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31 女子トーク
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気分が落ち着いてから寮に戻ると、ローズも部屋にいた。
「おかえりシルヴィ」
「ローズ大丈夫だった?」
「うん…」
笑ってはいるが悲しそうな目元を見ているとシルヴィも悲しくなってきた。
「ローズ!!今日はもう色々話しよう!」
「シルヴィ?」
「私も聞いて欲しいし!」
「うん」
部屋付きのメイドにお茶を用意してもらい二人で椅子に座る。
「さあローズ!」
「さあって」
ふふっと笑いお茶を口に含む。カップを置いてふーと息を吐く。
「自分でも分からないの…」
「実行委員の打ち合わせでリオネル様もいたのは嬉しかったの。でも隣にいらっしゃる方が…私達が話するのを全部遮ると言うか…」
シルヴィが話した時も途中で腕を引っ張って行ってたなと思い出す。
「それだけじゃなくて、常にリオネル様にくっついていると言うか…ずっとリオネル様に触っているのが…」
うんうんと聞いていると
「あまりにも目にあまり、リオネル様も困っている様子だったので他の方の目もあるから、貴族の娘としてあまりそうゆうことはしない方がと一言言えば…」
「なにを言われたの?」
顔を横に振り目を閉じ片手を頬に添えた。
「酷く泣かれてしまって…私が侯爵家だから身分の低い者にきついとか、関係ないと思う事も色々言われてしまって…」
「え?なにそれ」
「私を心配してアラン様やリオネル様が声をかけてくれたら…その…」
言いずらそうにローズは下を向き手をギュッと握りしめる。
「男の方を誑かしてと…」
プチッと何か切れた音がした気がする。シルヴィはローズの手を取りながら顔は怒りでいっぱいだ。
「一度きちんと話しないとダメみたいねそのおん…お嬢様には!」
「そこまで言われているのにリオネルは?何も言わないの?」
「リオネル様は毎回私を庇ってくれて、その方を説得してくれて…私を心配してくれるのですが、そうなるとまた…」
シルヴィは上を向いて息を吐く。
「なので近づかない方が楽となってしまって…」
「そうね…」
──もうリオネル…頼りないな!
そのまま黙ってしまったローズを心配して顔を覗き込む。
「ローズ?」
「私…それが辛いのです」
「え?」
「目は合うのに申し訳ないと言う顔をしてリオネル様が私に背を向けられるのが…辛いのです」
大粒の涙がローズの頬を伝う。シルヴィは慌ててローズの肩を引き寄せ抱きしめる。
「ローズ泣かないで!大丈夫!」
ローズが泣き止むまでそのままでいた。しばらくするとローズが顔をあげて真っ赤になりながらシルヴィを見た。
「ごめんなさい。落ち着きました」
冷めてしまっていたが一口お茶を飲み、赤くなった顔をパタパタと手で仰ぎいつものローズに戻っていた。
「リオネルも辛いとは思うけど、ローズにこんな思いさせているなんて!ちゃんと怒っておくから安心してね」
ふふっと笑いローズはシルヴィと向き合う。
「シルヴィは?」
「え?」
「私は…やっぱりいいわ。たいした事ないし」
「シルヴィそれはずるいですよ」
「私は…みんなが選ばれて行ってしまうのが寂しかっただけで…」
「だけ?」
大きく息を吐いてつぶやく。
「アランと並んでいるローズに…変わって欲しかった…」
「あら、私に嫉妬したの?」
「嫉妬って…」
口を少し尖らせ少し俯いた。
「そう…なのかも…アランはずっと私の側にいてくれるって思ってたから…あっローズが嫌とかじゃないからね!」
「分かっているわ。安心してシルヴィ」
「アラン様がすごい速さで仕事されてたのは、早くシルヴィのところに行きたかったからよ」
「え?」
「シルヴィ一人だと心配だからって」
「アラン様はシルヴィしか見てないもの」
ボンッと赤くなったシルヴィはアタフタしながら先程の事を思い出す。
「でも…いきなり近くなりすぎても…その…戸惑う…」
「今までも普通よりはだいぶ近かったですよ?シルヴィ…」
「あー言われてみれば、うん私軽はずみな事言ったりしてたわね…」
「でも…意識しちゃうとダメ!!どうしようローズ!!私もう逃げるしかない?」
「やっと自覚してもらえたのに逃げられたらアラン様かわいそうよ」
顔を両手で挟み考える。
「でもやっぱり無理ー!!」
「アラン様から逃げれるとは思わないけど逃げてみたら?」
「ローズ…面白がってない?」
