自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。

鳴猫ツミキ

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―― 番外 ――

【二十三:番外:その後】家族(★)

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 久しぶりにバトルスーツを着用して二日。
 昨夜は肉じゃがを食べた。多くの場合、ハウスキーパーさんが料理をしてくれるのだが、私はちょくちょく料理を覚える努力をしている。そして知ったのだが、ゲテモノに限らず、景くんは普通ににんじんが嫌いでにやけた。

「ん」

 私が起きた気配で、起こしてしまったのか、私を腕枕している景くんが体を動かした。顔を覗いてみると、端正な形の瞼がうっすらと開いた。

「おはようございます、春花さん」

 名前で呼ばれるようになったのは、入籍して少ししてからだった。
 現在私達は、長男の遙、長女の月、次男の青と五人家族で、他に使用人として入ってくれている皆様と暮らしている。東京での生活にも慣れてきたところだ。相変わらず私は、家事育児はお手伝いさん任せが多いのもあって、半ば引きこもりである。

「おはよ、景くん」

 挨拶を返すと、額にキスをされた。
 シナゴは相変わらず出ては来るが、大規模なモノはどんどん減っていて、今回の3rdが久しぶりだった。というのも、ワクチンのために生み出された物質が、シナゴにも効果があると判明し、現在飛来するシナゴに向かって宇宙で射出する事が増えており、それを行うと地球に来る頃には小さく消えていくのが分かりつつあるためだ。とはいえ、たまには大規模なものもある。だが、これがもっと計画的に行われるようになれば、飛来前にシナゴを消失する事ができそうだと言われている。

「明日は休暇なのです」
「うん」
「貴女が欲しい」

 景くんがそう言って、私を抱きしめるようにして押し倒した。
 端正な顔を見上げながら、私は頷く。そろそろ体力的にSEXは厳しいようにも思うが、まだ頑張れそうである。ただ、日増しに景くんが巧になっていくのは本当に困る。

「ぁ……っ」

 鎖骨の少し上に噛みつくようにキスをされ、キスマークをつけられた。
 左手で胸をもまれ、それから指先に乳首を挟まれて、じわりじわりと乳頭を嬲られる。
 そうされると、すぐに私の体は熱を帯びた。

「あ、あ、あ」

 右手の指では秘所をなぞられ、意地悪く指先を挿入される。すぐに濡れた私の体の中に、長い指先が入ってくる。二本の指を抜き差しされ、それから三本に増えたかと思ったら、バラバラに動かされた。

「んン――!」

 最近では、私がピルを飲んでいるのもあって、景くんはゴムをつけない。
 押し入ってきた肉茎が、私の蜜壺を開いていく。思わずぎゅうぎゅうに締め付けてしまったが、抽挿される内に、すぐにトロトロに変わってしまった。卑猥な水音が響き始め、私は熱い息を吐く。気持ちがいい。

 すっかり景くんに開かれた体は、快楽に貪欲だ。
 景くんも私の感じる場所を熟知している様子で、容赦なく高めてくる。

「ん、ぁ……ああっ、ァ! ああ!」

 激しく打ち付けられる内、私は仰け反った。気持ちのいい場所を一際強く突き上げられ、震えながら絶頂の予兆を感じる。そのまま貫かれて、私は快楽の波に飲み込まれた。頭が真っ白になってしまうほどに気持ちがいい。ほぼ同時に、私の内部に飛び散る精液の感覚を識った。

 事後、ずるりと陰茎を引き抜き、再度隣に寝転んだ景くんが、私を腕枕した。優しく髪を撫でられながら、私は余韻に浸る。

「好きです、大好きですよ、春花さん」
「うん。私も景くんが好き」

 うっとりとしてしまいながら、私は景くんを見る。そんな私の頬に唇で触れてから、景くんが言った。

「今度、二人きりで旅行に行きませんか?」
「二人で?」
「ええ。たまには、また初心に返りましょう」
「子供達も連れて行こうよ?」
「私達が下見をして、いいなと思ったら、です。ほら? 大龍の人工島だって、この前遙を連れて行ったとき、私達が先に楽しんでいたから、彼のことも連れ回せたではありませんか?」

 そんなものかなぁと、私は考える。
 なお、現在までに、家族中は多分良好だと思う。遙くんは、私の事をママと呼ぶ。ただちょっと純粋すぎるいい子で時々心配になる。

「遙は、春花さんに中身がそっくりですよね」
「そ、そう? テストの成績は、私には似ても似つかず大天才だけどね?」
「それは私に似たのと教育のたまものでしょう」
「ごめんなさい、頭悪くて」
「成績に関しては分かりませんが、貴女の人柄が私は好きですよ」
「う、うーん。普通だけどね」

 多分。容姿よりは性格の方が凡庸な自信がある。ちなみに長女は、色彩こそ私に似ているが、私から見ると顔は私とは段違いに可愛い。確実に景くんの遺伝子の成果だ。

 そんなこんなで、毎日を私は現在も幸せに暮らしている。
 シナゴはともかく、毎日はこんな風に、これからも続いていけばいいなと、日々願っている。



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