No seek, no find.

優未

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 淡々とした仕事ぶりから、あまり他人には興味がないのかと思いきや、どうやら後輩の騎士に興味があるようだ。幸いそいつには幼馴染の彼女がいるのでそれを伝えると一途で素敵だなんて言う。俺だって君に一途だ。交際の申し込みは有耶無耶にされたが、特別扱いしているのはアマラだけだ。彼女自身も他の男と会っている様子はないし、ほぼほぼ付き合っていると言っていいと思っていた。

 どうも軽い人間と思われている自覚はある。では、どうやったら覆せるか。仕事の成果を見せれば、客観的にも証明できると考えた。1か月の遠征を終えた頃に、丁度昇進することが決まった。改めて気持ちを伝えてプロポーズをする。しかし、1か月ぶりに会おうとしても彼女から避けられている。さりげなく経理部の人間に聞いてみると、
上司に紹介を頼んでいるというじゃないか。

 俺という存在がありながら?この1か月でどんな心境の変化があったというのだ。避けられているならこちらから行くしかない。彼女の通勤時間は把握している。周りを見渡すと通勤中の職員も多い。見物人もたくさん作れそうだ。なんて冷静な考えは彼女の姿を見つけた時に吹っ飛んでいた。

「俺とのことは遊びだったの」

 こんな情けない姿を見せたかったわけではないが、俺は必死だった。

「お見合いなんてしないで。結婚なら俺としよう」

 こんな通勤途中に大勢の前で言う予定なんてなかった。周囲のざわつきが聞こえる。朝っぱらから他人の痴話喧嘩を見ることになるなんて思わなかっただろう。一瞬正気に戻りかけるが、ここで引いたらいけないと本能が告げている。

「これから仕事なんです。あなたもそうでしょう。不真面目な人は嫌いです」

 嫌われたら元も子もない。反射的に手を離すが、このまま終わりにするわけにはいかない。退勤後の約束をしてそれぞれの職場に向かった。騒ぎを聞いた隊員から噂が広まり、散々揶揄われるも、多くの同僚から応援されて残業などなく退勤することができた。

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