新しいルートでご案内致します。目的地は、君の隣(きみとな)

masuta

文字の大きさ
19 / 20
第1章:出会いの章 〜導きのルート設定〜

第19話 ビアガーデン

しおりを挟む
第19話 ビアガーデン

暑い、暑い、暑い、240度位あるわね。暑い、あつーーーーい

日本溶けちゃうのでは?なんで、日本はこんなに暑いの、日本人の我慢強さは、こういう所から来ているのかしら


この一カ月というより、数年間が過ぎ去ったような、目まぐるしさだった。

美野里、かわいいよな、どうして、ここに居るのだろう、誕プレ。27歳。二宮 美野里、アメリカ帰り

僕に会うために、帰ってきた。土地勘はありそう、謎だ。


ゆっくり考える時間があれば、調べる事もできるのだが、その隙を与えてくれない。
美人さんなのに、子供っぽい所の両極端が、理解に苦しむ、スタンフォードはそういう所なのだろうか


今日買い物に行くと言っていたけど、何時に起こせば良いのだろう。
まだ、起きる様子はない。


その時、バン、バン、と、ベッドを叩く美野里


寝てるよね?寝てますよね?

なんで、叩くの?寝てるよね?

パンダの縫いぐるみどこいったのだ?


美野里の側に行き、髪を撫でる。にやけている、美野里

「起きているでしょう、美野里さーん、起きているなら、置きましょう」

(バレたか)

「うーん、おはよう、未来」
「あれ、パンダさん居ない、パンダさんどこ?」

「あ、居た、パンダさん、どうして、そっちにいっちゃったの、メですからね」



(足で蹴っ飛ばして、下に移動させたのだろうに、パンダさんかわいそうだ。なんとなく、パンダさんの気持ちがわかる気がした)

「今日お買い物すると言っていたけど、今12時になるよ」


「え!12時、昨日何時に寝たのかしら、1時、いや3時か、お風呂上りお酒飲みながら一緒に録画しているアニメみて、眠くなって寝たのよね」


「では、着替えてから、お出掛けしましょう。電車で行きます、ついたらお昼を食べましょう」



   ***   

着替えて、電車で船橋に
(車じゃなくて良いのか、どうして船橋に電車、どちらでも良いのだけど)


東武の青葉に来た、数名並んでいる。


「すごいでしょう!私調べたんだから、この青葉、ラーメン美味しいんだって、つけ麺も美味しいそうよ」
「これ見て」スマートフォンを取り出して、青葉を見せる

「ラーメン、日本安いのよ。アメリカなんて、日本円で3000円ー5000円が当たり前よ」
「日本のラーメン、制覇しようね、未来。いろいろ食べ歩こう、おー!」


「ところで、今日はラーメン食べに来たのでしょうか」


「ちがいまーす。おなべどこだーい駅にラーメン屋さんが無いのはわかったけど、今日は違います」


「おなべ?どこだーい?駅って何の話?」

「ばっかじゃないの、未来の家よ」

「うち?お鍋?、ふた?、なんのこと?」





「ふたわむこうだい の 駅でしょう。おなべどこだーい駅」

(噴き出して)
「普通、そういう風におもわないのだけれど、二和向台」



   ***   



そんな風に、笑いながら、目的の催事場に来た。浴衣である


(夏だから、お祭りとか行きたいのかな、日本の)


「未来は、これね、シックに、かっこいい」

(僕も着るの、浴衣、下駄も?、サンダルでよいのでは)

(睨みつけて、私の言うことがきけないのかしら的なオーラを放つ)


「あの、1つだけ、よいでしょうか、浴衣は酔いとして、下駄はサンダルにしてほしいな」


「しょうがないわね、それくらいは許しましょう、未来の決定、これからはわたし、美少女美野里ちゃんよ」
「よーし、ここにあるの、これと、これと、これと、これと、これと、これ…」


(それ、全部ですよね)


「すぐに終わるから、そこで待っていてね」

がららがららー

(これはばっちり!)
「どう、未来」

(うわ、似合う、綺麗だ)
「うん」

(つ、つまらない反応)

ばしゃーんとしめて

「これは?」
「これ」
「じゃー、これ」
「こういうのは」

(もうなんでも、良いよ…何時間ここにいるのだ。1番初めのが、頭に残っているな)

「こういうの、こんなポーズで、あれ、胸でちゃうか」

(噴き出す)

(これが1番ね)
「未来、これどう?」

「それ、1番初めの、僕はそれがいいな」

(未来わかってるじゃないの、わたしもこれ!)

「すいません、これください」


結局100着位着て、1番初めに試着したものに、なった。(言いたいことは山ほどあるが、ここは、機嫌を損ねないように)


美野里は私服に着替えて、紙袋に入れて
「今日電車出来たのはね、上のビアガーデンに行きまーす」

(そういうことか、納得、ビアガーデン初めてだ)



***



「ビールと、フランクでしょう、唐揚げまずはこれで」

乾杯
「おいしい!凄いキンキンに冷えているビール、最高!」
「写真撮ろう、撮ろう」

(にこにこしているな、美野里)

「ビールも色々あるみたいね、おかわり貰ってくるね」
「あぶないから、僕も行くよ」


「良いの、良いの、浴衣得れびに5時間もたたせてのは、わたしだから」
(立たせていた自覚はおもちのようで・・・ただ、あぶないからな)


美野里は行ってしまった、視界には入る。

すると・・・

足を出される、美野里、ばちゃん。倒れる事はなかったが、おっとっとと、危ない、危ない。


柄の悪いお兄さんたちの顔にビールがかかる。
「あぶない、あぶない、こぼしちゃうところだった」

「まて、お嬢ちゃん、ほっぺに、ビールとんだろうに、ほれ、ほっぺについた、ビール、なめろや」

「いやよ、そんな汚い顔、どうしたら、そんなに汚い顔ができるのですか、日本人は綺麗な顔じゃないのですか」


言い放ったその時、悪いお兄さんは、頭にきてしまい、腕を美野里に伸ばす。腕を掴まれそうになった時に、脇から素早い手が…。


「あら、すいませんね、うちのが失礼したらしく」
「顔ですか、乾燥しますよこれだけ、暑いですから」
「それとも僕が舐めて、さしあげましょうか」

「てめーーーぇ、ふざけんなー」

3人組の一人が、むなぐらをつかもうとしたとき

(私が一人で来なければ、未来が危ない)「やめてー!」

美野里は大声で叫ぶ!

