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ポイ活、人生を切り開く編
第14話 初めて仕事から帰りました! +1000pt
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ゴブリンたちの死体は焼け焦げていたので、証拠として持ち帰る耳までコンガリだった。
うーん、人体焼肉……。
恐ろしい……。
嫌だなー嫌だなーと思いながら、しかし仕事だし仕方ないなーという気持ちで耳を五体分カットした。
『ウグワーッ! 嫌な仕事もきちんとこなしました! ウィークリー実績・任務完了を解除! 200pt獲得!』
ウィークリー実績!?
そんなのもあるのか!!
コンガリ耳を小さいノコギリでギコギコやる作業で心が削れていたのが、一気に回復した。
こりゃあポイントがもりもり貯まるぞ。
何に使おうかなあ。
ポイ活は貯めるのも楽しいのだが、貯めたものを放出して実質ゼロ円で大きなお買い物をするのも楽しいのだ!
『ポピー』
ポチョがトコトコと周りを歩き回っているのを見て、ピンと来る。
「ポチョのオプションを買うか。内容はマキナと相談しようっと。ああ、その前にポチョを紹介しなければ」
『ポピピ?』
アイラの近くまで散歩していたポチョがくるりんと振り返り、首を傾げるように斜めの姿勢になった。
可愛い歩行戦車だなあ。
「ひぃーっ、ミアンさん、この子が怖いので早く遠ざけてくださーい!!」
怖い!?
妙だな……。こんなに可愛いのに。
まあ、ゴブリンの土手っ腹に風穴を開けて、その余波で全身をこんがり焦がしながら倒す火力は怖いかもだけど。
「ベーシックでこれくらい強いなら、強化したらどうなるんだろう」
『とてもいい質問ですね! あれは初回サービスの貫通火炎弾です! サービス分を三発を使い切りましたので、今後はお買い求め下さい。なので二体は焦げていなかったかと思います!』
「ほんとだ! そっか、初回サービスだったのか、助かっちゃったなあ」
これにて作業を終了し、冒険者ギルドに帰ることになった。
アイラがいつまでもポチョを怖がって近寄ってこないので、俺は一旦、この歩行戦車をストレージに収めることにした。
「よーし、ストレージに戻れポチョ!」
『ポピー!』
パッと消えるポチョ。
光るとか、音がするとかそんなのは全くない。
眼の前に突然出現し、突然消える。
多分、ここでエフェクト掛けるのもポイントを消費して設定するんだろうな。
『ウグワーッ! デイリー実績・ちょっとした気遣いを解除! 100pt獲得!』
「……なんだったんですかあれ。恐ろしい……。私が知らない間に、ゴブリンを壊滅させていた謎の……何? やたら私に近寄ってきて、殺されるかと思いました」
そんなにポチョが怖かったのか……。
今後気をつけよう。
ギルドに戻ると、俺達が想定よりも異常に早く仕事を終えたので、職員たちが驚いていた。
他にも、冒険者たちがいたのだが……。
キラキラした装備の冒険者に、マキナが囲まれているではないか。
彼女のツノが人垣から突き出しているのでよく分かる。
「ただいま戻りました!」
『ウグワーッ! 元気に帰還報告しました! 実績・仕事の終わりはきちんと報告を解除! 500pt獲得!』
マキナを勧誘していたらしい冒険者が、一斉に振り向く。
「なんだ、あのしょぼい奴は」
「アイラさんが一緒に行動してたのか?」
「ってことはあいつが、マキナちゃんの連れてた男!?」
「あんな強くなさそうなやつがか!?」
うおーっ、散々な評価!
だが俺自身の戦闘力はゼロなので、その評価は正しい。
心穏やかな俺だぞ。
「ミアン! 戻ったのですね! 心配していましたよー!」
と思ったら、マキナが冒険者たちをドドーンと弾き飛ばして走ってきた。
「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」
人竜族のパワーは、鍛えられた冒険者男子でも油断してるとふっ飛ばされるらしい。
俺のところまで駆け寄ってきたマキナが、躊躇なく俺をぎゅっと抱きしめてぐるぐる振り回す。
「うーわー!」
「良かったー!! ミアンが無事で戻ってきてくれて嬉しいです! ミアンに何かあったらと思うと、私は不安で暴れてしまいそうでした! 本当に本当に、無事に戻ってきてくれて良かったです!!」
「う、うん。どうにか無事で……」
そこに恐る恐る近づいてきた男性職員。
俺は抱きしめられて宙に浮いたまま、ゴブリンの耳が詰められた袋を差し出した。
「あっ、これ成果物です。お収め下さい」
『ウグワーッ! クライアントに納品しました! ウィークリー実績・上手なお使い解除! 200pt獲得!』
うおおおお、どんどん実績が解除されていく!
やっぱり冒険者やって正解だったなあ。
アイラがカウンターの中に戻っていき、職員たちでワイワイ話を始めている。
そこに、偉そうな人が混じってきたぞ。
「なにっ、召喚魔法?」
「ですが彼は魔力もゼロだったはずでは」
「ゴブリンを一掃する見たこともないモンスターを呼び出した?」
「大きな音がする魔法でゴブリンを失神させた……!」
「ゴブリンが耳を澄ませてこちらの動向を伺っている時に、爆音で相手の耳を攻撃したのか!」
「戦術に長けている……」
何か過大な評価がされてないだろうか!?
