時司るリトルメイジ

温水やすくみ

文字の大きさ
25 / 39
エピソード002 転売ヤーには地獄への片道切符

第七章 アニー社での出会い

しおりを挟む
 今日は月曜日で時刻は午後三時半ぐらい。
 俺は学校が終わった社長とさもなちゃんを愛車の白いフェラーリに乗せて、ある場所へ向かっていた。
 その場所は品薄である問題のゲームハードSP5を製造販売しているアニー社の本社だ。
 俺達三人はそこで依頼人の一人である金子さんと会い現状報告と今後協力して欲しい事をお願いしに行く訳だ。

「そういえば社長、金子さんに何をお願いするつもりで?」
「少し私達に協力して欲しいのよ。連中が中々尻尾を出さないから私達の方から仕掛ける訳よ」

 成程。
 確かにあの転売組織に関する手掛かりが少ないからなぁ。
 そうこうしているうちに俺達はアニ
「どうぞ社長、それにさもなちゃん」

 俺は社長とさもなちゃんを車から降ろしてから車を亜空間の穴の中へ。
 そして俺達はアニー社の受付へ。

「私は三条スイーパーカンパニーの三条という者だけど……販売事業部の金子さんに会いに来たのだけど」
「はい……確かに本日予定に入っています。では……警備の方をひとり回しますので暫くお待ちください」

 どうやら無事にアポが取れているみたいだ。
 それから少しして若い女性が俺達の元へ。
 だけど……その女性に俺と社長とさもなちゃんには面識のある人物であった。

「あら、貴方は確か」
「!?まさかリトルスイーパーの二人じゃないの!」
「あ~っ!チーム・サウザンドにいたお姉さん」

 確かに俺もこの女性には見覚えがある。
 そうだ、この前のゲーム大会で社長とさもなちゃんが対戦したチームサウザンドの中にいた人だ。

「改めて紹介します。私は泉都(いずみみやこ)と言います……現在ここで警備員兼秘書見習いを務めております」
「三条司よ。まさかこのような形で出合えるとは思わなかったわ」
「さもなだよ!よろしくね都さん」

 俺達はこの都さんの案内で金子さんの待つ応接室へ。
 だけど驚いたなぁ。
 まさかチームサウザンドのメンバーの一人がここで秘書兼警備員をしていたとはねぇ。
 それと気が付いたが都さん緑色のリトルメイジ指定制服を身に着けているが……まさかな。
 俺はそんな都さんに聞いてみると。

「はい、私はこれでも十六歳で高校生です。そして御覧の通リトルメイジです……もっとも星一つの下っ端ですけど」

 星一つとはいえ高校生でリトルメイジの少女か。
 最下級とはいえリトルメイジだとは大したものである。

「あら?私は星三つよ」
「さもなは星二つだよ~っ」
「こら!都さんにそんな自慢するんじゃない」
「は……はは、お二人とも着ている制服からリトルメイジだと思ってたけど私よりランクが上なんだ」

 まぁ、かくゆう俺も大人のメイジで星三つなんだがな。
 そうこうしているうちに俺達は都さんの案内で応接室へ到着。

「これは三条さんに光前寺さん。ようこそアニー社へ」

 応接室には金子さんが待っていた。
 金子さんは社長と握手をしてから俺達に着席を進める。
 俺達は金子さんのお言葉に甘えてそれぞれ席に座る事に。
 それから社長は金子さんに現状を報告した。

「成程、巨大な転売組織ですか。しかも我が社の中にSP5の流通経路を漏洩している者がいる疑いがあると」
「はい。連中の買い占め手口があまりにも迅速でかつ的確すぎるのでもしかしたらという事で」

 そこへ応接室に一人の男が入ってくる。

「失礼します」
「おっ何かね岩崎君」
「実は目を通して欲しい書類が届いてますのでご報告を」
「わかった。お客様との話が終わったら目を通そう」

 岩崎という男はそれからすぐにこの場から立ち去った。
 だけど気のせいかな?
 あの岩崎って男、俺と社長を見て嫌そうな顔をしてたような。
 俺は社長にそれを耳元で伝えると社長はこう呟く。

「そりゃアニー社にしてみれば私達は部外者よ。ある意味嫌な目をするのは当然だと思うわ」

 確かに社長の言う通りだと思うのだが……何か嫌な感じがしてならないんだよな。
 元刑事の感って奴かな。
 そこへ今度は都さんが俺達にお茶を持ってきた。

「どうぞ!この会社のお茶は絶品ですよ」
「ありがとう、頂くわ」

 俺達は都さんが用意してくれたお茶を頂く事に。
 うん!
 確かにこれは美味い。

「どうですか。このお茶は私の田舎から送られたものなんですよ」
「うん、確かに絶品よ。素晴らしいわ」
「いいお茶です」

 それから金子さんはアニー社の内情を会社の機密に触れないように語り始めた。
 アニー社は元々日本人が創設した会社らしく最初は経営も順調だったそうだ。
 しかし、今から八年程前にアメリカの資産家がアニー社の株を買い占めて会社を買収。
 それから経営陣はほぼ全て外国人になってしまい僅かに残った役員が範社長派として辛うじて残っている状態だそうだ。
 故にSP5は日本以外の海外供給を最優先にしており現在の国内での品薄状況になっている。
 しかも今から半年前にアニー社の半導体工場の一つが何者かにより破壊されてしまい、それにより国内でのSP5供給不足に拍車をかけている。
 おまけに今のアニー社社長って奴は大の日本人嫌いは有名で故に例え役員だろうが日本人は冷遇されているという。

