転生した先は乙女ゲーム?私は登場しないモブだったので従兄弟をヒロインとくっつける為に奔走します!!

Hkei

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27 危険人物

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次の日、朝からシルヴィはソワソワしていた。もうすぐローズが戻ってくるからだ。

──家で辛いことなかったかな…

父親との確執はシルヴィには想像しても思いつかないもので、どれほど辛いことなのだろうと。
唯一の家族だと言うのに…少しでも改善されればいいが、さらに辛い状況に追い込まれる事もあるかもしれない。
自分と一緒にいる間はせめて笑顔でいて欲しいと強く思う。

──ゲームではここまでの状況説明なんてなかったもんね。あの塊さん本当にレアな経験してる!まあ私もだけど…

考え込んでいると扉をノックする音が聞こえローズが入ってきた。

「ただいま。シルヴィ」
「おかえりー!!」

思わず駆け寄って抱きしめた。

「大丈夫だった?」
「ありがとうシルヴィ。大丈夫よ」

ローズはニコッと微笑んだ。





学園の二学期が始まった。
課題を忘れてきたシルヴィも無事全て提出でき胸をなでおろした。

「シルヴィ・ラッセン。今日君が当番ね、授業用意渡すから昼休み職員室まで」

「え?」

ラオスがニヤッと笑って教室を出ていった。

「シルヴィ今日当番なの?」
「違うけど、今私先生に逆らえない」
「僕も一緒に行くからさっさっと恩は返しちゃおう」

その日の当番だけだと思っていたが、その日からずっとなにかにつけて用事を言いつけられる日々が続いた。

職員室まで行けば今じゃなくてもいい用事だったり、ラオスの荷物を教室まで運ばされたり…

──これでは単なる使いっ走り…

職員室の席で優雅に座っているラオスまでズンズンと進んで行き目が合うと少し深呼吸して

「先生!さすがにもう恩は返したと思うのですが!!私先生の小間使いではありません」
「え?君がどんな事でもするって言うからね、期限とか回数とか言ってなかったよね?」
「そっ……そうですが!!」

組んでた足を戻し立ち上がったラオスは向き合ったシルヴィの顎を片手で触る。

「なっ…」

一歩下がって離れようとしたら、その一歩より大きく近づいて来て、そのまま顔を近づけ耳元で囁く。

「もっと違うことでもすれば後一回で終わらせてあげるけど?」

ドンッとラオスを突き飛ばし真っ赤になったシルヴィを見て

「冗談だよ?今までありがとう助かったよ」
「え?え?」
「それとも何?まだ手伝ってくれるのか?」
「いえ!失礼します!!」

バタバタと走り去るシルヴィを見て大笑いしながら座り直す。

「俺好みになるにはもうちょい教育しないとね」

口元を押え声を出さずに笑う。






──やばいわやばいわ!あの先生やばいわ!乙女ゲームよ?年齢制限ありじゃないのよ!絶対ローズを近づけちゃダメだわ!

フレデリックルートは王道王子、リオネルルートは身分差、マルクルートはツンデレ、ラオスルートは調教とキャラによってはっきりと系統が違っていた事を思い出したシルヴィは何がなんでもリオネルに頑張ってもらわないとと改めて思いながら教室まで走って戻った。


「は?危険って何が?」
「内容は置いといて、ローズ絶対ラオス先生と二人っきりになってはダメよ!」
「どうしたのシルヴィ?」
「置いといた内容が気になるけど」

「とにかくダメだからね!!」

シルヴィはローズに何度も念をおした。
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