僕の調教監禁生活。

まぐろ

文字の大きさ
35 / 59

訪問3

「ん゛ーーっ…!」

目が覚めて伸びをする。もうおじさんは帰ったかな。そう思ったがいた。お兄さんの後ろで気まずそうに僕のことを見ている。

「お兄さん、おはよ。」

「うんおはよう。よく寝てたねー?いい夢見た?」

「ううん、お兄さんにくっついて…眠くて座り込んでからの記憶が…夢見なかった」

お兄さんは面白そうにふーん、と相槌を打った。何がそんなに面白いんだろう。

「ここに来たばっかのときはうなされてたけど……最近静かだったのはそういうことか…」

「なぁ…ショタ坊は鈴谷って苗字だよな。で、お前お父さんはもしかして…」

「あっ、駄目!悠佳くんっ…!」

お父さん…?僕のお父さん。小学校のときはいた。いたはずなのに思い出せない。あれ…?本当にいたっけ…?どこで抜けた?僕はお父さんに

「あっ、あっ、あれ…?い、痛いっ…お兄さん頭痛いぃっ!!」

「悠佳くん…!大丈夫、大丈夫だよ、ほらぎゅーってして…目瞑って……」

涙をボロボロこぼしながら、ただただお兄さんに抱きつかれる。頭がズキズキする。前までこんなことなかったのに。
僕はそのまま、がくんと脱力するように気絶した。

「わ…わりぃ…そんな風になると思わなくて…」

「悠佳くんのお父さんは…お前の言うとおり有名会社のあの人だよ。でも、悠佳くんに酷いことしたんだよ。家から泣き声が聞こえてたから…小学校のときに出ていって…何があったかはしらないけど、悠佳くんはその次の日から、お父さんの記憶がごっそり無くなったみたいになってた。」

「まてよ、なんでお前そこまで知ってんの?」

「え?だって俺悠佳くんのストーカーだし」

認めやがった…とおじさんは呟く。お兄さんは全く気にしていない様子で、僕に声をかけた。

「悠佳くん、悠佳くん…」

「う……お兄さん…?ごめん…いつから寝てたんだろ…?」

僕は目を開け、一生懸命思い出す。おじさんが確か、僕の名字がどうのこうの……ああ、そうか。

「僕の苗字とおんなじ会社がね、扇風機とか作ってるよ。おじさん、それが気になったんだよね?」

「あ………ああうん、そうだ。涼しくていいなーってな…」

「悠佳くん、頭痛くない?」

お兄さんは心配そうにしていたが僕は全然平気だ。むしろたくさん寝て元気だった。


感想 1

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

【短編集】こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。