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プロローグ
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「はぁ・・・はぁ・・・」
ゴツゴツとした岩山。
周りは炎に包まれている。
熱風が襲いかかり息をするたびに喉が焼けそうだ。
止まらない汗がしたたり落ちる。
鎧を身に纏い、長剣を構えるその先にいるのは
紅の鱗を覆われ、鋭い牙をもち殺気の籠もった鋭い金色の瞳をもつ
・・・ドラゴン。
剣を持つ手が震える。
絶望的な状況に目の前が真っ暗になってくる。
『人間よ。そろそろ、諦めたらどうだ?もう、限界だろうに。』
くぐもった笑い声と一緒にドラゴンが話しかけてきた。
「・・・おれは、こんなところで負けられない。まだまだ、やりたい事があるんだ!」
声が震えないように、精一杯の虚勢を張る。絶望などしない!まだ希望はあるんだ!
『ほう・・・まだ絶望しておらぬか。頑張るのう。ならば、これを受けてみるがよい!!』
ドラゴンの体から赤いオーラが輝き出す。魔力が集まって行くのが肌で感じられる。
(でかい攻撃が来る!!避けられるか?!)
攻撃に備えるように、こちらも呪文を唱える。だが、間に合わない。
『バーニング・ブレス!』
灼熱の炎がドラゴンの口が勢いよく飛び出してくる!
炎が渦のように回転しながらも一直線になって向かってくる。
その勢いはすごく、防御に魔法を使おうにも間に合わない!
(やばいっ!やられる!)
反射的に顔を両手で庇ってしまい、一瞬炎から視線を逸らしてしまう。
その時、横からものすごい衝撃を受ける。
正面にばかり気を取られていた為、横からの衝撃に無防備になってしまい、そのまま吹き飛ばされてしまう。
ついさっきまで、立っていた場所を炎の渦が凄まじい熱風と共に通り過ぎて行く。
(・・・助かった?)
立っていた場所は地面がドロドロに溶け、所々が赤く光っており、炎の威力を物語っていた。
(おれを助けてくれたのか?)
横を見ると、フサフサの茶色い毛並みが見えた。
頭上からハッハッ・・・と荒い息が聞こえてくる。
茶色いフサフサの毛並みに長い胴体。手足は短めで、尻尾は丸く千切れんばかりに左右に振られている。キラキラの丸くて大きい瞳で見つめている。まるで遊んで!と誘っているかのようだ。
「アッシュ・・・助けてくれたのか?」
「アン!」
「ありがとう!よし、アッシュが来てくれたのなら心強い!一緒にドラゴンを倒すぞ!」
「アン!アン!」
1人と1匹は並んでドラゴンに対峙した。
先程までの不安が嘘のように霧散した。アッシュが来てくれた事がとても心強かった。
『ふんっ。上手く躱しおったか。だが、その幸運もそこまでだ。ただ、死ぬのが少し伸びただけよ。次は上手くいくと思うなよ!』
その言葉と共に先程よりも魔力を練っているのが分かった。
「くそっ、さっきのもヤバかったのにあれ以上のものがくるってのか!」
その時だった。
「ワウ!ワフウゥー・・、ゥワアウゥ!!」
真横にいたアッシュが伏せをし、お尻を突き上げフリフリしたかと思うと唸り声を上げて、飛び出した!
その勢いは素早くドラゴンも動けない。
素早い勢いのまま、ドラゴンの首へと噛み付いた!そして、そのまま振り回す!牙がよりドラゴンの首へと突き刺さる。
ドラゴンはなす術もなく振り回されるまま、地面に叩きつけられた。
それでもアッシュは首から牙を離さない。ガウガウと唸りながら、噛り付く。
「・・・わぁ~!!やめてっ!アッシュ、やめてー!!ドラゴンの首がもげちゃうよー!!」
ドラゴンの首に大きな傷ができており、中から綿が飛び出していた。
「まって!本当に待って!アッシュ!!待て!おすわり!」
悲痛な叫びが届いたのか、アッシュは不思議そうな顔をしながらも首から口を離す。そしておすわりして待機。
「あぁ~、ドラゴンの首が破れちゃったよぉ。どうしよう・・・怒られちゃうよぉ・・・」
何かいけない事をしてしまったのかと小首を傾げるアッシュ。つぶらな瞳が見つめてくる。
「・・・可愛い・・・。」
そのしぐさに抗う事は出来ず、ただひたすら頭からお腹と撫でまくる。
アッシュも満更でもなく、されるがままである。
ひたすら撫で続け、落ち着いたところでふと、ドラゴンに目がいった。
しばらく見つめ、ふぅっと小さなため息を溢しドラゴンを拾い上げる。
「やっちゃったもんは仕方ない。謝りに行こっか!」
苦笑しながらもアッシュを伴い、最終決戦の場へと挑む事となった。
「ママ・・・ごめんなさい。遊んでたらドラゴンの首が破けちゃった。」
アッシュを見習い、小首を傾げうるうるの上目遣いで謝るのだった。
「も・もう、仕方ないわねぇ。怪我しなかった?あんまり危ない事はしないのよ?」
これがユータ(5才)の冒険の一幕である。
ゴツゴツとした岩山。
周りは炎に包まれている。
熱風が襲いかかり息をするたびに喉が焼けそうだ。
止まらない汗がしたたり落ちる。
鎧を身に纏い、長剣を構えるその先にいるのは
紅の鱗を覆われ、鋭い牙をもち殺気の籠もった鋭い金色の瞳をもつ
・・・ドラゴン。
剣を持つ手が震える。
絶望的な状況に目の前が真っ暗になってくる。
『人間よ。そろそろ、諦めたらどうだ?もう、限界だろうに。』
くぐもった笑い声と一緒にドラゴンが話しかけてきた。
「・・・おれは、こんなところで負けられない。まだまだ、やりたい事があるんだ!」
声が震えないように、精一杯の虚勢を張る。絶望などしない!まだ希望はあるんだ!
