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第七十一話 力になりたい
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5階へと直行したモンドは階段の前で足止めていた。
塀には陸が作っておいた足場を使って飛び越えて
中に入ったまではよかった。
だが、その後誰にも会わず順調に階段を登ってい
ったのだが、4階から5階へと上がる途中でいきな
り見えない壁にぶち当たったのだった。
力を込めると一気に叩き割ろうとしたのだが、全
くびくともしなかったのだ。
「まじか………嘘だろ」
最初に陸とナオ、モンドの3人で突入する時に、誰
と組むかを話し合った。
その時に、モンドはあえて自分なら一人でも平気だ
とみえを張った。
「俺は一人でも平気だぞ?えーっと。そっちのお嬢
さんは戦闘には向いてないんだろう?なら、陸が
ついてやればいい」
「モンド、一人で大丈夫か?」
「あぁ、勿論だ。俺は勇者とも互角に戦ったんだぞ」
「………分かった。モンド頼んだ。後、どうしても
無理そうならコレを開けてくれ」
そう言って陸から小さな袋を預かったのだった。
「情けないが、結界は力では壊せないか……」
ガサゴソとポケットの中の小袋を手に取ると中身を
開けた。
入っていたのは紙切れだけだった。
「文字は何も……書いてないが……どうやって使う
んだ?……おっ……?」
そう言ってひらひらと紙切れをさせると、いきなり
紙の中からまあるい球体が出てきた。
そして、空中に浮き上がるとぐるっと周りを回ると
結界に近づいていく。
そして、球体から魔法が放たれたのだった。
ドォーン!!
と大きな音がして階段の半分が倒壊した。
が、結界も無事壊せた。
「さすが陸だ……勇者の連れだな」
モンドはまたもや陸の力になるどころか、逆に手伝
ってもらったのだと知った。
「今度こそ、役に立つところを見せねーとな」
そのまま一気に5階へと上がって行ったのだった。
そこは客間と同じ様な部屋がいくつもあった。
全部の部屋を確認するには時間がかかりそうだ。
すると、さっきの音を聞き出てきたのかまだ幼い子供
と女性がいたのだった。
「あの……何があったのですか……」
「おじさん、だぁれ?」
拍子抜けするような光景だった。
「すまない、俺は勇者パーティーの剣士でモンドとい
う者だ。先ほどこの屋敷に侵入者がいて危ないんだ
すぐに逃げるように領主様に言われてきたんだ」
「あの人に?それは大変ね……でも、ここから出ても
いいのかしら?」
「勇者様も来てるの?僕、会いたいよ~、早く逃げ
ないと危ないの?」
「えぇ、そうね。でも、主人に聞かないと……」
夫人は領主の妻で、横の子供が息子なのだろう。
そういえば、この前見た家族の肖像画にいた女性
に似ている気がする。
その腕に抱かれていた赤子はこの子なのだろう。
「さぁ、早く出ましょう。他の部屋には誰かいま
すか?」
モンドは即座に他の部屋の事を聞いた。
「いえ、この階は主人と私達親子だけですわ」
「それなら、すぐに行きましょう」
そう言って手を差し出すと子供の手を取り抱き抱え
た。
外まで連れて出たら、もう一度戻ってくればいい。
そう思っていた。
すると、下の階から駆け上がってくる人影が見えた。
「そいつだ!」
「モンド、そいつを離せ!」
いきなりナオと陸の声が聞こえると、抱き抱えてい
た子供に向かって二人が突進してきたのだった。
塀には陸が作っておいた足場を使って飛び越えて
中に入ったまではよかった。
だが、その後誰にも会わず順調に階段を登ってい
ったのだが、4階から5階へと上がる途中でいきな
り見えない壁にぶち当たったのだった。
力を込めると一気に叩き割ろうとしたのだが、全
くびくともしなかったのだ。
「まじか………嘘だろ」
最初に陸とナオ、モンドの3人で突入する時に、誰
と組むかを話し合った。
その時に、モンドはあえて自分なら一人でも平気だ
とみえを張った。
「俺は一人でも平気だぞ?えーっと。そっちのお嬢
さんは戦闘には向いてないんだろう?なら、陸が
ついてやればいい」
「モンド、一人で大丈夫か?」
「あぁ、勿論だ。俺は勇者とも互角に戦ったんだぞ」
「………分かった。モンド頼んだ。後、どうしても
無理そうならコレを開けてくれ」
そう言って陸から小さな袋を預かったのだった。
「情けないが、結界は力では壊せないか……」
ガサゴソとポケットの中の小袋を手に取ると中身を
開けた。
入っていたのは紙切れだけだった。
「文字は何も……書いてないが……どうやって使う
んだ?……おっ……?」
そう言ってひらひらと紙切れをさせると、いきなり
紙の中からまあるい球体が出てきた。
そして、空中に浮き上がるとぐるっと周りを回ると
結界に近づいていく。
そして、球体から魔法が放たれたのだった。
ドォーン!!
と大きな音がして階段の半分が倒壊した。
が、結界も無事壊せた。
「さすが陸だ……勇者の連れだな」
モンドはまたもや陸の力になるどころか、逆に手伝
ってもらったのだと知った。
「今度こそ、役に立つところを見せねーとな」
そのまま一気に5階へと上がって行ったのだった。
そこは客間と同じ様な部屋がいくつもあった。
全部の部屋を確認するには時間がかかりそうだ。
すると、さっきの音を聞き出てきたのかまだ幼い子供
と女性がいたのだった。
「あの……何があったのですか……」
「おじさん、だぁれ?」
拍子抜けするような光景だった。
「すまない、俺は勇者パーティーの剣士でモンドとい
う者だ。先ほどこの屋敷に侵入者がいて危ないんだ
すぐに逃げるように領主様に言われてきたんだ」
「あの人に?それは大変ね……でも、ここから出ても
いいのかしら?」
「勇者様も来てるの?僕、会いたいよ~、早く逃げ
ないと危ないの?」
「えぇ、そうね。でも、主人に聞かないと……」
夫人は領主の妻で、横の子供が息子なのだろう。
そういえば、この前見た家族の肖像画にいた女性
に似ている気がする。
その腕に抱かれていた赤子はこの子なのだろう。
「さぁ、早く出ましょう。他の部屋には誰かいま
すか?」
モンドは即座に他の部屋の事を聞いた。
「いえ、この階は主人と私達親子だけですわ」
「それなら、すぐに行きましょう」
そう言って手を差し出すと子供の手を取り抱き抱え
た。
外まで連れて出たら、もう一度戻ってくればいい。
そう思っていた。
すると、下の階から駆け上がってくる人影が見えた。
「そいつだ!」
「モンド、そいつを離せ!」
いきなりナオと陸の声が聞こえると、抱き抱えてい
た子供に向かって二人が突進してきたのだった。
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