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第2章 いがみ合うふたり
2-12 犬猿の仲
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ルイーズは、毎日実施されている騎士候補生の訓練を、モーガンの誕生日の翌日だけ休むことにした。
それは、この訓練が始まって初めてのことだ。本当は休むことが、悔しくてたまらない。けれど、その必要があった。
モーガンとの婚約解消の決め事があるのもそうだし、訓練をできる感情ではなかったから。
けがをしても問題はないといっても、冷静さを失い、剣を振るのが怖かったのだ。
無鉄砲に見える彼女にだって、恐怖心はあった。
彼ほどの運動神経であれば、自分の剣をかわすのは簡単なこと。
自分ごときがエドワードに傷を負わすことはないだろう。
彼が「俺がけがをしたらどうする」と言っているのは、ルイーズを茶化しているだけと分かっている。
だが、自棄になった自分は無鉄砲なことをしそうだ。
伯爵家を出るのに切羽詰まっている。何としても騎士になりたい。そんな気持ちがルイーズを焦らせている。
自分が無茶なことをして、エドワードがルイーズに傷を負わせたと、責任を抱かせるのは嫌だった。
フォスター伯爵家の客間。
そこには朝から伯爵夫妻と、モーガン、ルイーズの4人の姿がある。
だが、話しをしていたのはモーガンだけ。伯爵夫妻は何の反論もなく、うなずくだけ。
そのため「婚約を白紙に戻したい」とモーガンが言えば、フォスター伯爵家からは、何の交渉もなく5分で話は終わった。
時間の大半は、婚約解消の書類に署名をするために使われた。
モーガンからの婚約破棄の申し出を、さらりと受け入れた伯爵夫妻。
あっけない程にあっという間に、ルイーズとモーガンとの関係は解消され、伯爵夫人は喜んでいるように、ルイーズの目に映っている。
継母の不敵な笑みに、ザワザワと身の危険を感じる。
モーガンが帰った後、継母はルイーズが愕然とする程に上機嫌であり、それがまた、自分の気持ちをえぐっていた。
「あんたなんかに執心するのは、おかしいと思ったのよ。まあ、どちらにしても出ていってもらうわよ。今から、娼館に声を掛けてもいいんじゃないかしら」
それを珍しく制止した父。
「今、ルイーズは騎士になろうとしているし、もし、そうなれば話は変わるだろう」
そう言っている伯爵も、実際のところルイーズが騎士になれるはずないと、分かっている。
だけど、この場を収めるためにはこう言うしかなかった。
今日は随分と、父が強気な口調で話しているため、伯爵夫人はことを荒らげていない。それに安堵する。
ルイーズは、モーガンから全く予期しない言葉で罵られて、ひどくショックを受けていた。
(どうしてわたしは、生まれたときから嫌われるんだろう。母だってわたしを捨てたくらい……。平穏に生きるって、なんて大変なんだろう……。でも、悩んでいる暇はないわね、何とかしないと、あと3か月足らずで……、継母に無理やり……)
**
ルイーズの婚約が白紙となった翌日。
王宮騎士団の候補生訓練。いつものごとくルイーズと、エドワードが双方の剣を交差させながら、会話をしていた。
まだ100人前後は残っている騎士訓練生。
必然、訓練が始まるとルイーズの周りから他の訓練生はいなくなり、エドワードだけが残っていた。
ルイーズが休んだ昨日。
エドワードは自分の部屋へ行くべきか迷い、結局最後まで訓練場にいた。そんなこともあり、彼はいつも以上に機嫌が悪い。
ルイーズは、エドワードに会った瞬間から怒鳴られた。それも、相当な言い掛かり。
今はさらにヒートアップしている。
「もしかして、昨日は訓練をサボッて婚約者と遊んでいたんじゃないのか? これだから女は意識が低い」
そうエドワードに言われたルイーズは、いつも以上に逆上した。
既に息は上がっていたけど、そんなことは気にせず怒鳴り声にも近い声を上げた。
「そんなわけがないでしょう。ふざけないでっ!」
「チッ……」
ルイーズがいつも以上に真っ赤になって否定する様子。それが、エドワードにとっては、むしろ肯定だと受け取った。
婚約者と誕生日に盛り上がったルイーズは、昨日、体が痛くて動けずにいたとエドワードは解釈していた。
半日待ちぼうけをくらったエドワードは、大きな舌打ちをして憤慨している。
この訓練場で1人でルイーズが来るのを待っていたせいで、彼が考えるのは、当然のようにルイーズのことだったから余計に。
