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太陽系の黄金期
太陽系の黄金期・菱・第339章・小惑星
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並行世界・AD2021から
アベとリオン・カトーは
時空パトロール巡洋艦で
IBM-5100を携え
タイムロードを西暦2101年へと向かう途中
別の並行世界の地球連邦軍巡洋艦3隻を率いる
アベ大佐の攻撃を受け
圧倒的不利の中
時空パトロール隊の巡洋艦アルフォンスは
異次元空洞に逃げ込む
だがそこは宇宙のサルガッソーと呼ばれる
空間に繋がっていた
巡洋艦アルフォンスのCICでは
荒れ狂う流れの中木の葉の様に揺れ続ける中
船体に打ち付けて来る小さな岩塊を
防御スクリーンで防ぎながら
エンジンを全力で動かし
必死に乱気流の中で操艦を続けていた
その中には防御スクリーンでは防ぎきれない
大きさの岩塊が度々現れた
(前方1000宇宙キロに浮遊物)
緊迫の中オライレン艦長は的確に指示を出す
《レールキャノン用意》
(照準が定まりません)
《構わんフルオートで撃て》
マシンガンの様にレールキャノンを発射して
岩塊を砕く様に破壊する
(更に浮遊物体接近
直系3000メートル
小惑星クラスです
レールキャノンでは破壊出来ません)
《回避しろ》
〈気流の流れが強力で本艦は
真っ直ぐ小惑星に向かっています〉
《マナ砲用意》
オライレン艦長の指示にCIC内がざわめく
(艦長今マナ砲を使えば
燃料の大半を失い
この気流を乗り切る為の
エネルギーが無くなります)
《だが他に方法は無い》
(岩塊まであと3000メートル)
CIC内では乗組員が口々に
(この小惑星さえ現れなければ何とかなったのに)
〈マナ砲を使えば気流を乗り切れない〉
(もうおしまいだ)
乗組員が絶望する中
小惑星が映るスクリーンを見つめていたアベが
『カトー
マナ砲であの小惑星を破壊しない程度に出力を抑えて
穴だけを開ける事は可能かな?』
「可能だとは思うがどうするつもりだ?」
『この小惑星はこの乱気流の中で
多くの岩塊と衝突して
多数の亀裂が入っている筈だ
そこにエネルギーを絞ったマナ砲を打ち込めば
恐らくしばらくの間航行可能なエネルギーを残して
小惑星を破壊出来るだろうが
この乱気流の中を防御スクリーンを張りながら
エンジン全力で航行すれば
数日で残されたエネルギーは尽きる
それよりも
マナ砲で小惑星に穴を開けて
そこに船体を入れて
クレーター上部に防御スクリーンを張り
エネルギーの消費を最小限にして
この乱気流をやり過ごす方が良いと思う』
ざわめきが止みCIC内の全員が二人の会話に聞き耳を立てる
『たとえマナ砲を使わないで小惑星を回避出来ても
この気流は何時まで続くか分からない
エネルギーが底をつく前に
この気流が終らなければ
結果は同じだ』
CICの空気は一変し
オライレン艦長は号令を掛ける
《砲術長
マナ砲の出力計算》
(小惑星まであと2000メートル)
《分析班
発射ポイントを探せ》
(あと1000メートル)
(マナ砲出力計算完了)
〈分析班発射ポイント索敵完了〉
(あと500メートル)
(マナ砲発射準備完了)
《撃てー》
小惑星へマナ砲が炸裂する
爆炎が止むと
巨大なクレーターが現れた
《成功だ
取り舵一杯あのクレーターに艦を入れろ》
巡洋艦アルフォンスはマナ砲で開けた穴に入り艦を固定し
クレーター上部に防御スクリーンを張った
その後72時間が過ぎたが
激しい気流は未だに衰えを見せず吹き荒れていた
巡洋艦アルフォンスのCIC
《リオンあのまま気流を乗り切る為に
エンジンを全力で動かしていたら
今頃はエネルギーが尽きていた》
「艦長君と同様に
私もあの時は君と同じ様にこの小惑星を
破壊する事しか考えて居なかったが
だがアベはもっと先を見ていた」
《あのアベ大佐もそうだが
どの並行世界でもアベ一族がどう動くかで
その世界が繁栄するか破滅するかが決まる事が多いが
彼はその中でも特別な物を持って居る様に見える》
「確かに幸運もそしてそれを最大限に生かす事が出来る能力も
流石にアベ一族としか言い様が無い」
巡洋艦アルフォンスは戦闘や乱気流の中で
傷付いた船体の修理を進めていた
不足する資材は小惑星を採掘して補充していた
小惑星からは純度の高いレアメタルが採掘出来たが
それは自然界では在り得ない程に純度が高かった
《これが採掘した鉱石に刻まれていたのか?》
オライレン艦長の手には
ネームプレートの一部と思われる
鉱石を手にしていた
(量子コンピューターの分析では
古代文明文字で
戦艦アルディーンと書かれています)
《戦艦?
