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打ち上げ! 私のロケット編
第374話 年始のお呼ばれ伝説
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こうしてバーチャル初詣配信は終わったわけですが、いや、大盛況でした。
バーチャルでもお腹って減るものなんですねえ。
中座してご飯を食べに行ったりもしたけど、やっぱりその世界で食事できないのはなかなか大変。
『はづき、バーチャルやる時は交代交代で』
「そうしようそうしよう」
栄養補給役と配信役で交互にやるのだ。
これは大変冴えたやり方でしょう。
配信を終えて、ご飯食べてお風呂に入ってすぐに寝たのだけど、初夢はロケットで空に打ち上げられるものだった。
あひー、こ、これは正夢……!!
スレイヤーVさんこと、大京元長官のお嬢さん、ケイトさんからロケットの現状について連絡が来たりしている。
『宇宙空間のエーテル化によって、現実とバーチャルが一体化するような現象が起き始めているようです。つまり、アバターとして作ったものに実際の効果が付与されて人が乗り込めるように。恐らく、はづきっちを打ち上げるロケットの開発は急ピッチで進むことでしょう』
このままのペースだと、火の大魔将襲来にはとても間に合わないはずだったのが、アバター技術を応用できるようになったので状況が変わった……ということらしい。
ふむふむ?
よく分からないが、私が打ち上げられるカウントダウンがスタートしてることだけは理解したぞ。
そして私は、都合の悪いこととかはサクッと忘れる技術を身につけている。
ベルっちと二人に分離して、二人で楽しいものを享受して、また合体する!
楽しいが二倍になり、都合の悪いことは脳の容積に収めておけないので奥深くに仕舞っちゃうことになるのだ!
『これは発明だねえ』
「うんうん、私達は天才かも知れない」
自画自賛していたところ、お誘いのザッコが来たのだった。
ケイトさんとやり取りしていた直後にスレイヤーVさんとは!
スパイスちゃん、八咫烏さん、それにチャラウェイさんも連名している。
こ、これはーっ!
年始のフォーガイズコラボゲーム配信に私をゲストとして招く展開だ!!
当然行きますとも。
私は即座に返事をした。
会社には事後連絡しておく……。
最近、私のスケジュール管理も担当するようになって来たルンテさん曰く。
「はづきさんはイカルガ内でも規格外扱いですから。最重要案件以外でははづきさんの行動を縛ることはないですねえ」
なんだって。
つまり、私のみ事後承諾でもいいということになる。
特権階級~。
なんか特別扱いで申し訳ない気もするね!
そして1月2日その日のうちに打ち合わせをして、3日にコラボ配信がスタートした。
どうも私を誘うというのはスパイスちゃんの思いつきだったらしく。
スレイヤーVさんがダメ元で誘ったら即座に乗ってきたので、急遽企画がスタートしたらしい。
ゲーム配信なのは、ダンジョンの確保とかそういう準備がいらないため。
選ばれたゲームは、なんかデフォルメキャラが大人数で殴り合うサバイバルなゲーム。
地獄のような世界にスローライフキャラが飛び込んで、地獄のようなスローライフをする作品をテーマにしてるんだとか。
前にも遊んでボッコボコにされたような……。
私はゲームが弱い!
なので、常にボッコボコにされるのである!
『ゲームは不思議パワー使えないもんねえ』
「やっぱ私のあれって不思議パワーなのかあ」
『同接数パワーと私の魔王パワーと、はづきのよく分からないパワーが合わさってるけど、ゲームは関係ないもの』
「やっぱりそうかあ」
私本来の実力は、へっぽこなゲーマーくらいということになるな……!
