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第3章〜内乱の激化と流行病の発症〜
21.兄と王子
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目が覚めてすぐに突撃してきたヴィクトールに母からだという手紙を受け取った。
ヴィクトールはそのまま居座る気満々だったがアリシアナに拒否され渋々仕事に行ったのでアリシアナはまたジークフリートと2人きりになった。
落ち着かないので1人にして欲しいと頼んだけど、前同じ事を言って1人になった後に毎回何かしらの騒ぎが起こっているせいか笑顔で拒否され1人にはなれなかった。中を開けると宛名が違う3枚の手紙が入っていた。
当面は2枚目の手紙に書いてあった問題をなんとかしないとフラグを折るどころじゃないかもしれないと思った所で『あっ、そもそもフラグの折り方わからないわ』と少し泣きたくなった。
それと3枚目の手紙に書いてあったスキルに関する詳細と使用制御方法はありがたかった。宛名がないのは気になったけど【星の記憶書】って書いてあったしアリシアナ宛の手紙の内の1つだし大丈夫だよね?
そう、3枚目と言えば視た未来を変えることは出来ないって書いてあったけどじゃあ謎空間で大変な目にあって書き換えたあれは意味なかったのかな?何となく犠牲者って字をただ消すだけだと意味無い気がして、ゲームっぽい単語ならいいかなと思って復活って単語に変えてみたんだけど、どうなったんだろう。
「まあ、こんな所で悩んでてもなにが変わるわけでもないわよね。」
自分に言い聞かせるように呟くと横から返事が返ってきた。
「それは僕も同意だけど、僕で良ければ話を聞くよ?」
あ、そういえば1人じゃないんだった。
考えに集中すると周りが見えなくなるのは前世の頃からの悪い癖だわ。変なこと言わない様に気をつけないと間違いなく面倒な事になるわね。
気をつけようとアリシアナがこっそり決意していると、相変わらずなジークフリートが何がそんなに楽しんだろうかと思うほどのニッコニコの笑顔でこちらを見ている。
何なのかしら、この王子。
ここまでニッコニコだと逆に気になってくるわ。
「ジーク様ありがとうございます、ですが大丈夫です。」
アリシアナがジークフリートにそう返すと間髪入れずにゲームではよく聞いた声で悪役令嬢になってからは初めて聞く声がした。
「そういう切り替えが早い所はシアの長所だと思いますが、少し悩んだ方がいいとも思います。」
思わぬ方から指摘を受けびっくりして声の方を見ると自分と同じ銀髪の男の子がいた。
「えっと…リオン、お兄様…?」
自分と同じ白銀の髪に空の様な蒼眼は少し冷たい印象も受ける整った顔と相まってとても綺麗。さすが攻略キャラだ。
「おはよう、シア。記憶喪失だって聞いた時はどうなるかと思ったのですが記憶が無くてもシアはシアみたいでちょっと安心しました。」
「おはようございます、どういうことですか?というかいつの間にこの部屋に来てたんですか?」
「シア、リオンはさっき入室許可求めてきたから僕が許可しておいたよ。」
「そうだったんですか、気が付きませんでした。」
「…………だろうね、話しかけても無反応だったからそんな事だろうと思ってたよ。」
「…………シアの口調が丁寧だと小さな母上を見てる様ですね。」
リオンは珍しいものを見たとまじまじ見てくる。
「殿下、本当にこんなのでいんですか?見た目は可愛いですし美人な部類でしょうけど中身これですよ?」
「だから可愛いんじゃないか。」
「……ちっ。」
リオン今王子のジーク様に舌打ちしませんでした!?
というか、こんなのってなんですか!こんなのって!失礼なっ!
まあ、ゲーム通りである意味安心したけど。
ジーク様がゲームとはほぼ別人だったから他のキャラはどうなのかと思ってたけどお兄様はゲーム通り毒舌なツンデレで違いはなさそう…?
まあ、この程度の会話では完全に把握するなんて出来ないだろうしまだ分からないけど。
私がのんびりと分析していると横から冷気が漂ってきた。
…ジ、ジーク様まさか怒ってる?いやいや、あなたそんなキャラじゃないでしょう!?
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