異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~

あけちともあき

文字の大きさ
31 / 121
ポイ活、人生を切り開く編

第31話 キャンピングカーを買いました! +5000pt

しおりを挟む
「壁の外へ行きたいな。そろそろキャンピングカーをゲットすべきではないだろうか」

「ついに旅立つんですか!? 楽しみです!」

 俺の決断に、マキナが大いに喜ぶ。
 ヨルカもカカポモードのまま「ポッポー」と羽を広げた。
 あれは頭カカポのままだから、何も分かってないな……。

 一応、国に連絡を取っておこう。
 まさかケスタイン王国の門を正面突破して行くわけにはいかないからね。

 きちんと段取りを踏んで、みんなから祝福されながら旅立ちたい!
 まずは冒険者ギルドに行き、外にちょっと出ていく用事があると伝える。

「な、な、なんですってーっ!?」

 受付嬢のアイラが、椅子に座ったまま飛び上がった。
 器用なことをするなあ!

 あまりに驚きすぎて、緑の髪の毛の中からポーンと蕾が出てきた。
 ドライアドは幸福を感じると髪に花が咲くっぽい。
 これは蕾だからまだびっくりしただけだ。

 ギルドの偉い人もやって来て、どうしたこうした、と話し合いが始まる。

「我々としては、国内で仕事をしてもらわねば困る。それに壁の外はとても危険だ。ミアン、君はまだブロンズ級冒険者なのだから、外に行くのは自殺行為だぞ。きちんとやれるという証明をしてもらいたいものだ」

 そんな事を言われてしまった。
 なるほど納得。

「分かりました。ちょっと見てて下さい。おーい、マキナ!」

「はーい!」

「キャンピングカーを買うので、一緒に選ぼう。予算は……20000pt!!」

 これまでで最大の買い物だぞ!!
 俺とマキナが顔を寄せ合って、なにか虚空を見始めたので、ギルドの人々が首を傾げている。

「あっ、魔法のようなもんです。ええと……居住性も大事だけど、今回は堅牢さで選ぼうか。あー、これはカスタムできるんだ? じゃあ後から居住性を追加するとして、まずは基本の基本で……」

「中にお風呂もトイレも移動できるんですよね? 私は広いのもいいですけど、実は狭いのも好きなんです。このカワイイのはどうですか?」

「あー、それだとデリアが乗り込めなくなる……」

「あっ、そう言えばあの人も来るんでしたね。じゃあこれとか」

「おっ、半二階建てのマイクロバスタイプ! いいね、これにしようか」

 決定!
 本体は15000ptに、ここに2000ptで装甲オプションと3000ptでミニガンオプションを付ける。
 このお買い物サービス、ミニガンが好きだなあ。

「では外の通りにキャンピングカーを出しますんで、みんなスペースを空けて下さい」

 野次馬をしていた冒険者たちが、なんだなんだと通りのスペースを空けてくれる。
 道行く人々も、なんだろう、と覗き込む。

「よーし、これくらいのスペースがあれば大丈夫でしょ。購入!!」

 購入決定ボタンを押す!

「おいおい、何が起こるってんだ? あっ! あいつじゃねえか!」

 我が家に押しかけてきたシルバー級パーティだ。
 彼らの前の何も無い空間に……。

 突如、マイクロバスタイプのキャンピングカーが出現する!

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うわーっ!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 その場にいる全員が驚愕した!
 ギルドの人たちも、通行人も!
 冒険者も、シルバー級パーティも腰を抜かさんばかりに驚く!

「な、な、何の前触れもなく大きな構造物が出現した!!」

「何が起きたんだってばよ……!!」

「これが……これがあの男の能力だと言うのか……!?」

『ウグワーッ! キャンピングカーを買いました! 実績・ここより始まる解除! 5000pt獲得! 外の世界へ向かう準備ができました。新たな世界でポイントを稼ぎ、人生を切り開きましょう!』

『ウグワーッ! みんなをビックリさせました! 実績・サプラーイズ!解除! 200pt獲得!』

「中に入りましょうミアン! 私、なんだかワクワクします!」

「俺もだよー! どれどれー?」

 二人とポチョとヨルカで、キャンピングカーに入ってみる。
 マイクロバスサイズというのは、実はかなり広い。
 眼の前にはリビングがあり、キッチンがあり。左手には運転席、右奥にはシャワールームとトイレと寝室だ。ここはオプションによって、我が家にあるお風呂とトイレに置き換えができる。その場合は空間が歪み、やたら広い風呂場と上質なトイレが設置されるわけだ。

