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ポイ活、人生の道標となる編
第70話 街作り権限を与えられました! +2000pt
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ザーマルスキー伯爵の使いが我が家にやって来た。
真っ昼間のことだ。
散々貢献ポイントを稼いだ俺とマキナは、最近は冒険もそこそこに二人でダラダラしている。
ヨルカはいつもダラダラしている。
そして長い間、プライベート大浴場をお預けにされていたデリアは、ここぞとばかりに長期休暇を取り、我が家に入り浸っているのだ。
風呂から鼻歌が聞こえてくる……。
「デリアさんがいると、ミアンとのあのその、夫婦のその、あれが練習できなくって困るんですけど」
「マキナは夜になるとすぐ寝ちゃうもんなあ」
「仕方ないんです! 暗くなるとすぐ眠くなるんですから!」
以前の失敗も、途中でマキナが寝落ちしてしまったせいなのだ。
かと言って、日が高い内に練習するのは恥ずかしい、ヨルカが起きてる時にやるのは恥ずかしい、人が家にいる時はできない、夕方はお腹が減るから食事優先……ということで。
俺とマキナの間は、そこまで進展していないのだった。
どこかでいい感じにタイミングを見つけて、実践するぞ! という共通意識ができただけマシなのかも知れないが。
『ウグワーッ! 夫婦の共同作業進行中です! 実績・まあ子作りとかのんびり待ってますよ、解除! 1000pt獲得!』
チャットボットもこの状況を楽しむ余裕すら見せております。
俺達の仲がちゃんと進んだから、満足してるんじゃないかこいつ。
そんなところにやって来た、ザーマルスキー伯爵の使いは……。
例の、顔のないロボットみたいな執事さんだった。
『突然の来訪を失礼します。御主人様よりミアンさんへ言伝がございます』
「ああ、はいはい。また何かの狩猟ですか?」
『いいえ。今回の件は、王家より御主人様を経由して発されたものになります』
「王家!?」
「なんですかなんですか」
日向ぼっこしていたマキナまでやって来た。
人の気配があるところで、夫婦の作業みたいなのをするのは恥ずかしがるけど、人前でも下着一枚みたいな格好で歩き回る彼女。
どこらへんが羞恥心の境界線なのか謎だ……。
『現在、リクス・タカードへ向けて壁が拡張されています。壁の外部に新たな壁を作り、そこに道を通す作業です』
「道路を作ってるのか! っていうか、その道路も全部壁で覆うんですか?」
『はい。外部の怪物たちは、およそ3mほどの壁があればそこに入り込んでこないという習性を持っています。これは彼らの中にある本能のようなものなのでしょう』
もともとは指揮系統みたいなのが存在した、ロボットだったのかも知れないなあ。
『ですので、その壁を建造しながら内に道を作っていきます。果てしない作業ですが、その一歩一歩が人類の未来を切り開きます。そこでです』
「あ、はい」
ぐいっと顔を近づけてくる執事さんなのだ。
『作業員のための街を、外部に作っていただきたいのです』
「ははあ。作業員のための街を……。そりゃあ、外でずっと作業するわけですし、その間寝泊まりするところは必要ですもんね。……え? 俺に?」
『そうです。緊急のことですので、一時的に貢献ポイントを建て替えて下さい。後に補填致しますし、報酬のポイントも付与致します。そしてミアンさんの特殊な召喚能力を使っていただき、街の安全性を高めて欲しいのです』
「ははあ、なるほど……。確かにそれは俺にしかできなさそう」
『この件が上手く行きましたら、王国はお二人に永住権を発行すると伝えてきました』
「おおー、それはすごい」
本来なら、十年間全く犯罪をしない状態で過ごさねば得られない、永住権。
それがこの仕事を終えると手に入るというのだ。
国は随分とこの街作りを重要視していることになる。
「私は別になくてもいいですし、なんなら旅立ってもいいんですけどねえ」
「結婚したみたいな感じになって、俺達も状況が変わったでしょ。落ち着いて暮らせるようにした方が子供を作るとかに有利になる」
「あっ! み、ミアンと私の子供を!? そ、そ、そうですね、ふひー」
あーっ、マキナが恥ずかしがって庭に行ってしまった。
そこで素っ裸のデリアが風呂から出てくる。
「おーいミアン! 何か冷たいものを出してくれ……うわーっ!! うわーうわーうわーっ!!」
とんでもない格好で、伯爵の使いの前に出てきてしまったと気付いたデリアが、慌てて脱衣所に引っ込んだ。
裸で歩き回るのはよろしくないと、いつも伝えてるんだがなあ!
