ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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第1章:広がりの章 〜運命の出会い〜

11 新年の初デートの贈り物

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  朝の光が窓から差し込む部屋で、香織はゆっくりと目を覚ました。隣では、嘉位がまだ深い眠りに就いている。
 その寝顔を見つめながら、香織は自分の胸に手を当ててみた。いつものように、嘉位に触れられるとドキドキするはずだった。
 しかし今、何も感じない。

 不思議な感覚に包まれながら、微かに笑んだ。

「まだ寝てるかな?」
 香織は、嘉位の寝顔に見入ったまま、少しいたずら心が湧き上がってきた。

「ちょっとだけ、いたずらしてみよう」
 ゆっくりと身を寄せ、嘉位の唇に軽く口付けた。しかし、彼はまだ目を覚まさない。

「もう一回、軽くキスしてみよう」再び唇を重ねる。
 しかし、嘉位はまだ眠りから覚めない様子だった。

「起きないかな?」くすぐってみたり、怒るのかな、それとも、視線は下の方に、え?!ムフフ、寝ている今がチャンス?

 そのとき、嘉位がゆっくりと瞳を開けた。「うーーーーーん」香織は、慌てて身を引いた……。

「いや、ちがうのです、違わないんです」彼女は、わけのわからないことを口走りながら、顔が赤くなるのを感じた。

「……今日はお買い物にお出かけするのですよね、新年初デートですね」

「楓は今日までは家にいると思う。明日から始業式まではロケで泊まり込みになるからね」

 家にいる?「ゲームですね。」嘉位は、タブレットを操作し、なるほどと呟き。

「今日は着替えてから朝食を済ませて、お買い物にいこう。車ではなく、電車でね。」
「はい」二人っきりのデートが電車なので嬉しいのであったが、車を使わないことも何故だろうと思っていた。

 今日は朝食に楓もいる。三人で朝食をとった。もっとも話題は、楓のオンステージでゲームの話だった。
 嘉位はおかまいなく、朝食をがつがつと、頬張っていた。


 食事が終わると、楓から「香織お姉さま、今日はわたくし最後のお休みで、いろいろ整理し、それから宿泊ロケにいきます。ですので、新学期がはじまってから、またやりましょうね!」

 香織は楓が気さくに話してくれることが、とてもうれしかった。


「千佳さん、今日買い物にでかける。歩いていくから、夜食には戻るね」

「かしこまりました。」

「香織様のお出掛け着は準備ずみです。お寒いので防寒具もセットです」香織は深く頭を下げた。




   ***



 正月4日目ともなるとデパートは賑やかになっていた。どちらかというと、生活品の買い増しや、お年玉の買い物のお客さんが沢山いるイメージだった。

 親子揃って手を繋ぎお年玉で何買おう、そのような会話が至る所で聞こえていた。
 買い物デート、香織は一緒に居るだけで嬉しい、手を握ってくれる。
 この安心感。
 お洋服をみたり、バックを見たり、嘉位のエスコートでたくさんのお店にはいり、お互いが、お互いを評価していた。
 徐々に上の階のショップに足を運んで行った。「ここだ、コラントッテ」、一目で声が出てしまい「かわいい」と。

 こういうものがあるのは、プロ野球とか、メジャーのニュースにじゃらじゃらつけているのは知っていましたが、あれは、お金を持っているぞー、というなんというか、別格を示すものだと思っていただけに、このような効果があり、さらにペアもあるなんて、嘉位流石です。

「かわいい…が、お高い」



    ◇



「お金は気にしなくても良いよ、僕が香織と同じものを付けていたくて、プレゼントね」

「明は先ほど受けた通り、寝るときも、お風呂もつけたままで肌身離さず使えるよ。いや先ほどの説明にあったと通り効果を発揮するためには常備が必須」

「これであるなら、学校でも目立たないし、デート等では逆に外に目立つように出すことも出来るからね」


 お客さんが多い店内であるが、二人のスペースは何故か広く開いていた。どこか、見られているような感覚もあった、どうしたらよいのだろうと、嘉位を見上げていると


  ◇



 店員さん:「彼女さん、羨ましいですね。素敵な彼氏さんで、そこまで考えてくださって」

 二人は姿見で確認し、にっこり微笑んだ。嘉位はその姿見にうつる、二人をスマートフォンに納めた。
「ありがとうございました。又、来ます。その時にはもっと派手なのを」

 お店を後にし、いったん小腹もすいたこともあり、また歩いたこともあり、ファーストフード店に入って休憩。



   ***




 ネックレスを手にとって、かわいいな、ペアなのだ、嬉しい。八重になんといわれるかな?等考えていた。

 ――「香織、もう1か所行きたいところがあるのだけど、良いかな?」お腹も満たされ、席を立とうとしたとき
 思うことがあり、嘉位に聞いてみた「あのネックレスなのですが、あのような効果があることは、丁寧に説明を受けて理解しました」


「以前から嘉位はお持ちであったのではないのかな?と少し疑問だったのですが、気が付いたのも今なのですけど…」

「いや、あったよ、あげてしまったけどね、大切な人に」

 すこしムっとした、なにその大切な人に送ったというのは、それはこの数日での色々ありましたが、その前のこと?なのかな?すこし、気になって、いや、なんとなく嫌な気になっていた。

 なんと、嘉位はすべてを弟球道にすべてをあげたというのである。
「えー!」声に出して、驚いた。

 球道そんな大事なものを、受け取っていながら、お姉ちゃんに話さないだんて、あとでお説教だ!
 嘉位は蓬田家全てを受け入れてくれることに感謝を、改めて感謝をしていた。

 外は冬の寒さである、時折、強い風が吹き、冷たさが頬を刺激する。
 風邪を引かないように、急ぎ足で次のお店を目指した。

 コラントッテを大事にする。と思うと、球道、私より先に、貰っているなんて、お姉ちゃんは怒っているんだからね。頭の中はコラントッテ、コラントッテと巡っていた。



 数日後に、鏡に映るコラントッテを見つめる事で、嘉位の助けが間に合う事になるのだが、助け?それは、一体何んであろうか?
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