『ほう・・・まだ絶望しておらぬか。頑張るのう。ならば、これを受けてみるがよい!!』
ドラゴンの体から赤いオーラが輝き出す。魔力が集まって行くのが肌で感じられる。
(でかい攻撃が来る!!避けられるか?!)
攻撃に備えるように、こちらも呪文を唱える。だが、間に合わない。
『バーニング・ブレス!』
灼熱の炎がドラゴンの口が勢いよく飛び出してくる!
炎が渦のように回転しながらも一直線になって向かってくる。
その勢いはすごく、防御に魔法を使おうにも間に合わない!
(やばいっ!やられる!)
反射的に顔を両手で庇ってしまい、一瞬炎から視線を逸らしてしまう。
その時、横からものすごい衝撃を受ける。
正面にばかり気を取られていた為、横からの衝撃に無防備になってしまい、そのまま吹き飛ばされてしまう。
ついさっきまで、立っていた場所を炎の渦が凄まじい熱風と共に通り過ぎて行く。
(・・・助かった?)
立っていた場所は地面がドロドロに溶け、所々が赤く光っており、炎の威力を物語っていた。
(おれを助けてくれたのか?)
横を見ると、フサフサの茶色い毛並みが見えた。
頭上からハッハッ・・・と荒い息が聞こえてくる。
茶色いフサフサの毛並みに長い胴体。手足は短めで、尻尾は丸く千切れんばかりに左右に振られている。キラキラの丸くて大きい瞳で見つめている。まるで遊んで!と誘っているかのようだ。
「アッシュ・・・助けてくれたのか?」
「アン!」
「ありがとう!よし、アッシュが来てくれたのなら心強い!一緒にドラゴンを倒すぞ!」
「アン!アン!」
1人と1匹は並んでドラゴンに対峙した。
先程までの不安が嘘のように霧散した。アッシュが来てくれた事がとても心強かった。
『ふんっ。上手く躱しおったか。だが、その幸運もそこまでだ。ただ、死ぬのが少し伸びただけよ。次は上手くいくと思うなよ!』
その言葉と共に先程よりも魔力を練っているのが分かった。
「くそっ、さっきのもヤバかったのにあれ以上のものがくるってのか!」
その時だった。
「ワウ!ワフウゥー・・、ゥワアウゥ!!」
真横にいたアッシュが伏せをし、お尻を突き上げフリフリしたかと思うと唸り声を上げて、飛び出した!
その勢いは素早くドラゴンも動けない。
素早い勢いのまま、ドラゴンの首へと噛み付いた!そして、そのまま振り回す!牙がよりドラゴンの首へと突き刺さる。
ドラゴンはなす術もなく振り回されるまま、地面に叩きつけられた。
それでもアッシュは首から牙を離さない。ガウガウと唸りながら、噛り付く。
「・・・わぁ~!!やめてっ!アッシュ、やめてー!!ドラゴンの首がもげちゃうよー!!」
ドラゴンの首に大きな傷ができており、中から綿が飛び出していた。
「まって!本当に待って!アッシュ!!待て!おすわり!」
悲痛な叫びが届いたのか、アッシュは不思議そうな顔をしながらも首から口を離す。そしておすわりして待機。
「あぁ~、ドラゴンの首が破れちゃったよぉ。どうしよう・・・怒られちゃうよぉ・・・」
何かいけない事をしてしまったのかと小首を傾げるアッシュ。つぶらな瞳が見つめてくる。
「・・・可愛い・・・。」
そのしぐさに抗う事は出来ず、ただひたすら頭からお腹と撫でまくる。
アッシュも満更でもなく、されるがままである。
ひたすら撫で続け、落ち着いたところでふと、ドラゴンに目がいった。
しばらく見つめ、ふぅっと小さなため息を溢しドラゴンを拾い上げる。
「やっちゃったもんは仕方ない。謝りに行こっか!」
苦笑しながらもアッシュを伴い、最終決戦の場へと挑む事となった。
「ママ・・・ごめんなさい。遊んでたらドラゴンの首が破けちゃった。」
アッシュを見習い、小首を傾げうるうるの上目遣いで謝るのだった。
「も・もう、仕方ないわねぇ。怪我しなかった?あんまり危ない事はしないのよ?」
これがユータ(5才)の冒険の一幕である。
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