 で、寝室は底面側とロフトタイプの二つ。
 デリアはパイプベッドでも設置して、底面に送り込めばいいだろう。

 今は装甲もミニガンも取り付けていないから、比較的穏健な見た目。
 これをオプションで武装させたらどんなことになってしまうのか……。
 今から楽しみなのだ。

「おーい、ミアンくん!! ちょっと……ちょっと待ってくれ!! わ、我々は判断できない! 今は何も判断できない!!」

 冒険者ギルドの偉い人が、窓の外で両手を振り回しているではないか。
 大混乱に陥るのも仕方ない。

 このサイズの置き配は常識外だろうからね。

「ポッポー」

 ヨルカがトコトコ歩いていき、リビングのソファーの上でストンと腰を下ろした。
 カカポのオブジェみたいに安定した座りだな。

 こうして俺達は冒険者ギルドの対応を待つことになるのだった。

「多分、ここでギルドから国に連絡が行くだろ? そうしたらデリアが出てくると思う。みんながちゃんと、俺達の出国を認めてくれるまで待とう」

「そうですね! でも、もし認めてくれなかったら?」

「壁を強行突破して外に出るしかないなあ。そうなったらもう、ケスタイン王国には戻ってこれなくなるけど」

「私はそれでもいいですねー。最近、この国も少し好きになってきたところですけれども」

「ね。俺はポイントが溜まる、波乱万丈の世界ならどこでもいいし……」

 ギルドや国が、賢明な判断をしてくれることを望むばかりだ!
 俺は外に出ると、キャンピングカーをストレージにしまった。
 ヨルカが放り出されて、地面にコロンと転がっている。

 巨大な構造物が突然消えたので、これにも人々が「うわーっ!!」と驚く。
 まるで目の前で大魔法が使われたみたいな反応するじゃないか!

『ウグワーッ! 新たな評判を得ました! 実績・謎の召喚術師を解除! 500pt獲得!』

「誰も何も言ってないのに称号みたいなのが増えた!! そうか、外部からは俺の評判はそうなっていくわけね……」

◎現在のポイント:10380pt
 貢献ポイント :3055ポイント
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

魔法至上主義の世界で『筋力』だけカンストした男が拳一つで全てを覆す

ポポリーナ
ファンタジー
魔法こそが至高——この世界では呼吸も移動も戦闘も、あらゆる営みが魔力で成り立っている。 筋力は「野蛮人の遺物」と蔑まれ、身体を鍛える者は最底辺の存在とされていた。 そんな世界に転生した元・体育教師の剛田鉄心は、魔力適性ゼロ、しかし筋力だけが測定不能のカンスト値。 魔法障壁を素手でぶち抜き、転移魔法より速く走り、最上位魔法を腹筋で弾く—— 「なぜ魔法を使わないんだ!?」と問われるたびに「だって使えないし」と笑う男の、 常識を腕力でねじ伏せる痛快・逆転無双が今始まる!

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜

犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。 この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。 これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~

島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!! 神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!? これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。

異世界転移しても所詮引きこもりじゃ無双なんて無理!しょうがないので幼馴染にパワーレベリングして貰います

榊与一
ファンタジー
異世界で召喚士! 召喚したゴブリン3匹に魔物を押さえつけさせ、包丁片手にザク・ザク・ザク。 あれ?召喚士ってこんな感じだったっけ?なんか思ってったのと違うんだが? っていうか召喚士弱すぎねぇか?ひょっとしてはずれ引いちゃった? 異世界生活早々壁にぶつかり困っていたところに、同じく異世界転移していた幼馴染の彩音と出会う。 彩音、お前もこっち来てたのか? って敵全部ワンパンかよ! 真面目にコツコツとなんかやってらんねぇ!頼む!寄生させてくれ!! 果たして彩音は俺の救いの女神になってくれるのか? 理想と現実の違いを痛感し、余りにも弱すぎる現状を打破すべく、俺は強すぎる幼馴染に寄生する。 これは何事にも無気力だった引き篭もりの青年が、異世界で力を手に入れ、やがて世界を救う物語。 幼馴染に折檻されたり、美少女エルフやウェディングドレス姿の頭のおかしいエルフといちゃついたりいちゃつかなかったりするお話です。主人公は強い幼馴染にガンガン寄生してバンバン強くなっていき、最終的には幼馴染すらも……。 たかしの成長(寄生)、からの幼馴染への下克上を楽しんで頂けたら幸いです。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

処理中です...