この小惑星の中に古代文明の戦艦が埋もれていたのか》
(地下探査レーダーで分析した戦艦のシルエットですが
見覚えが在りませんか?)
《これはミスターアベの世界で見た事が在る
帝国のキューブを一撃で破壊した
ローラアシェルの戦艦にそっくりだ
とにかく調べてみよう》
探査の結果扉らしき入り口が見つかったが
鍵穴は無いが暗証番号を入力すると思われるパネルが
ちょうど右手の手のひらを押し当てる位置に在り
試しに触れてみるが全く反応しない
音波や電波などで反応を見るが変化は無かった
オライレン艦長や化学班が話し合う中
アベが
『戦後分かった事だが
ローラアシェルが乗っていた戦艦は
乗組員を必要とせずローラシェルが
一人で動かせた全自動の戦艦だったと知って驚いた』
それを聞いたカトーは
「我々のデータには無いが全自動なら実際の操艦は音声で行ったのか?」
『艦長席のタッチパネルに手を触れて
考えるだけで船を動かしたらしい』
一同は目を合わせてパネルに手を触れたが反応は無かった
アベは『素手で触れていたと聞いています』
手袋を外してパネルに触れるが何の反応も無い
それから何人も試すが反応は無く
その場に残されたのはカトーとアベだけになる
《指紋かそれともDNAなのか
これでだめなら爆破するしかないか》
オライレン艦長が諦めかけた時
アベが最後にパネルに触れると
【DNA一致】
と音声が流れ扉が開いた
どよめきが沸く
中に入るが灯りが無く
空気も無かった
ライトの灯りを頼りに前進
タッチパネルが付いた扉が現れ
アベはパネルに手を触れると
扉が開くそこは10名程が入れる空間しかなく
《まるでエレベーターだな》
「多分正解だな
しかし行先はどうやって決めるんだ?」
『ここにもパネルが在る』
《どこに行く?》
「今一番行きたいのは艦橋だ」
『分かった艦橋だな』
アベがパネルに触れると扉は締まり
次に開くとそこには環境と思われる空間に出る
『似ている資料で見たローラアシェルの戦闘艦のブリッチに
ローラアシェルの戦艦は古代文明が作り
銀河系中心部まで短期間で航行する能力と
衛星軌道から地上に送る事が出来る転送装置
これが在れば元なる物質が在れば全く同じ物質をコピー出来る
わざわざ並行世界の過去に行きIBM-5100を取りに行かなくても
あの戦艦が残されていれば
AD2021の世界に行くことも
戦闘に巻き込まれる事も
宇宙気流の中で遭難することも無かったのに』
《まあ悪い事ばかりでもなかったぞ
こうして君と知り合えた
そして君はこうして我々を救ってくれたじゃないか
それにこの船を動かせれば
この乱気流を抜け出せるかもしれない》
『この船をうごかす・・・』
アベは艦長席と思われる座席のタッチパネルに触れる
パネルはひかり入り口で聞いた機音声が響く
【登録完了
あなたが艦長です
これから本艦は貴方の同意無しでは動きません
ご命令を艦長】
『なんでも聞いてくれるのか?』
【技術的に不可能でなければ】
『ならこの船を動かせる様にしろ』
【了解しました
長時間休眠状態でした
再稼働まで時間が必要です】
『どれくらいの時間だ』
【時間?
