淑女の隣にあなたの花が咲く

八尾倖生

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第二章

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「じゃあ行ってくるね、母ちゃん」
「行ってらっしゃい。さっきも言ったけど、今日ちょっと遅くなるから」
「うん、わかった」
 すっかり制服を着慣れてきた朱翔を見送る。彼と会う日はこのように、朝にも余裕がある。
「ほら、碧翔と白翔も早く」
「はーい」
 最近買った新しい衣服に身を包みながら、二人は家を出る準備をしている。すると白翔が何か言いたげにこちらを見ている。
「どうしたの? 白翔」
「母ちゃん最近、帰ったときたまにいい匂いするけど、なんで?」
 少しだけ左を見る。彼と会った日は当然、彼の家でシャワーを浴びてから帰宅する。
「……新しい職場が、そういうところだから」
 いつか彼らに、職場が知れることはあるだろうか。もう私は、取り返しのつかないところまで来ている。
「ほら、もう行った行った」
 珍しく朝を共にしていた夫が、子供たちに務めを果たした。
「……ありがとうございます」
「ああ」
 そう呟いて、テレビを見ながらマーガリンを塗ったトーストを口に運ぶ。
「今日も十時くらいに出るのか?」
「はい。そのつもりです」
 午前中の家事を済ませてその時間に家を出発し、だいたい十一時前に彼の部屋に辿り着く。残りの午前を長閑のどかに過ごし、昼食を楽しみ、下準備をこしらえて午後に移行する。それが、日常化した非日常の一日だ。二ヵ月経った今でも、家を出る前の胸は躍動に迷いがない。
「それで、夜は新しい職場の飲み会なんだっけ?」
「はい。子供たちのこと、お願いします」
 今日、私は家に帰らない。彼に無理を言って、外出の許可を得た。
「新しい職場は、良いとこか?」
 珍しく、夫が私に関心を示す。いくら彼と太い一線を越えてしまっても、夫を見限ることは考えられない。
「……はい。とてもよくしてもらってます」
「そうか。それはよかった」
 それは、わがままだろうか。世間の二兎追う者のように、私にも、罰が待っているのだろうか。
「最近、綺麗になったな。なんていうか……、若い頃とは違う感じで」
 心臓が割れ、それぞれが激しく鼓動している。喜べばいいのか、恐れればいいのかわからない。
「……ありがとう、ございます」
 少しだけ、恐れが勝った。欲求の果てが、かすかに見えてしまった。
「俺、働くよ。どれくらい足しになるかはわからないけど、少しでも亜希を助けられるなら」
 二つに割れた心臓が、再び一つに戻る。
 この世界には、私の名前を呼んでくれる人間が二人いる。
「……ありがとう、あなた」
 聞こえないように言った。心も、二つあればよかったのに。

 この世に存在する全ての色がまたたいているように、都会のいろどりは激しかった。音も匂いも、味も感触も、何もかもが私と違った。空は暗いが、この場所は間違いなく光っている。
「そんなにオドオド歩いてたら、逆にナンパされちゃうよ?」
 サングラスをかけた彼が笑う。
「されるもんならされてみたいわ」
 繋いだ手を強く握られる。彼と外で手を繋ぐことは初めてだった。もちろん、共に外に出ることも。
「でも、いくら都会に行ってみたいって言ったからって、こんなど真ん中まで来なくたって……」
 今日は、私のわがままを聞いてもらった。一度くらい昼だけでなく、一夜を共にしてみたかった。普通の恋人同士のように、夕食と営みを、華やかな場所でしてみたかった。
「俺も正直、あんまり好きじゃないけどね」
 主張を強める夏の空気が、お出かけ用に彼に買ってもらったワンピースからはみ出た腕に汗をにじませる。その腕を、彼は人目もはばからず自分の腕と絡ませる。しかし不思議なことに、恥じらう気持ちはまるで生じない。
「ここにしかないものも、一つくらいあるんじゃないかな」
 初めて訪れた新宿の歌舞伎町は、そんな二人を、何の躊躇ためらいもなく飲み込んでいく。一人が指名手配犯の若者で、もう一人が普通にすらなれない人妻であっても。
「無責任ね」
「そういう生き方なんだ」
 間違いなく今、私たちは恋人同士だ。誰かにとやかく言われる筋合いはない。若年男と中年女でも、私たちは愛し合っている。
