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序章 チンピラ、聖女になる
4.チンピラ、聖女になる
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「……って訳で、俺もぜんっぜん分かんねぇうちに、この身体になってたんだ。この世界についちゃなに一つ知らねぇし、なんでこうなったかも分からん。つまり、あんたの言う『リュイ』ちゃんがどこでどうなってんのかも分かんねぇってことだな」
「お前がリュイを気安げに呼ぶな」
少年騎士――改めアデルベルトくんは、疑わしげに俺を睨み付けた。
おぼえづらい名前の癖に、態度がでかい。
が、どんな顔ですごまれようと、俺には他に説明のしようなんてないのだ。
死んだと思ったら超絶美少女になってた。
俺の観測上は、それ以外に言えることはない。
アデル少年はしばらく至近距離で俺を睨んでから、困ったように眉をひそめた。
「……リュイの顔でそんな潤んだ目をされても、僕は追及の手をゆるめないぞ」
「してねぇよ!」
俺としては今まで通りの態度を取っているだけなのだが、どうもこの身体の美少女フィルターが勝手に働いているらしい。
しかし、俺があえてこの顔を選んでる訳じゃない。顔を非難されても困るのだ。
いや、イケメン死すべしとか言ってた俺が今更なにを言うかとか思ったりもするが。あ、そこまでは言ってねぇか。
アデル少年が、ため息をついて俺の手をはなす。
「状況は分かった。つまりあなたは知らないうちにリュイの身体に入ってしまっただけで、なぜこうなったか、リュイがどこにいるのか、どうすれば戻るのかなんてことは全然分からないと言いたい訳だ」
「おお、そうだ。だから、俺を捕まえて拷問しても無駄だぞ」
「そんなつもりは最初からない」
ありがたいことに、案外簡単に信じて貰えたようだ。
美少女の中身がチンピラだなんて、誰も信じりゃしねぇだろうと思ったが。
頑固そうに見えて、まだ若い分素直なんだろうか。
「しかし、それが分かったところでどうすればいいんだ。リュイの助けになるような存在は……」
ぶつぶつ独り言を言いながら、考え込んでいる。
今がチャンスだ。俺は拳を振りかぶっ――た途端に、やはり手首を掴まれた。
駄目だ。この身体じゃまず拳を当てるのが難しい。
アデル少年が、呆れた顔でこっちを睨む。
「隙を見て、僕に聖女の力を使おうとするのもやめてくれ」
「バレてたか……ってか、あんた、この拳に変な力があること知ってたのか?」
「知ってるもなにも幼馴染だからな。リュイが生まれたばかりの頃から、村では一緒に育ってきたんだ。その頃からずっとリュイは特別だった……」
少しばかり遠い目をする辺り、なんか青い春の匂いを感じる。
おっ、ここに来て恋バナか? あん? イケメンにも苦い思い出とかあるってのか?
俺はにやにやしながら、少年の顔を覗き込んだ。
「好きだった幼馴染を守るため、少年は腕を磨いた。届かない思いと知りながら……みたいな話かい、アデル少年――いっててててっ! ちょ、待て! 放せって! 鼻をつまむな!」
「口を慎め、盗人ごときが。僕らの間に恋愛感情なんてない。リュイは僕にとって妹みたいなものだ」
「分かったって! 俺が悪かったからはなせよ。その妹とやらの腕が折れちまうだろうが――うぇっ!」
喚くと同時に突き放すように放り出された。
まったく、これだから思春期のガキはプライドばかり高くて扱いにくい。
腕をさすりながら振り向くと、アデル少年は苦々しげに俺を見下ろしている。
「しかし、どうしたものか。間もなくアジール天上議会も始まるんだぞ。それなのに、当のリュイが不在だなんて」
「天上議会ってなんだ?」
呆れたようなため息。
「まさか、そこから説明が必要なのか?」
「そこからもくそも。なんならもっと前から説明してくれていいぞ。そもそも俺は聖女なんて呼ばれてるようだが、聖女ってのはなんなんだ。さっき使ったような人の意識を変革するような力が理由なら、むしろ……」
誰かの意思を勝手に変えてしまうような力は、黒魔術とか呼ばれるもんじゃないか?