なお、執事さんは全く彼女に反応せず……。
『マキナさんと、騎士デリア。なるほど、大きい女性が好みですか。いいでしょう。御主人様もミアンさんのプライベートにかかるお金までは世話をすると仰っておられますから』
「ちょちょちょ、ちょっと待って!? 何を言ってるの!?」
『街作りを指揮するためにまずはミアンさんの家を外に作ります。その家屋に、三人で暮らせる程度の資材を使えるようにしましょう。お任せ下さい』
どーんと胸を叩き、去っていく執事さんなのだった。
あのー。
俺はまだ返答してない気がするんだけど!
『ウグワーッ! 街作り権限を与えられました! 実績・名誉現場監督、解除! 2000pt獲得!』
まあいいか……。
要は、ロードサイドの街を作り、それをリクス・タカードまで伸ばしていくことになるわけだ。
壁の建設もいつまで掛かるか分からない。
高速で壁を作れるマシンとか用意したほうがいいかも知れないな……。
「お、おいミアン。執事殿は去ったか? いなくなったか? わ、私がお前の家を裸で歩き回っているなんて思われたら、出世が危なくなりそうだからな……」
「そもそも風呂上がりに裸で出歩かなきゃいいだけじゃないですか」
「いやあ……熱い風呂のあとはこれが一番気持ちよくて……」
「あーっ! またデリアさんが裸でミアンに近づいています! いけませーん! ミアンは私のものです! 何か着て下さい!!」
いつものわちゃわちゃが始まってしまうのだった。
とりあえず二人ともまともな服を着るんだ!!
俺だって男なので!!
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真っ昼間のことだ。
散々貢献ポイントを稼いだ俺とマキナは、最近は冒険もそこそこに二人でダラダラしている。
ヨルカはいつもダラダラしている。
そして長い間、プライベート大浴場をお預けにされていたデリアは、ここぞとばかりに長期休暇を取り、我が家に入り浸っているのだ。
風呂から鼻歌が聞こえてくる……。
「デリアさんがいると、ミアンとのあのその、夫婦のその、あれが練習できなくって困るんですけど」
「マキナは夜になるとすぐ寝ちゃうもんなあ」
「仕方ないんです! 暗くなるとすぐ眠くなるんですから!」
以前の失敗も、途中でマキナが寝落ちしてしまったせいなのだ。
かと言って、日が高い内に練習するのは恥ずかしい、ヨルカが起きてる時にやるのは恥ずかしい、人が家にいる時はできない、夕方はお腹が減るから食事優先……ということで。
俺とマキナの間は、そこまで進展していないのだった。
どこかでいい感じにタイミングを見つけて、実践するぞ! という共通意識ができただけマシなのかも知れないが。
『ウグワーッ! 夫婦の共同作業進行中です! 実績・まあ子作りとかのんびり待ってますよ、解除! 1000pt獲得!』
チャットボットもこの状況を楽しむ余裕すら見せております。
俺達の仲がちゃんと進んだから、満足してるんじゃないかこいつ。
そんなところにやって来た、ザーマルスキー伯爵の使いは……。
例の、顔のないロボットみたいな執事さんだった。
『突然の来訪を失礼します。御主人様よりミアンさんへ言伝がございます』
「ああ、はいはい。また何かの狩猟ですか?」
『いいえ。今回の件は、王家より御主人様を経由して発されたものになります』
「王家!?」
「なんですかなんですか」
日向ぼっこしていたマキナまでやって来た。
人の気配があるところで、夫婦の作業みたいなのをするのは恥ずかしがるけど、人前でも下着一枚みたいな格好で歩き回る彼女。
どこらへんが羞恥心の境界線なのか謎だ……。
『現在、リクス・タカードへ向けて壁が拡張されています。壁の外部に新たな壁を作り、そこに道を通す作業です』