単位が不明です具体的にお願いします】
『そうか時間の単位は我々の世界では
1日が60秒x60分x24時間だが
並行世界2021では1時間が59分1日は25時間だった
どう説明すれば』
焦るアベは左腕を見る
『この腕の3Dウオッチの中を調べてくれ
時間の単位が分かる筈だ』
【スキャン終了
再稼働までの時間は183時間10分10秒】
『そうか時間が掛かるな
我々が乗って来た船には修理の為の部品が必要だ
物質複製装置は何時から使える?』
【72時間】
『分かった』
【他には何か在りますか?】
『この船のスペックを教えてくれ』
【了解しました】
アベはAIの説明を聞きながら思った
この船一隻で太陽系の全艦隊を相手に出来る
ローラアシェルはこれと同じ船を持ちながら
太陽系を侵略しなかった
それ処か命を賭けてキューブとたった一人で戦い
太陽系を救った
自分にも同じ事が出来るだろうかと・・・
アベはアルディーンのAIに
『巡洋艦アルフォンスの修理が完了しても
再び宇宙気流の中では安全な航行が難しい
この宇宙気流の中を安全に乗り切る為のパワーアップは可能か?』
【可能です
しかしその影響で予定時間内での
本艦の再稼働時間が遅れますが?】
アベは考え答えた
『構わない
しかしその前に複製して欲しい物がある』
宇宙気流が吹き荒れる中小惑星では
アルディーンの工場で物質転送機を使い
巡洋艦アルフォンスに必要な部品が作られ
修理が続けられ1週間が過ぎ
小惑星の外では次第に宇宙気流が収まりかけていたが
重力波レーダーが
小惑星が流されている気流の先に
巨大な岩塊を発見した
巡洋艦アルフォンスの修理は完了したが
古代文明の戦艦アルディーンの再稼働は
巡洋艦アルフォンスの修理を優先した為
未だ完了していなかった
戦艦アルディーンの艦橋に一人残っていたアベは
『オライレン艦長
アルディーンはまだ動けません
小惑星が破壊される前に脱出して下さい
IBM-5100を西暦2101年に無事届けて下さい
お願いします』
《分かった死ぬなよアベ》
『リオン今日までありがとう』
リオン・カトーは何も語らなかった
(衝突まであと3分)
巡洋艦アルフォンスのCICでは発進準備が進んでいた
「防御スクリーン解除
アルフォンス発進」
小惑星からアルディーンが飛び出し
艦首を岩塊に向けた
(マナ砲発射準備ヨシ)
「撃っ」
巡洋艦アルフォンスのマナ砲が
小惑星が衝突する巨大岩塊に命中する
無数の亀裂が走り
巨大岩塊は割れる
しかし小惑星へのコースは変わらない
「ワープ」
巡洋艦アルフォンスは衝撃波を避ける為にワープした
ワープアウトした巡洋艦アルフォンスは
遥か彼方の大爆発を観測した
《通信士アルディーンにアベに呼びかけろ》
(戦艦アルディーンアベ艦長応答して下さい)
しかし通信士が何度繰り決しても応答は無かった
《あべ・・・すまん》
オライオン艦長が肩を落とす
宇宙気流は止んでいた
しかし船体を覆う空間は一変していた
《液体?
宇宙空間ではなくどこかの水惑星の海中の中なのか?》
(重力反応なし
惑星の海中の中では在りません
この宇宙空間は真空ではなく液体で作られているのです)
《液体の宇宙など銀河系中心部以外では聞いたことが無い
とにかく調べるんだこの液体の成分と最短距離の恒星系を》
調べた結果この液体の成分は物質でも反物質でもない
分析不能な物質で構成されていた
間もなく観測班は恒星と惑星をひとつづつ発見した
《液体の宇宙の中に恒星と惑星が1つだけだと
他の恒星系とはどれだけ離れている》
(それがこの宇宙には他に星は在りません
この恒星系が全てです)
《聞いたことが無いぞ何なんだこの宇宙は》
「オライレン艦長とにかく調べてみよう
この宇宙から脱出する方法が見つかるかもしれない」
《そうだな進路を恒星系に向けろ》
ワープが開けるとそこには
1万倍に膨れ上がった太陽と地球と同じ惑星が在った
宇宙空間は真空に戻り
液体はこの小さな恒星系を包んでいた
オライレン艦長は太陽にドローンを送り調べた
(この恒星系の太陽の寿命100億年間もなく寿命を迎え消滅します
そうなればこの太陽系唯一の惑星は凍り付き生物が居ても全滅します)
《終末の恒星系か・・・
他に太陽系が存在しないなら
この宇宙はもうすぐ終わる》
「恐らくこの宇宙ではビックバンに失敗して
残された物質でこの小さな太陽系が作られた
そして太陽系の寿命も尽きようとしている」
(間もなくドローンが太陽表面と接触します
プロミネンスは存在しません)
ドローンが太陽表面と接触する寸前
大爆発を起こす
《なんだこの爆発規模は》