言いかけて、その前に口をつぐんだ。
あんまり人の気持ちに配慮するなんてこたしないが、よく考えたらこの力、別に俺の力じゃない。偶然この美少女ボディにくっついてきた力なだけだ。しかも、面前のアデル少年はこのボディの真の持ち主リュイちゃんと幼馴染だとかいう話も聞いているし。
もっかい鼻をつままれるのが嫌だというのもちょっとある。
「あのな、アジール天上議会は聖女と三組織の長が出席するアジール聖教会の最高決定機関だぞ。お前――というか、リュイはその会議に数刻後に出席する予定だったんだ」
「へえ。じゃ、俺はリュイちゃんの代わりに、それに出りゃいい訳だな」
「リュイを気安く呼ぶな。それに、そんな簡単な話ならこんなに悩まないんだよ!」
喚いた後、年相応の顔で頭を抱えたアデル少年が、ぶつぶつ独り言を呟き始める。
「いや待て。しかし、三組織の長にリュイの中身が変わってしまいましたなんて伝えられる訳がないだろう。正直に伝えてみろ、間違いなくリュイは破滅だ」
「そりゃよくねぇなぁ」
「それよりは、代理でも偽物でもまだましか? 聖女の仕事は、基本的に長の奏上に頷くだけだ。これから大急ぎで詰め込めば、こんなポンコツでも目前の危機だけならなんとかできるか……?」
「おーおー、ポンコツとは言ってくれるなぁ、まったくよぉ」
余計な相づちを打ちながら、室内をきょろきょろ見回す。
ふと、サイドテーブルの上に赤い果物が置いてあるのが見えた。リンゴっぽい外観だが、どんなもんか。ちょうど小腹も空いてきた。手に取って直接かじりついてみる。うん、リンゴだ。美味しい。
リンゴをしゃくしゃく口にする俺に気付いて、アデル少年は恨めしそうに睨み付けてきた。
「あのな、お前のことで悩んでるんだぞ?」
「へー、そりゃそりゃ。俺に出来ることがあるなら手伝ってやってもいいぜ。報酬をたんまり積んでくれりゃ」
「なんで僕がお前に報酬を渡さなきゃいけないんだよ!」
「それが嫌なら、こういうのはどうだ。さっきあんたが言ってた三組織の長とやらを、俺が隙を見てぶん殴ってやろう。避けられたら終わりだが、なあに、あんたが後ろから押さえといてくれりゃ無理じゃない」
「無理に決まってるだろ、馬鹿! そんなことが出来ればこんなに悩まないよ!」
泣きそうな顔で叫んだあと、アデル少年はがっくりと肩を落とした。
片手のリンゴをかじりつつ眺めていると、しばらくして少年はゆらりと顔を上げる。
完全に据わってる瞳と、目が合った。
「……お前、手伝うって言ったな」
「あー……まあ、言ったけどよ。でも」
「言ったな!? じゃあ、もっとまともにリュイらしく――聖女らしくしろ! さもなくば――」
近付いてきたアデル少年が、だん、と力を入れてサイドテーブルを叩く。
目を丸くしているうちにリンゴを取り上げられた。
かじりかけのリンゴが、少年の甲冑に包まれた片手の中で、ぐしゃりと砕け散る。
「さもなくば、お前の頭がこうなるだけだけど」
その目があまりにも鬼気迫る様子だったので、俺は大人しく両手を掲げた。
少年が、それを見て今日何度目かのため息をつく。
「……お前、名前は?」
「棚谷竜二――あー、こっちの世界じゃ変かね? リュウジとかリュウとか呼んでくれりゃいいよ」
「リュージーーリューだな。いいだろう、リュイを無事取り戻すまで、この世界の常識を知らないお前を、僕がサポートする。だから……」
「分かってる。うまくやってやるから、ぜんぶ俺に任せとけってば」
「お前に任せられる余地がある訳ないだろ」
「だいじょぶだいじょぶ、少々ミスったとこで死にゃしねぇよ」
なんの根拠もなく気楽に頷くと、アデル少年は再び頭を抱えた。
少年から目を逸らしてちらりと向こうを見れば、部屋の奥の鏡に自分の――聖女の姿が映っている。
小柄で愛らしい、金髪碧眼の美少女。元の俺とは似ても似つかない姿だ。
