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第十二話 モンドとの出会い
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三日間かけて行われる大会は、二日目にして本命
とあたってしまった。
この大会の前回優勝者である、一人の剣士と誠治
が当たる事になったのだった。
「絶対今度こそ、モンドに全額かけるぜ!」
「俺もだ!」
「でも、新人も結構強かったよな?」
「いや…モンドには勝てねーだろ?だってあいつ
は……」
「だよな~、モンドはこの街一番の鍛冶屋の息子
で、勇者候補と言われていた男だもんな」
人々の言う言葉に、俺は耳を傾けていた。
「なるほどな……それでモンドってのはどいつな
んだ?」
掛け金の全額をまた新人の誠治に賭けると観客席
からモンドを探す。
それは、すぐに見つかった。
彼だけ異常に迫力があったからだ。
種族はドーワフだろうか?
人間とは思えない出立ちだった。
試合前で、少し気が立っているのか無口なのか、
隣で常に話しかけている横の男には目もくれず、
ただ真っ直ぐに対戦相手である誠治を睨みつけ
ていた。
俺は観覧席から、誠治に手を振ると大声で叫ん
でいた。
「誠治ーー!絶対に負けんなよ!」
その声に反応するように右手をあげる。
後ろで黄色い歓声が上がった。
「きゃーー、手を振ってくれたわ」
「私に振ったのよ?勘違いしないでよ」
「素敵ーー!!私の王子様ー早く迎えに来て」
各々勘違い甚だしい女達だ。
俺は余裕な気持ちで眺めていた。
試合が始まると、モンドの攻戦が続いた。
受けるだけで押される誠治など、今まで見た事
もなかった。
よっぽど強いのだろう。
力技も通じないし、剣もさほど変わらないよう
に見える。
誠治が手加減している?
誠治に限ってそれはないと思う。
だったら………。
首筋に汗が滲む。
負けたら金貨が全部消えて無くなる。
それだけは阻止しなくてはならない。
自然と握る手に力が入る。
押せ押せだったモンドも時間経過と共に、勢い
は弱まり、誠治の方が逆に押し始めた。
そして、お互い息が切れるほどの接戦を経て、
モンドの剣が折れたのだった。
誠治の剣もヒビが入っていた。
もうちょっと、遅かったら折れていただろう。
こうして、試合の決着はつけられたのだった。
俺は今日もウハウハで換金すると試合会場の裏
手に来ていた。
一人の男が立っていた。
ただ、立ち尽くしていたのだ。
今にも泣きそうな目をしていたが、決して燃え
尽きてはいない。
そんな目だった。
「今日の試合すごかったな…」
「………」
「あんた、前大会の優勝者なんだろ?やっぱり
試合が見てて迫力があったよ。まじすげーな
ってさ」
悔しいのか、ただ黙っている。
「あんたさ、鍛治職人としても有名なんだろ?
剣を打ってもらえないか?」
俺の言葉に、男はやっと顔を上げた。
「お前は……剣士じゃないだろ?」
「それでも、護身用にいるんだよ。俺が弱いま
まじゃ足手纏いになっちまうからさ」
そう言って笑った俺に、モンドは泣きそうな顔
で笑ったのだった。
「面白いやつだな?俺が落ち込んでいる時に好
き勝手言いやがって……」
「その方がいいだろ?下手に気を使われたくな
いんじゃねーの?」
「………そうだな……それもそうだ。だが一つ
聞きたいんだが、後ろの連中は仲間か?」
モンドの言葉に俺は振り返った。
昨日の連中だろう。
だた、昨日よりも人数が増えている。
「いや、なんか賭け事で俺が勝ったのが気に食わ
ないって奴らじゃねーかな」
「なるほどな。あの大型新人に一点掛けをする奴
が居るとは知っていたが、お前か……憂さ晴ら
しに丁度いい」
モンドは、気合を入れると、後ろにいた数十人の
奴らに向かって行ったのだった。
とあたってしまった。
この大会の前回優勝者である、一人の剣士と誠治
が当たる事になったのだった。
「絶対今度こそ、モンドに全額かけるぜ!」
「俺もだ!」
「でも、新人も結構強かったよな?」
「いや…モンドには勝てねーだろ?だってあいつ
は……」
「だよな~、モンドはこの街一番の鍛冶屋の息子
で、勇者候補と言われていた男だもんな」
人々の言う言葉に、俺は耳を傾けていた。
「なるほどな……それでモンドってのはどいつな
んだ?」
掛け金の全額をまた新人の誠治に賭けると観客席
からモンドを探す。
それは、すぐに見つかった。
彼だけ異常に迫力があったからだ。
種族はドーワフだろうか?