「婚約者の誕生日だと浮かれていたのは、どこのどいつだ? うまく媚びを売ってきたのか? まあ、無理だろうな、その貧相な体で、お前には色気が足りないもんな」
「もう、うるさいわね。婚約は解消したわ!」
言い返す気力のないルイーズは、事実だけをサラリと伝えた。
自分は屋敷の中の話はできない。原因を追究されると、ルイーズにとっても面白くない。
婚約解消の原因は姉と婚約者が恋に落ちたことだから、ルイーズの基準では話せないのだ。
「……は」
それを聞き、少し驚いた表情を見せるエドワード。でも、話の流れは変えられず、そのままの調子で話した。
ルイーズは、真っ赤になっているけど、それは剣術の稽古中はいつものこと。それに、訓練中は息が上がってルイーズの声が上ずるのだっていつもと同じ。
だが、逆上しているルイーズは、なりふり構わず剣を振り乱す。
エドワードにとっては、まるで、子どもと遊んでいるかのような剣術の訓練。
ルイーズがいくら剣を振っても、さらりと、ルイーズの剣を受け流していた。
「男に振られたからって、俺に当たり散らすなよ。お前、姉を見習ったらどうだ? お前は女らしさが足りないから、男に嫌われるんだ、くくっ。何をやらかしたら、あんな男に振られるのか分からんが、今の話がこれまでで1番面白い、くくっ」
ルイーズが婚約を解消したと聞き、うれしくなるエドワード。
モーガンの話を聞いていたエドワードは、婚約者が良くない男だと分かっていた。その上、その婚約者との関係が切れれば、ルイーズは訓練に来なくなると期待する。
ルイーズにとっては、歯を食いしばっているのも、菫色の瞳が少しだけ潤むのも剣術中はいつもと同じ。
だけど今日は、その涙が今にもあふれそうなことは、エドワードは気付いていない。
(振られたわたしを笑うなんて、最低だわ。どうしてあんなことを、平然と言えるのよ。信じられない……)
ピーーッ、と訓練の終了を知らせる笛の音。
「そうかもね……」
体力が尽きかけているルイーズがポツリと話した声は、訓練の終了を知らせる笛の音でかき消され、エドワードはいつものように急いで立ち去っていた。
エドワードの言葉は、普段であれば受け流せた。けれど、今のルイーズには重くのしかかり、肩を落として動けない。
「大丈夫かい?」
「ふふっ、今日はいつもより疲れちゃって」
優しく声を掛けてきたカーティスに愛想笑いを浮かべながら、ルイーズはカーティスと休憩室に戻っていた。
それは、この訓練が始まって初めてのことだ。本当は休むことが、悔しくてたまらない。けれど、その必要があった。
モーガンとの婚約解消の決め事があるのもそうだし、訓練をできる感情ではなかったから。
けがをしても問題はないといっても、冷静さを失い、剣を振るのが怖かったのだ。
無鉄砲に見える彼女にだって、恐怖心はあった。
彼ほどの運動神経であれば、自分の剣をかわすのは簡単なこと。
自分ごときがエドワードに傷を負わすことはないだろう。
彼が「俺がけがをしたらどうする」と言っているのは、ルイーズを茶化しているだけと分かっている。
だが、自棄になった自分は無鉄砲なことをしそうだ。
伯爵家を出るのに切羽詰まっている。何としても騎士になりたい。そんな気持ちがルイーズを焦らせている。
自分が無茶なことをして、エドワードがルイーズに傷を負わせたと、責任を抱かせるのは嫌だった。
フォスター伯爵家の客間。
そこには朝から伯爵夫妻と、モーガン、ルイーズの4人の姿がある。
だが、話しをしていたのはモーガンだけ。伯爵夫妻は何の反論もなく、うなずくだけ。
そのため「婚約を白紙に戻したい」とモーガンが言えば、フォスター伯爵家からは、何の交渉もなく5分で話は終わった。
時間の大半は、婚約解消の書類に署名をするために使われた。
モーガンからの婚約破棄の申し出を、さらりと受け入れた伯爵夫妻。
あっけない程にあっという間に、ルイーズとモーガンとの関係は解消され、伯爵夫人は喜んでいるように、ルイーズの目に映っている。
継母の不敵な笑みに、ザワザワと身の危険を感じる。
モーガンが帰った後、継母はルイーズが愕然とする程に上機嫌であり、それがまた、自分の気持ちをえぐっていた。
「あんたなんかに執心するのは、おかしいと思ったのよ。まあ、どちらにしても出ていってもらうわよ。今から、娼館に声を掛けてもいいんじゃないかしら」
それを珍しく制止した父。
「今、ルイーズは騎士になろうとしているし、もし、そうなれば話は変わるだろう」