ま、仕方ない。女の姿なのはどうも落ち着かないが、こんな立派な部屋に住んでるくらいだ。聖女ってのは、ヒモみたいなもんだろ。信者に金を出させりゃこっちの勝ちさ。
――こうして、俺は見も知らぬ聖女になりかわることになった。
その、本当の苦労も知らぬままに。
「お前がリュイを気安げに呼ぶな」
少年騎士――改めアデルベルトくんは、疑わしげに俺を睨み付けた。
おぼえづらい名前の癖に、態度がでかい。
が、どんな顔ですごまれようと、俺には他に説明のしようなんてないのだ。
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俺の観測上は、それ以外に言えることはない。
アデル少年はしばらく至近距離で俺を睨んでから、困ったように眉をひそめた。
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「してねぇよ!」
俺としては今まで通りの態度を取っているだけなのだが、どうもこの身体の美少女フィルターが勝手に働いているらしい。
しかし、俺があえてこの顔を選んでる訳じゃない。顔を非難されても困るのだ。
いや、イケメン死すべしとか言ってた俺が今更なにを言うかとか思ったりもするが。あ、そこまでは言ってねぇか。
アデル少年が、ため息をついて俺の手をはなす。
「状況は分かった。つまりあなたは知らないうちにリュイの身体に入ってしまっただけで、なぜこうなったか、リュイがどこにいるのか、どうすれば戻るのかなんてことは全然分からないと言いたい訳だ」
「おお、そうだ。だから、俺を捕まえて拷問しても無駄だぞ」
「そんなつもりは最初からない」
ありがたいことに、案外簡単に信じて貰えたようだ。
美少女の中身がチンピラだなんて、誰も信じりゃしねぇだろうと思ったが。
頑固そうに見えて、まだ若い分素直なんだろうか。
「しかし、それが分かったところでどうすればいいんだ。リュイの助けになるような存在は……」
ぶつぶつ独り言を言いながら、考え込んでいる。
今がチャンスだ。俺は拳を振りかぶっ――た途端に、やはり手首を掴まれた。
駄目だ。この身体じゃまず拳を当てるのが難しい。
アデル少年が、呆れた顔でこっちを睨む。
「隙を見て、僕に聖女の力を使おうとするのもやめてくれ」
「バレてたか……ってか、あんた、この拳に変な力があること知ってたのか?」
「知ってるもなにも幼馴染だからな。リュイが生まれたばかりの頃から、村では一緒に育ってきたんだ。その頃からずっとリュイは特別だった……」
少しばかり遠い目をする辺り、なんか青い春の匂いを感じる。
おっ、ここに来て恋バナか? あん? イケメンにも苦い思い出とかあるってのか?
俺はにやにやしながら、少年の顔を覗き込んだ。
「好きだった幼馴染を守るため、少年は腕を磨いた。届かない思いと知りながら……みたいな話かい、アデル少年――いっててててっ! ちょ、待て! 放せって! 鼻をつまむな!」
「口を慎め、盗人ごときが。僕らの間に恋愛感情なんてない。リュイは僕にとって妹みたいなものだ」
「分かったって! 俺が悪かったからはなせよ。その妹とやらの腕が折れちまうだろうが――うぇっ!」
喚くと同時に突き放すように放り出された。
まったく、これだから思春期のガキはプライドばかり高くて扱いにくい。
腕をさすりながら振り向くと、アデル少年は苦々しげに俺を見下ろしている。
「しかし、どうしたものか。間もなくアジール天上議会も始まるんだぞ。それなのに、当のリュイが不在だなんて」
「天上議会ってなんだ?」
呆れたようなため息。
「まさか、そこから説明が必要なのか?」
「そこからもくそも。なんならもっと前から説明してくれていいぞ。そもそも俺は聖女なんて呼ばれてるようだが、聖女ってのはなんなんだ。さっき使ったような人の意識を変革するような力が理由なら、むしろ……」
誰かの意思を勝手に変えてしまうような力は、黒魔術とか呼ばれるもんじゃないか?
