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33・食人植物の果実はまるで
第97話 食人植物になんか寄生植物が……
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アーランの外れに、職人たちが集まってテントを張っていた。
なんということだ。
「みんな森から追い出されてきたのか」
「おー、ナザルじゃねえか!!」「俺らの森を取り戻してくれ!」「このパスタ、ナザルが作ったんだってな! 美味しく頂いてるぜ!」
あっ!
よく見たら職人たち、大鍋で茹でたパスタを串にさして、塩やハーブを付けてパクパク食べてるじゃないか。
どうやら、乾パスタがすでに売り出されているらしい。
早い、早すぎる!!
パスタが凄まじい速度でアーラン中に広がっていっているぞ!
そりゃあ、食べやすいし、乾燥させたら保存食にもできるもんな。
「僕が作ってからまだ十日ほどなのに……。恐ろしい勢いだ」
「あっ、パスタってやつお前が作ったのか! あれなあ、しょっぱく煮た肉に絡めると美味くてなあ。酒も進む……」
酒の当てかよ!
「あたしも食べてるわよ! 乾いたのをそのままカリカリやるのがいいわね!」
げっ歯類~!
「ご主人! コゲタ、カラカラしてるのすき!」
「あー、犬のカリカリに似てるかもな……」
三人ともパスタが好きなのはいいことだ。
職人たちも、パスタを食って酒を飲んで盛り上がっているようだ。
この世界の人間はあれだ。
炭水化物で酒を飲むよな。
「よし、じゃあみんなの森を取り戻してくるわ」
「頼むぜナザル!」「俺たちのナザルに乾杯!」「いけいけ!」「やっちまえ!」「あの化け物、赤い実をぶらぶらさせやがってなあ」「あれは美味そうだったよな」
なにっ!!
耳寄りな情報を聞いたぞ。
「ナザルの目が輝いたぞ。こいつまたろくでもない事を考えてるに違いないぜ」
「へえー! 面白そうじゃない!」
「ま、面白そうっちゃあ面白そうだよな。行くかあ」
バンキンもキャロティも、付き合いがいいからなあ。
こうして僕らは森に入っていった。
職人たちを追い出すくらいだから、さぞや食人植物クリーピングツリーは、大量に森の中に入り込んでいるに違いない。
そう思っていたら、すぐに出会えた。
『シュシュシューッ!!』
バンキンより頭一つ大きいくらいの植物が、もりもりと動いてくる。
「来た来た! 油は通用するかな……それっ」
スーッと油を滑らせてみる。
クリーピングツリーは根を張らず、獲物を見つけたら駆け寄ってきて枝で殴り倒したり突き刺して殺す。
で、死体の上に根を張って養分を吸収するわけだ。
結論。
クリーピングツリーは油で滑った。
ステン、と転がったツリーを、バンキンが手斧でバッサバッサと伐採していく。
そしてキャロティがめぼしいところにガンドをぶっ放す。
すぐにクリーピングツリーは動かなくなった。
おお、しおしおとしおれていく。
「なんかね、動き出したら栄養をすぐに取らないと枯れちゃうんだって」
「なーるほどなあ」
そしてクリーピングツリーの頭には、そいつだけ緑色の部分があって……。
「これ……別の植物がクリーピングツリーに寄生してるぞ。赤い実がくっついてる。こいつが職人たちの言っていた実か……。コゲタ」
「はーい!」
コゲタが寄ってきて、実をくんくんした。
そして顔をしかめる。
「ううー、すっぱすっぱなにおいがする!」
「酸っぱい香り!?」
僕は赤い実をもいだ。
そして口に運んでみる。
「あっ、食べやがった! 人食い植物の実だぞ!?」
「ぜんぜん躊躇しなかったわねー! いっそ尊敬するわー!」
言ってくれるな二人とも。
だが、僕は基本的に食につながる冒険を厭わない。
「この味……凝縮された酸味……! 強烈なクエン酸を感じる……!! ピーカラにも少し含まれていたが、こいつは、酸味だけを抽出したような……。これは……これは使えるぞ!!」
僕は立ち上がる。
「バンキン! キャロティ、聞いてくれ!!」
「ご主人!」
「コゲタもな! いいか、この寄生植物に生る実は、間違いなく僕が求める新しい味を構成するものだ! これを集めたい! そしてできれば栽培もしたい……」
「ナザルが明後日の方向の話をし始めたぞ。まあいつものことだな」
「いちいちしらみ潰しにするだけっていうのも面白くないじゃない? だけど、こういうやることがあるならいいと思うわ!」
「コゲタがんばる! なにするー?」
「コゲタは、あの酸っぱい匂いを探してくれ! そこにクリーピングツリーがいる。狩り尽くすぞ!!」
うおおおお、と吠える僕なのだ。
やる気が溢れてくる!
