19 / 49
第1章
私の豪運はニチアサを届ける。
しおりを挟む
テウリア領ーギルド
目の前の少女は両手を広げて笑顔で飛び跳ねながらでおねだりをしていた。
「おねーちゃん!ぷいきゅあ、プイキュア見せてー。」
そう呟く彼女こそ、王国の最高学府を飛び級で首席卒業した、世界に数十人しかいない魔法使いの子孫の天才少女である。
ふっ・・・私の手に掛かればこんなものだ・・・。
笑顔でタブレット端末を渡した。
「ありがとう。おねーちゃん。」
少女は慣れた手つきで、端末を操作をしてアニメを見ていた。
「ぷいきゅあー、がんばえー」
当ギルドの最高魔法責任者のご機嫌な様子を背景に私達は目の前の人達と話し合っていた。
「国王様、本日はどの様なご用件で?」
「うむ、先日伝説級モンスターの撃退報告をしてくれたこの3人に対しての非礼を詫びたいのじゃ」
「あ!?」
レアちゃんを散々罵った奴が何を今更・・・・・
機嫌の悪そうな私の態度を見た国王は怯え出す。
「ひ、ひぃいいいいい。」
レアちゃんは目を合わせまいと、下を俯いていた。
クッションは大人な振る舞いを見せ、冷静な対応をとる。
「国王陛下、わざわざありがとうございますにゃ。」
「うむ、それと競馬場での件だが…」
「返さないよ!」
「あぁ、それは我々の過ちの罰として受け入れよう。」
罰とは?考えを改めなおしたって事??
「それだけ?」
「ひぃいいい」
「無論それだけでは無い、更なる報酬を授けようと思ったのだ・・・」
「要らない」
「なっ!?貴様不敬であるぞ」
「そうにゃ。」
うーん、現状足りてるしなぁ・・・。
足元に置かれている金属製の箱を撫でる。
まぁ嫌がらせついでに、提案してみるか。
「なら、私が使っても壊れない杖が欲しい。」
「何!?貴様が使うと杖が壊れるのか?」
「そ」
私はギルドの端の方に山積みにされた杖の残骸を指差す。
そこには、“ご自由にお取りください。”と張り紙が貼ってあった。
「おぉ、何という事か・・・」
国王とその配下は唖然としてそれを見ていた。
その残骸の中から偉そうな男が杖を取り出す。
「貴様!これは我が国に伝わる秘宝ではないか!?」
そう言えば競馬場の支配人に払うお金が無いからこれで許してくれって、渡された一際豪華な杖があったっけ?
後ろでプイキュアを見ていた、当ギルドの最高魔法責任者殿が呟く。
「それですら壊れちゃうんだよ」
「うーむ」
「正確に言うと、スフィア部分が壊れるからそれをなんとかしないとね。」
「分かった!善処しよう」
なぜか国王はあっさりと提案を受け入れた。
「で、そちらの少女は?」
隣の偉そうな男が呟く
「国王様、例の天才少女でございますじゃ」
「何!?歴代最高とも謳われる天才魔法使いか!?」
「そ」
「その様なお方が何故こんなところに!?」
「だって、このギルドの最高魔法責任者だから」
「何だと!?」
何と言う事だ・・・我が国の最高の魔法使いですら天使に魅了され寝返ってしまったと言うのか!?
想像したとおり、大戦どころの話ではない・・・世界すら危うい状況ではないか!!