柄の悪いお兄さん
「いてーーーーーぇ、助けてくれ」

(え?どういうこと、今未来が、掴まれそうに、え?)

「あれどうしたのですか、先ほどの勢いは」

もう一人が、なぐりかかると「くそが、死ねや」

「これも、ここなのですよね」
「どうしました、のたうちまわり、ダンスなら、もっと軽やかなステップを」

リーダー格の男、かなりガタイがよいのがなぐりかかると

「肩はここが、ね。」
リーダー格の男が、左右に体を地面に、倒れこんで「くそ、痛てぇー、なにしやがる」

「何もしていませんよ、ちょんと、さわった、それだけです。」
「どうしました、痛いですか」
「そこは人間では、鍛えられないのです。外的な筋肉要素の鍛錬では無理です。インナーマッスルは」

「構造的。人体という欠陥であり、欠陥であるがゆえに機能するのが、骨、軟骨」
「体の仕組み、わかりますか、お時間があれば、ご説明さしあげますが」

くそが、覚えてろよー


先に変な男たちに絡まれていた、OLさん数名も涙ながして感謝 「すいません、ありがとうございます」

おじけづいていた、サラリーマンが感謝を「助かりました、どうしたらと、警察を呼ぼうかと」

「なにもしていませんよ。僕はただ、美野里を迎えに来ただけですから」
「それでは、皆さん、夏始まりましたよ!ビアガーデン楽しみましょう」

大きな声でグラスを持ち上げ「乾杯!」ビアガーデンの始まり
ビアガーデンは、感謝と歓喜で、お客さん一同が、大きな拍手、そして、その場に居るあったこともない人たち全員で、乾杯!

(やっぱり、わたしの、わたしだけのヒーローだ、かっこいい、ヒーロー)

ポロリと涙をこぼして「ごめんなさい、一人でいっちゃだめといわれたのに、行っちゃって」

「良いの、良いの、夏だもの、もう1度、乾杯!」
「ほら、僕はね、体の構造体を、ナノ、ミクロンレベルで解析、暗記しているからね。介護ロボット。」

(天才は、本当にいる、私もスタンフォードでトップよ、それなのに、そういう次元を超えている、ヒーロー、わたしだけのヒーロー、あなたに会うために、私は戻ってきた)

さらに、すーと、涙がこぼれて「ほら、美人さんは泣かないの」

「大丈夫?」
(大丈夫?また、大丈夫と私の事を、もう、決めた、迷わない。なんで迷っていたのか、恥ずかしい。この人が全て、私はこの人と入る為に産まれてきたの、命のやりなおしを、戻ってきたのあたなのところへ)


ビアガーデンで、ビールを飲み、また、次々と、感謝とお礼に、知らないカップルたちが、グラス片手に、未来と美野里に、挨拶に乾杯!

何組のカップルと、乾杯をしたことだろう。楽しい一日であった。
帰宅後、シャワーを浴びて、美野里は決意したのであった。


いよいよ、明日、美野里の決意。決行の日がやってくる。


それは、なんであろうか、

未来は知ることは無い。



今の未来では、わからないのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta
キャラ文芸
恋と友情、そして命を懸けた決断。青春は止まらない。 世界を股にかける財閥の御曹司・嘉位は、U-15日本代表として世界一を経験した天才投手。 しかし、ある理由で野球を捨て、超エリート進学校・和井田学園へ進学する。 入学式の日、偶然ぶつかった少女・香織。 彼女は、嘉位にとって“絶対的替えの効かない、唯一無二の存在”だった。 香織は、八重の親友。 そして八重は、時に未来を暗示する不思議な夢を見る少女。 その夢が、やがて物語を大きく動かしていく。 ゴールデンウィーク、八重の見た夢は、未曾有の大災害を告げていた。 偶然か、必然か。 嘉位と仲間たちは、命を守るために立ち上がる。 財閥の後継者としての経営手腕、野球で培った戦術眼、そして仲間の知恵と勇気を武器に、 「誰も欠けさせない」という信念を胸に走り続ける。 友情と信頼が結ぶ絆は、やがて災害を未然に防ぎ、再びグラウンドへと導く。 物語は、甲子園を目指す青春の頂点へ。 歓喜と涙、そして新たな夢への挑戦。 その中で、恋もまた静かに進んでいく。 「ずっと、君が好きだった」告白の言葉が、災害と勝負を越えた心を震わせる。 さらに、仲間たちの夢も動き出す。 吹奏楽で全国を目指す瞳、未来を見据える八重、仲間を支える楓や連。 それぞれの想いが交錯し、群像劇は加速する。 恋と友情、希望と絶望、そして涙と熱狂が交錯する青春群像劇。 一人ひとりが主人公。人生に脇役はいない。 現代ファンタジーとリアルが交錯する、究極の青春群像劇が今ここに開幕する。 本作は小説家になろう、カクヨムにて完結済みのオリジナル作品のフルリメイク版です。

百合短編集

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...