あの酸味と風味……。
形と歯ごたえは違っていたが、トマトに近いものだった。
この世界にも、トマトがあったのだ!
人食い植物に寄生する植物の実なんだから、そりゃあ確かに気付かれにくいよな……。
ただ、緑と茶色だけのクリーピングツリーに、赤い実が生っているんだから目立つはずだ。
気づいてくれた職人には感謝だな。
いの一番でトマトソースのパスタかなんかをごちそうしてやろう。
「ごしゅじーん! すっぱいにおい! たくさんくる!」
「来た来た! 大漁だぞみんな! トマト狩りだ!」
「おいナザル、一人で走るな! ってかトマトってなんだよ!?」
「野菜? さっきの赤い実が野菜なのね? だったらあたしも食べるわよ! いい、ナザル? 今度はあたしにも食べさせなさいよ! そらそら、あたしも行くわよー! バンキン! 遅いわよ!!」
「ああもう! 二人で走ってるんじゃねえよ! 俺は重装備なんだからさ! あー、コゲタも走るなー! 盾役を置いといて先に突っ走る魔法使いがどこにいるんだよ!」
こうして僕らの、楽しいトマト狩りが始まるのである。
なんということだ。
「みんな森から追い出されてきたのか」
「おー、ナザルじゃねえか!!」「俺らの森を取り戻してくれ!」「このパスタ、ナザルが作ったんだってな! 美味しく頂いてるぜ!」
あっ!
よく見たら職人たち、大鍋で茹でたパスタを串にさして、塩やハーブを付けてパクパク食べてるじゃないか。
どうやら、乾パスタがすでに売り出されているらしい。
早い、早すぎる!!
パスタが凄まじい速度でアーラン中に広がっていっているぞ!
そりゃあ、食べやすいし、乾燥させたら保存食にもできるもんな。
「僕が作ってからまだ十日ほどなのに……。恐ろしい勢いだ」
「あっ、パスタってやつお前が作ったのか! あれなあ、しょっぱく煮た肉に絡めると美味くてなあ。酒も進む……」
酒の当てかよ!
「あたしも食べてるわよ! 乾いたのをそのままカリカリやるのがいいわね!」
げっ歯類~!
「ご主人! コゲタ、カラカラしてるのすき!」
「あー、犬のカリカリに似てるかもな……」
三人ともパスタが好きなのはいいことだ。
職人たちも、パスタを食って酒を飲んで盛り上がっているようだ。
この世界の人間はあれだ。
炭水化物で酒を飲むよな。
「よし、じゃあみんなの森を取り戻してくるわ」
「頼むぜナザル!」「俺たちのナザルに乾杯!」「いけいけ!」「やっちまえ!」「あの化け物、赤い実をぶらぶらさせやがってなあ」「あれは美味そうだったよな」
なにっ!!
