルーフェは片手で彼女の頭を掴み受け流してた、手慣れてるなぁ。
「彼女は?」
「あ、紹介が遅れました。彼女はレフィリアーゼ、一応私の友人というか後輩? みたいな感じで帝国の守護天使してる時も補佐で付いてきていました」
レフィリアーゼはショートボブの金髪に白翼、青い瞳と頭上の天使の輪、まさに初期のルーフェみたいなザ・天使という雰囲気の女性だ。性格は全然違うけど……
「初めまして、ワタクシはレフィリアーゼ。ルーフェリアスお姉さまに使える補佐天使でございます」
「補佐天使って?」
「ただの私のストーカーです」
ルーフェ結構冷たい。確かに最初に聞いていた天使の雰囲気とはだいぶ違う、てかすでに堕天したルーフェみたいなノリを感じる。
「帝国の戦線管理の仕事をしていたらお姉さまが堕天して帰ってきて帝国を急に捨てるって言うのでいろいろ大変だったんですよ?」
「私は母が手を貸してたから滞在していただけで個人的には何の義務も契約もありません! あなたが勝手に付いてきただけでしょうが!」
「ワタクシも今日からここに住みますので! よろしくお願いいたしますね!」
あれ? これひょっとして帝国にそうとう怨まれてない? ワイバーン食べちゃったし騎士団潰しちゃったし、天使二人連れてっちゃったし……
「大丈夫なの?」
「私より弱いですけど、それでも現れれば国が動く位ですので役に立つとは思いますよ?」
普通にヤバい感じのお方でした! てかそんな天使に鶏運ばせたの?
「別にどっかに戦争しかけようとかそういうつもりは無いんだけどね」
「まぁそれでも空の飛べる人はいろいろ便利ですし」
「ワタクシはお姉さまと一緒に居れればなんでもいいです!」
なんとなく察してはいた、この娘絶対めんどくさい……
「とりあえず鶏小屋立てなきゃね」
「はい!」
ちなみに、この鶏達はここの環境に慣れるまでの数日間卵を一切生んでくれなかった。
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