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第15話 一休みしながら世界の情勢に耳を傾ける
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「やりました! Dランクです!」
「凄いじゃないか! 一回仕事をする度にランクが上がるなんて。俺だってそこまでトントン拍子じゃなかったよ」
「マイティのお陰ですよー!」
エクセレンが後ろから俺の首を抱きしめてぴょんぴょん飛び跳ねる。
ここは酒場。
いつもの、冒険者ギルドの端末で確認したところ、エクセレンの冒険者ランクが上がっていたのだった。
Dランクと言えば、もう中堅だ。
パーティーリーダーになっていてもおかしくないくらいだぞ。
俺とエクセレンがくぐり抜けた仕事の数は、三つ。
ゴブリン退治と、遺跡の警備と、船の護衛だ。
最後の依頼では依頼人の船を壊してしまったが、結局仕事の後は廃船になる予定だったそうで、仕方ない、と船主が許してくれた。
「何より、目の前で英雄が生まれる姿を見せてもらったんだぜ。あれじゃあ、俺の払った報酬だととても足りないよな」なんて言って笑っていたのだが、何の話だろう?
崩れ行く幽霊船に、冒険者たちがワーッと群がって、切ったり叩いたり魔法を撃ったりしてた姿かな?
結局今回の仕事は、冒険者がみんなで、キャプテンガイストと幽霊船を倒したという話になった。
うむうむ、生存者が多くてよかった。とてもよかった。
俺はジョッキに注がれたエールを飲む。
俺たちエクセレントマイティのパーティーランクもC+まで上がった。
二人組のパーティーとしては、頂点まであと一つ。
うんうん、素晴らしい。順調だ。
ひとつひとつの仕事は、思ったよりも大変だが。
だが、こういう仕事をちゃんとこなしていくことで、社会が回るようになるのだ。
地味な仕事でも、きちんとやっていかねばな。
英雄みたいな仕事は、フェイクブレイバーズみたいなSランクとかのパーティーに任せておけばいい。
「ボク、今日はコーヒー入りのミルクを飲んじゃいます!」
「なにっ、高級品じゃないか!」
「えへへ、実は装備を更新しても、お金に余裕があったので!」
ニコニコしながら、ジョッキに口をつけるエクセレン。
そして、「わ、ちょっと苦い。大人の味だ」とか呟いている。
砂糖は入れないんだろうか。
「そう言えばマイティって、本当にタンクとしては凄腕だと思うんですけど。いえ、他にタンクの人を知らないから基準わからないんですけど」
「そうだなあ。俺も他にタンクをほとんど知らないなあ。多分実力的には普通くらいだぞ?」
「そうなんですか! でも、その技はどうやって磨いたんですか?」
「村から出てきた時にな。俺は不器用だったから、体ごと敵の攻撃を止めに行くタンクしかできなかったんだ。フェイクも仲間たちも、俺の技を磨くのを手伝ってくれてな。最初は受け止めるだけで大変だったんだが、修練を重ねて、ついにあいつらの同時攻撃でもダメージがゼロにできるようになったんだ。フェイクも仲間たちも、なんか変な顔をしてたな」
「へえー。褒めてくれなかったんですか」
「ああ。まだまだ驕るなよってことだと思う。俺も修練が足りないってことさ」
エールを飲みながら思い出す。
あの後は、敵の攻撃や、がけ崩れや雪崩を受け止めながら練習したな。
流石に火山噴火の土石流を受け止めた時は無傷ではいられなかった。
あの時は未熟だったからな。
今ならダメージゼロにできそうな気がする。
それ以外にも練習ばかりではなく、イメージトレーニングでも自分を鍛えたのだ。
例えばどんな防御もかいくぐって、一撃で仕留めてくるような相手の攻撃をガードするならどうする?
その一撃を見切って、普通の攻撃になるところで受け止めればいい。そんな感じのイメージトレーニングだ。
「ボクも毎朝、マイティに練習に付き合ってもらって助かります! 思いっきり攻撃しても受け止めてくれるから」
「おう。エクセレンの突撃は、日々鋭さを増してきてるな。最初の頃のゴブリンなら、そろそろ真正面から集団を相手取れるぞ」
あのゴブリンは変わった攻撃をしてくる連中だったなあ。
所詮はゴブリンだったから、エクセレンのいい訓練相手になった。
そこから遺跡に、海戦と、思えば順調にステップアップして来たのかも知れない。
エクセレンが神に選ばれた勇者だというなら、この仕事の段階は神の心憎い采配じゃないか。
うんうん、いいじゃないかいいじゃないか。
「聞いたか? 南方の帝国がついにモンスターにやられて陥落したそうだ」
「マジか!? あそこはすげえ魔法戦士軍団を抱えてるところだろ。どうして」
「黒騎士ってのがいてよ、それが魔法戦士団を裏切って内部から滅ぼしたらしい」
「ひえええ……、依頼もみんな危険になってきてるし、国はあっさり滅びちまうし、世の中どうなってるんだ……」
隣の席が雑談で盛り上がっているようだ。
話題が尽きないことだ。
俺が口下手なのもあるが、我らエクセレントマイティは、あまり雑談が多いパーティーじゃない。
仕事中は、仕事の指示くらいしかしないしな。
そろそろ指示なしでもエクセレンは動けるんじゃないか。
三回も仕事をこなしたら、ベテランの仲間入りだ。
「さて、数日ゆっくりしたし、また仕事をしないとな。どうやら冒険者ギルドに持ち込まれる依頼は増える一方らしいんだ。冒険者の手が足りなくなっちまうな」
「ええ! 頑張りましょう!」
エクセレンがガッツポーズした。
すると……。
端末がピカピカと光るではないか。
そして、不思議な声がする。
『エクセレントマイティ。指名依頼です。エクセレントマイティ。指名依頼です』
指名依頼!?