「道路を作ってるのか! っていうか、その道路も全部壁で覆うんですか?」
『はい。外部の怪物たちは、およそ3mほどの壁があればそこに入り込んでこないという習性を持っています。これは彼らの中にある本能のようなものなのでしょう』
もともとは指揮系統みたいなのが存在した、ロボットだったのかも知れないなあ。
『ですので、その壁を建造しながら内に道を作っていきます。果てしない作業ですが、その一歩一歩が人類の未来を切り開きます。そこでです』
「あ、はい」
ぐいっと顔を近づけてくる執事さんなのだ。
『作業員のための街を、外部に作っていただきたいのです』
「ははあ。作業員のための街を……。そりゃあ、外でずっと作業するわけですし、その間寝泊まりするところは必要ですもんね。……え? 俺に?」
『そうです。緊急のことですので、一時的に貢献ポイントを建て替えて下さい。後に補填致しますし、報酬のポイントも付与致します。そしてミアンさんの特殊な召喚能力を使っていただき、街の安全性を高めて欲しいのです』
「ははあ、なるほど……。確かにそれは俺にしかできなさそう」
『この件が上手く行きましたら、王国はお二人に永住権を発行すると伝えてきました』
「おおー、それはすごい」
本来なら、十年間全く犯罪をしない状態で過ごさねば得られない、永住権。
それがこの仕事を終えると手に入るというのだ。
国は随分とこの街作りを重要視していることになる。
「私は別になくてもいいですし、なんなら旅立ってもいいんですけどねえ」
「結婚したみたいな感じになって、俺達も状況が変わったでしょ。落ち着いて暮らせるようにした方が子供を作るとかに有利になる」
「あっ! み、ミアンと私の子供を!? そ、そ、そうですね、ふひー」
あーっ、マキナが恥ずかしがって庭に行ってしまった。
そこで素っ裸のデリアが風呂から出てくる。
「おーいミアン! 何か冷たいものを出してくれ……うわーっ!! うわーうわーうわーっ!!」
とんでもない格好で、伯爵の使いの前に出てきてしまったと気付いたデリアが、慌てて脱衣所に引っ込んだ。
裸で歩き回るのはよろしくないと、いつも伝えてるんだがなあ!
なお、執事さんは全く彼女に反応せず……。
『マキナさんと、騎士デリア。なるほど、大きい女性が好みですか。いいでしょう。御主人様もミアンさんのプライベートにかかるお金までは世話をすると仰っておられますから』
「ちょちょちょ、ちょっと待って!? 何を言ってるの!?」
『街作りを指揮するためにまずはミアンさんの家を外に作ります。その家屋に、三人で暮らせる程度の資材を使えるようにしましょう。お任せ下さい』
どーんと胸を叩き、去っていく執事さんなのだった。
あのー。
俺はまだ返答してない気がするんだけど!
『ウグワーッ! 街作り権限を与えられました! 実績・名誉現場監督、解除! 2000pt獲得!』
まあいいか……。
要は、ロードサイドの街を作り、それをリクス・タカードまで伸ばしていくことになるわけだ。
壁の建設もいつまで掛かるか分からない。
高速で壁を作れるマシンとか用意したほうがいいかも知れないな……。
「お、おいミアン。執事殿は去ったか? いなくなったか? わ、私がお前の家を裸で歩き回っているなんて思われたら、出世が危なくなりそうだからな……」
「そもそも風呂上がりに裸で出歩かなきゃいいだけじゃないですか」
「いやあ……熱い風呂のあとはこれが一番気持ちよくて……」
「あーっ! またデリアさんが裸でミアンに近づいています! いけませーん! ミアンは私のものです! 何か着て下さい!!」
いつものわちゃわちゃが始まってしまうのだった。
とりあえず二人ともまともな服を着るんだ!!
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