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プロローグ
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何もない更地に、少年は独り佇んでいた。
少年は、14、5歳位だろうか。まだ幼さの抜けきっていない顔は、どこか寂しそうに虚空を見つめている。
「こんな筈じゃなかったんだけどな」
気付けば、少年の頬には一筋の涙が流れていた。
「アイツらは、本当にこんな事を望んでいたのだろうか」
目を瞑れば思い出される、もう此処には居ない、かつての仲間たちの顔が、思い出が、少年の小さな胸を締め付ける。
此処は、かつて少年と、少年の仲間たちが寝食を共にした城があった場所。
今は何も無い更地だが、今もそこに城があるかのように、少年は手を伸ばす。
世界は、一月前に滅びた。少年だけが生き残り、それ以外は全部消えた。生き物も、無機物も、全部。
何故少年だけが生き残ったのか。それは、少年が××だったから。
そして、少年が××だったから、世界は滅びた。
世界は一度、少年たちの支配下になった。全ては順調だった。
そう。少年が完全な××になるまでは。
今から語るのは、世界から全てが消えるまでの物語。
少年は、14、5歳位だろうか。まだ幼さの抜けきっていない顔は、どこか寂しそうに虚空を見つめている。
「こんな筈じゃなかったんだけどな」
気付けば、少年の頬には一筋の涙が流れていた。
「アイツらは、本当にこんな事を望んでいたのだろうか」
目を瞑れば思い出される、もう此処には居ない、かつての仲間たちの顔が、思い出が、少年の小さな胸を締め付ける。
此処は、かつて少年と、少年の仲間たちが寝食を共にした城があった場所。
今は何も無い更地だが、今もそこに城があるかのように、少年は手を伸ばす。
世界は、一月前に滅びた。少年だけが生き残り、それ以外は全部消えた。生き物も、無機物も、全部。
何故少年だけが生き残ったのか。それは、少年が××だったから。
そして、少年が××だったから、世界は滅びた。
世界は一度、少年たちの支配下になった。全ては順調だった。
そう。少年が完全な××になるまでは。
今から語るのは、世界から全てが消えるまでの物語。
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