戯契

竹村龍女

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本編

1-1

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 それから、



 2000年程経過しました。




 鬼の一族の国名は、鬼頭国(キトウコク)。

 龍族の国は、九頭龍国(クズリュウコク)。


 鬼頭国の王は、女王。


 ここ三百年、国政は国の重鎮の家臣に委託していた。


 女王は、


  王城の地下深淵。


 洞窟の祭壇の上に鎮座する、黄金の繭の中にいた。

 

 鬼の女王は三百年程、成人の儀にて繭の中で深い眠りについていた。




 女王の角が生え変わる間、黄金の繭が絶対結界となり女王を守っていた。




   繭の頭上から、小さな太陽の光が一筋が差し込んでいた。
 
 繭の中身は伺いしれないが、鼓動の心音だけが微かに洞窟内にこだましている。

 






 それから、

 満月が深紅に染まる夜。

 不意に、ピッシィッ・・・・・・・と、ひび割れる音がこだました。



 無数の亀裂が、繭にできている。


 繭の頂点が割れ、両手が出てきた。


 ぐー・・・・・・っと、

 両手を頭上に伸ばし、背の筋肉を伸ばしているようだ。

 その間も、パラパラっと繭が砕け散り床に舞い落ちていく。
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