フェイクブレイバーズにいた頃、何度か受けたことがある。
冒険者パーティーを指名して仕事を依頼するやつだな。
つまり、そのパーティーでなければできないとされる、特別な仕事のことだ。
それが俺たちに……?
慌てて端末まで駆け寄った俺たちの目に、そこに浮かんだ文字が告げる。
『ドラクオーン城のパーティに出席して下さい』
「パーティに」
「出席!?」
想像の斜め上を行く話に、俺もエクセレンも、目を白黒させるのだった。
パーティー名『エクセレントマイティ』
ランク:C+
構成員:二名
名前:エクセレン
職業:エクセレントファイター
Lv:19
HP:200
MP:123
技 :魔技ミサイルスピン クイックドロー バックスタブ パイルバンカーブロウ
エンタングルブロウ
魔法:マジックミサイル(中級):派生ドリルマジックミサイル(下級) ヒール(下級) ライト(下級)
覚醒:シャイニング棍棒
武器:鉄のナイフ 鉄のトマホーク トゲ付き棍棒(覚醒) ミノタウロスアックス
ガイストサーベル
防具:チェインメイルアーマー
名前:マイティ
職業:タンク
Lv:86
HP:1200
MP:0
技 :ガード強化(特級) カバーガード(特級) エリアガード(特級)
マジックガード(特級) マインドガード(特級) パリィ(特級)
ガードムーブ(特級) ヘイトコントロール(特級) マッチング(初級)
魔法:なし
覚醒:なし
武器:なし
防具:熟練のプレートアーマー、熟練のビッグシールド
「凄いじゃないか! 一回仕事をする度にランクが上がるなんて。俺だってそこまでトントン拍子じゃなかったよ」
「マイティのお陰ですよー!」
エクセレンが後ろから俺の首を抱きしめてぴょんぴょん飛び跳ねる。
ここは酒場。
いつもの、冒険者ギルドの端末で確認したところ、エクセレンの冒険者ランクが上がっていたのだった。
Dランクと言えば、もう中堅だ。
パーティーリーダーになっていてもおかしくないくらいだぞ。
俺とエクセレンがくぐり抜けた仕事の数は、三つ。
ゴブリン退治と、遺跡の警備と、船の護衛だ。
最後の依頼では依頼人の船を壊してしまったが、結局仕事の後は廃船になる予定だったそうで、仕方ない、と船主が許してくれた。
「何より、目の前で英雄が生まれる姿を見せてもらったんだぜ。あれじゃあ、俺の払った報酬だととても足りないよな」なんて言って笑っていたのだが、何の話だろう?
崩れ行く幽霊船に、冒険者たちがワーッと群がって、切ったり叩いたり魔法を撃ったりしてた姿かな?
結局今回の仕事は、冒険者がみんなで、キャプテンガイストと幽霊船を倒したという話になった。
うむうむ、生存者が多くてよかった。とてもよかった。
俺はジョッキに注がれたエールを飲む。
俺たちエクセレントマイティのパーティーランクもC+まで上がった。
二人組のパーティーとしては、頂点まであと一つ。
うんうん、素晴らしい。順調だ。
ひとつひとつの仕事は、思ったよりも大変だが。
だが、こういう仕事をちゃんとこなしていくことで、社会が回るようになるのだ。
地味な仕事でも、きちんとやっていかねばな。
英雄みたいな仕事は、フェイクブレイバーズみたいなSランクとかのパーティーに任せておけばいい。
「ボク、今日はコーヒー入りのミルクを飲んじゃいます!」
「なにっ、高級品じゃないか!」
「えへへ、実は装備を更新しても、お金に余裕があったので!」
ニコニコしながら、ジョッキに口をつけるエクセレン。
そして、「わ、ちょっと苦い。大人の味だ」とか呟いている。
砂糖は入れないんだろうか。
「そう言えばマイティって、本当にタンクとしては凄腕だと思うんですけど。いえ、他にタンクの人を知らないから基準わからないんですけど」
「そうだなあ。俺も他にタンクをほとんど知らないなあ。多分実力的には普通くらいだぞ?」
「そうなんですか! でも、その技はどうやって磨いたんですか?」
「村から出てきた時にな。俺は不器用だったから、体ごと敵の攻撃を止めに行くタンクしかできなかったんだ。フェイクも仲間たちも、俺の技を磨くのを手伝ってくれてな。最初は受け止めるだけで大変だったんだが、修練を重ねて、ついにあいつらの同時攻撃でもダメージがゼロにできるようになったんだ。フェイクも仲間たちも、なんか変な顔をしてたな」
「へえー。褒めてくれなかったんですか」
「ああ。まだまだ驕るなよってことだと思う。俺も修練が足りないってことさ」
エールを飲みながら思い出す。
あの後は、敵の攻撃や、がけ崩れや雪崩を受け止めながら練習したな。
流石に火山噴火の土石流を受け止めた時は無傷ではいられなかった。
あの時は未熟だったからな。
今ならダメージゼロにできそうな気がする。
それ以外にも練習ばかりではなく、イメージトレーニングでも自分を鍛えたのだ。
例えばどんな防御もかいくぐって、一撃で仕留めてくるような相手の攻撃をガードするならどうする?