偉そうな男が少女に話しかける
「我が国に仕える気は無いのかね?」
少女は不機嫌そうな顔をして呟く。
「私、断ったよね!?権威だけの古臭い組織に興味ないって!」
「うーむ」
「それにこれ!これが私が求める最強なの!!」
そう言うと少女は国王にタブレット端末を見せる。
「おいおい・・・」
そのタブレット端末を見た国王は驚く。
「何だこれは!?箱の中で絵が動いているではないか!!」
それを隣で見ていた偉そうな男が叫ぶ。
「それに何だ!この美少女の使う魔法は・・・この様な魔法、史実には存在しておらんぞ。」
その少女は熱く語り出した。
「そこだけじゃ無いわ!この圧倒的な魔力を見てご覧なさい!!」
「力強く、それでいて可憐・・・素晴らしい!」
それを見ていた配下たちは声を荒げだし、騒々しくなる。
「何と言う神々しさか」
「美しい。まさに天女だ」
どうやらプイキュア視聴会が始まってしまったらしい。
当ギルドの最高魔法責任者殿が叫ぶ。
「ぷいきゅあ、がんばえー。」
その様子を見ていた国王とその配下もそれに追従する様に叫ぶ。
「プイキュア!がんばえーっ!」
何?この地獄絵図・・・・・。
国王は涙を流していた。
「こ、これこそ我が国が歩むべき魔法の理想形だ」
もうダメだ。この国は・・・。
ニチアサが何処かの国の魔法の行く末を導いてしまった様だ。
国王は私の手を握り呟く。
「天使殿、これは何と言う教典か!?」
教典?それに私が天使??外見だけ見ればそうかもしれないが・・・急にどうしたのだろう。
「これは、“キラッとプイキュア!ハートマックス!”と申します。」
「キラッとプイキュア!ハートマックス!・・・おぉ、何と素晴らしい響きか!」
「えぇ・・・・。」
私の目の前に先程まで威厳を放っていた国王が感動して涙を流しながらニチアサアニメを見ている光景が広がる。
これはこれで、キツいのでそろそろお帰り願う事にする。
「で?いつ謝ってくれるの?」
ハッという顔をして国王とその配下達はゾロゾロと並び一斉に頭を下げる。
「伝説級モンスターを撃退してくれた恩人に対しあのような非礼な態度、本当にすまなかった。」
「どうする?」
レアちゃんの顔色を伺う
「はい・・・許します・・・」
「いいの?こんなクズ達を許しちゃって?」
国王達の顔が引き攣る。
「私はご主人様がいれば何も要りませんから。」
ここに天使がいた。
「という事で国王陛下よろしいですかにゃ?」
「あぁ、杖の件考えておこう・・・。」
「分かった。」
その後国王達はギルドを去って行った。
目の前の少女は両手を広げて笑顔で飛び跳ねながらでおねだりをしていた。
「おねーちゃん!ぷいきゅあ、プイキュア見せてー。」
そう呟く彼女こそ、王国の最高学府を飛び級で首席卒業した、世界に数十人しかいない魔法使いの子孫の天才少女である。
ふっ・・・私の手に掛かればこんなものだ・・・。
笑顔でタブレット端末を渡した。
「ありがとう。おねーちゃん。」
少女は慣れた手つきで、端末を操作をしてアニメを見ていた。
「ぷいきゅあー、がんばえー」
当ギルドの最高魔法責任者のご機嫌な様子を背景に私達は目の前の人達と話し合っていた。
「国王様、本日はどの様なご用件で?」
「うむ、先日伝説級モンスターの撃退報告をしてくれたこの3人に対しての非礼を詫びたいのじゃ」
「あ!?」
レアちゃんを散々罵った奴が何を今更・・・・・
機嫌の悪そうな私の態度を見た国王は怯え出す。
「ひ、ひぃいいいいい。」
レアちゃんは目を合わせまいと、下を俯いていた。
クッションは大人な振る舞いを見せ、冷静な対応をとる。
「国王陛下、わざわざありがとうございますにゃ。」
「うむ、それと競馬場での件だが…」
「返さないよ!」
「あぁ、それは我々の過ちの罰として受け入れよう。」
罰とは?考えを改めなおしたって事??
「それだけ?」
「ひぃいいい」
「無論それだけでは無い、更なる報酬を授けようと思ったのだ・・・」
「要らない」
「なっ!?貴様不敬であるぞ」
「そうにゃ。」
うーん、現状足りてるしなぁ・・・。
足元に置かれている金属製の箱を撫でる。
まぁ嫌がらせついでに、提案してみるか。
「なら、私が使っても壊れない杖が欲しい。」
「何!?貴様が使うと杖が壊れるのか?」
「そ」
私はギルドの端の方に山積みにされた杖の残骸を指差す。
そこには、“ご自由にお取りください。”と張り紙が貼ってあった。
「おぉ、何という事か・・・」
国王とその配下は唖然としてそれを見ていた。
その残骸の中から偉そうな男が杖を取り出す。
「貴様!これは我が国に伝わる秘宝ではないか!?」
そう言えば競馬場の支配人に払うお金が無いからこれで許してくれって、渡された一際豪華な杖があったっけ?
