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38話

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ナカにたっぷりと注ぐとやっと抜き去った。

物足りなさそうに喘ぐのを支えてやりながらロープを解くと
尻の中を器具で開いてカメラに向ける。

とろりと流れ出てくるのを映して電源をおとす。

「もういいっすか?」
「あぁ。綺麗に洗ってベッドの横に繋いでおけ」
「了解です」

「ほら、いくぞ」
「もっと欲しい…中に入れて…」
「はいはい、後で社長がいっぱい入れてくれますよ」
「ほんとぉ~?いっぱいナカに欲しいの~お腹いっぱいにし
 て欲しいの~」
「そうっすね…なら、まずはお尻こっち向けて洗おうな~」
「は~い!はぅっ……うぅ…奥もっと…」

ただ掻き出すだけなのに感じてしまうのか腰を揺らし始める。
指では物足りなくゆっくりと広げながら長めの柔らかいモップを
突き入れる。
ずちゅずちゅっと中を掻き出すだけなのに、色っぽい声が漏れて
くる。

「あぁっ………そこっ……イクッ……」
「おい、また勝手にいくなって…」
「アンッ……いい………ぁっ…」
「どれだけ薬が効いてんだよ」

前をしっかり掴むと勝手に扱かないように止める。
すると胸のピアスを引っ張り弄り始めた。

全部が感じるように躾けられた身体は前だけじゃなくても簡単に
イケるのだった。

「あぁっ!………気持ちいい……また、イクッ……」
「あ!お前カライキしたなっ!」

精液を出さなくてもイク行為をそう言った。
メスイキとも言う。
出してないのに、イった感覚だけがして何度でも気持ちいい感覚
を味わえるのだ。

洗っているだけなのに、しっかりイクと満足そうに倒れ込んでき
た。

体力の使いすぎだった。

少し眠らせてやりたいところだが、今から撮ったビデオの編集
作業が待っている。
そして彼には、社長との初めての交わりが待っているのだ。
非常に大きい社長のを受け入れる為に散々部下のを入れたわけ
だが、薬の効果でだいぶ緩んでいるしイキっぱなしになっている。

これなら嫌がることもないし、乱暴に抱いても喜ぶだけだ。

綺麗に洗われるとそのまま身体を拭き可愛い下着を着用させる。
これも社長の好みだ。

ベッドに運ぶと香が焚かれていた。
淫堕作用のあるお香だろう。

ベッドサイドに繋ぐ為に、首にはめたリングに鎖を繋いだ。

まるでペットのような姿に笑いが溢れる。
先輩の男が来るとアリスの尻の中にさっきと同じ錠剤を入れた。
そしてふわふわのしっぽがついたバイブを突き刺したのだった。

口には金属の口輪をはめると口が閉まらなくなって開けっぱな
しになる。

「これでいい、さぁ、でていくぞ」
「はい」

あとは朝まで会う事はない。夜は長い。
朝4時に来るように指示があったので今のうちに寝ておくのだ。

バイブが細いせいでそれだけではイケないのか、身悶える姿を
横目にしながら部屋を出て行ったのだった。

残された有栖川はベッドの上でシーツに擦り付けるように自分
のちんこを握り締めていた。

前だけじゃイケない…もっと刺激が欲しい…

もうすぐ来るであろう人物を思いながら自慰に励むのであった。
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