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セブンセンス法国編
第116話 天罰・八百長・井戸端会議掃討戦
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知識神教団との交渉はバッチリいけた。
なにせ、身内に魔族が紛れ込んでいて、しかも他勢力との仲違いを工作していたのだ。
俺の口にしたことが全て正しかったことが証明されている。
こちらの申し出を断るわけがない。
「我々は、知識神教団のバックアップを受けて活動し、各教団のスナークを退治して回る……。その方向でよろしい?」
「ああ、構わなんよ。あの巧みな人間への擬態を見破れる者などそうはいないからのう」
知識神教団最高司祭のオジイチャンが頷いた。
彼に指示されたグラーシズが、何かロールペーパーじみたものを持ってくる。
「これが認定書だ」
「何も書いてないが」
「これから最高司祭猊下が知識神イクシャード様より約定を賜る。見ていろ」
ほうほう。
こちらは、どうせ許諾されることがわかっている。
なにせ、うちの邪神が既に知識神と交友を結んでいるのだ。
ほら、すぐにOKの意味がある文言が書類に浮かび上がってきた。
オジイチャンも驚いている。
「こんなに迅速なのは初めてじゃ。まるで裏から手回ししてあったみたいに一瞬で許諾の文言が浮いてきたぞい。文章まで練られておったようじゃ。八百長かな?」
そこまで言ったら、天井からピシャーンと雷が落ちてオジイチャンを罰した。
「ウグワーッ!?」
黒焦げになるオジイチャン。
「あっ、最高司祭猊下が死んでる!! イクシャード様に失礼なことを言ってしまったからか……。そういえば最近曖昧になっておられたからな……」
知識神教団は大騒ぎになってしまった。
だが、これと同時に、イクシャードより神託が下る。
司祭グラーシズを臨時の最高司祭とし、コトマエマナビとその仲間たちを支援させよ、と。
これによって、全ての知識神教団員が俺のバックアップをしてくれることになった。
神様が味方になると話が早いなあ!
あまりに流れが速すぎて、ガガンが目を回した。
「ど……どういうことなんだマナビ! オレにも分かるように説明してくれ!」
「つまりな」以下略。
俺は早速、知識神教団に潜む全てのスナークを刈り取るべく行動を始めている。
敷地内を練り歩くのである。
常にアカネルがアンテナを立て、教団員一人ひとりの素性をヘルプで確認している。
「約定書が持ち出される前から、うちの邪神と知識神が友誼を結んだ。もう、何があってもオーケーな状態だ」
「ふんふん」
「だが、神様だから信者を納得させる必要もある。形式として約定書を作ることになった。その約定書が一瞬で完成したので、最高司祭がこの速度はおかしい、まるで最初から準備してたみたいじゃないかって疑ったんだ。神を疑ったらいけないよな。痛くない腹を探られたらカチンとくるけど、痛い腹を探られたら逆ギレするもん」
「そういうことか……。知識神と言う割に武闘派なんだな……」
「知は武力でもあるんだぞ」
そんな話をしてたら、アカネルが見つけた。
「いました! あそこで井戸端会議をしている御婦人全員がスナークです!」
「なんと!!」
これには俺も驚愕だ。
なるほど、井戸の回りに集まった御婦人が噂話をする姿は、ありふれていて誰も警戒しない。
だが、あれこそが各教団の情報を持ち寄って交換する集まりだったのだ。
俺たちの姿を見て、ニセの御婦人方は声を潜めて何かささやきあっている。
こいつらはスナークなので、知識神や他の神を信仰していない。
だから神の言葉は聞こえていないのだ。
つまり、自分が狩られる立場になったということに気づけ無い。
「あたいに任せな。魔眼、行くよ」
ナルカが眼帯を外した。
その下から、真っ赤に輝く瞳が現れる。
「これはどういう状況? ヘルプ機能で分かりやすくできる?」