後ろでプイキュアを見ていた、当ギルドの最高魔法責任者殿が呟く。
「それですら壊れちゃうんだよ」
「うーむ」
「正確に言うと、スフィア部分が壊れるからそれをなんとかしないとね。」
「分かった!善処しよう」
なぜか国王はあっさりと提案を受け入れた。
「で、そちらの少女は?」
隣の偉そうな男が呟く
「国王様、例の天才少女でございますじゃ」
「何!?歴代最高とも謳われる天才魔法使いか!?」
「そ」
「その様なお方が何故こんなところに!?」
「だって、このギルドの最高魔法責任者だから」
「何だと!?」
何と言う事だ・・・我が国の最高の魔法使いですら天使に魅了され寝返ってしまったと言うのか!?
想像したとおり、大戦どころの話ではない・・・世界すら危うい状況ではないか!!
偉そうな男が少女に話しかける
「我が国に仕える気は無いのかね?」
少女は不機嫌そうな顔をして呟く。
「私、断ったよね!?権威だけの古臭い組織に興味ないって!」
「うーむ」
「それにこれ!これが私が求める最強なの!!」
そう言うと少女は国王にタブレット端末を見せる。
「おいおい・・・」
そのタブレット端末を見た国王は驚く。
「何だこれは!?箱の中で絵が動いているではないか!!」
それを隣で見ていた偉そうな男が叫ぶ。
「それに何だ!この美少女の使う魔法は・・・この様な魔法、史実には存在しておらんぞ。」
その少女は熱く語り出した。
「そこだけじゃ無いわ!この圧倒的な魔力を見てご覧なさい!!」
「力強く、それでいて可憐・・・素晴らしい!」
それを見ていた配下たちは声を荒げだし、騒々しくなる。
「何と言う神々しさか」
「美しい。まさに天女だ」
どうやらプイキュア視聴会が始まってしまったらしい。
当ギルドの最高魔法責任者殿が叫ぶ。
「ぷいきゅあ、がんばえー。」
その様子を見ていた国王とその配下もそれに追従する様に叫ぶ。
「プイキュア!がんばえーっ!」
何?この地獄絵図・・・・・。
国王は涙を流していた。
「こ、これこそ我が国が歩むべき魔法の理想形だ」
もうダメだ。この国は・・・。
ニチアサが何処かの国の魔法の行く末を導いてしまった様だ。
国王は私の手を握り呟く。
「天使殿、これは何と言う教典か!?」
教典?それに私が天使??外見だけ見ればそうかもしれないが・・・急にどうしたのだろう。
「これは、“キラッとプイキュア!ハートマックス!”と申します。」
「キラッとプイキュア!ハートマックス!・・・おぉ、何と素晴らしい響きか!」
「えぇ・・・・。」
私の目の前に先程まで威厳を放っていた国王が感動して涙を流しながらニチアサアニメを見ている光景が広がる。
これはこれで、キツいのでそろそろお帰り願う事にする。
「で?いつ謝ってくれるの?」
ハッという顔をして国王とその配下達はゾロゾロと並び一斉に頭を下げる。
「伝説級モンスターを撃退してくれた恩人に対しあのような非礼な態度、本当にすまなかった。」
「どうする?」
レアちゃんの顔色を伺う
「はい・・・許します・・・」
「いいの?こんなクズ達を許しちゃって?」
国王達の顔が引き攣る。
「私はご主人様がいれば何も要りませんから。」
ここに天使がいた。
「という事で国王陛下よろしいですかにゃ?」
「あぁ、杖の件考えておこう・・・。」
「分かった。」
その後国王達はギルドを去って行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
※他サイトでも掲載しています
※ちょいちょい手直ししていってます
2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる