はた迷惑な彼女~多忙過ぎる女医とアイドルの恋愛~

月湖

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思いっきりガッツポーズしたいくらいだったよ。
大分躊躇されたけど、それでも次の機会をくれた彼女。
私の行き付けの店でいい?なんて、その方が君の事を知れて嬉しいよ。

「楽しみにしてる」

話しが決まったところで、グラスに残ったビールを飲み干す。

「あんまり期待値上げないで下さいね。
私には美味しいけど、普通のご飯屋さんですから。
・・・にしても、兄さん遅いですね?」

そういえばそうだ。
いつもは頃合を見計らって料理を出してくれるのに、珍しい。

「忙しいんじゃないか?」

まだ開店して間もないし、収支が安定するまではスタッフの人数もギリギリでやると言っていた。

「そうかもしれないけど・・・でも、お腹、空きませんか?」

上目遣いに俺を見ながら自分のお腹を押さえる彼女を可愛いと思う。
それと同時に思い出した。
そういえばこの子、夜中にカツ丼を食べられる胃の持ち主だったと。

「眉毛が下がってる(笑)
俺より美乃莉ちゃんの方が空腹そうだね(笑)」

お腹をぎゅーっと押さえてるのは、音が鳴りそうなのを抑えてるの?
思わずクスリと笑うと、彼女の頬が赤く染まった。

「笑わないでください・・・」
「いや、可愛いと思ってるだけだから(笑)
いっぱい頼んでいいよ? 俺もいっぱい食うけど。あ、ピザは何種類か頼んでシェアしようか」
「いいんですか?」

言った瞬間、目がキラーン!って(笑)
まあね、一人じゃそんなに枚数食べられないし。
俺もまだ全然制覇してないから、一石二鳥だ。

「うん。とりあえず、マルガリータは鉄板でしょ?
あとは3種のサラミ&ベーコンと・・・好きなのある?ピザじゃなくてもいいし」
「じゃあ、オムライス頼んでいいですか?」
「うん」

と、返事をしたのは良いものの。
手元では『そんなのあったっけ?』とメニューを捲っていく。

「あ、これ? チーズリゾットのオムライス風」

これも美味そうだなあ。
一口くれって言ったらさすがに引かれるかなあ?
うーんと考えていると、目の前の彼女がくすっと笑った。

「え、何?」
「実は、私が言ったオムライスは裏メニューです。
お願いすると、普通のチキンライスのオムライスも作ってくれるんですよ。
熱いのが苦手な子供向けらしいんですけどね(笑)」
「マジか。俺、オムライス好きなのに、知らなかった」
「チーズのと2種類頼んでシェアします?」

それは・・・是非とも!!



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