横目で少し睨みながらローズを見るシルヴィ。
ふふっとイタズラな笑顔を浮かべてローズは笑う。
「おかえりシルヴィ」
「ローズ大丈夫だった?」
「うん…」
笑ってはいるが悲しそうな目元を見ているとシルヴィも悲しくなってきた。
「ローズ!!今日はもう色々話しよう!」
「シルヴィ?」
「私も聞いて欲しいし!」
「うん」
部屋付きのメイドにお茶を用意してもらい二人で椅子に座る。
「さあローズ!」
「さあって」
ふふっと笑いお茶を口に含む。カップを置いてふーと息を吐く。
「自分でも分からないの…」
「実行委員の打ち合わせでリオネル様もいたのは嬉しかったの。でも隣にいらっしゃる方が…私達が話するのを全部遮ると言うか…」
シルヴィが話した時も途中で腕を引っ張って行ってたなと思い出す。
「それだけじゃなくて、常にリオネル様にくっついていると言うか…ずっとリオネル様に触っているのが…」
うんうんと聞いていると
「あまりにも目にあまり、リオネル様も困っている様子だったので他の方の目もあるから、貴族の娘としてあまりそうゆうことはしない方がと一言言えば…」
「なにを言われたの?」
顔を横に振り目を閉じ片手を頬に添えた。
「酷く泣かれてしまって…私が侯爵家だから身分の低い者にきついとか、関係ないと思う事も色々言われてしまって…」
「え?なにそれ」
「私を心配してアラン様やリオネル様が声をかけてくれたら…その…」
言いずらそうにローズは下を向き手をギュッと握りしめる。
「男の方を誑かしてと…」
プチッと何か切れた音がした気がする。シルヴィはローズの手を取りながら顔は怒りでいっぱいだ。
「一度きちんと話しないとダメみたいねそのおん…お嬢様には!」
「そこまで言われているのにリオネルは?何も言わないの?」
「リオネル様は毎回私を庇ってくれて、その方を説得してくれて…私を心配してくれるのですが、そうなるとまた…」
シルヴィは上を向いて息を吐く。
「なので近づかない方が楽となってしまって…」
「そうね…」
──もうリオネル…頼りないな!
そのまま黙ってしまったローズを心配して顔を覗き込む。
「ローズ?」
「私…それが辛いのです」
「え?」
「目は合うのに申し訳ないと言う顔をしてリオネル様が私に背を向けられるのが…辛いのです」
大粒の涙がローズの頬を伝う。シルヴィは慌ててローズの肩を引き寄せ抱きしめる。
「ローズ泣かないで!大丈夫!」
ローズが泣き止むまでそのままでいた。しばらくするとローズが顔をあげて真っ赤になりながらシルヴィを見た。
「ごめんなさい。落ち着きました」
冷めてしまっていたが一口お茶を飲み、赤くなった顔をパタパタと手で仰ぎいつものローズに戻っていた。
「リオネルも辛いとは思うけど、ローズにこんな思いさせているなんて!ちゃんと怒っておくから安心してね」
ふふっと笑いローズはシルヴィと向き合う。
「シルヴィは?」
「え?」
「私は…やっぱりいいわ。たいした事ないし」
「シルヴィそれはずるいですよ」
「私は…みんなが選ばれて行ってしまうのが寂しかっただけで…」
「だけ?」
大きく息を吐いてつぶやく。
「アランと並んでいるローズに…変わって欲しかった…」
「あら、私に嫉妬したの?」
「嫉妬って…」
口を少し尖らせ少し俯いた。
「そう…なのかも…アランはずっと私の側にいてくれるって思ってたから…あっローズが嫌とかじゃないからね!」
「分かっているわ。安心してシルヴィ」
「アラン様がすごい速さで仕事されてたのは、早くシルヴィのところに行きたかったからよ」
「え?」
「シルヴィ一人だと心配だからって」
「アラン様はシルヴィしか見てないもの」
ボンッと赤くなったシルヴィはアタフタしながら先程の事を思い出す。
「でも…いきなり近くなりすぎても…その…戸惑う…」
「今までも普通よりはだいぶ近かったですよ?シルヴィ…」
「あー言われてみれば、うん私軽はずみな事言ったりしてたわね…」
「でも…意識しちゃうとダメ!!どうしようローズ!!私もう逃げるしかない?」
「やっと自覚してもらえたのに逃げられたらアラン様かわいそうよ」
顔を両手で挟み考える。
「でもやっぱり無理ー!!」
「アラン様から逃げれるとは思わないけど逃げてみたら?」
「ローズ…面白がってない?」
横目で少し睨みながらローズを見るシルヴィ。
ふふっとイタズラな笑顔を浮かべてローズは笑う。
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