「金子さん。事情はわかりました……で、破壊された半導体工場はどうなりましたか」
「現在工場の復旧は進んでますが後三か月は稼働不可能な状態です」
「そうゆう破壊については魔法復旧部隊に出撃要請したほうがいいのでは?」
「残念ですが魔法復旧部隊を読んだ場合半導体製作に関する機密情報も開示しないといけないと上が言い張っていいて……私達は情報を開示して魔法復旧部隊に復旧を要請したほうがいいと申告したのですが」
「金子さんの言う通りさっさと魔法復旧部隊にお願いすれば修理費用も格安でかつ早いのにどうゆう事かしら」

 今のご時世で何等かの災害が起こり建築物が損傷・破壊された場合はリトルメイジ及び8メイジによる精鋭による魔法復旧部隊が即座に復旧するのが普通。
 しかし何故かアニー社は半導体工場が破壊されたというのに魔法復旧部隊の要請を企業機密を理由にしなかったのだろうか。
 正直昔の復旧よりも格安で復旧できるというのに。
 それに関しては実に不可解だな。

「金子さん、そちらの事情は理解しました。正直国内軽視の上層部をなんとかしないと事態は好転する見込みはなさそうですね」
「三条さん……貴方は一体何をするつもりですか!」
「私達がやるべき事は問題の転売組織を潰す事とこのアニー社内部の膿を吐き出す事ね」
「で、具体的に何を?」
「まずは金子さん、ちょっと耳を」

 社長は金子さんに何やら耳元で吹き込んでいる様子。
 それから少しの間金子さんは沈黙を保つ。
 それから金子さんは社長に返事を出す。

「わかりました。貴方の秘策に加担しましょう。ですがアニー社内部はどうするつもりで?」
「それに関してはここのバカ社長や重役の身辺調査を徹底的に……きっと叩けば結構埃が出そうね」

 社長!子供とは思えない程悪い顔してますよ。

「まぁ、そっちに関しては私達に任せてくれないかしら?私達にはそうゆう事に長けた諜報屋がいますし」
「は、はぁ」

 社長……さては牧野さんにアニー社の社長や重役どものスキャンダルを調べ上げるつもりですね。
 確かに国内軽視とかの無能経営しているアニー社社長の事だ。
 きっと叩けばすごいのが出てきそうだな。

「では、こちらの準備が整ったら連絡しますので」
「では金子さん、よろしくお願いいたします」

 それから社長と金子さんは互いに握手。
 後は作戦の手筈を整えるだけだ。
 あれ?何やらさもなちゃんが金子さんに何か言いたそうだぞ。

「す、すみません」
「なんでしょうか、お嬢さん」
「え、SP5本当に手に入りますか?」
「大丈夫ですよ。我が社はすべてのユーザーの為にSP5をお届けする事を約束しましょう」
「信じて……いいんですね」
「はい、すぐには無理ですが必ず貴方のように本当に必要な方々の元へお届けする事をお約束いたします」

 金子さんは少し不安そうなさもなちゃんの手を握り「約束します」と優しく告げた。

「ではそろそろ失礼するわ。金子さん、お互い最善を尽くしましょう」
「本来他のグループ企業だというのに手を貸してくれて改めてありがとうございます」
「では、お互い頑張りましょう。それでは!」
「おじさん!約束忘れないでよ。ばいば~い」

 これで俺達の今後の打ち合わせと情報交換を終えた俺達は金子さんと都さんと別れて一路俺達の本社ビルへ。
 そして応接室を出て暫く通路を歩いていた時であった。

「ん?」

 ふと、俺の視線に少し不可解な光景が見えた。
 先程出合った……確か岩崎だったっけ。
 その岩崎が誰か面識のない役員らしき男と何か話しているような気がした。
 まぁ、一応あの人はここの社員だしな。
 


 だけど……その時に俺は疑うべきだった事をそれから後で後悔する事になるのだが。



「社長、それにさもなちゃん。今夜はこのまま夕食にしませんか」
「いいわね。何処にするの?」
「わ~い!ご飯だご飯だ」
「そうですね、久々にカフェ・ナンシーに行きませんか」

 とりあえず俺が進めたのは行きつけのサンドイッチが美味しいカフェ・ナンシーだ。
 
「いいわね。近頃こってりしたものが多かったから丁度サッパリしたようなサンドイッチがいいと思ってたの」
「私も久々にナンシーお姉さんに会いたい!」

 じゃあ決まりだな。
 では三人で行きましょうか……と思ってた時であった。



 ほほう、あの美甘いサンドイッチを食べに行くのか?
 我も一緒に参るぞ!