その一撃を見切って、普通の攻撃になるところで受け止めればいい。そんな感じのイメージトレーニングだ。
「ボクも毎朝、マイティに練習に付き合ってもらって助かります! 思いっきり攻撃しても受け止めてくれるから」
「おう。エクセレンの突撃は、日々鋭さを増してきてるな。最初の頃のゴブリンなら、そろそろ真正面から集団を相手取れるぞ」
あのゴブリンは変わった攻撃をしてくる連中だったなあ。
所詮はゴブリンだったから、エクセレンのいい訓練相手になった。
そこから遺跡に、海戦と、思えば順調にステップアップして来たのかも知れない。
エクセレンが神に選ばれた勇者だというなら、この仕事の段階は神の心憎い采配じゃないか。
うんうん、いいじゃないかいいじゃないか。
「聞いたか? 南方の帝国がついにモンスターにやられて陥落したそうだ」
「マジか!? あそこはすげえ魔法戦士軍団を抱えてるところだろ。どうして」
「黒騎士ってのがいてよ、それが魔法戦士団を裏切って内部から滅ぼしたらしい」
「ひえええ……、依頼もみんな危険になってきてるし、国はあっさり滅びちまうし、世の中どうなってるんだ……」
隣の席が雑談で盛り上がっているようだ。
話題が尽きないことだ。
俺が口下手なのもあるが、我らエクセレントマイティは、あまり雑談が多いパーティーじゃない。
仕事中は、仕事の指示くらいしかしないしな。
そろそろ指示なしでもエクセレンは動けるんじゃないか。
三回も仕事をこなしたら、ベテランの仲間入りだ。
「さて、数日ゆっくりしたし、また仕事をしないとな。どうやら冒険者ギルドに持ち込まれる依頼は増える一方らしいんだ。冒険者の手が足りなくなっちまうな」
「ええ! 頑張りましょう!」
エクセレンがガッツポーズした。
すると……。
端末がピカピカと光るではないか。
そして、不思議な声がする。
『エクセレントマイティ。指名依頼です。エクセレントマイティ。指名依頼です』
指名依頼!?
フェイクブレイバーズにいた頃、何度か受けたことがある。
冒険者パーティーを指名して仕事を依頼するやつだな。
つまり、そのパーティーでなければできないとされる、特別な仕事のことだ。
それが俺たちに……?
慌てて端末まで駆け寄った俺たちの目に、そこに浮かんだ文字が告げる。
『ドラクオーン城のパーティに出席して下さい』
「パーティに」
「出席!?」
想像の斜め上を行く話に、俺もエクセレンも、目を白黒させるのだった。
パーティー名『エクセレントマイティ』
ランク:C+
構成員:二名
名前:エクセレン
職業:エクセレントファイター
Lv:19
HP:200
MP:123
技 :魔技ミサイルスピン クイックドロー バックスタブ パイルバンカーブロウ
エンタングルブロウ
魔法:マジックミサイル(中級):派生ドリルマジックミサイル(下級) ヒール(下級) ライト(下級)
覚醒:シャイニング棍棒
武器:鉄のナイフ 鉄のトマホーク トゲ付き棍棒(覚醒) ミノタウロスアックス
ガイストサーベル
防具:チェインメイルアーマー
名前:マイティ
職業:タンク
Lv:86
HP:1200
MP:0
技 :ガード強化(特級) カバーガード(特級) エリアガード(特級)
マジックガード(特級) マインドガード(特級) パリィ(特級)
ガードムーブ(特級) ヘイトコントロール(特級) マッチング(初級)
魔法:なし
覚醒:なし
武器:なし
防具:熟練のプレートアーマー、熟練のビッグシールド
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