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晩秋な私の魔王編
第321話 帰還ともみチェンコラボ視聴伝説
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日本到着!
たくさんのお出迎えを受けたんだけど、私にとってもっと大事なことがあるのだ!
それは……補習!
「2週間分の勉強を追いかけなくちゃ……」
ということで、学校側の全面的な協力を得て、私は遅れていた授業の進捗を取り戻すのだ。
バリバリ勉強だ。
うおー。
「あなた、飲み込みが早いから補習がすごい速度で進むわね……」
初めて絡む先生がびっくりしてらっしゃる。
「はっ、その、教科書とか全部把握し終わってるので……」
「優秀! なるほど、塾に行ってないのに志望校の模試でA判定なわけだわ……。あなた、あの大学志望の人の中でトップ3に入ってるからね」
「おおーっ、嬉しみ」
良かった良かった。
参考書とかも図書館で過去のはさらっと読み切ってるんだよね。
ちゃんと成果が出てた。
この感じなら、一週間で遅れは取り戻せそう。
で、残念だけどその間は配信なしかな。
雑談配信がせいぜいかも知れない。
配信よりも、学校が大事だからね……。
私の配信はあくまで趣味だからね。
『きら星はづき! お主、趣味で世界を何度も救っておったのか!?』
「はっ、それはたまたまで……」
バングラッド氏が呆れて天を仰いだ。
『大物と言うべきか、流石は魔王と言うべきか……。並のダンジョンではお主は食い足りんのだろうなあ』
何か言ってらっしゃる。
私は自宅で、さらっと補習内容を復習した。
これに30分ほど。
一週間配信をお休みするという話はしてあるから、ツブヤキックスでちょこちょこリスナーと絡むくらいしかすることはないかな。
さて、何か面白い配信はやってないものか……。
あっ!
チェンファが日本に来てる!
中国が怠惰の大罪の脅威から解放されて、こっちとの行き来が自由になったんだよね。
どうも、向こうの国の体制も大きく変わったみたい。
もうちょっと国際的に協調する人に、トップが入れ替わったのだ。
お陰で今日は……。
もみじちゃんとチェンファのコラボが見られる!
ハッシュタグ、もみチェンで検索だ!
『本日もかいてーん! もみじパン工房へようこそ!』
『お兄ちゃんたち、また見に来たの? 仕方ないなあー。今日もチェンファが遊んであ・げ・る!』
配信が始まった!
小さい二人のコラボ配信。
毎月、海を超えたコラボ配信をしてるんだけど、もみチェンオフコラボは半年に一度!
つまり今回が二回目なのだ。
凄い同接数になってる。
三万人いるよ?
今日は二人でダンジョンを攻めるみたいだ。
これは何のダンジョンなんです?
『実はねえ、ちょっとずつなんだけど地の大魔将があちこちにダンジョンを作ってきててねえ』
うわー、一難去ってまた一難!
大魔将一気に来てるなあ。
水と風はやっつけたでしょ。
じゃあ残りは……地と火かあ。
地は地の底から来るだろうけど、だとしたら火は火山かなあー。
前のバルログの親玉みたいな感じ?
いやいや、なんかもっと斜め上なところから来そうな気がする……。
そう思いながらぼーっと配信を見ていると、もみじちゃんが戦闘用惣菜パンを展開していた。
最近、じっくりともみじちゃんのスタイル見てなかったからなあ。
あっ、地面が揚げパンの衣に変わった!!
モンスターたちがパン粉の尖ったところでぐさぐさ刺されて動けなくなる。
スリップダメージ入ってるっぽいですねえ。
パン粉の尖ったところを軽快に駆け抜けながら、チェンファが手にした二本のしなる剣でモンスターたちを刈り取っていきますね。
次々にモンスターをやっつけた後、チェンファが振り返ってウィンクした。
『お兄ちゃんたち、チェンファに見とれちゃった? 仕方ないお兄ちゃんたちだなあ~。絶対エッチなところ見てたんでしょ? 目が離せないなんてなさけなーい』
私はちょっと興奮したので、書き込みをした。
※はづき『ぬぎぎぎ、め、メスガキぃ~』『!?』『本物!?』『はづきっちいたってw』『はづきっちもよう見とる』『はづきっちさあw』
『あれ? 先輩いた? せんぱーい! 補習頑張ってー』
もみじちゃんが和やかに手を振ってくる。
手を振りながら、彼女の周りでは動物型のパンがぴょんぴょん飛び回り、もみじちゃんの侵攻に合わせて戦場を均していく。
強いなー!