たまたまですからね、たまたま!
そして現状、マキナに抱っこされているわけなんですが……。
「あのう、大変気持ちがいい状態なんだけど、人前だと恥ずかしいので降ろしてもらえると……」
「あっ! 私としたことがうっかりしていました。ミアンはちょうど持ち上げやすいサイズと重さなので……」
成人男性一人がちょうど持ち上げやすいとは、凄いパワー。
ここで体勢を立て直した冒険者たち。
マキナによいしょ、と地面に降ろされる俺を、ジロジロ値踏みするのだ。
「分からん……。さっぱり分からん」
「普通の人間にしか見えない。いや、普通としてもあまり鍛えてない、どちらかというと弱い方の人間にしか見えない」
「アイアン級ですら怪しいように見えるのに……」
「ギルドがこの男に関する話で、もちきりになっている。なんだ? なんなんだあの男は……?」
注目を浴びている!
人生初体験!!
『ウグワーッ! 注目の的になりました! 実績・話題の中心を解除! 1000pt獲得!』
◎現在のポイント:18426pt
貢献ポイント :655ポイント(ゴブリン一体につき50ポイント)
うーん、人体焼肉……。
恐ろしい……。
嫌だなー嫌だなーと思いながら、しかし仕事だし仕方ないなーという気持ちで耳を五体分カットした。
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可愛い歩行戦車だなあ。
「ひぃーっ、ミアンさん、この子が怖いので早く遠ざけてくださーい!!」
怖い!?
妙だな……。こんなに可愛いのに。
まあ、ゴブリンの土手っ腹に風穴を開けて、その余波で全身をこんがり焦がしながら倒す火力は怖いかもだけど。
「ベーシックでこれくらい強いなら、強化したらどうなるんだろう」
『とてもいい質問ですね! あれは初回サービスの貫通火炎弾です! サービス分を三発を使い切りましたので、今後はお買い求め下さい。なので二体は焦げていなかったかと思います!』
「ほんとだ! そっか、初回サービスだったのか、助かっちゃったなあ」
これにて作業を終了し、冒険者ギルドに帰ることになった。
アイラがいつまでもポチョを怖がって近寄ってこないので、俺は一旦、この歩行戦車をストレージに収めることにした。
「よーし、ストレージに戻れポチョ!」
『ポピー!』
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光るとか、音がするとかそんなのは全くない。
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多分、ここでエフェクト掛けるのもポイントを消費して設定するんだろうな。
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ギルドに戻ると、俺達が想定よりも異常に早く仕事を終えたので、職員たちが驚いていた。
他にも、冒険者たちがいたのだが……。
キラキラした装備の冒険者に、マキナが囲まれているではないか。
彼女のツノが人垣から突き出しているのでよく分かる。
「ただいま戻りました!」
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マキナを勧誘していたらしい冒険者が、一斉に振り向く。
「なんだ、あのしょぼい奴は」
「アイラさんが一緒に行動してたのか?」
「ってことはあいつが、マキナちゃんの連れてた男!?」
「あんな強くなさそうなやつがか!?」
うおーっ、散々な評価!
だが俺自身の戦闘力はゼロなので、その評価は正しい。
心穏やかな俺だぞ。
「ミアン! 戻ったのですね! 心配していましたよー!」
と思ったら、マキナが冒険者たちをドドーンと弾き飛ばして走ってきた。
「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」
人竜族のパワーは、鍛えられた冒険者男子でも油断してるとふっ飛ばされるらしい。
俺のところまで駆け寄ってきたマキナが、躊躇なく俺をぎゅっと抱きしめてぐるぐる振り回す。
「うーわー!」
「良かったー!! ミアンが無事で戻ってきてくれて嬉しいです! ミアンに何かあったらと思うと、私は不安で暴れてしまいそうでした! 本当に本当に、無事に戻ってきてくれて良かったです!!」
「う、うん。どうにか無事で……」
そこに恐る恐る近づいてきた男性職員。
俺は抱きしめられて宙に浮いたまま、ゴブリンの耳が詰められた袋を差し出した。
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やっぱり冒険者やって正解だったなあ。
アイラがカウンターの中に戻っていき、職員たちでワイワイ話を始めている。
そこに、偉そうな人が混じってきたぞ。
「なにっ、召喚魔法?」
「ですが彼は魔力もゼロだったはずでは」
「ゴブリンを一掃する見たこともないモンスターを呼び出した?」
「大きな音がする魔法でゴブリンを失神させた……!」
「ゴブリンが耳を澄ませてこちらの動向を伺っている時に、爆音で相手の耳を攻撃したのか!」
「戦術に長けている……」
何か過大な評価がされてないだろうか!?
たまたまですからね、たまたま!
そして現状、マキナに抱っこされているわけなんですが……。
「あのう、大変気持ちがいい状態なんだけど、人前だと恥ずかしいので降ろしてもらえると……」
「あっ! 私としたことがうっかりしていました。ミアンはちょうど持ち上げやすいサイズと重さなので……」
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マキナによいしょ、と地面に降ろされる俺を、ジロジロ値踏みするのだ。
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