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第二十八話 唯一の親友
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俺は朝起きて、早々に大声を上げかけた。
いつもの事だが、毎回、毎回、誠治の抱き枕にされ
ているのだ。
確かに、暖かくて気持ちはいいのだが……。
せめて可愛い女の子だったらもっとよかった。
顔はいいが、やっぱり男だと言うのが勿体無い。
毎回俺を口説くような言葉ばかり冗談で言ってく
るのだが、友人の言葉にいちいち反応などしてい
られない。
俺にとって彼は、同郷で唯一自分を理解してくれ
る友人なのだ。
親友と言ってもいい。
たまに、モテ過ぎてマジでムカつく時もあるけど
それでも、大事な友人なのだ。
裏切りたくないし、きっと誠治も俺を裏切るよう
な事はしないと思っている。
……多分。
そんなわけで、ゆっくりと起こさないようにベッ
ドから抜け出ると服を着る。
「あれ?昨日俺は出かけるつもりで………?なん
で寝てるんだっけ?」
出かけようと意気込んだのまでは覚えている。
だが、いつの間に寝てしまったのだろう。
そして、誠治は昨日の夜、レイネと見に行った
のだろうか?
昼に、一緒に見ようと言っていたのを、俺は断っ
てしまったわけで……。
「陸、起きたの?なら、一緒にご飯食べに行こう
か?」
「あぁ、起きたんだな。えーっと、昨日は………
ごめん。一緒に行くって言ってたのに…」
「別にいいよ。たかが角の生えた馬だし」
「………」
それを見たがったのは誠治だろ?
まぁ、気にしてないならいいけど。
「腹減ったし。飯行こうぜ」
「うん。昨日はうなされてたけど、大丈夫だった?」
「うなされてた?俺が?覚えてないけど……」
「そう、ならいいよ。」
やっぱり、こいつはいい奴だ。
本当に、この性格だから勇者ってのに選ばれたんだ
ろうなぁ~。
俺らは一旦、一階の食堂へと行くと、適当に飯を頼
んだ。
港付近には怪しいものは何もないし、大事なモノを
隠せる場所もない。
まさか海の中に隠すとも思えない。
なぜなら、海は別の魔物の縄張りだからだ。
「まずは、どこから探すかな~」
「そうだね。昨日は街の中を見て回ったけど、今度
は裏の山の方も探すとしようか?」
「そうだな。あいつらが来たら……」
「向こうは向こうで探してもらって、僕らは別に行
動しない?どうせ、今から戦うわけじゃないし、
一緒にいても効率悪くない?」
「あ……そっか。誠治がそんな事言うとは珍しいな」
俺は、今までレイネやモンドたちが来るのを待って
行こうと言うと思っていた。
誠治はいつも、誰にでも平等で誰かを優遇する事も
誰かを嫌う事もなかった。
だから余計に、今日の誠治は不思議だった。
食事を終えた頃に、モンドとレイネが合流した。
「昨日は、すぐに行ってしまわれて、私寂しかった
んですよ~」
「うーん、昨日は陸もすぐに寝てしまったしね」
「でも…私、勇者様とユニコーン見たかったですわ」
実に残念そうに言った。
俺が寝た後で、誠治もすぐに来てたんだ……そうい
えば、ホットチョコ持ってきてくれたっけ…。
俺は、昨日の夜の事を考えながら食後にソーダ水を
口にした。
「そうだ。今日も別行動しようか?森の方の散策も
必要だろうし。まだ見れていないところもあるか
らね」
「今日こそは、勇者様と一緒がいいですわ」
レイネはいつも俺と誠治が一緒に行動するのが気に
入らないらしい。
まぁ、俺はいつも邪魔者扱いだしなー。
そう思うと、誠治を見る。
誠治はただ、そっとレイネに話しかけると、説得す
るように話していた。
それで納得したのか、渋々という表情を浮かべてい
たのだった。
一体、どうやって説得したのやら……いつも不思議
だった。
いつもの事だが、毎回、毎回、誠治の抱き枕にされ
ているのだ。
確かに、暖かくて気持ちはいいのだが……。
せめて可愛い女の子だったらもっとよかった。
顔はいいが、やっぱり男だと言うのが勿体無い。
毎回俺を口説くような言葉ばかり冗談で言ってく
るのだが、友人の言葉にいちいち反応などしてい
られない。
俺にとって彼は、同郷で唯一自分を理解してくれ
る友人なのだ。
親友と言ってもいい。
たまに、モテ過ぎてマジでムカつく時もあるけど
それでも、大事な友人なのだ。
裏切りたくないし、きっと誠治も俺を裏切るよう
な事はしないと思っている。
……多分。
そんなわけで、ゆっくりと起こさないようにベッ
ドから抜け出ると服を着る。
「あれ?昨日俺は出かけるつもりで………?なん
で寝てるんだっけ?」
出かけようと意気込んだのまでは覚えている。
だが、いつの間に寝てしまったのだろう。
そして、誠治は昨日の夜、レイネと見に行った
のだろうか?
