異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~

あけちともあき

文字の大きさ
69 / 121
ポイ活、人生の道を示す編

第69話 依頼を完了しました! +1000pt

しおりを挟む
 案の定ジュドクは外で止められたので、難民申請をしてもらうことにする。

「すぐ壁の中に入って見せるからね! 中には異種族の女の子がたくさんいるんだろ? 人竜族の里でも全然いいって娘を探すから!」

 やる気満々だ。

「ジュドクの実力なら数日でいけると思う。経験者からアドバイスをするなら……」

「狩りですよ! 狩りを狙うといいですよ!」

「なるほどー!! ありがとう!」

 身体強化のブレスを使う彼なら、ポイント稼ぎも余裕だろう。
 実際、実力なら人竜族の集落でも上から数えたほうが早いくらいだし。

「ブレス抜きだと私より強いですからね」

「マキナより!? これは凄いことになってきた」

 冒険者ギルドに加入したら、一発でゴールド級確定だろう。
 人竜族、あまりにも種として強すぎる。

「その人竜族の頂点に立ったミアンはもっと凄いんだよ」

 ジュドク褒めてくれるじゃない。

「ええ……俺はポイントを使うのが上手いだけなんだが……」

「はあ!? ミアンはもっと自分の凄さに自覚的であるべきです!! いいですか!? 里のどんな殿方でも、ミアンには勝てなかったんです! それどころかミアンは里のみんなに食事を振る舞い、みんなを指揮しながら里に迫ったテアライを完璧に撃退し、しかも犠牲を全く出さなかったんですよ!? ミアンは凄い……凄いんです……!!」

「わ、分かった! 大変よく分かりました!!」

 あまりにも鬼気迫るマキナの様子に、俺はたじたじだ。
 ジュドクも引きつり笑いになるのだった。

「じゃ、じゃあ俺はこれで~。お二人さん、頑張れよ! いろんな意味で!」

 意味深な激励をしつつ、ジュドクはインビンシブル号を降りた。
 すっかり彼の住居となっていたエレベーターユニットを、ストレージに格納する。
 思った以上に大活躍したなあ。

 門番たちはインビンシブル号をよく知っているので、フリーパスで通してくれた。

「こんなん絶対見間違えないからね」「伯爵からも通すよう言われてるから」

「お勤めご苦労さまですー。あ、これ差し入れのお菓子。ポイントで買ったカステラ」

「ありがてー」「消え物は賄賂扱いされないからな」

 ニコニコしながらチョコバーを受け取る門番たちなのだった。
 門を通り過ぎた後、

「あんまーい!!」「うんまー!!」とか叫びが聞こえてきた。

 インビンシブル号をストレージに収納し、内部の設備を元の賃貸家屋に設置し直す。
 その足で、ザーマルスキー伯爵の家に向かった。

 先日の工事みたいなのはすっかり終わっているようで、屋敷はピカピカになっている。
 いつも隅々まで磨かれているのは、それだけ経済を回している証拠なんだろう。

 顔のないアンドロイドな執事さんが出迎えてくれた。

『お待ちしておりました。やや、強力な因子反応。極上の素材を手に入れられたようですね。早く御主人様に報告してあげて下さい。カメラとマイク越しに確認されてはいますが、間近で解析したほうが興奮するというものですから』

 AIも興奮するのか……。
 通された部屋で、ザーマルスキー伯爵の太っちょなアバターが立ち上がった。

『おお、おお! 亜竜などもっと小さなものでも良かったのに、よりによって特級気象竜の核を持ち帰ってくるとは……!! これは加工は難しいが、核そのものが王国を運営するための動力源になるのだ』

「これ、手渡せばいいです?」

『うむ。我が肉体は物体を保持できるようになっている。どれ……。ほほう……カメラアイで見ただけで分かる、溢れ出る因子……!! 王国はあと百年戦えるぞ』

 AIがホクホクしている。
 そして俺達に向き直ると、

『ご苦労だった! これ以上無い最高の仕事だ! こちらの想定を遥かに超えてきたな。貢献ポイントを振り込んでおこう』

「ありがとうございます。王国としては、テアライは対処しないんですか?」

『我が国の設備では、あれに対抗できない。それを君が対処したというのは驚くべきことだ。それと、我が国の配置は気象竜の影響が最も少ない場所になっている。最も脅威となるのはウミボウズだが、これは気象竜の中では最も小型なので、ナマズと組んで動かない限りは問題ないのだよ』