「はい。マスターの視界をジャックしてナルカの能力を分かりやすくしますね」
ということで。
俺の目に、ナルカの目から放たれる一条の赤いビームが見えるようになった。
それがニセ御婦人たちを一瞬で走査する。
すると、ニセ御婦人がたの周囲に赤い影が出現した。
まるで、彼らの動きを予測する未来図だ。
「あたいの死の魔眼からは……逃れられないよ!」
ナルカの腰からナイフが引き抜かれた。
投擲されたそれは、赤いビームをなぞるように突き進み、ニセ御婦人から離れた赤い影に突き刺さった……と思ったら、そこに避けようとしたニセ御婦人がドンピシャで移動した。
頭にナイフが刺さる。
「ウグワーッ!!」
野太い声で叫んだニセ御婦人。
あっという間にスナークの正体を現し、絶命した。
「なん……だと……!?」
「こいつ……こいつは一体!!」
慌てて、スナークたちは戦闘態勢に入った。
両手に投げナイフを構えるナルカ。
その横に、拳を打ち鳴らしながらガガンが並んだ。
こうなればもう、掃討戦ですわ。
俺は高みの見物をしている。
「俺が出るまでもあるまい。……一度言ってみたかったんだよね」
「マスターは正真正銘、切り札ですからね」
そうかな。そうかも。
最近、チュートリアルへの解像度が高まってきて、なんとなくこの能力が何なのか分かってきたところなのだ。
まあ、まだ推測に過ぎないから色々検証してから明言することにする。
「あっ……という間にスナークが全滅しました! 楽勝ですね。これは余裕ができてしまうのではないですか? マスター、仕事は彼らに任せ、当機能たちは慈愛神の休憩所で慈愛を交わし合うのはどうでしょう」
「なんかガンガン誘惑してくるようになったね!! ダメだよ!」
俺の自制心がグラッグラになっている。
アカネル、何かにつけて揺さぶりを掛けてくるのをやめるのだ……!
彼女は俺の人間性に影響されてるらしいので、俺のエッチさがアカネルをエッチにしているとでも言うのか!
ともかく!
これで知識神の教団にはびこっていたスナークは一掃できたようである。
次は戦神、技巧神をどうにかせねばなるまい。
急進派であるこの三教団をクリアできれば、ルサルカ教団との争いは収まることだろう。
なにせ、身内に魔族が紛れ込んでいて、しかも他勢力との仲違いを工作していたのだ。
俺の口にしたことが全て正しかったことが証明されている。
こちらの申し出を断るわけがない。
「我々は、知識神教団のバックアップを受けて活動し、各教団のスナークを退治して回る……。その方向でよろしい?」
「ああ、構わなんよ。あの巧みな人間への擬態を見破れる者などそうはいないからのう」
知識神教団最高司祭のオジイチャンが頷いた。
彼に指示されたグラーシズが、何かロールペーパーじみたものを持ってくる。
「これが認定書だ」
「何も書いてないが」
「これから最高司祭猊下が知識神イクシャード様より約定を賜る。見ていろ」
ほうほう。
こちらは、どうせ許諾されることがわかっている。
なにせ、うちの邪神が既に知識神と交友を結んでいるのだ。
ほら、すぐにOKの意味がある文言が書類に浮かび上がってきた。
オジイチャンも驚いている。
「こんなに迅速なのは初めてじゃ。まるで裏から手回ししてあったみたいに一瞬で許諾の文言が浮いてきたぞい。文章まで練られておったようじゃ。八百長かな?」
そこまで言ったら、天井からピシャーンと雷が落ちてオジイチャンを罰した。
「ウグワーッ!?」
黒焦げになるオジイチャン。
「あっ、最高司祭猊下が死んでる!! イクシャード様に失礼なことを言ってしまったからか……。そういえば最近曖昧になっておられたからな……」
知識神教団は大騒ぎになってしまった。
だが、これと同時に、イクシャードより神託が下る。
司祭グラーシズを臨時の最高司祭とし、コトマエマナビとその仲間たちを支援させよ、と。
これによって、全ての知識神教団員が俺のバックアップをしてくれることになった。
神様が味方になると話が早いなあ!