昼に、一緒に見ようと言っていたのを、俺は断っ
てしまったわけで……。
「陸、起きたの?なら、一緒にご飯食べに行こう
か?」
「あぁ、起きたんだな。えーっと、昨日は………
ごめん。一緒に行くって言ってたのに…」
「別にいいよ。たかが角の生えた馬だし」
「………」
それを見たがったのは誠治だろ?
まぁ、気にしてないならいいけど。
「腹減ったし。飯行こうぜ」
「うん。昨日はうなされてたけど、大丈夫だった?」
「うなされてた?俺が?覚えてないけど……」
「そう、ならいいよ。」
やっぱり、こいつはいい奴だ。
本当に、この性格だから勇者ってのに選ばれたんだ
ろうなぁ~。
俺らは一旦、一階の食堂へと行くと、適当に飯を頼
んだ。
港付近には怪しいものは何もないし、大事なモノを
隠せる場所もない。
まさか海の中に隠すとも思えない。
なぜなら、海は別の魔物の縄張りだからだ。
「まずは、どこから探すかな~」
「そうだね。昨日は街の中を見て回ったけど、今度
は裏の山の方も探すとしようか?」
「そうだな。あいつらが来たら……」
「向こうは向こうで探してもらって、僕らは別に行
動しない?どうせ、今から戦うわけじゃないし、
一緒にいても効率悪くない?」
「あ……そっか。誠治がそんな事言うとは珍しいな」
俺は、今までレイネやモンドたちが来るのを待って
行こうと言うと思っていた。
誠治はいつも、誰にでも平等で誰かを優遇する事も
誰かを嫌う事もなかった。
だから余計に、今日の誠治は不思議だった。
食事を終えた頃に、モンドとレイネが合流した。
「昨日は、すぐに行ってしまわれて、私寂しかった
んですよ~」
「うーん、昨日は陸もすぐに寝てしまったしね」
「でも…私、勇者様とユニコーン見たかったですわ」
実に残念そうに言った。
俺が寝た後で、誠治もすぐに来てたんだ……そうい
えば、ホットチョコ持ってきてくれたっけ…。
俺は、昨日の夜の事を考えながら食後にソーダ水を
口にした。
「そうだ。今日も別行動しようか?森の方の散策も
必要だろうし。まだ見れていないところもあるか
らね」
「今日こそは、勇者様と一緒がいいですわ」
レイネはいつも俺と誠治が一緒に行動するのが気に
入らないらしい。
まぁ、俺はいつも邪魔者扱いだしなー。
そう思うと、誠治を見る。
誠治はただ、そっとレイネに話しかけると、説得す
るように話していた。
それで納得したのか、渋々という表情を浮かべてい
たのだった。
一体、どうやって説得したのやら……いつも不思議
だった。
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