そう言っている伯爵も、実際のところルイーズが騎士になれるはずないと、分かっている。
だけど、この場を収めるためにはこう言うしかなかった。
今日は随分と、父が強気な口調で話しているため、伯爵夫人はことを荒らげていない。それに安堵する。
ルイーズは、モーガンから全く予期しない言葉で罵られて、ひどくショックを受けていた。
(どうしてわたしは、生まれたときから嫌われるんだろう。母だってわたしを捨てたくらい……。平穏に生きるって、なんて大変なんだろう……。でも、悩んでいる暇はないわね、何とかしないと、あと3か月足らずで……、継母に無理やり……)
**
ルイーズの婚約が白紙となった翌日。
王宮騎士団の候補生訓練。いつものごとくルイーズと、エドワードが双方の剣を交差させながら、会話をしていた。
まだ100人前後は残っている騎士訓練生。
必然、訓練が始まるとルイーズの周りから他の訓練生はいなくなり、エドワードだけが残っていた。
ルイーズが休んだ昨日。
エドワードは自分の部屋へ行くべきか迷い、結局最後まで訓練場にいた。そんなこともあり、彼はいつも以上に機嫌が悪い。
ルイーズは、エドワードに会った瞬間から怒鳴られた。それも、相当な言い掛かり。
今はさらにヒートアップしている。
「もしかして、昨日は訓練をサボッて婚約者と遊んでいたんじゃないのか? これだから女は意識が低い」
そうエドワードに言われたルイーズは、いつも以上に逆上した。
既に息は上がっていたけど、そんなことは気にせず怒鳴り声にも近い声を上げた。
「そんなわけがないでしょう。ふざけないでっ!」
「チッ……」
ルイーズがいつも以上に真っ赤になって否定する様子。それが、エドワードにとっては、むしろ肯定だと受け取った。
婚約者と誕生日に盛り上がったルイーズは、昨日、体が痛くて動けずにいたとエドワードは解釈していた。
半日待ちぼうけをくらったエドワードは、大きな舌打ちをして憤慨している。
この訓練場で1人でルイーズが来るのを待っていたせいで、彼が考えるのは、当然のようにルイーズのことだったから余計に。
「婚約者の誕生日だと浮かれていたのは、どこのどいつだ? うまく媚びを売ってきたのか? まあ、無理だろうな、その貧相な体で、お前には色気が足りないもんな」
「もう、うるさいわね。婚約は解消したわ!」
言い返す気力のないルイーズは、事実だけをサラリと伝えた。
自分は屋敷の中の話はできない。原因を追究されると、ルイーズにとっても面白くない。
婚約解消の原因は姉と婚約者が恋に落ちたことだから、ルイーズの基準では話せないのだ。
「……は」
それを聞き、少し驚いた表情を見せるエドワード。でも、話の流れは変えられず、そのままの調子で話した。
ルイーズは、真っ赤になっているけど、それは剣術の稽古中はいつものこと。それに、訓練中は息が上がってルイーズの声が上ずるのだっていつもと同じ。
だが、逆上しているルイーズは、なりふり構わず剣を振り乱す。
エドワードにとっては、まるで、子どもと遊んでいるかのような剣術の訓練。
ルイーズがいくら剣を振っても、さらりと、ルイーズの剣を受け流していた。
「男に振られたからって、俺に当たり散らすなよ。お前、姉を見習ったらどうだ? お前は女らしさが足りないから、男に嫌われるんだ、くくっ。何をやらかしたら、あんな男に振られるのか分からんが、今の話がこれまでで1番面白い、くくっ」
ルイーズが婚約を解消したと聞き、うれしくなるエドワード。
モーガンの話を聞いていたエドワードは、婚約者が良くない男だと分かっていた。その上、その婚約者との関係が切れれば、ルイーズは訓練に来なくなると期待する。
ルイーズにとっては、歯を食いしばっているのも、菫色の瞳が少しだけ潤むのも剣術中はいつもと同じ。
だけど今日は、その涙が今にもあふれそうなことは、エドワードは気付いていない。
(振られたわたしを笑うなんて、最低だわ。どうしてあんなことを、平然と言えるのよ。信じられない……)
ピーーッ、と訓練の終了を知らせる笛の音。
「そうかもね……」
体力が尽きかけているルイーズがポツリと話した声は、訓練の終了を知らせる笛の音でかき消され、エドワードはいつものように急いで立ち去っていた。
エドワードの言葉は、普段であれば受け流せた。けれど、今のルイーズには重くのしかかり、肩を落として動けない。
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