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第七十話 突入の合図
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作戦は今日決行する事で話が進んでいた。
領主が屋敷にいるのを確認後、誠治がまず合図を
送る。
それに合わせるようにレイネが屋敷に出入り不可
の結界をはる。
後は、モンドと陸、そしてナオが各々侵入し5階
と地下の結界を一気に壊して侵入する。
結界のせいで外部へ音が漏れる心配はない。
レイネの結界は半日が限界だと言っていた。
結界まではって隠している何かがあるという事だ
ろう。
それがアゾビエンテの心臓であってほしい。
そう、願いながら誠治を見送ったのだった。
食事後、各々位置に付く。
屋敷の正門から誠治が堂々と入っていく。
それに合わせて、陸、ナオは裏門へ回り込み、
モンドは一番低い壁の前で待機する。
あらかじめ陸がモンドが飛び越えられる様に足場
を盛り上げて作っておいた。
後は合図を待つだけだった。
門番と話をする誠治はそのまま中に入っていく。
暫くして、大きな音がして2階の窓のガラスが割
れたのだった。
すぐに照明弾が上がり、レイネが結界を張る。
「アクシデントがあったみたいだが……合図だ。
行くぞ」
「えぇ、遅れを取らないでよ?」
「勿論だ。」
大きな音がして裏門が吹っ飛んだ。
俺とナオが一気に裏庭へと走り込む。
前に一回来ているナオは迷う事なく真っ直ぐに
庭園の中央の銅像まで行く。
一気に魔力で吹き飛ばす俺に、その隙に下へと
飛び込んだのだった。
「我が前を照らせ、ライト!」
真っ暗な地下へ降りていくのに魔族であるナオ
ならまだしも人間である陸には灯りが必要だっ
た。
即座に灯りをつけるとナオの後を追うように
走り出す。
突き当たりまで行くと、魔力をぶつけた。
ピシッと音がすると、そのままヒビが大きくな
り、一気に割れたのだ。
「コレでいいか?」
「えぇ。勿論よ。先に行くわ」
「本当に感謝してるのかよ?」
割れた結界の奥にはいくつかの部屋が続いてい
るようだった。
通路の続き先には人間が部屋中に並べられてい
たのだった。
「これは……」
「眷属にしたんでしょ?もう人間じゃないわ」
「この中に奴の心臓を持ってる奴はいるか?」
「……いない……わね」
「そうか……ならこれ以上先がないならモンド
と合流するか」
「待って、このままにしておいていいの?もう
死んでるけど、奴が命令すれば全員が敵とし
て向かってくるわよ?」
「そうだな……なら」
俺は杖を出すと、魔力を集めようとすると俺の
中からアレスが出てきた。
『マカセテオケ……シュジンハミテイロ……』
「アレス?」
てっきり戦えないと思っていた。
が、アレスのツノが光を放つと、全身が光輝く。
そして、あっという間に部屋に横たわっていた
眷属になったであろう死体が塵となって消えた
のだった。
まるで太陽にあてられた時の様な消え方だった。
「なるほどな……ユニコーンのツノは神聖な力
を秘めていると言うが……見事に相性がいい」
「アレス、よくやった」
俺はすぐにアレスを抱きしめると首に抱きついた。
犬猫を可愛がるようにわしゃわしゃと撫でた。
満更でもない様な仕草を見せたので、褒める行為
はどこの世界も一緒なのだと思った。
領主が屋敷にいるのを確認後、誠治がまず合図を
送る。
それに合わせるようにレイネが屋敷に出入り不可
の結界をはる。
後は、モンドと陸、そしてナオが各々侵入し5階
と地下の結界を一気に壊して侵入する。
結界のせいで外部へ音が漏れる心配はない。
レイネの結界は半日が限界だと言っていた。
結界まではって隠している何かがあるという事だ
ろう。
それがアゾビエンテの心臓であってほしい。
そう、願いながら誠治を見送ったのだった。
食事後、各々位置に付く。
屋敷の正門から誠治が堂々と入っていく。
それに合わせて、陸、ナオは裏門へ回り込み、
モンドは一番低い壁の前で待機する。
あらかじめ陸がモンドが飛び越えられる様に足場
を盛り上げて作っておいた。
後は合図を待つだけだった。
門番と話をする誠治はそのまま中に入っていく。
暫くして、大きな音がして2階の窓のガラスが割
れたのだった。
すぐに照明弾が上がり、レイネが結界を張る。
「アクシデントがあったみたいだが……合図だ。
行くぞ」
「えぇ、遅れを取らないでよ?」
「勿論だ。」
大きな音がして裏門が吹っ飛んだ。
俺とナオが一気に裏庭へと走り込む。
前に一回来ているナオは迷う事なく真っ直ぐに
庭園の中央の銅像まで行く。
一気に魔力で吹き飛ばす俺に、その隙に下へと
飛び込んだのだった。
「我が前を照らせ、ライト!」
真っ暗な地下へ降りていくのに魔族であるナオ
ならまだしも人間である陸には灯りが必要だっ
た。
即座に灯りをつけるとナオの後を追うように
走り出す。
突き当たりまで行くと、魔力をぶつけた。
ピシッと音がすると、そのままヒビが大きくな
り、一気に割れたのだ。
「コレでいいか?」
「えぇ。勿論よ。先に行くわ」
「本当に感謝してるのかよ?」
割れた結界の奥にはいくつかの部屋が続いてい
るようだった。
通路の続き先には人間が部屋中に並べられてい
たのだった。
「これは……」
「眷属にしたんでしょ?もう人間じゃないわ」
「この中に奴の心臓を持ってる奴はいるか?」
「……いない……わね」
「そうか……ならこれ以上先がないならモンド
と合流するか」
「待って、このままにしておいていいの?もう
死んでるけど、奴が命令すれば全員が敵とし
て向かってくるわよ?」
「そうだな……なら」
俺は杖を出すと、魔力を集めようとすると俺の
中からアレスが出てきた。
『マカセテオケ……シュジンハミテイロ……』
「アレス?」
てっきり戦えないと思っていた。
が、アレスのツノが光を放つと、全身が光輝く。
そして、あっという間に部屋に横たわっていた
眷属になったであろう死体が塵となって消えた
のだった。
まるで太陽にあてられた時の様な消え方だった。
「なるほどな……ユニコーンのツノは神聖な力
を秘めていると言うが……見事に相性がいい」
「アレス、よくやった」
俺はすぐにアレスを抱きしめると首に抱きついた。
犬猫を可愛がるようにわしゃわしゃと撫でた。
満更でもない様な仕草を見せたので、褒める行為
はどこの世界も一緒なのだと思った。
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