環境構築型の配信者ではトップクラスじゃないかしら。
ちなみに私に名前を呼ばれたチェンファはちょっと嬉しそうに、ファンサービスで色々カワイイポーズをしてくれた。
スクショ連打する私。
※はづき『スクショタイムたすかる』『はづきっちは俺らだったのか……』『あれ? 俺こんな書き込みしたかな……?』
今、私ともみじちゃんのお客さんたちの心が一つに……!
ちなみにチェンファは整えられた戦場を物凄い速度で突き進んで道を切り開くので、この二人のコンビは強いなーなんて思うのだった。
今回のボスデーモンは、なんか名状しがたい外見のうにょうにょした触手な生き物。
チェンファが触手に絡まれて大変なことに!
『も、もみじー!! 助けて! このままだと配信できなくなるから!』
『いけなーい! 塩焼きそばパン!!』
伸びる焼きそば、触手を撃墜!
落っこちるチェンファが空中で姿勢を立て直して、そこに取り落とした剣を焼きそばが拾ってくれる。
受け取ったチェンファ、触手をざくざく切り刻む。
そしてとどめに、ジャンボフランクフルトパンが飛び出していって、デーモンを撃破!
普段の私の配信なら、触手の無能をなじるコメントが出たりするけど、もみチェンコラボのお客さんたちはみんな紳士なのだ。
喜んでるー。
それにしても、いろんなパンが見られたなあ……。
ピタパンだと剣みたいな事ができるらしいし、フランスパンは壁になる。もみじちゃんの攻め手は多彩だなあ。
これなら、地の大魔将はお任せできるかも知れない!
頼むぞもみじちゃん……!!
たくさんのお出迎えを受けたんだけど、私にとってもっと大事なことがあるのだ!
それは……補習!
「2週間分の勉強を追いかけなくちゃ……」
ということで、学校側の全面的な協力を得て、私は遅れていた授業の進捗を取り戻すのだ。
バリバリ勉強だ。
うおー。
「あなた、飲み込みが早いから補習がすごい速度で進むわね……」
初めて絡む先生がびっくりしてらっしゃる。
「はっ、その、教科書とか全部把握し終わってるので……」
「優秀! なるほど、塾に行ってないのに志望校の模試でA判定なわけだわ……。あなた、あの大学志望の人の中でトップ3に入ってるからね」
「おおーっ、嬉しみ」
良かった良かった。
参考書とかも図書館で過去のはさらっと読み切ってるんだよね。
ちゃんと成果が出てた。
この感じなら、一週間で遅れは取り戻せそう。
で、残念だけどその間は配信なしかな。
雑談配信がせいぜいかも知れない。
配信よりも、学校が大事だからね……。
私の配信はあくまで趣味だからね。
『きら星はづき! お主、趣味で世界を何度も救っておったのか!?』
「はっ、それはたまたまで……」
バングラッド氏が呆れて天を仰いだ。
『大物と言うべきか、流石は魔王と言うべきか……。並のダンジョンではお主は食い足りんのだろうなあ』
何か言ってらっしゃる。
私は自宅で、さらっと補習内容を復習した。
これに30分ほど。
一週間配信をお休みするという話はしてあるから、ツブヤキックスでちょこちょこリスナーと絡むくらいしかすることはないかな。
さて、何か面白い配信はやってないものか……。
あっ!
チェンファが日本に来てる!
中国が怠惰の大罪の脅威から解放されて、こっちとの行き来が自由になったんだよね。
どうも、向こうの国の体制も大きく変わったみたい。
もうちょっと国際的に協調する人に、トップが入れ替わったのだ。
お陰で今日は……。
もみじちゃんとチェンファのコラボが見られる!