あまりに流れが速すぎて、ガガンが目を回した。
「ど……どういうことなんだマナビ! オレにも分かるように説明してくれ!」
「つまりな」以下略。
俺は早速、知識神教団に潜む全てのスナークを刈り取るべく行動を始めている。
敷地内を練り歩くのである。
常にアカネルがアンテナを立て、教団員一人ひとりの素性をヘルプで確認している。
「約定書が持ち出される前から、うちの邪神と知識神が友誼を結んだ。もう、何があってもオーケーな状態だ」
「ふんふん」
「だが、神様だから信者を納得させる必要もある。形式として約定書を作ることになった。その約定書が一瞬で完成したので、最高司祭がこの速度はおかしい、まるで最初から準備してたみたいじゃないかって疑ったんだ。神を疑ったらいけないよな。痛くない腹を探られたらカチンとくるけど、痛い腹を探られたら逆ギレするもん」
「そういうことか……。知識神と言う割に武闘派なんだな……」
「知は武力でもあるんだぞ」
そんな話をしてたら、アカネルが見つけた。
「いました! あそこで井戸端会議をしている御婦人全員がスナークです!」
「なんと!!」
これには俺も驚愕だ。
なるほど、井戸の回りに集まった御婦人が噂話をする姿は、ありふれていて誰も警戒しない。
だが、あれこそが各教団の情報を持ち寄って交換する集まりだったのだ。
俺たちの姿を見て、ニセの御婦人方は声を潜めて何かささやきあっている。
こいつらはスナークなので、知識神や他の神を信仰していない。
だから神の言葉は聞こえていないのだ。
つまり、自分が狩られる立場になったということに気づけ無い。
「あたいに任せな。魔眼、行くよ」
ナルカが眼帯を外した。
その下から、真っ赤に輝く瞳が現れる。
「これはどういう状況? ヘルプ機能で分かりやすくできる?」
「はい。マスターの視界をジャックしてナルカの能力を分かりやすくしますね」
ということで。
俺の目に、ナルカの目から放たれる一条の赤いビームが見えるようになった。
それがニセ御婦人たちを一瞬で走査する。
すると、ニセ御婦人がたの周囲に赤い影が出現した。
まるで、彼らの動きを予測する未来図だ。
「あたいの死の魔眼からは……逃れられないよ!」
ナルカの腰からナイフが引き抜かれた。
投擲されたそれは、赤いビームをなぞるように突き進み、ニセ御婦人から離れた赤い影に突き刺さった……と思ったら、そこに避けようとしたニセ御婦人がドンピシャで移動した。
頭にナイフが刺さる。
「ウグワーッ!!」
野太い声で叫んだニセ御婦人。
あっという間にスナークの正体を現し、絶命した。
「なん……だと……!?」
「こいつ……こいつは一体!!」
慌てて、スナークたちは戦闘態勢に入った。
両手に投げナイフを構えるナルカ。
その横に、拳を打ち鳴らしながらガガンが並んだ。
こうなればもう、掃討戦ですわ。
俺は高みの見物をしている。
「俺が出るまでもあるまい。……一度言ってみたかったんだよね」
「マスターは正真正銘、切り札ですからね」
そうかな。そうかも。
最近、チュートリアルへの解像度が高まってきて、なんとなくこの能力が何なのか分かってきたところなのだ。
まあ、まだ推測に過ぎないから色々検証してから明言することにする。
「あっ……という間にスナークが全滅しました! 楽勝ですね。これは余裕ができてしまうのではないですか? マスター、仕事は彼らに任せ、当機能たちは慈愛神の休憩所で慈愛を交わし合うのはどうでしょう」
「なんかガンガン誘惑してくるようになったね!! ダメだよ!」
俺の自制心がグラッグラになっている。
アカネル、何かにつけて揺さぶりを掛けてくるのをやめるのだ……!
彼女は俺の人間性に影響されてるらしいので、俺のエッチさがアカネルをエッチにしているとでも言うのか!
ともかく!
これで知識神の教団にはびこっていたスナークは一掃できたようである。
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