「さ、着いたよ」
 そうして私たちの目の前にそびえ立っていたのは、看板も明かりも見えない雑居ビルだった。
「え? ここ? 夜ご飯食べるんじゃないの?」
「ちょっと待ってて」
 私の問いかけに耳を貸す様子もなく、彼はビルの中に入ってインターホンを押した。すると、すぐに男性の声が返ってきた。
「……どちら様?」
「俺です。今日開いてる?」
「あ、ミスター! どうぞどうぞ! 今お迎え行かせますんで!」
 声が切れてから約二十秒後、鍵付きのエレベーターが開き、中にはかなり短いスカートを穿いた若い女性が乗っていた。
「待ってましたよ! ささ、乗ってください!」
 彼女は彼の左腕にしがみつき、胸を押し当てようとした。しかし、彼はそのアプローチを自然に剥がす。
「今日、連れいるんだけど大丈夫?」
「連れ? えっと、そちらの女性の方ですか?」
 行き場を失った彼女の胴体が、私の外見を鋭く品定めする。私以外の人と、それも女性と接する彼を見るのは初めてだったから、私も色々な意味でこの状況を飲み込もうとした。
「……大丈夫です。では、ご案内しますね」
 品定めが終わり、三人でエレベーターに乗り込む。先ほどまであんなにはしゃいでいた彼女の口は閉じられ、エレベーターが動く稼働音だけが沈黙を埋めた。
「手続するので、ちょっと待っててください」
 エレベーターがどこかの階に到着すると、その様相からは想像できない事務的なテンションで彼女は言った。階を表すボタンの代わりに設置された数字を押し、パスコードらしきものを入力すると、ようやくドアが開いた。
「オーナーに空いてる席を確認してきますので、その場でお待ちください」
 再び彼女の事務的な声がする。私にだけ向けられているかのように、一直線にその声が聴覚に浸透していった。
「ここ、何の店なの?」
「しゃぶしゃぶ屋だよ」
 エレベーターのドアの向こうにあったのは、外からでは想像できない別の都会の世界だった。飲食店にしては妙に明るく装飾され、床は鏡張りになっており、店員か客かは置いといて、男女の声が平等に響いている。賑やかさに関しては外よりも、こっちの方がいくらか上回っている。
「なんでしゃぶしゃぶ屋に入るのにこんなに手間がかかるの?」
「ここの店員、見てみ」
 彼の視線の先にいたのは、先ほどの彼女と同じ、飲食店の店員にしては派手で奇抜な服をまとった若い女性たちだった。また、その人数もやけに多い気がする。
「あの人たち、下着穿いてないんだ」
 その瞬間、大きな指輪をつけ値段の高そうな背広を着た頭部の寂しい中年男性が、接客のために近くにいた女性店員の短いスカートをめくり上げ、陰毛があらわになった。
「……つまり、そういう店なんだよ」
 思わず目を逸らす。そんな私を、彼は優しく抱き寄せた。
「……お邪魔してすみません。お席にご案内します」
 先ほどの彼女が戻ってきて、私たちを席に案内した。顔から声まで、不機嫌が滲み出ている。
「……ごめん。こういうところしか俺、自由に出入りできないんだ」
 周りに聞こえないように、耳元でささやく。騒がしい私の心に、和らぎを与えてくれる。
「……ううん。外で食べたいって言ったのは私だし、あなたと一緒なら、たぶん大丈夫。……たぶんだけど」
 身体を密着させながら席まで歩く私たちに、道中の席の客たちの視線が刺さる。接待らしき人以外の女性の客は私しかいないため、妙な関心が上乗せされる。
「ありがとう、亜希さん。気分悪くなったらすぐに言ってね。すぐ出るから」
「うん。ありがとう、あなた」
 すれ違う店員も、彼に愛想良く挨拶しながら、横目で私に視線を送る。お前はお呼びでないと言わんばかりの、冷たい表情を携えて。
「……ごゆっくりどうぞ」
 最後に締めとして、彼女から真っ直ぐな睨みを受け取った。この状況を逆手に取って女のプライドを堪能できるほど、私の精神は図太くない。
「大丈夫。亜希さんは、俺がまもるから」
 だから今、彼はとても頼もしく見える。それが彼の思惑であり、悪戯いたずら、だったとしても。

「あなた、ここのたちからえらく人気あるけど、そんなに通い詰めてるの?」
 この店のに関心のない私たちは、一通り注文した品々が揃ったところで、漸く本来の目的を開始する。床を見ると、見たくもない黒い渦が度々目に映り込む。
「違うって。ここの開店にちょっと関わってるだけだよ」