耳寄りな情報を聞いたぞ。
「ナザルの目が輝いたぞ。こいつまたろくでもない事を考えてるに違いないぜ」
「へえー! 面白そうじゃない!」
「ま、面白そうっちゃあ面白そうだよな。行くかあ」
バンキンもキャロティも、付き合いがいいからなあ。
こうして僕らは森に入っていった。
職人たちを追い出すくらいだから、さぞや食人植物クリーピングツリーは、大量に森の中に入り込んでいるに違いない。
そう思っていたら、すぐに出会えた。
『シュシュシューッ!!』
バンキンより頭一つ大きいくらいの植物が、もりもりと動いてくる。
「来た来た! 油は通用するかな……それっ」
スーッと油を滑らせてみる。
クリーピングツリーは根を張らず、獲物を見つけたら駆け寄ってきて枝で殴り倒したり突き刺して殺す。
で、死体の上に根を張って養分を吸収するわけだ。
結論。
クリーピングツリーは油で滑った。
ステン、と転がったツリーを、バンキンが手斧でバッサバッサと伐採していく。
そしてキャロティがめぼしいところにガンドをぶっ放す。
すぐにクリーピングツリーは動かなくなった。
おお、しおしおとしおれていく。
「なんかね、動き出したら栄養をすぐに取らないと枯れちゃうんだって」
「なーるほどなあ」
そしてクリーピングツリーの頭には、そいつだけ緑色の部分があって……。
「これ……別の植物がクリーピングツリーに寄生してるぞ。赤い実がくっついてる。こいつが職人たちの言っていた実か……。コゲタ」
「はーい!」
コゲタが寄ってきて、実をくんくんした。
そして顔をしかめる。
「ううー、すっぱすっぱなにおいがする!」
「酸っぱい香り!?」
僕は赤い実をもいだ。
そして口に運んでみる。
「あっ、食べやがった! 人食い植物の実だぞ!?」
「ぜんぜん躊躇しなかったわねー! いっそ尊敬するわー!」
言ってくれるな二人とも。
だが、僕は基本的に食につながる冒険を厭わない。
「この味……凝縮された酸味……! 強烈なクエン酸を感じる……!! ピーカラにも少し含まれていたが、こいつは、酸味だけを抽出したような……。これは……これは使えるぞ!!」
僕は立ち上がる。
「バンキン! キャロティ、聞いてくれ!!」
「ご主人!」
「コゲタもな! いいか、この寄生植物に生る実は、間違いなく僕が求める新しい味を構成するものだ! これを集めたい! そしてできれば栽培もしたい……」
「ナザルが明後日の方向の話をし始めたぞ。まあいつものことだな」
「いちいちしらみ潰しにするだけっていうのも面白くないじゃない? だけど、こういうやることがあるならいいと思うわ!」
「コゲタがんばる! なにするー?」
「コゲタは、あの酸っぱい匂いを探してくれ! そこにクリーピングツリーがいる。狩り尽くすぞ!!」
うおおおお、と吠える僕なのだ。
やる気が溢れてくる!
あの酸味と風味……。
形と歯ごたえは違っていたが、トマトに近いものだった。
この世界にも、トマトがあったのだ!
人食い植物に寄生する植物の実なんだから、そりゃあ確かに気付かれにくいよな……。
ただ、緑と茶色だけのクリーピングツリーに、赤い実が生っているんだから目立つはずだ。
気づいてくれた職人には感謝だな。
いの一番でトマトソースのパスタかなんかをごちそうしてやろう。
「ごしゅじーん! すっぱいにおい! たくさんくる!」
「来た来た! 大漁だぞみんな! トマト狩りだ!」
「おいナザル、一人で走るな! ってかトマトってなんだよ!?」
「野菜? さっきの赤い実が野菜なのね? だったらあたしも食べるわよ! いい、ナザル? 今度はあたしにも食べさせなさいよ! そらそら、あたしも行くわよー! バンキン! 遅いわよ!!」
「ああもう! 二人で走ってるんじゃねえよ! 俺は重装備なんだからさ! あー、コゲタも走るなー! 盾役を置いといて先に突っ走る魔法使いがどこにいるんだよ!」
こうして僕らの、楽しいトマト狩りが始まるのである。
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