奴隷を飼いました。

まぐろ

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キャットタワー

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「おいねこ」

「にゃ。」

「ねこってその、にゃっていうの最初付いてなかったじゃん?何があったの?」

「にゃっ……ご主人様にやられて頭が少々悪くなりました。そのせいでこの…猫に近くなった…というかにゃ…」

多分俺のせいじゃない。
ねこを内側からおかしくさせたのは春紫苑なんだ。
それは置いておいて買っておいたものを組み立てる。

「にゃー……そ…それはぁ……!」

猫獣人用のキャットタワーだ。
ねこはたまに椅子でバリバリと爪研ぎして椅子を壊すので買ってきたのだ。
それにしてもデカい。

「そういえばご主人様のお家って丈夫だし大きいですよにゃ、一体なんの仕事をして…」

「え?玩具の開発とかそこらへん」

「にゃー…?」

キャットタワーを設置し終わり、さっそくねこを登らせてみた。
流石猫獣人用。まだ子供サイズのねこには大きさに余裕がある。

「にゃあああ…!にゃー!にゃにゃぁ…」

「猫だ…猫がいる…春紫苑くん、猫だよ、」

すぐそばで寝っ転がって俺の上着に甘えていた春紫苑に声をかける。
が。上着に身体を擦りつけるようにして甘えまくっている春紫苑の方が猫っぽいような…

「わー!天使くんいいなー…高いねー!」

「ちなみにさ、春紫苑くんこれあげる。」

そう言ってリボンをあげた。

「前さぁ、俺の奴隷である証が欲しいとかなんとか言ってたじゃん?これ尻尾とかに巻いてよ。可愛いし俺のってわかるし。」

「ご主人様…!ありがとうございます…!!」

春紫苑は大喜びで尻尾にリボンを着けてくれた。やっぱり可愛い。

「ねこもあるよ。ピアス。」

「にゃ…!?ぴ、ピアス…痛そ…でも可愛いにゃ…ご主人様今度ピアス開けてにゃ」

「いいよ。春紫苑くんは?一応ピアス買ったけど、」

春紫苑はピアスというものが分からないようで、首を傾げる。
画像を見せると、目を輝かせた。

「わぁぁ…!ご主人様僕も開けたい!開けて開けて!」

いいよ、と頷いてからもう一つ、買ったものを取り出す。
そしてそれをねこの前で振った。

「にゃっ、!にゃ、!なにこれ楽しいっ…!にゃぁにゃあっ…!」

そう。ねこじゃらしだ。
先っぽにはマタタビを含むおやつを付けられる。

「にゃっ…!捕まえたっ…!!」

おやつを食べて嬉しそうにするねこ。
シュークリームが好きだと思っていたが猫用おやつも好きそうだ。
ちなみに春紫苑にマタタビをあげても酔ったりはしなかった。

「にゃぁにゃぁ…んぐ、ごろごろごろ……」

ねこって天使だけどマタタビ効くのか。
トロンとした表情で身体をくねらす姿はなんというか…

「天使くん気持ちよさそう…」

「春紫苑くん羨ましいの?君は媚薬やらなんやらでいっつもこんな感じじゃん?」

「えっ、僕いつもこんなんですか!?え…えっちだ…ご主人様いつも僕見て興奮してくれてますか?」

「え?あぁうん。可愛いからなぁ…」

2人でごろごろ喉を鳴らしながら気持ちよさそうにしているねこをしばらく眺めていた。

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