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本編
1-3
しおりを挟む湯に浸かる前に人払いを言い、女王は一人湯に身を沈めた。
ほうっと、ひと息ため息を落とす。
鬼頭国、女王の名は、
シェリー・ルルド・7世。
鬼頭国、7代目の陛下になる。
本来ならば、先代の王の存命中に次世代の王の成人の儀が執り行なわれてきた。
先代の王の急死により、未成人の王が立った。
先代からの重臣等の勧めで、隣国の龍王との婚姻の契約を結ぶ事になった。
シェリーの意思は無視されたに等しく。
唯一の反抗として、成人の儀を終えてない事を盾に夫である龍王との契りを交わしていない。
唯一の盾であった、成人の儀も今日まさに終えてしまった。
シェリーも鬼頭国の王なので、必死に抵抗すれば龍王であっても無事では済まないだけの武力と魔力も持っていた。
が、九頭龍国は大国なのだ。
人口も、面積も3倍も違う。
戦だけは回避しなければならない。
鬼頭国はもともと、鉱山資源に恵まれた小国ながら温暖な気候と水資源溢れる自然豊かな小国なのだ。
たまたま、四方を断崖絶壁に囲まれている事があって全土を占領された歴史はない。
それでも、豊かな小国を奪おうと周辺国との戦の絶えない歴史がある。
その戦も、シェリーが龍王と婚姻関係を結び九頭龍国が後ろ盾になったおかげで鬼頭国は平和が保たれている。
シェリーもお馬鹿ではない。
頭では理解している。
が、夫である龍王の事は・・・・・・・・・、
嫌いなのだ。
ぶっちゃけ、
外見も、
一般的には美男子だろうが優男で、シェリーの好みではない。
性格は論外で、クズ男。
王としての資質も、
国の財源が傾いた原因も関連しているので、疑わしい。
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