こうして配信スタート。
「お前ら、こんきらー! 今日もバーチャル空間総合ロビーから配信します!」
※『こんきらー!』『こんきらー!』『あけましておめでとうございます!』
「はい、あけましておめでとうございます! 告知どおり、フォーガイズに+ママっていうことで私が参加して遊びます」
※『ママww』おこのみ『は、は、はづきっちがママに!』たこやき『スレイヤーVのママだもんな』もんじゃ『スパイスちゃんにも素材を提供していたはず』『八咫烏の配信素材もだよな』『チャラウェイの新アバター開発してるって本当ですか!?』『ママじゃん!!』
ママでしたわ。
二人になったことで作業量増やせるのが楽しくて、バンバン仕事してたら大変なことに。
今、配信者業界には私の息子と娘が五人くらいいる気がする……。
まあ、アバターまでゼロから作ったのはスレイヤーVさんだけだけど。
※『あれ? 今回はベルっちは参加しないの?』『はづきっち一人だと違和感を覚えるようになってきてしまった』
「それはですね、ベルっちと私で交互に参加します。なぜならバーチャル空間は栄養補給できないから。お腹が減った側が離席して、ご飯を食べに向かうという……。いない間の記憶はまた合体して同期します」
完璧なコンビネーションを開陳するのだ。
※『考え抜かれた動き!』『普通はみんな配信しながら食べるのよw』『ダンジョンでは途中でお弁当食べてるのにw』
「ゲームとダンジョンは違うんですよ! ゲームを舐めてはいけない……」
※『逆、逆w!!』『はづきっちはーw!!』
ダンジョンの方がまだ簡単じゃない……?
完全な生身の実力勝負であるゲームは、謎のパワーによるごまかしが通じないのだ!
そして、フォーガイズの四人と合流です。
『ウェーイ! はづきちゃん! あけおめ! 今日はよろしくだぜ!』
「チャラウェイさーん! よろしくー! ドワーフたちは元気?」
『おう! ドワーフの配信チーム作って活動してるし、腕がある連中はプログラミング覚えてアバター鍛冶をやってるぜ! 今度何か武器を注文してくれよ!』
「面白いことやってるー」
アバター鍛冶とは一体!!
※『チャラウェイがドワーフに色々教えていく配信めちゃくちゃ面白いんだよ』『ドワーフもすげえどんどん吸収するからさ』
へえー! 今度見てみよう。
次はスパイスちゃん。
『はづきちゃーん! 昨日の打ち合わせぶりー! よろよろー!』
「スパイスちゃんいぇーい!」
『いぇーい!』
ハイタッチする。
スパイスちゃんの可愛さに、うちのコメント欄も……。
※『さすがかわいい』『かわいい』『かわいい』『おじさんってマジ?』『冒険配信者かわいいランキングでトップスリーのお一人だぞ!!』『もみちゃんとシェリーと激戦を繰り広げてるよな』『この三人の中に一人だけおじさんがいる!!』
うん、おじさんとは思えない可愛さなのだ。
ではでは、あと二人とも挨拶してから配信行ってみよう!
バーチャルでもお腹って減るものなんですねえ。
中座してご飯を食べに行ったりもしたけど、やっぱりその世界で食事できないのはなかなか大変。
『はづき、バーチャルやる時は交代交代で』
「そうしようそうしよう」
栄養補給役と配信役で交互にやるのだ。
これは大変冴えたやり方でしょう。
配信を終えて、ご飯食べてお風呂に入ってすぐに寝たのだけど、初夢はロケットで空に打ち上げられるものだった。
あひー、こ、これは正夢……!!
スレイヤーVさんこと、大京元長官のお嬢さん、ケイトさんからロケットの現状について連絡が来たりしている。
『宇宙空間のエーテル化によって、現実とバーチャルが一体化するような現象が起き始めているようです。つまり、アバターとして作ったものに実際の効果が付与されて人が乗り込めるように。恐らく、はづきっちを打ち上げるロケットの開発は急ピッチで進むことでしょう』
このままのペースだと、火の大魔将襲来にはとても間に合わないはずだったのが、アバター技術を応用できるようになったので状況が変わった……ということらしい。
ふむふむ?
よく分からないが、私が打ち上げられるカウントダウンがスタートしてることだけは理解したぞ。
そして私は、都合の悪いこととかはサクッと忘れる技術を身につけている。
ベルっちと二人に分離して、二人で楽しいものを享受して、また合体する!
楽しいが二倍になり、都合の悪いことは脳の容積に収めておけないので奥深くに仕舞っちゃうことになるのだ!
『これは発明だねえ』
「うんうん、私達は天才かも知れない」
自画自賛していたところ、お誘いのザッコが来たのだった。
ケイトさんとやり取りしていた直後にスレイヤーVさんとは!
スパイスちゃん、八咫烏さん、それにチャラウェイさんも連名している。
こ、これはーっ!
年始のフォーガイズコラボゲーム配信に私をゲストとして招く展開だ!!