ハッシュタグ、もみチェンで検索だ!
『本日もかいてーん! もみじパン工房へようこそ!』
『お兄ちゃんたち、また見に来たの? 仕方ないなあー。今日もチェンファが遊んであ・げ・る!』
配信が始まった!
小さい二人のコラボ配信。
毎月、海を超えたコラボ配信をしてるんだけど、もみチェンオフコラボは半年に一度!
つまり今回が二回目なのだ。
凄い同接数になってる。
三万人いるよ?
今日は二人でダンジョンを攻めるみたいだ。
これは何のダンジョンなんです?
『実はねえ、ちょっとずつなんだけど地の大魔将があちこちにダンジョンを作ってきててねえ』
うわー、一難去ってまた一難!
大魔将一気に来てるなあ。
水と風はやっつけたでしょ。
じゃあ残りは……地と火かあ。
地は地の底から来るだろうけど、だとしたら火は火山かなあー。
前のバルログの親玉みたいな感じ?
いやいや、なんかもっと斜め上なところから来そうな気がする……。
そう思いながらぼーっと配信を見ていると、もみじちゃんが戦闘用惣菜パンを展開していた。
最近、じっくりともみじちゃんのスタイル見てなかったからなあ。
あっ、地面が揚げパンの衣に変わった!!
モンスターたちがパン粉の尖ったところでぐさぐさ刺されて動けなくなる。
スリップダメージ入ってるっぽいですねえ。
パン粉の尖ったところを軽快に駆け抜けながら、チェンファが手にした二本のしなる剣でモンスターたちを刈り取っていきますね。
次々にモンスターをやっつけた後、チェンファが振り返ってウィンクした。
『お兄ちゃんたち、チェンファに見とれちゃった? 仕方ないお兄ちゃんたちだなあ~。絶対エッチなところ見てたんでしょ? 目が離せないなんてなさけなーい』
私はちょっと興奮したので、書き込みをした。
※はづき『ぬぎぎぎ、め、メスガキぃ~』『!?』『本物!?』『はづきっちいたってw』『はづきっちもよう見とる』『はづきっちさあw』
『あれ? 先輩いた? せんぱーい! 補習頑張ってー』
もみじちゃんが和やかに手を振ってくる。
手を振りながら、彼女の周りでは動物型のパンがぴょんぴょん飛び回り、もみじちゃんの侵攻に合わせて戦場を均していく。
強いなー!
環境構築型の配信者ではトップクラスじゃないかしら。
ちなみに私に名前を呼ばれたチェンファはちょっと嬉しそうに、ファンサービスで色々カワイイポーズをしてくれた。
スクショ連打する私。
※はづき『スクショタイムたすかる』『はづきっちは俺らだったのか……』『あれ? 俺こんな書き込みしたかな……?』
今、私ともみじちゃんのお客さんたちの心が一つに……!
ちなみにチェンファは整えられた戦場を物凄い速度で突き進んで道を切り開くので、この二人のコンビは強いなーなんて思うのだった。
今回のボスデーモンは、なんか名状しがたい外見のうにょうにょした触手な生き物。
チェンファが触手に絡まれて大変なことに!
『も、もみじー!! 助けて! このままだと配信できなくなるから!』
『いけなーい! 塩焼きそばパン!!』
伸びる焼きそば、触手を撃墜!
落っこちるチェンファが空中で姿勢を立て直して、そこに取り落とした剣を焼きそばが拾ってくれる。
受け取ったチェンファ、触手をざくざく切り刻む。
そしてとどめに、ジャンボフランクフルトパンが飛び出していって、デーモンを撃破!
普段の私の配信なら、触手の無能をなじるコメントが出たりするけど、もみチェンコラボのお客さんたちはみんな紳士なのだ。
喜んでるー。
それにしても、いろんなパンが見られたなあ……。
ピタパンだと剣みたいな事ができるらしいし、フランスパンは壁になる。もみじちゃんの攻め手は多彩だなあ。
これなら、地の大魔将はお任せできるかも知れない!
頼むぞもみじちゃん……!!
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