「これは反物質と接触した時に起こる爆発だ
この太陽は反物質で構成されている」
《まさか
この太陽系全体が反物質で作られているのか?》
「艦長結論を出すのは
惑星を調べてからでも遅くない」
アベとリオン・カトーは
時空パトロール巡洋艦で
IBM-5100を携え
タイムロードを西暦2101年へと向かう途中
別の並行世界の地球連邦軍巡洋艦3隻を率いる
アベ大佐の攻撃を受け
圧倒的不利の中
時空パトロール隊の巡洋艦アルフォンスは
異次元空洞に逃げ込む
だがそこは宇宙のサルガッソーと呼ばれる
空間に繋がっていた
巡洋艦アルフォンスのCICでは
荒れ狂う流れの中木の葉の様に揺れ続ける中
船体に打ち付けて来る小さな岩塊を
防御スクリーンで防ぎながら
エンジンを全力で動かし
必死に乱気流の中で操艦を続けていた
その中には防御スクリーンでは防ぎきれない
大きさの岩塊が度々現れた
(前方1000宇宙キロに浮遊物)
緊迫の中オライレン艦長は的確に指示を出す
《レールキャノン用意》
(照準が定まりません)
《構わんフルオートで撃て》
マシンガンの様にレールキャノンを発射して
岩塊を砕く様に破壊する
(更に浮遊物体接近
直系3000メートル
小惑星クラスです
レールキャノンでは破壊出来ません)
《回避しろ》
〈気流の流れが強力で本艦は
真っ直ぐ小惑星に向かっています〉
《マナ砲用意》
オライレン艦長の指示にCIC内がざわめく
(艦長今マナ砲を使えば
燃料の大半を失い
この気流を乗り切る為の
エネルギーが無くなります)
《だが他に方法は無い》
(岩塊まであと3000メートル)
CIC内では乗組員が口々に
(この小惑星さえ現れなければ何とかなったのに)
〈マナ砲を使えば気流を乗り切れない〉
(もうおしまいだ)
乗組員が絶望する中
小惑星が映るスクリーンを見つめていたアベが
『カトー
マナ砲であの小惑星を破壊しない程度に出力を抑えて
穴だけを開ける事は可能かな?』
「可能だとは思うがどうするつもりだ?」
『この小惑星はこの乱気流の中で
多くの岩塊と衝突して
多数の亀裂が入っている筈だ
そこにエネルギーを絞ったマナ砲を打ち込めば
恐らくしばらくの間航行可能なエネルギーを残して
小惑星を破壊出来るだろうが
この乱気流の中を防御スクリーンを張りながら
エンジン全力で航行すれば
数日で残されたエネルギーは尽きる
それよりも
マナ砲で小惑星に穴を開けて
そこに船体を入れて
クレーター上部に防御スクリーンを張り
エネルギーの消費を最小限にして
この乱気流をやり過ごす方が良いと思う』
ざわめきが止みCIC内の全員が二人の会話に聞き耳を立てる
『たとえマナ砲を使わないで小惑星を回避出来ても
この気流は何時まで続くか分からない
エネルギーが底をつく前に
この気流が終らなければ
結果は同じだ』
CICの空気は一変し
オライレン艦長は号令を掛ける
《砲術長
マナ砲の出力計算》
(小惑星まであと2000メートル)
《分析班
発射ポイントを探せ》
(あと1000メートル)
(マナ砲出力計算完了)
〈分析班発射ポイント索敵完了〉
(あと500メートル)
(マナ砲発射準備完了)
《撃てー》
小惑星へマナ砲が炸裂する
爆炎が止むと
巨大なクレーターが現れた
《成功だ
取り舵一杯あのクレーターに艦を入れろ》
巡洋艦アルフォンスはマナ砲で開けた穴に入り艦を固定し
クレーター上部に防御スクリーンを張った
その後72時間が過ぎたが
激しい気流は未だに衰えを見せず吹き荒れていた
巡洋艦アルフォンスのCIC
《リオンあのまま気流を乗り切る為に
エンジンを全力で動かしていたら
今頃はエネルギーが尽きていた》
「艦長君と同様に
私もあの時は君と同じ様にこの小惑星を
破壊する事しか考えて居なかったが
だがアベはもっと先を見ていた」
《あのアベ大佐もそうだが
どの並行世界でもアベ一族がどう動くかで
その世界が繁栄するか破滅するかが決まる事が多いが
彼はその中でも特別な物を持って居る様に見える》
「確かに幸運もそしてそれを最大限に生かす事が出来る能力も
流石にアベ一族としか言い様が無い」
巡洋艦アルフォンスは戦闘や乱気流の中で
傷付いた船体の修理を進めていた
不足する資材は小惑星を採掘して補充していた
小惑星からは純度の高いレアメタルが採掘出来たが
それは自然界では在り得ない程に純度が高かった
《これが採掘した鉱石に刻まれていたのか?》
オライレン艦長の手には
ネームプレートの一部と思われる
鉱石を手にしていた
(量子コンピューターの分析では
古代文明文字で
戦艦アルディーンと書かれています)
《戦艦?