言いかけて、その前に口をつぐんだ。
あんまり人の気持ちに配慮するなんてこたしないが、よく考えたらこの力、別に俺の力じゃない。偶然この美少女ボディにくっついてきた力なだけだ。しかも、面前のアデル少年はこのボディの真の持ち主リュイちゃんと幼馴染だとかいう話も聞いているし。
もっかい鼻をつままれるのが嫌だというのもちょっとある。
「あのな、アジール天上議会は聖女と三組織の長が出席するアジール聖教会の最高決定機関だぞ。お前――というか、リュイはその会議に数刻後に出席する予定だったんだ」
「へえ。じゃ、俺はリュイちゃんの代わりに、それに出りゃいい訳だな」
「リュイを気安く呼ぶな。それに、そんな簡単な話ならこんなに悩まないんだよ!」
喚いた後、年相応の顔で頭を抱えたアデル少年が、ぶつぶつ独り言を呟き始める。
「いや待て。しかし、三組織の長にリュイの中身が変わってしまいましたなんて伝えられる訳がないだろう。正直に伝えてみろ、間違いなくリュイは破滅だ」
「そりゃよくねぇなぁ」
「それよりは、代理でも偽物でもまだましか? 聖女の仕事は、基本的に長の奏上に頷くだけだ。これから大急ぎで詰め込めば、こんなポンコツでも目前の危機だけならなんとかできるか……?」
「おーおー、ポンコツとは言ってくれるなぁ、まったくよぉ」
余計な相づちを打ちながら、室内をきょろきょろ見回す。
ふと、サイドテーブルの上に赤い果物が置いてあるのが見えた。リンゴっぽい外観だが、どんなもんか。ちょうど小腹も空いてきた。手に取って直接かじりついてみる。うん、リンゴだ。美味しい。
リンゴをしゃくしゃく口にする俺に気付いて、アデル少年は恨めしそうに睨み付けてきた。
「あのな、お前のことで悩んでるんだぞ?」
「へー、そりゃそりゃ。俺に出来ることがあるなら手伝ってやってもいいぜ。報酬をたんまり積んでくれりゃ」
「なんで僕がお前に報酬を渡さなきゃいけないんだよ!」
「それが嫌なら、こういうのはどうだ。さっきあんたが言ってた三組織の長とやらを、俺が隙を見てぶん殴ってやろう。避けられたら終わりだが、なあに、あんたが後ろから押さえといてくれりゃ無理じゃない」
「無理に決まってるだろ、馬鹿! そんなことが出来ればこんなに悩まないよ!」
泣きそうな顔で叫んだあと、アデル少年はがっくりと肩を落とした。
片手のリンゴをかじりつつ眺めていると、しばらくして少年はゆらりと顔を上げる。
完全に据わってる瞳と、目が合った。
「……お前、手伝うって言ったな」
「あー……まあ、言ったけどよ。でも」
「言ったな!? じゃあ、もっとまともにリュイらしく――聖女らしくしろ! さもなくば――」
近付いてきたアデル少年が、だん、と力を入れてサイドテーブルを叩く。
目を丸くしているうちにリンゴを取り上げられた。
かじりかけのリンゴが、少年の甲冑に包まれた片手の中で、ぐしゃりと砕け散る。
「さもなくば、お前の頭がこうなるだけだけど」
その目があまりにも鬼気迫る様子だったので、俺は大人しく両手を掲げた。
少年が、それを見て今日何度目かのため息をつく。
「……お前、名前は?」
「棚谷竜二――あー、こっちの世界じゃ変かね? リュウジとかリュウとか呼んでくれりゃいいよ」
「リュージーーリューだな。いいだろう、リュイを無事取り戻すまで、この世界の常識を知らないお前を、僕がサポートする。だから……」
「分かってる。うまくやってやるから、ぜんぶ俺に任せとけってば」
「お前に任せられる余地がある訳ないだろ」
「だいじょぶだいじょぶ、少々ミスったとこで死にゃしねぇよ」
なんの根拠もなく気楽に頷くと、アデル少年は再び頭を抱えた。
少年から目を逸らしてちらりと向こうを見れば、部屋の奥の鏡に自分の――聖女の姿が映っている。
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ま、仕方ない。女の姿なのはどうも落ち着かないが、こんな立派な部屋に住んでるくらいだ。聖女ってのは、ヒモみたいなもんだろ。信者に金を出させりゃこっちの勝ちさ。
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