「なんか何が起こるのかよく分かりました。それと、貢献ポイントがやたら溜まってて使い所が無くて……」

『なんと! それほど溜まっていたのか。どれ……? うおっ!? お前達、この王国で指折りの貢献ポイント富豪だぞ……!? その気になれば、お前達の家の近くに様々な設備を作ることもできよう。わしが後見人となるので、色々やってみなさい』

 なんかお墨付きをもらってしまった。
 これは住処の周りを改造してもいいぞってことだろう。

「なんだかよく分かりませんが、ミアンが凄いってことだけ分かりました!」

 マキナの理解はシンプルなのだった。

『ウグワーッ! 依頼を完了しました! 実績・亜竜の素材集め完了、解除! 1000pt獲得! ウグワーッ! ザーマルスキー伯爵が後見人になりました! 実績・自由活動権レベル10、解除! 2000pt獲得!』

 自由活動権……。
 つまり、王国内で好き勝手していいよという権利ということになる。
 きっと、素行のいい人間にしか与えられないんだろうなあ。

 こうしてどっさりと貢献ポイントをもらい、どうやって使おうねーなんて話をしながら家に戻ってきた俺達。
 なんか見覚えのある人が涙目になって立ってるんですけど。

「ま、ま、待ってたんだからな!! ずっと……ずっと公共の大浴場しか使えなくて、辛かったんだからな!!」

「あっ、デリアさん……!!」

 移民担当の騎士、デリアが、仕事着のままで俺達を待っていたのだった!

「うわーん!! もう絶対お前達だけで外に出さないぞ! 次は私も絶対についていくからなーっ!!」
 
「うおわー! なんで俺が抱きしめられてるんですかー!!」

「あーっ! デリア、ダメですよー!! ミアンは私のものです! 離れてー! はーなーれーてー!!」

「大変じゃのー」

 パワフル女子二人にもみくちゃにされる俺と、それを他人事のように眺めるカカポ姿のヨルカなのだった。

◎現在のポイント:72370pt
 貢献ポイント :125855ポイント(依頼達成によるものと、結果に対するボーナス)
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

魔法至上主義の世界で『筋力』だけカンストした男が拳一つで全てを覆す

ポポリーナ
ファンタジー
魔法こそが至高——この世界では呼吸も移動も戦闘も、あらゆる営みが魔力で成り立っている。 筋力は「野蛮人の遺物」と蔑まれ、身体を鍛える者は最底辺の存在とされていた。 そんな世界に転生した元・体育教師の剛田鉄心は、魔力適性ゼロ、しかし筋力だけが測定不能のカンスト値。 魔法障壁を素手でぶち抜き、転移魔法より速く走り、最上位魔法を腹筋で弾く—— 「なぜ魔法を使わないんだ!?」と問われるたびに「だって使えないし」と笑う男の、 常識を腕力でねじ伏せる痛快・逆転無双が今始まる!

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜

犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。 この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。 これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~

島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!! 神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!? これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。

異世界転移しても所詮引きこもりじゃ無双なんて無理!しょうがないので幼馴染にパワーレベリングして貰います

榊与一
ファンタジー
異世界で召喚士! 召喚したゴブリン3匹に魔物を押さえつけさせ、包丁片手にザク・ザク・ザク。 あれ?召喚士ってこんな感じだったっけ?なんか思ってったのと違うんだが? っていうか召喚士弱すぎねぇか?ひょっとしてはずれ引いちゃった? 異世界生活早々壁にぶつかり困っていたところに、同じく異世界転移していた幼馴染の彩音と出会う。 彩音、お前もこっち来てたのか? って敵全部ワンパンかよ! 真面目にコツコツとなんかやってらんねぇ!頼む!寄生させてくれ!! 果たして彩音は俺の救いの女神になってくれるのか? 理想と現実の違いを痛感し、余りにも弱すぎる現状を打破すべく、俺は強すぎる幼馴染に寄生する。 これは何事にも無気力だった引き篭もりの青年が、異世界で力を手に入れ、やがて世界を救う物語。 幼馴染に折檻されたり、美少女エルフやウェディングドレス姿の頭のおかしいエルフといちゃついたりいちゃつかなかったりするお話です。主人公は強い幼馴染にガンガン寄生してバンバン強くなっていき、最終的には幼馴染すらも……。 たかしの成長(寄生)、からの幼馴染への下克上を楽しんで頂けたら幸いです。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

処理中です...