 箸を操る左手で、少しぎこちなく肉をつまむ。右手は添えるだけで、決して食べ物には触れない。
「ミスター、だっけ。すごいわね、外国人かと思っちゃった」
「意地悪だなあ。勝手にあの人らがそう呼んでくるんだよ」
 牛肉か豚肉かわからないが、ポン酢をつけて、口に放り込む。それは、今まで食べたことのない味がした。
「味はどうかなって思ってたけど、これ、結構美味しい」
 普段は食べ物を噛みながら喋ることを子供たちに注意しているが、自然と言葉が漏れ出る。おそらく彼にも、興奮していることが伝わっているだろう。
「雰囲気と違って、食材はちゃんと良いもの使ってるらしいよ。そうしないとお得意さんたちにとやかく言われるらしい」
 お得意さんたちは相変わらず、床の鏡を覗くというステップをスキップし、直接スカートに手を下す。テーブルの上の食材にはほとんど手を付けていない人もいた。
「やあミスター、ご無沙汰だね」
「おう、久しぶり」
 初めての彼との外食に段々と専念できてきたところで、スーツを着た男性が彼に話しかけてきた。それに対し彼は、女の子たちとは違い、特に抵抗もなく男性に受け応える。
「どう? 景気は」
「まずまず。もうちょっとで纏まった金できると思うから、連絡してくれたら返しに行くよ」
「別にいいのに」
 彼は男性の申し出をあっさりと受け流し、再び左手で箸を動かす。
「女の連れがいるなんて珍しいね」
 男性の方を見ると、男性も私を見ていた。目が合い、軽く会釈する。
「ここの人たち、俺の恋人に意地悪するんだけど」
「まあまあ、ここの娘たちのこと、ミスターもよく知ってるでしょ?」
 気まずくなって俯くと、鏡に自分の顔が映った。改めて、私は欠片かけらだと実感する。
「ま、ごゆっくり」
 最後は若干逃げるようにして、その男性は去っていった。やり取りの中で特に嫌な印象は持たなかったが、どこか受け入れ難い違和感を覚えたのも事実だった。
「あいつ、ここのオーナーなんだけど、昔の知り合いなんだ」
 彼が箸で摘んでいた肉が、鍋の中に落ちる。それを拾って、彼のお皿に置いた。
「開店に関わったって言ってたけど、もしかして、あの人にお金貸したの?」
「まあ、そうだね」
 その肉が口に運ばれる。
 私も肉と一緒に白菜を食べた。帰り際の口付けのように、甘くて、淡い味がした。
「ちゃんと返してもらいなさいよ? 結構な大金でしょ?」
「うーん……、まあ、そうだね。面倒だからいいやって思ってたけど、亜希さんのためって思えば、しっかりしなきゃね」
「そういう意味で言ったんじゃ……」
 彼も白菜を食べた。彼は私の口付けの味を、どのように形容するのだろうか。
「実際、どれくらい持ってるの? 仕事してるようにはあんまり見えないんだけど」
「亜希さんと会ってるとき以外は割としてるよ。今だって収入あるし、税金もちゃんと払ってる。偽の名義でね」
 彼が肉のお代わりを注文した。近くにいた女性店員が愛想良く応え、それから冷たい表情に戻る。
「それにしても、あの娘たち、すごい格好してるわね」
 床を絶対に見ないようにしながら、彼女たちの身なりを見る。こんな格好で外を歩いていたら、女性でも職務質問を受けそうだ。
「亜希さんもやってみたい? あいつに言えば働かせてくれると思うけど」
「嫌よ、絶対。あんなコスチュームさせられるくらいなら、クレーマー相手にしてる方がマシ」
 想像するだけで不機嫌になる。ただ私は、彼の前ではそれを許してしまいそうだ。
 だからこそ、彼は私を揶揄からかっている。
「そういう抵抗がある人にさせるのが、いいんだよなあ」
「……二人のときだけよ?」
 彼は笑顔を作り、高級な肉を口に入れる。今、彼の唇を奪ったら、どちらの味が勝つのだろう。
「ミスター! お久しぶりです!」
 すると突然、女性店員の一人が私たちの席のそばにやって来た。
「ご無沙汰ですね! 最近来てくれないからどんな女にうつつ抜かしてるのかと思ったら、まさかこの人とは……。ビックリして鳥肌立っちゃいました! ほら、すごいでしょ?」
 そう言って、彼の手を掴んで自分の腕に擦り付けた。同時に、冷えた視線を私に送る。