この小惑星の中に古代文明の戦艦が埋もれていたのか》
(地下探査レーダーで分析した戦艦のシルエットですが
見覚えが在りませんか?)
《これはミスターアベの世界で見た事が在る
帝国のキューブを一撃で破壊した
ローラアシェルの戦艦にそっくりだ
とにかく調べてみよう》
探査の結果扉らしき入り口が見つかったが
鍵穴は無いが暗証番号を入力すると思われるパネルが
ちょうど右手の手のひらを押し当てる位置に在り
試しに触れてみるが全く反応しない
音波や電波などで反応を見るが変化は無かった
オライレン艦長や化学班が話し合う中
アベが
『戦後分かった事だが
ローラアシェルが乗っていた戦艦は
乗組員を必要とせずローラシェルが
一人で動かせた全自動の戦艦だったと知って驚いた』
それを聞いたカトーは
「我々のデータには無いが全自動なら実際の操艦は音声で行ったのか?」
『艦長席のタッチパネルに手を触れて
考えるだけで船を動かしたらしい』
一同は目を合わせてパネルに手を触れたが反応は無かった
アベは『素手で触れていたと聞いています』
手袋を外してパネルに触れるが何の反応も無い
それから何人も試すが反応は無く
その場に残されたのはカトーとアベだけになる
《指紋かそれともDNAなのか
これでだめなら爆破するしかないか》
オライレン艦長が諦めかけた時
アベが最後にパネルに触れると
【DNA一致】
と音声が流れ扉が開いた
どよめきが沸く
中に入るが灯りが無く
空気も無かった
ライトの灯りを頼りに前進
タッチパネルが付いた扉が現れ
アベはパネルに手を触れると
扉が開くそこは10名程が入れる空間しかなく
《まるでエレベーターだな》
「多分正解だな
しかし行先はどうやって決めるんだ?」
『ここにもパネルが在る』
《どこに行く?》
「今一番行きたいのは艦橋だ」
『分かった艦橋だな』
アベがパネルに触れると扉は締まり
次に開くとそこには環境と思われる空間に出る
『似ている資料で見たローラアシェルの戦闘艦のブリッチに
ローラアシェルの戦艦は古代文明が作り
銀河系中心部まで短期間で航行する能力と
衛星軌道から地上に送る事が出来る転送装置
これが在れば元なる物質が在れば全く同じ物質をコピー出来る
わざわざ並行世界の過去に行きIBM-5100を取りに行かなくても
あの戦艦が残されていれば
AD2021の世界に行くことも
戦闘に巻き込まれる事も
宇宙気流の中で遭難することも無かったのに』
《まあ悪い事ばかりでもなかったぞ
こうして君と知り合えた
そして君はこうして我々を救ってくれたじゃないか
それにこの船を動かせれば
この乱気流を抜け出せるかもしれない》
『この船をうごかす・・・』
アベは艦長席と思われる座席のタッチパネルに触れる
パネルはひかり入り口で聞いた機音声が響く
【登録完了
あなたが艦長です
これから本艦は貴方の同意無しでは動きません
ご命令を艦長】
『なんでも聞いてくれるのか?』
【技術的に不可能でなければ】
『ならこの船を動かせる様にしろ』
【了解しました
長時間休眠状態でした
再稼働まで時間が必要です】
『どれくらいの時間だ』
【時間?