当然行きますとも。
私は即座に返事をした。
会社には事後連絡しておく……。
最近、私のスケジュール管理も担当するようになって来たルンテさん曰く。
「はづきさんはイカルガ内でも規格外扱いですから。最重要案件以外でははづきさんの行動を縛ることはないですねえ」
なんだって。
つまり、私のみ事後承諾でもいいということになる。
特権階級~。
なんか特別扱いで申し訳ない気もするね!
そして1月2日その日のうちに打ち合わせをして、3日にコラボ配信がスタートした。
どうも私を誘うというのはスパイスちゃんの思いつきだったらしく。
スレイヤーVさんがダメ元で誘ったら即座に乗ってきたので、急遽企画がスタートしたらしい。
ゲーム配信なのは、ダンジョンの確保とかそういう準備がいらないため。
選ばれたゲームは、なんかデフォルメキャラが大人数で殴り合うサバイバルなゲーム。
地獄のような世界にスローライフキャラが飛び込んで、地獄のようなスローライフをする作品をテーマにしてるんだとか。
前にも遊んでボッコボコにされたような……。
私はゲームが弱い!
なので、常にボッコボコにされるのである!
『ゲームは不思議パワー使えないもんねえ』
「やっぱ私のあれって不思議パワーなのかあ」
『同接数パワーと私の魔王パワーと、はづきのよく分からないパワーが合わさってるけど、ゲームは関係ないもの』
「やっぱりそうかあ」
私本来の実力は、へっぽこなゲーマーくらいということになるな……!
こうして配信スタート。
「お前ら、こんきらー! 今日もバーチャル空間総合ロビーから配信します!」
※『こんきらー!』『こんきらー!』『あけましておめでとうございます!』
「はい、あけましておめでとうございます! 告知どおり、フォーガイズに+ママっていうことで私が参加して遊びます」
※『ママww』おこのみ『は、は、はづきっちがママに!』たこやき『スレイヤーVのママだもんな』もんじゃ『スパイスちゃんにも素材を提供していたはず』『八咫烏の配信素材もだよな』『チャラウェイの新アバター開発してるって本当ですか!?』『ママじゃん!!』
ママでしたわ。
二人になったことで作業量増やせるのが楽しくて、バンバン仕事してたら大変なことに。
今、配信者業界には私の息子と娘が五人くらいいる気がする……。
まあ、アバターまでゼロから作ったのはスレイヤーVさんだけだけど。
※『あれ? 今回はベルっちは参加しないの?』『はづきっち一人だと違和感を覚えるようになってきてしまった』
「それはですね、ベルっちと私で交互に参加します。なぜならバーチャル空間は栄養補給できないから。お腹が減った側が離席して、ご飯を食べに向かうという……。いない間の記憶はまた合体して同期します」
完璧なコンビネーションを開陳するのだ。
※『考え抜かれた動き!』『普通はみんな配信しながら食べるのよw』『ダンジョンでは途中でお弁当食べてるのにw』
「ゲームとダンジョンは違うんですよ! ゲームを舐めてはいけない……」
※『逆、逆w!!』『はづきっちはーw!!』
ダンジョンの方がまだ簡単じゃない……?
完全な生身の実力勝負であるゲームは、謎のパワーによるごまかしが通じないのだ!
そして、フォーガイズの四人と合流です。
『ウェーイ! はづきちゃん! あけおめ! 今日はよろしくだぜ!』
「チャラウェイさーん! よろしくー! ドワーフたちは元気?」
『おう! ドワーフの配信チーム作って活動してるし、腕がある連中はプログラミング覚えてアバター鍛冶をやってるぜ! 今度何か武器を注文してくれよ!』
「面白いことやってるー」
アバター鍛冶とは一体!!
※『チャラウェイがドワーフに色々教えていく配信めちゃくちゃ面白いんだよ』『ドワーフもすげえどんどん吸収するからさ』
へえー! 今度見てみよう。
次はスパイスちゃん。
『はづきちゃーん! 昨日の打ち合わせぶりー! よろよろー!』
「スパイスちゃんいぇーい!」
『いぇーい!』
ハイタッチする。
スパイスちゃんの可愛さに、うちのコメント欄も……。
※『さすがかわいい』『かわいい』『かわいい』『おじさんってマジ?』『冒険配信者かわいいランキングでトップスリーのお一人だぞ!!』『もみちゃんとシェリーと激戦を繰り広げてるよな』『この三人の中に一人だけおじさんがいる!!』
うん、おじさんとは思えない可愛さなのだ。
ではでは、あと二人とも挨拶してから配信行ってみよう!
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