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お風呂から出て、身体を拭かれて髪も乾かされた。身体も綺麗になっていい匂いに戻った。でも服は着せてもらえなかった。
僕はのそのそとぬいぐるみが置いてあった場所に戻ろうとした。そこが定位置と化していたからだ。でも、ご主人様に掴まれて引き戻される。
「あ、祐希くんどこ行くの?こっち向いて。」
「あぅぁ…?」
「そうそう。俺だけ見ててね。俺が3日以上居なかったら、その可愛いおめめ、自分で潰すんだよ。わかったかなぁ?」
コクリと頷く。いつでもご主人様だけを見て、ご主人様がいない時はぬいぐるみみたいに床に転がる。3日以上ご主人様がいなかったら、僕は自分の目を潰す。理解できた。
「さ、ご飯食べよう。何も食べてないでしょう?」
「そうなんだ……?」
僕はぬいぐるみを1つ取って抱きしめた。ずっと僕の隣に置いてあったぬいぐるみ。今では友達だった。
「ぼくの、て…おいしいね…」
「ふーん、そんな遊びしてたんだ?そんなぬいぐるみ置いてご飯、食べなよ。まさか食べられないの?ほらこれ。」
ご主人様はそう言って僕にパンを近づけた。僕は首を傾げるだけで食べようともしない。だからご主人様はパンを置き、僕の顔を掴んで口を開かせ、スープを流し込んだ。
「ん゙っ!!げほっ!!あ゛ッ!おえぇぇっ…!」
「あー…変なとこ入っちゃった?ごめん、えっと…祐希くん、ごっくんってするんだよ。もう一回やってみよっか。」
ご主人様はもう一度僕の口を開かせて、スプーンですくったスープを流し込む。僕はしばらく口に含んで、思い出したようにコクコクと飲んだ。それでようやく自分が空腹だということに気づいて、目の前の食事を動物みたいにガツガツ食べた。
「あはは、美味しい?よかった。こんな子が欲しかったんだよね…言葉より行動が出ちゃう子。動物は可愛いからね…」
「…ごしゅじんさま…」
食べ終わって、僕はぺこりと頭を下げた。施設で身体に叩き込まれた事は覚えているらしい。何かを食べさせてもらえたらお礼をするのは僕にとって当たり前だった。
「ふっ…ふふふっ…餌、嬉しかったんだね。でもね、お辞儀じゃなくてすりすりしてほしいなぁ?」
すりすりってなんだろう。僕は首を傾げる。すると、ご主人様は僕の頭を撫でてくれた。嬉しくてころんと仰向けになった。
「んー?触ってほしいの?仕方ないなぁ、ちゃんと喘いでよ?」
僕はのそのそとぬいぐるみが置いてあった場所に戻ろうとした。そこが定位置と化していたからだ。でも、ご主人様に掴まれて引き戻される。
「あ、祐希くんどこ行くの?こっち向いて。」
「あぅぁ…?」
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コクリと頷く。いつでもご主人様だけを見て、ご主人様がいない時はぬいぐるみみたいに床に転がる。3日以上ご主人様がいなかったら、僕は自分の目を潰す。理解できた。
「さ、ご飯食べよう。何も食べてないでしょう?」
「そうなんだ……?」
僕はぬいぐるみを1つ取って抱きしめた。ずっと僕の隣に置いてあったぬいぐるみ。今では友達だった。
「ぼくの、て…おいしいね…」
「ふーん、そんな遊びしてたんだ?そんなぬいぐるみ置いてご飯、食べなよ。まさか食べられないの?ほらこれ。」
ご主人様はそう言って僕にパンを近づけた。僕は首を傾げるだけで食べようともしない。だからご主人様はパンを置き、僕の顔を掴んで口を開かせ、スープを流し込んだ。
「ん゙っ!!げほっ!!あ゛ッ!おえぇぇっ…!」
「あー…変なとこ入っちゃった?ごめん、えっと…祐希くん、ごっくんってするんだよ。もう一回やってみよっか。」
ご主人様はもう一度僕の口を開かせて、スプーンですくったスープを流し込む。僕はしばらく口に含んで、思い出したようにコクコクと飲んだ。それでようやく自分が空腹だということに気づいて、目の前の食事を動物みたいにガツガツ食べた。
「あはは、美味しい?よかった。こんな子が欲しかったんだよね…言葉より行動が出ちゃう子。動物は可愛いからね…」
「…ごしゅじんさま…」
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「ふっ…ふふふっ…餌、嬉しかったんだね。でもね、お辞儀じゃなくてすりすりしてほしいなぁ?」
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