単位が不明です具体的にお願いします】
『そうか時間の単位は我々の世界では
1日が60秒x60分x24時間だが
並行世界2021では1時間が59分1日は25時間だった
どう説明すれば』
焦るアベは左腕を見る
『この腕の3Dウオッチの中を調べてくれ
時間の単位が分かる筈だ』
【スキャン終了
再稼働までの時間は183時間10分10秒】
『そうか時間が掛かるな
我々が乗って来た船には修理の為の部品が必要だ
物質複製装置は何時から使える?』
【72時間】
『分かった』
【他には何か在りますか?】
『この船のスペックを教えてくれ』
【了解しました】
アベはAIの説明を聞きながら思った
この船一隻で太陽系の全艦隊を相手に出来る
ローラアシェルはこれと同じ船を持ちながら
太陽系を侵略しなかった
それ処か命を賭けてキューブとたった一人で戦い
太陽系を救った
自分にも同じ事が出来るだろうかと・・・
アベはアルディーンのAIに
『巡洋艦アルフォンスの修理が完了しても
再び宇宙気流の中では安全な航行が難しい
この宇宙気流の中を安全に乗り切る為のパワーアップは可能か?』
【可能です
しかしその影響で予定時間内での
本艦の再稼働時間が遅れますが?】
アベは考え答えた
『構わない
しかしその前に複製して欲しい物がある』
宇宙気流が吹き荒れる中小惑星では
アルディーンの工場で物質転送機を使い
巡洋艦アルフォンスに必要な部品が作られ
修理が続けられ1週間が過ぎ
小惑星の外では次第に宇宙気流が収まりかけていたが
重力波レーダーが
小惑星が流されている気流の先に
巨大な岩塊を発見した
巡洋艦アルフォンスの修理は完了したが
古代文明の戦艦アルディーンの再稼働は
巡洋艦アルフォンスの修理を優先した為
未だ完了していなかった
戦艦アルディーンの艦橋に一人残っていたアベは
『オライレン艦長
アルディーンはまだ動けません
小惑星が破壊される前に脱出して下さい
IBM-5100を西暦2101年に無事届けて下さい
お願いします』
《分かった死ぬなよアベ》
『リオン今日までありがとう』
リオン・カトーは何も語らなかった
(衝突まであと3分)
巡洋艦アルフォンスのCICでは発進準備が進んでいた
「防御スクリーン解除
アルフォンス発進」
小惑星からアルディーンが飛び出し
艦首を岩塊に向けた
(マナ砲発射準備ヨシ)
「撃っ」
巡洋艦アルフォンスのマナ砲が
小惑星が衝突する巨大岩塊に命中する
無数の亀裂が走り
巨大岩塊は割れる
しかし小惑星へのコースは変わらない
「ワープ」
巡洋艦アルフォンスは衝撃波を避ける為にワープした
ワープアウトした巡洋艦アルフォンスは
遥か彼方の大爆発を観測した
《通信士アルディーンにアベに呼びかけろ》
(戦艦アルディーンアベ艦長応答して下さい)
しかし通信士が何度繰り決しても応答は無かった
《あべ・・・すまん》
オライオン艦長が肩を落とす
宇宙気流は止んでいた
しかし船体を覆う空間は一変していた
《液体?
宇宙空間ではなくどこかの水惑星の海中の中なのか?》
(重力反応なし
惑星の海中の中では在りません
この宇宙空間は真空ではなく液体で作られているのです)
《液体の宇宙など銀河系中心部以外では聞いたことが無い
とにかく調べるんだこの液体の成分と最短距離の恒星系を》
調べた結果この液体の成分は物質でも反物質でもない
分析不能な物質で構成されていた
間もなく観測班は恒星と惑星をひとつづつ発見した
《液体の宇宙の中に恒星と惑星が1つだけだと
他の恒星系とはどれだけ離れている》
(それがこの宇宙には他に星は在りません
この恒星系が全てです)
《聞いたことが無いぞ何なんだこの宇宙は》
「オライレン艦長とにかく調べてみよう
この宇宙から脱出する方法が見つかるかもしれない」
《そうだな進路を恒星系に向けろ》
ワープが開けるとそこには
1万倍に膨れ上がった太陽と地球と同じ惑星が在った
宇宙空間は真空に戻り
液体はこの小さな恒星系を包んでいた
オライレン艦長は太陽にドローンを送り調べた
(この恒星系の太陽の寿命100億年間もなく寿命を迎え消滅します
そうなればこの太陽系唯一の惑星は凍り付き生物が居ても全滅します)
《終末の恒星系か・・・
他に太陽系が存在しないなら
この宇宙はもうすぐ終わる》
「恐らくこの宇宙ではビックバンに失敗して
残された物質でこの小さな太陽系が作られた
そして太陽系の寿命も尽きようとしている」
(間もなくドローンが太陽表面と接触します
プロミネンスは存在しません)
ドローンが太陽表面と接触する寸前
大爆発を起こす
《なんだこの爆発規模は》
「これは反物質と接触した時に起こる爆発だ
この太陽は反物質で構成されている」
《まさか
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神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。
この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。
昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。
その神示を纏めた書類です。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。
日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
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