人間とは思えない出立ちだった。
試合前で、少し気が立っているのか無口なのか、
隣で常に話しかけている横の男には目もくれず、
ただ真っ直ぐに対戦相手である誠治を睨みつけ
ていた。
俺は観覧席から、誠治に手を振ると大声で叫ん
でいた。
「誠治ーー!絶対に負けんなよ!」
その声に反応するように右手をあげる。
後ろで黄色い歓声が上がった。
「きゃーー、手を振ってくれたわ」
「私に振ったのよ?勘違いしないでよ」
「素敵ーー!!私の王子様ー早く迎えに来て」
各々勘違い甚だしい女達だ。
俺は余裕な気持ちで眺めていた。
試合が始まると、モンドの攻戦が続いた。
受けるだけで押される誠治など、今まで見た事
もなかった。
よっぽど強いのだろう。
力技も通じないし、剣もさほど変わらないよう
に見える。
誠治が手加減している?
誠治に限ってそれはないと思う。
だったら………。
首筋に汗が滲む。
負けたら金貨が全部消えて無くなる。
それだけは阻止しなくてはならない。
自然と握る手に力が入る。
押せ押せだったモンドも時間経過と共に、勢い
は弱まり、誠治の方が逆に押し始めた。
そして、お互い息が切れるほどの接戦を経て、
モンドの剣が折れたのだった。
誠治の剣もヒビが入っていた。
もうちょっと、遅かったら折れていただろう。
こうして、試合の決着はつけられたのだった。
俺は今日もウハウハで換金すると試合会場の裏
手に来ていた。
一人の男が立っていた。
ただ、立ち尽くしていたのだ。
今にも泣きそうな目をしていたが、決して燃え
尽きてはいない。
そんな目だった。
「今日の試合すごかったな…」
「………」
「あんた、前大会の優勝者なんだろ?やっぱり
試合が見てて迫力があったよ。まじすげーな
ってさ」
悔しいのか、ただ黙っている。
「あんたさ、鍛治職人としても有名なんだろ?
剣を打ってもらえないか?」
俺の言葉に、男はやっと顔を上げた。
「お前は……剣士じゃないだろ?」
「それでも、護身用にいるんだよ。俺が弱いま
まじゃ足手纏いになっちまうからさ」
そう言って笑った俺に、モンドは泣きそうな顔
で笑ったのだった。
「面白いやつだな?俺が落ち込んでいる時に好
き勝手言いやがって……」
「その方がいいだろ?下手に気を使われたくな
いんじゃねーの?」
「………そうだな……それもそうだ。だが一つ
聞きたいんだが、後ろの連中は仲間か?」
モンドの言葉に俺は振り返った。
昨日の連中だろう。
だた、昨日よりも人数が増えている。
「いや、なんか賭け事で俺が勝ったのが気に食わ
ないって奴らじゃねーかな」
「なるほどな。あの大型新人に一点掛けをする奴
が居るとは知っていたが、お前か……憂さ晴ら
しに丁度いい」
モンドは、気合を入れると、後ろにいた数十人の
奴らに向かって行ったのだった。
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