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部屋掃除
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玄関のドアが閉まる音がする。
この家に僕一人きり。基本的には何をしていてもいいらしい。
「そうだ!お掃除しよ、お兄さん喜んでくれるはず…!」
僕は棚にしまってある掃除道具を取り出して、部屋中を掃除して回った。ベッドの下も、家具の隙間も残さないように。
どのお掃除ロボットにも負けないように、徹底的にホコリを落とす。
「…ふふ、これでお兄さん褒めてくれるよね…!」
掃除用具を片付けて、ソファに座る。ふかふかしていて気持ちがいい。あとで一眠りしてもいいかもしれない。
だがその前にすることがある。お兄さんがいない時に、したかったことがあった。
そう、お兄さんの部屋の物色だ。
「……お邪魔します…」
そっとドアを開け、お兄さんの部屋に入る。
机に椅子にベッド、クローゼット…至って普通の部屋に、僕の緊急用の充電器が隅っこにぽつんと置いてある。
この充電器は僕が長期間何も食べなかった場合に使うものだ。脳に直接エネルギーを送り、食欲を促す。
「ん…なんだあれ?」
充電器を使う日は来るのかなぁなんて思いながらふと横を向くと、クローゼットから紐が出ていることに気が付いた。
不思議に思い、クローゼットを開けると中にはいろいろなものが入っていた。
お兄さんの服、コピー用紙、それによく分からない形状の物たち。
「あ、これ…」
僕が拾い上げたものは、この前僕のおちんちんにくっつけられたものだ。
どうしてお兄さんは僕が一番反応しやすい所を知っていたんだろう…そう思いながらスイッチを入れると、ブイー…と音を立てながら機械が振動を始めた。
「ん…いや…やめよ。」
お兄さんびっくりするかな…なんて思いながらお兄さんの椅子の上においたが、怒られるのが怖いからやめておいた。
怒られたことはまだないけど、あれは怒ったら絶対に怖いタイプの人間だ。
機械を片付けて、僕はさっきのソファに寝っ転がる。
「お兄さん早く帰ってこないかなぁー…」
あわよくば一緒に遊んでほしい。鬼ごっことか、キャッチボールとか。
家族として迎えられるロボットは、そんなことも一緒にしてもらえるらしい。でも、お兄さんはそんなことしてくれなさそうだ。
「僕のこと可愛がってくれてるんだけどなぁ…でもやっぱり僕、物として見られてるのかな…」
話しかけてもらえるだけマシだ、と考え直した。お兄さんを悪く言うのは良くない。
お兄さんと呼んでいるが、初期設定はご主人様だから。僕はあくまでもご主人様に仕えるお手伝いロボット。
家族として見てもらえるかなんて運次第だ。
「ん…むにゃ…」
考え事をしているうちに、まぶたが重くなって僕は爆睡してしまった。きっとお兄さんはもうすぐ帰ってきてくれるだろう。
この家に僕一人きり。基本的には何をしていてもいいらしい。
「そうだ!お掃除しよ、お兄さん喜んでくれるはず…!」
僕は棚にしまってある掃除道具を取り出して、部屋中を掃除して回った。ベッドの下も、家具の隙間も残さないように。
どのお掃除ロボットにも負けないように、徹底的にホコリを落とす。
「…ふふ、これでお兄さん褒めてくれるよね…!」
掃除用具を片付けて、ソファに座る。ふかふかしていて気持ちがいい。あとで一眠りしてもいいかもしれない。
だがその前にすることがある。お兄さんがいない時に、したかったことがあった。
そう、お兄さんの部屋の物色だ。
「……お邪魔します…」
そっとドアを開け、お兄さんの部屋に入る。
机に椅子にベッド、クローゼット…至って普通の部屋に、僕の緊急用の充電器が隅っこにぽつんと置いてある。
この充電器は僕が長期間何も食べなかった場合に使うものだ。脳に直接エネルギーを送り、食欲を促す。
「ん…なんだあれ?」
充電器を使う日は来るのかなぁなんて思いながらふと横を向くと、クローゼットから紐が出ていることに気が付いた。
不思議に思い、クローゼットを開けると中にはいろいろなものが入っていた。
お兄さんの服、コピー用紙、それによく分からない形状の物たち。
「あ、これ…」
僕が拾い上げたものは、この前僕のおちんちんにくっつけられたものだ。
どうしてお兄さんは僕が一番反応しやすい所を知っていたんだろう…そう思いながらスイッチを入れると、ブイー…と音を立てながら機械が振動を始めた。
「ん…いや…やめよ。」
お兄さんびっくりするかな…なんて思いながらお兄さんの椅子の上においたが、怒られるのが怖いからやめておいた。
怒られたことはまだないけど、あれは怒ったら絶対に怖いタイプの人間だ。
機械を片付けて、僕はさっきのソファに寝っ転がる。
「お兄さん早く帰ってこないかなぁー…」
あわよくば一緒に遊んでほしい。鬼ごっことか、キャッチボールとか。
家族として迎えられるロボットは、そんなことも一緒にしてもらえるらしい。でも、お兄さんはそんなことしてくれなさそうだ。
「僕のこと可愛がってくれてるんだけどなぁ…でもやっぱり僕、物として見られてるのかな…」
話しかけてもらえるだけマシだ、と考え直した。お兄さんを悪く言うのは良くない。
お兄さんと呼んでいるが、初期設定はご主人様だから。僕はあくまでもご主人様に仕えるお手伝いロボット。
家族として見てもらえるかなんて運次第だ。
「ん…むにゃ…」
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