ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta

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告白編:それぞれの 唯一無二

486 もう、なんで、いつも、ついてくるの

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  どうして、ついてくるの、振り返れば、居るし
 座っていれば、隣にすわるし、あ、もう。……。ドキドキしちゃうじゃない



  ***



 和井田学園高等部 野球部 入寮
 私が送った視線の先…

(え?)
(かっこいい。ずっと私を見ている、え?私変なのかな?)


 悟がドキっとした視線の先……
(いる!東京すげー!ツインテール!美少女!、運命だ)
(超好み、生きていて良かった、和井田に決めて良かった。俺、決めた、この人が運命。)


   ***



 入寮日になり、それぞれの説明を受けた後、作業もあった。

 (居た、見つけやすいツインテール。)
「あの、それ僕もちますよ」と彼は言う。

(どこから、沸いてきたのよ、ビックリした)
「大丈夫、これくらいは」
 といいかけたが、持ってくれた。でも、隣についてくる。

「あ、ありがとう」戸惑いながら、答えるのが精一杯であった。



   ◇



 次の日も、マネージャーの仕事。
(やるか、皆分担してやってるし、重そうだな、お箸より重いものは持ったことが……)

 ダンボールを持とうとすると、誰かがものすごい勢いで走ってくる
 悟である


 (やばい、ツインテールで、前かがみ、うおおおおーーー、たわわな膨らみが!)
「それ、僕、持ちますので、大丈夫っす!」大きな声だった。

(汗かいてるじゃない、どれだけダッシュしてきたの)
「え、マネージャーの仕事だし」

 悟は軽々と持ち上げ、ついでに、別のダンボールも重ねて持ち上げて

 なぜか、わたしの隣を一緒に歩く。

 話かけられるが、私は、何をどう、話せばよいのかわからい
 悟は私に、一生懸命注意を引こうと、

 不思議な話を、語りだした。
「ダンボールって正方形じゃなく、長方形が多いの知っています?」重さを感じさせないように、頑張っている気がした。

(……息苦しさがあったが、会話で、一呼吸、え?ダンボール何の話)
「ダンボールって正方形じゃないの?」
「今運んでいるのも長方形だね。ロッカーにあったものも、長方形だ、え?考えたこともない」

 (めっちゃ、かわいい!、ドキドキしてきた、話さなきゃ)私を見ている。
 
 その後も、不思議な話は続く――
「積載効率の最大化、長方形の箱は、トラックやコンテナの荷台は正方形の箱よりも、空間をより効率的」
「長方形の箱を縦横交互に積み重ねることで、全体の積荷を正方形に近い形」

「揺れや振動に対する抵抗力が向上し、荷崩れを防ぎやすくなります」

「正方形の箱を規則正しく積むだけでは、列のずれが生じやすく、安定性が低くなりがちです」

「世の中にある多くの商品は、本、衣類、家電など、細長いあるいは扁平な形状をしています」
「長方形の箱は、無駄な空間ができにくいという実用的なんですよ」平然と話す彼に、おどろを隠せなかった。


(……凄い、私にもわかる。この人頭良いのだ、悟君)
「すごーい、そんな事、普通考えないよ。すごいね、頭良いのね」

 (すこし、自慢げに)軽く、鼻の頭をなでながら
「常に学年トップですから、1位を譲った事は1度もないです。勉強も野球も」


(文武両道でかっこいい、漫画の人が居た、あれ、話せている。男の人と、私話せている――)



   ***



 野球部の練習は熱意、観ているこっちが手に汗を握るほどに。野球部全員が、泥だけになりながら

 (良し、ぎりぎり取れた。ダイビング!、あ、泥が)

「ねー、桜井さん、ほっぺに泥ついたー」
「拭いてー」
「拭いてー」なぜか、私に甘えてくる。

(泥くらい、自分で拭けば……。直視できない。何故なのだろう)
「なんで、わたし?わたしなの?、いつも、いつも」


 ピーーーーーーーーーーーーーーィーーー
 休憩


 悟は、ドリンクも一気に飲み干して、周りに別のマネージャーが居るのに、私の前に走ってきて、

 (ここは、笑顔をで、笑顔)
「おかわり! 」 と 大きな水筒を、私に渡す

「……ほかにマネージャーさんいるよ」
「アクエリ、普通の?レモン?」

 (桜井さんに入れてもらうから、やる気がでるんじゃないか!)
「レモン! 」まるっきし、私の話を聞いていないように、答えた。


 ピーーーーーーーーーーーーーーィーーー
 昼食

 私が、お弁当を食べてようとすると、こっち、こっちと手を振って、隣に座らされる。
 座らせられるだけなら、まだしも

「はい、あーんして」
「あーん」

「どう?美味しい?」と詰め寄ってきた。

(逆でしょ、普通、逆よね)
(わたしが、男の子に、あーん してなのに)

 私は、顔は真っ赤であった。


 それが当たり前のようになって、悟のタオルを渡す係りになっていた。

 女子マネージャー全員
 どこから、どうみても、福井専属マネージャであると



   ***



 ある時、激しい副キャプテンの鬼ノック。ファールゾーンに飛んで行ったボールを、ダイビング。
 フェンスに激突
 悟は傷だらけであった。バンドエイドとコールドスプレーを持って、悟の方に走って行く。


(やべー、桜井さん反則だ、ツインテールで、揺れている、揺れている)
(俺野球やっていて良かったー!)手や、足、脛から、血が出ていた。いたぶるそぶりは、全く見せていない。



   ◇



 野球部練習以外で

 ある時、同じゲームをやっていた事がわかり、それからは、二人は打ち解けていった。
 ゲームの話は盛り上がった。共通の趣味。楽しいのである。悟も、私も。

 私も徐々に意識している自分に気づいていた。かっこいい、頭良い、なにより野球をしている姿に、胸が締め付けられていた。
 初めて、こんな気持ちになったのは

 いつの間にか、悟だけを目で追っていた。
 視線を送られていたのは、私のほうなのに、

 今は、

 私は……
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