戯契

竹村龍女

文字の大きさ
4 / 4
本編

1-3

しおりを挟む



 湯に浸かる前に人払いを言い、女王は一人湯に身を沈めた。


 ほうっと、ひと息ため息を落とす。




 鬼頭国、女王の名は、




  シェリー・ルルド・7世。



 鬼頭国、7代目の陛下になる。


 

 本来ならば、先代の王の存命中に次世代の王の成人の儀が執り行なわれてきた。

 先代の王の急死により、未成人の王が立った。

 先代からの重臣等の勧めで、隣国の龍王との婚姻の契約を結ぶ事になった。

 シェリーの意思は無視されたに等しく。


 唯一の反抗として、成人の儀を終えてない事を盾に夫である龍王との契りを交わしていない。



 唯一の盾であった、成人の儀も今日まさに終えてしまった。


 シェリーも鬼頭国の王なので、必死に抵抗すれば龍王であっても無事では済まないだけの武力と魔力も持っていた。

 が、九頭龍国は大国なのだ。

 人口も、面積も3倍も違う。

 戦だけは回避しなければならない。

 鬼頭国はもともと、鉱山資源に恵まれた小国ながら温暖な気候と水資源溢れる自然豊かな小国なのだ。


 たまたま、四方を断崖絶壁に囲まれている事があって全土を占領された歴史はない。


 それでも、豊かな小国を奪おうと周辺国との戦の絶えない歴史がある。


 その戦も、シェリーが龍王と婚姻関係を結び九頭龍国が後ろ盾になったおかげで鬼頭国は平和が保たれている。
 


 

 




 シェリーもお馬鹿ではない。





 頭では理解している。



 が、夫である龍王の事は・・・・・・・・・、



 




 嫌いなのだ。


 ぶっちゃけ、
 



 外見も、




 一般的には美男子だろうが優男で、シェリーの好みではない。




 性格は論外で、クズ男。


 王としての資質も、


 国の財源が傾いた原因も関連しているので、疑わしい。








 




しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

不倫をしている私ですが、妻を愛しています。

ふまさ
恋愛
「──それをあなたが言うの?」

彼の過ちと彼女の選択

浅海 景
恋愛
伯爵令嬢として育てられていたアンナだが、両親の死によって伯爵家を継いだ伯父家族に虐げられる日々を送っていた。義兄となったクロードはかつて優しい従兄だったが、アンナに対して冷淡な態度を取るようになる。 そんな中16歳の誕生日を迎えたアンナには縁談の話が持ち上がると、クロードは突然アンナとの婚約を宣言する。何を考えているか分からないクロードの言動に不安を募らせるアンナは、クロードのある一言をきっかけにパニックに陥りベランダから転落。 一方、トラックに衝突したはずの杏奈が目を覚ますと見知らぬ男性が傍にいた。同じ名前の少女と中身が入れ替わってしまったと悟る。正直に話せば追い出されるか病院行きだと考えた杏奈は記憶喪失の振りをするが……。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます

おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」 そう書き残してエアリーはいなくなった…… 緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。 そう思っていたのに。 エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて…… ※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた

しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。 すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。 早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。 この案に王太子の返事は?   王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。

届かぬ温もり

HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった····· ◆◇◆◇◆◇◆ 読んでくださり感謝いたします。 すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。 ゆっくり更新していきます。 誤字脱字も見つけ次第直していきます。 よろしくお願いします。

【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

処理中です...