 わかりやすく私を挑発している彼女は店員の一人だと記したが、その中でも一際存在感のある女の子だった。アニメに出てきそうな二つ結びで、容姿も私の百倍は可愛らしい。スカートは限界まで短くし、胸元も他の娘より大胆に開いている。ここの利用客のニーズに最大限応えた装いで、先ほどからサービス目的の声をたくさんかけられていた。毎度お馴染みのスカート捲りに対しても、彼女の対応は違う。むしろ嬉しそうに客たちを誘惑し、その見返りに札びらを手にしていた。その上彼らのお目当てである彼女の陰部には、陰毛が生えていなかった。
「相変わらずカッコいいなあ。お友達付き合いだけじゃなくて、また売りの方もお願いしますよ。たくさんサービスしますから。私からのお願いですよ? 聞いてくれますよね?」
 そのまま掴んだ彼の手を、スカートの中に入れようとした。その手を素っ気ない態度で振り払い、彼女から視線を外す。
「もう、相変わらず若い女子には付き合い悪いんだから。それにしても今回の人は、随分年上なんですね。あ、わかった! 本当はお母さんでしょ!?」
 彼女は、わらっていた。嗤いながら、冷ややかな瞳をしている。
「いつもお世話になってます。私、彼に大変よくしてもらってる凛花りんかっていいます! ちなみに、おいくつなんですか? 私の予想だと、四十、いや、五十──」
 そのとき、彼が立ち上がった。
「いい加減口を慎め。汚らわしいクソビッチヤリマン女が」
 立ち上がり、私の手を掴む。彼女を押しのけて、席を離れた。
「行こう、亜希さん。こんな奴と絡んだら、亜希さんまで汚される」
 呆然と立ち尽くす彼女と視線の集中砲火を浴びせる女の子たちを背にして、一目散にエレベーターへ向かった。乗り込むとすぐに彼がパスコードを入力して、エレベーターは地上に降りていった。
「ごめん。やっぱりあんなとこ、連れてくるんじゃなかった」
 地上に近付きながら口にしたその懴悔ざんげには、初めて会ったときのような光が宿っている。
「この街のそういう人間は、どいつもこいつも女性を見かけでしか判断してないんだよ。だからあんな、亜希さんに失礼な口が利けるんだ」
 エレベーターのドアが開くと、再び地上の都会が目に映り込む。さっきまでよりも、堂々と目を開けられる。
「……ありがとう。護って、くれたのね」
 あの女の子が自分の身を捧げようとした彼の左手とは反対側の、右手を握った。そのお返しに、私の左手に心地良さをくれる。
「この世界で亜希さんのことを傷つけていいのは、二人だけだから。それ以外は、俺が護る」
 ゆっくりと歩き出し、再びきらめく世界に存在を繰り出す。
 来たときよりも近く、迷いなく、そして、温かく、優しく。
「それにしても、何? ヤリマンクソビッチ女って。そんな頭悪そうな言葉、よく思い付くね」
 歩きながら、彼の右肩に頭を乗せた。程の良い斜めの肩が、私を女にさせてくれる。
「クソビッチヤリマン女だよ」
「どっちだっていいわよ」
 いくつになれば、子供たちはこの言葉の意味を理解できるようになるだろうか。
 いくつになるまで、彼は私とこんなやり取りを続けてくれるだろうか。
「ねえ、あそこ行ってみようよ」
 答えは一つ。今ここは、その狭間なのだ。
 母性と女性の向こう側に、彼が立たせてくれる。私を裸にさせてくれるのは、あなたしかいない。
「へえ、都会のホテルって、こんなに派手なんだ」
 光り輝くラブホテルの前に、二人で立ち止まる。立ち止まりながら、中に入っていく他の男女を見る。
 若い女性と入っていく中年男はいても、若い男性と入っていく中年女は見当たらない。この建物の中で中年女を裸にさせる若者は、あなたしかいない。
「ここにしかないもの、あったでしょう?」
「……一本取られたよ。さすが、俺の恋人だ」
 そのまま手を繋ぎながら、私たちも中に入る。フロントでチェックインを済ませ、部屋のベッドに二人でダイブする。
「俺が一番興奮するのって、どんなときだと思う?」
 並んで横になりながら、私の頬を優しく撫でる。瞳が一つになるくらい、彼は近くにいる。
「完璧な淑女が、隙を見せた顔をする瞬間だよ」
 欠片でも、年齢より老いて見えるふしだらな中年女でも、彼は、相手にしてくれた。
「今の、亜希さんの顔だ」
 私を、女として扱ってくれた。
「生まれ変わっても、私を、愛してね……?」
 彼は、笑顔で合図を送った。
 それは、温かくて優しい夜の合図でもある。
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