 するとさもなちゃんの頭上に魔法陣が出てきた!
 そして魔法陣から褐色肌に頭に三本角の生えた少女が姿を現した。
 褐色肌の少女はそのままさもなちゃんの膝元へ。

「か、カヤちゃん!」
「突然すまぬのう、さもな。それに社長殿に宗吾殿も一緒か」

 読者の皆様はお察しだろうが彼女こそは魔族の中でも最強といえる魔界・西の国の大魔王カヤ・シーマ様である。
 こちらの世界では諸事情によりちんちくりんの子供だが本来の年齢は三百二十一歳で魔界では絶世の美女だとか。

「いやぁ、すまぬのう。ようやく魔界での仕事がひと段落したのでな……こちらの様子を見に来たのじゃ」
「カヤちゃん!」
「ん?社長殿、どうしたのじゃ?」
「本当にいいタイミングで戻ってきてくれたわ。これから大仕事になりそうだからカヤちゃんの助けがどうしても必要なのよ」
「我の助けが欲しいとは……また同族が絡んでおるのか?」
「ええ、まだ詳しくは解らないけど今度の仕置き対象に厄介な魔族がいるみたいだから助けて欲しいのよ」
「うむ!じゃが我への献上すべきものは……解っておるな」
「勿論よ、ケーキでもチョコレートでも好きなだけ用意してあげるわ」

 カヤちゃんがこのタイミングで加入か。
 本当にいいタイミングで対魔族に一番有効な存在が加わるのは実に頼もしいな。
 とにかく、これでこちらの戦力は整った訳だ。
 後は金子さん達アニー社の範社長派の協力であの巨大悪質転売組織の尻尾を掴むだけだ。

「さ~て、これは賑やかな夕食会になりそうですね社長」
「まさかカヤちゃんが加わるなんて思わなかったわ。店主に出入り禁止されないといいけど」

 こりゃ賑やかな夕食になりそうだ。
 カヤちゃんやさもなちゃんがカフェ・ナンシーを無茶苦茶にしないといいけど。
 そうなったら店主のナンシーさん頭を抱えそうだなぁ。
 勿論この夕食は実に楽しいものになったよ。
 珍しく社長も子供らしい笑顔を見せていたし。



 だけど……次の日、俺達はとんでもない窮地に追い込まれる事になるとはな。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔王山田、誠実に異世界を征服する

nexustide400
ファンタジー
■概要 この作品はAIの力を借りて制作している長編の異世界群像劇です。 各話に連動したイラスト・BGMの他、動画・地図も作っています。(文末参照) ハーレム要素なし。登場人物は100人超。 第二部以降は第一部に比べて物語の温度がかなり変わりますので予めご了承下さい。 ■更新日:火・金・日(余裕があれば+木) ■お礼 数ある作品の中から読んでいただき、ありがとうございます。 ■構成と進捗 全四部構成で完結予定(200話以内に収まる予定でしたがプロット膨張中) 第一部《魔王VS勇者》編:1~90話(投稿済) 第二部《転生者VS??》編:91話~ 第三部《魔王VS??》編 第四部《魔王VS??》編 ※64話:重要エピソード ■AIを使っている部分(第一部:GPT 第二部:Gemini) ・プロット :100%自分 ・セリフ  :ほぼ自分 ・地の文  :AIが手直し ・校正   :AIと共同作業 ・世界観  :AIと共同設計 ・各種検証 :AIに依頼(設定や論理の確認など) ■その他 ・初の小説制作です。 ・小説家になろう・カクヨムにも同時投稿しています。 ■各話連動イラスト、イメージイラスト https://www.deviantart.com/nexustide400/gallery/97371975/isekai-demon-lord (DeviantArt内のGallery) ■各話連動BGM、イメージ動画 https://www.youtube.com/playlist?list=PLvwobsX9rAWxC8OC8ZUYrBphJrw8UaZvE (YouTube内の再生リスト) ■地図 【ランドア大陸南東マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-163-1268207015 【ランドア大陸東部マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-164-1268366391 【ランドア大陸北東マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-165-1268366603 【ランドア大陸西部マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-171-1270214638 (DeviantArt内の画像URL)

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

花鳥見聞録

木野もくば
ファンタジー
花の妖精のルイは、メジロのモクの背中に乗って旅をしています。ルイは記憶喪失でした。自分が花の妖精だったことしか思い出せません。失くした記憶を探すため、さまざまな世界を冒険します。 記憶を取り戻して真実を知った時、ルイとモクの選ぶ道は?

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

処理中です...