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11話

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朝起きると憂鬱だった。

ラビットから指示されたロッカーへと行くとそこにはピアッサー
の箱と小さなピアスが入っていた。
中身はシルバーのリングでコレを付けろと言うのだろう。

身体に穴など開けたくなかった。
でも、コレは罰なのだ。
勝手にイってしまった自分が悪いのだ。
そう思うと、返ってから乳首を見ながらピアッサーを当ててみる。
怖くて手が震えてきた。

「できない…どうしよう……こんなの怖いよ…」

手が震えてきて開けられなかった。
ぐだぐだしているうちに夜になってしまった。

もう後戻りはできない。
開けられなかったらラビットさんはもう、アリスには見向きもしな
いかもしれない。
家賃だって今月分にはまだ足りない。
バイトもまだ決まっていない。

「それなら…いっそ…」

勇気を振り絞ると配信の準備をしたのだった。

いつもより少し早い時間。
配信を始めた。
リアルタイムでの配信。
後で編集してネットにあげる予定だが、リアルタイムであげた方が
稼ぎはいい。
稼ぎといってももっぱらラビットさんとスネークさんの課金率が異
常に高いだけなのだが…

痛くない方法。
それにはまず別の事で気を紛らわせよう。
そう思うと、いつものようにカメラの前で乳首を弄り、お尻の中を
広げて見せる。
ディルドでずぼずぼと慣れた手つきで見せていく。

「みんな~聞いて~、今日はねエッチな俺の身体にコレを開けよう
 と思うんだ~、きっと痛いけど、みんなが見てたらきっとやれる
 と思うんだ~応援してね~」

ピアスとピアッサーを見せると、興奮したようにコメントが一斉に
増えた。

『マジかーーー!やれやれ!』
『いいね~両方開けようぜ!』
『また乳首大きくなってね?弄りすぎだろ?どれだけ好きなんだよ』

「何?俺の乳首大きくなった?両方はまだ怖いから一個だけね!」

そう言うと、息を大きく吸って画面の向こうに何人いるか分からない
けど、誰かに見られると言う緊張感を持ちながらジンジンと痺れてい
る乳首を摘むと根本に当てた。

やるしかない!
気持ちを決めると カチャンッ と音がしたのだった。

チカッと痛みが走ったがそこまで痛くない。
さっき乳首を散々弄ってから氷で冷やした。
配信中もお尻にずぼずぼしている間も冷やしたおかげか痛みは少なか
った。

「あ…開けれた……」

つぅーーーっと血が出てきたが、ティッシュで拭くと透明なピアスを
外して箱からシルバーリングを出す。
少し重みがあって金属の冷たさが肌に触れるとゾクゾクした。

「みんな~見れる?どうかな?似合う?」

揺れる度にちんこがビクビクっと迫り上がり始めていた。

『おぉーー。マジで開けやがった!』
『今度はちんこにも開けろよ!』
『ピアスまみれになったら残念だな~』
『いいじゃん。今度はフェラしてよ』

コメントを読みながらディルドを取り出すと舌を出して舐める。

「みんなのをフェラしたいけど…これで勘弁してね?」

そう言うと喉の奥にゆっくり入れては取り出した。
画面いっぱいにその光景を映すと、今度は股を目一杯広げて見せる。

「みんなのここにいっぱい出してね!」

そう言うと、手に持ったディルドを中に突き入れていく。
小ぶりなので慣れているし難なく入る。

ラビットからのプレゼントにはもっと太いものもある。
が、それは一回ラビットの前で使うという条件をクリアしなくてはな
らなかった。

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