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第十八話 心の痛み
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目を覚ましてから拘束されて風呂場に軟禁されてから何時間が
経ったのだろう。
時間も分からない。
なんだか下半身が辛くなってくる。そう、催して来ていたのだ。
足をモジモジと動かすが固定されているので上手く動けない。
我慢の限界を迎えると生暖かいものが太ももを濡らしていく。
アンモニアの臭いが充満し気分が悪くなっていく。
「気持ち悪い…喉乾いた…」
目は霞んでくるし、喉はカラカラだった。
そんな時、玄関が開く音が聞こえて来た。
帰ってきたらしい。
こんな姿見られたくないのに…我慢出来なかった…。
なかなか玄関から来ないのを不思議に思ったが、また意識だけが
離れていく。
誰かの会話が聞こえてくる。
揉めている様な会話に耳を傾けると乱暴に一人の声の主が追い出
されたようだった。
温かいお湯が身体にかかると少しホッとする。
タオルに身を包まれゆらゆらと運ばれる。
今度は拘束はされず、ただベッドに置かれたのだった。
前日、酷く抱かれたせいか身体中が痛みを訴えていた。
一番痛いのは腰と普通ならさほど使われないだろう場所だった。
腰には強く握った時にできた指の痕がまざまざと残っている。
目が覚めると全身の痛みに耐えながら起き上がった。
ベッドサイドには待ち疲れたのか恵が側に眠っていた。
「どうして恵がここに…?」
サイドテーブルに置かれた水を飲むと立ちあがろうとして痛みに
耐えきれず蹲った。
その音に恵が起きると荒太に抱きついていた。
「ごめんね、荒太くん!僕のせいで辛い思いさせちゃったよね!」
「もう、いいよ。俺がすぐに出てくからっ…あっ…いっつ~…」
「違うんだったら。僕ね恋人がいるんだよ。もちろん俊くんじゃ
ないよ!」
その言葉に荒太は眉を顰めた。
「そもそもね俊くんとは付き合ってないからね!父に引き取られて
しばらくは海外にいたんだよ。それから日本に帰ってきた時に俊
くんと偶然会ったんだよ。それからは悩み相談を聞いてたんだ。」
「…」
「疑わなくていいよ。荒太くんが俊くんの事大好きだって知ってるし、
取るつもりもないよ。でも、荒太くんが自分から身を引こうとしてる
の見て、それは違うって言いにきたんだよ。」
「俊はずっと恵を求めてたんだ…俺じゃダメなんだよ…ただの代わりの
人形でしかないんだよ…」
悲しそうな目でいう荒太にドアの外で聞いていた俊が入ってきた。
「俺が好きなのは池上荒太だ!」
とはっきり聞こえる様に言って退けたのだった。
経ったのだろう。
時間も分からない。
なんだか下半身が辛くなってくる。そう、催して来ていたのだ。
足をモジモジと動かすが固定されているので上手く動けない。
我慢の限界を迎えると生暖かいものが太ももを濡らしていく。
アンモニアの臭いが充満し気分が悪くなっていく。
「気持ち悪い…喉乾いた…」
目は霞んでくるし、喉はカラカラだった。
そんな時、玄関が開く音が聞こえて来た。
帰ってきたらしい。
こんな姿見られたくないのに…我慢出来なかった…。
なかなか玄関から来ないのを不思議に思ったが、また意識だけが
離れていく。
誰かの会話が聞こえてくる。
揉めている様な会話に耳を傾けると乱暴に一人の声の主が追い出
されたようだった。
温かいお湯が身体にかかると少しホッとする。
タオルに身を包まれゆらゆらと運ばれる。
今度は拘束はされず、ただベッドに置かれたのだった。
前日、酷く抱かれたせいか身体中が痛みを訴えていた。
一番痛いのは腰と普通ならさほど使われないだろう場所だった。
腰には強く握った時にできた指の痕がまざまざと残っている。
目が覚めると全身の痛みに耐えながら起き上がった。
ベッドサイドには待ち疲れたのか恵が側に眠っていた。
「どうして恵がここに…?」
サイドテーブルに置かれた水を飲むと立ちあがろうとして痛みに
耐えきれず蹲った。
その音に恵が起きると荒太に抱きついていた。
「ごめんね、荒太くん!僕のせいで辛い思いさせちゃったよね!」
「もう、いいよ。俺がすぐに出てくからっ…あっ…いっつ~…」
「違うんだったら。僕ね恋人がいるんだよ。もちろん俊くんじゃ
ないよ!」
その言葉に荒太は眉を顰めた。
「そもそもね俊くんとは付き合ってないからね!父に引き取られて
しばらくは海外にいたんだよ。それから日本に帰ってきた時に俊
くんと偶然会ったんだよ。それからは悩み相談を聞いてたんだ。」
「…」
「疑わなくていいよ。荒太くんが俊くんの事大好きだって知ってるし、
取るつもりもないよ。でも、荒太くんが自分から身を引こうとしてる
の見て、それは違うって言いにきたんだよ。」
「俊はずっと恵を求めてたんだ…俺じゃダメなんだよ…ただの代わりの
人形でしかないんだよ…」
悲しそうな目でいう荒太にドアの外で聞いていた俊が入ってきた。
「俺が好きなのは池上荒太だ!」
とはっきり聞こえる様に言って退けたのだった。
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