淫乱少年の性活

こうはらみしろ

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日も落ちて薄暗くなったころ。

自分の部屋で、いつの間にか眠ってしまった小学3年生の工口こうぐち いたるは、ギシギシとなにかが軋む音にふと目を覚ました。

「─ん‥あ、れ? いつのまに寝ちゃったんだろ…?」

(きっと、いっぱい体を動かしたからつかれちゃってたんだ)

そんなことを考えていると、またなにかが軋む音が聞こえてきた。

──ギッ‥ギシッ…──

その音に、格は首を傾げながら体を起こす。

「今の音、となりのお兄ちゃんの部屋からした‥」

(お兄ちゃん、帰って来てるのかな? お帰りなさい言わなくちゃ!)

格は元気良く立ち上がり、隣の兄の部屋へ向かう。

しかし、廊下に出ると──

『ぁあっ‥は、ぁ…ぁ、あぅ!』

急に響いた兄の上擦った喘ぎ声と鳴り続ける物音に、驚いて固まってしまった。

その間にも、声と物音は止まることなく鳴りつづけている。

「お‥にい、ちゃん…?」

(な、に? この声‥苦しそうだけど、でも、なんか…)

「っ‥おなかが、熱い」

その喘ぎ声と物音がどうしてしているのか分からないような子供だが‥
兄の声を聞いていると、腹の中がチリチリと炙られるような、なんとも言えない感じがした。

それほど淫らなものなのだ。

格は自分の腹にそっと手を当てる。
それと同時に、兄の一段と大きな声が廊下に響いた。

『やめっ!い、っ‥やだぁ!』

なにかを拒絶する大きな声に、格は再び体を硬直させる。

(お兄ちゃん、いやがってる‥っ)

「た、助けないと…」

格は固まっていた体から力を抜き、カタカタと体を震わせながらゆっくりと兄の部屋の前まで行った。
そして音を立てないようにそっとドアノブに触れ、様子を伺うようにほんの少しだけ扉を開ける。

「ぃやっ‥ぁあ‥はぁ、ゃんぅ…」

扉を開けると、さきほどよりはっきりと兄の声が聞こえた。

さっきの声はなんだったのか
さきほどよりも淫らで感じ入っている声だ。

格はその声にふたたび腹を熱くしながら、気づかれないようにそっと覗く。

(な、に‥これ…)

格は目の前でくり広げられている光景に、目を見開きながら呆然とした。

その格の視線の先には──

全裸の兄が、大きく足を開いて男に組み敷かれながら、涙や涎で顔をぐちゃぐちゃにして声を上げていた。
そして時折、堪らないとでも言うように腰を跳ねさせる。

嫌だなんだと言いながらも身体は悦び、楽しんでいるのだ。

(なに、これ…‥)

格はこの行為が一体なんなのか理解できずに見つめつづけていたが、本能は──
ソレがなにか知っていた。
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