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30 *フレデリック視点
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はじめは目障りな存在でしかなかった。
侯爵家のローズを手に入れておけばその後有利になると近づく予定だったのが、一人に邪魔をされる。
仕掛けもすり替えられ親しくなる機会を奪われた。
まあその時間は案外楽しかったから良しとするが…
最後のプレゼントはローズに用意した物だったが別に思入れもない。そのまま代わりに貰えばいいのに貰えないと返してきた。変なやつだ。
その次に見た時はさすがにビックリした。植え込みに顔を突っ込んでなにやら捜していた。
見つけて子供のように走っている姿は本当に可笑しかった。
新入生全員が上級生からのプレゼントを貰っているのに一人何もないのもと思い簡単な物を用意した。
こちらから渡しに行ってみれば、誰かと親しく話し込んでいた。なにやら距離が近いのでからかうつもりで声をかける。
プレゼントを渡した時も特に感動もなかったから少し気分が良くなかった。
「つけないのか?」
「今ですか?」
その場でつけさせてみたら、最初とは違い目を輝かして嬉しそうだった。
その顔を見ていたら沈んでいた気分も軽くなった。
テストも終わった頃、王宮に呼ばれていた。兄と弟と会わなければならないとか面倒な案件だ。
逃げられるものなら逃げたかったがそうも行かず、なるべく遅く行くつもりで街にいたら見知った団体を見つけた。
マルク・ハワード…公爵家の嫡男は潰しておく方がいい。ハワード家は兄上側につくからだ。
マルクに辛い状況をと思っていたが、何故か雰囲気が明るくなってしまう。
──この雰囲気にされると分が悪い
嫌なことをさっさと済ませる事にして席を立った。
長期休暇前見かけた時に私があげたものをつけていない事に気がつく。
なんだか少し苛つく。
「つけてないの?」
「つけておいて」
私の物をつけていないのが我慢出来なかった。
視察のついで少し足を伸ばした。
驚いた顔をしているのが面白い。視察の案内を頼んだら、何故か馬に乗るのを拒否され歩かされる。
私が乗れと言ったのに…まあ一緒に歩くのも悪くない。
先程から聞きたくもないあの名前ばかりでまた苛ついたが、美味しそうに食べている所を見ていると全て許せる気がした。
ああ、許せないところがあったな…
「ブレスレット…それ違う物だよね」
「そのネックレス外して、私が渡したのだけつけていればいいからね」
私の物だけつけていればいい。
また聞きたくない名前を今度はその口から聞く。
間違われるのは我慢ならない。
「このブレスレットは捨てろ。ついでにアランとも…」
そうだ、あのアラン…邪魔なアランとも離れればいい。
邪魔をするな
侯爵家のローズを手に入れておけばその後有利になると近づく予定だったのが、一人に邪魔をされる。
仕掛けもすり替えられ親しくなる機会を奪われた。
まあその時間は案外楽しかったから良しとするが…
最後のプレゼントはローズに用意した物だったが別に思入れもない。そのまま代わりに貰えばいいのに貰えないと返してきた。変なやつだ。
その次に見た時はさすがにビックリした。植え込みに顔を突っ込んでなにやら捜していた。
見つけて子供のように走っている姿は本当に可笑しかった。
新入生全員が上級生からのプレゼントを貰っているのに一人何もないのもと思い簡単な物を用意した。
こちらから渡しに行ってみれば、誰かと親しく話し込んでいた。なにやら距離が近いのでからかうつもりで声をかける。
プレゼントを渡した時も特に感動もなかったから少し気分が良くなかった。
「つけないのか?」
「今ですか?」
その場でつけさせてみたら、最初とは違い目を輝かして嬉しそうだった。
その顔を見ていたら沈んでいた気分も軽くなった。
テストも終わった頃、王宮に呼ばれていた。兄と弟と会わなければならないとか面倒な案件だ。
逃げられるものなら逃げたかったがそうも行かず、なるべく遅く行くつもりで街にいたら見知った団体を見つけた。
マルク・ハワード…公爵家の嫡男は潰しておく方がいい。ハワード家は兄上側につくからだ。
マルクに辛い状況をと思っていたが、何故か雰囲気が明るくなってしまう。
──この雰囲気にされると分が悪い
嫌なことをさっさと済ませる事にして席を立った。
長期休暇前見かけた時に私があげたものをつけていない事に気がつく。
なんだか少し苛つく。
「つけてないの?」
「つけておいて」
私の物をつけていないのが我慢出来なかった。
視察のついで少し足を伸ばした。
驚いた顔をしているのが面白い。視察の案内を頼んだら、何故か馬に乗るのを拒否され歩かされる。
私が乗れと言ったのに…まあ一緒に歩くのも悪くない。
先程から聞きたくもないあの名前ばかりでまた苛ついたが、美味しそうに食べている所を見ていると全て許せる気がした。
ああ、許せないところがあったな…
「ブレスレット…それ違う物だよね」
「そのネックレス外して、私が渡したのだけつけていればいいからね」
私の物だけつけていればいい。
また聞きたくない名前を今度はその口から聞く。
間違われるのは我慢ならない。
「このブレスレットは捨てろ。ついでにアランとも…」
そうだ、あのアラン…邪魔なアランとも離れればいい。
邪魔をするな
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