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第三話 救出
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いつものように椎名桔平は学校へ行くべくバス停へと向かっていた。
そこには友人の矢田春樹が待っていた。
「よっ!おはよ。試験前に貸したゲームどうだった?結構面白いだろ?」
「あぁ、昨日ちょっと夜更かししてやっと始めたかな~」
「どこまで行った?レベル上げは最初のエリアより、次のフィールドのが
効率いいだろ?」
「あぁ、そうだな。ダンジョンまで行ったんだが階層ボスが厄介だな…」
「おぉ。いいじゃん!めっちゃやり込んだな~。NPCのクエストも受注したか?」
「まだだ、まずはレベルだと思ってな!」
気軽に貸したゲームの話をしているとバスが来て乗り込んだ。
そして出発するといきなり地面が光だして大きな音と衝撃が走った。
目が覚めるとどこかの部屋の真ん中に倒れていた。
覗き込むようにドレスに身を包んだ綺麗な女性が側に立っていた。
「ん?ここは…?」
「よくおいで下さいました、勇者様。」
いきなり言われた言葉に椎名桔平は戸惑っていた。
案内された部屋では衣服も用意されており、食事も豪華なものが並んでいた。
まるでゲームの世界のような感じがして不思議と緊張もしなかった。
「お食事が終わりましたら国王陛下がお逢いになられるそうです。」
「国王ってここは城の中なのか?」
「さようです。わたくしはこの国の皇女リアナと申します。ここはエイナス国王陛下
が統治する国です。兄のセイロスが次期国王になるべく今遠征中です。もうじき帰
って来るでしょう」
「俺をここに召喚したのはあんたか?」
「そうです。この国の、いえこの大陸の未来がかかっているのです。魔王討伐…人類
存亡をかけた戦争が始まろうとしているのです。各所で魔物が暴れ出し魔王が復活
したとの知らせが届きました。そこで再び混沌の時代になっていくのを防ぐべく、
勇者様には魔王を討伐していただいたのです。」
過去にも同じような事があったと語り出した。
「数百年も前にも同じように勇者様に助けられました。そして、今回もそれにあやか
り、召喚したのです。」
「なら、前の時にきた勇者はどうなったんだ?」
「それが魔王を討伐した後に消えてしまったのです。姿を消してしまって祝勝会も何
もしないまま見かける事は無くなってしまいました。自分の世界へと帰っていった
とも言われています。」
「そうか…帰えれるのか…。あいつ心配してるだろうなぁ~。それで、俺はどうした
らいい?」
「はい、国王陛下に謁見し装備を整えて教会へ行き聖女様と共に魔王城へと目指して
もらいます」
皇女の話通りに国王に会うと麻袋いっぱいの金貨を貰った。
教会へと向かうと美しい女性が待っていた。
周りの人々はしゃがみ込むと拝むような仕草を見せた。
「あんたが聖女様ってやつか?」
「はい、よくお越しくださいました、勇者様。」
笑顔で迎え入れると酒を出された。
「悪いが未成年なんだ…酒はやめておく」
「そんな硬い事言わないで下さい。一杯だけでも…」
「聖女とは嫌がる人間に無理矢理飲ませるのか?」
「いえ、失礼いたしました。明日防具などを揃え、旅に出る準備を整えましょう。
今日はこちらにお泊まりいただきお寛ぎ下さい」
「あぁ、そうさせてもらう。」
夜になると薄い肌着をつけた女性が入ってきた。
こっそりと忍びこみ、ベッドへと潜りこんでくる。
布団を一気に被せると上から拳を振り下ろした。
ピクリとも動かなくなると布団を剥いだ。
そこには気絶した女性が下着姿で転がっていた。
「夜這いかよ…教会って何してんだよ、これ…」
朝になると布団にぐるぐる巻きにされた女性が廊下に転がっていた。
「勇者様!廊下に…」
慌てて入ってきた女性にあるがままを話した。
「昨日夜に襲われたので撃退しておいた。部屋に忍び込むならやられる覚悟くらいする
もんだ。そうだろう?」
勇者の目つきが鋭くなる。
怖くなったのかすぐに出ていってしまった。
代わりに食事の用意ができたと呼びにきた聖女様に事の顛末を話した。
「それは災難でしたわね~、女遊びはお嫌いですか?」
「嫌いではないが…好みの問題だろ?」
「そうですか…今日皇子様が帰ってくるそうなので、夜には謁見があるでしょう。それま
でに街の案内と防具を揃えましょう。」
「あぁ、よろしく頼む」
衣服は適当に見繕ってもらったものがあるので、まずは武器と防具だった。
「ステータスオープン」
現地の人には見えないらしいがスキルなどが書かれたボードが目の前にでる。
これによると椎名桔平はレベル99のカンスト状態からのスタートらしい。
筋力もマックスの99。そして攻撃力もだった。
武器の制限もなく、どんな武器でも自由に操れるスキルも持っていた。
始めからチートとしか思えないステータスを見ながら伸び代がない事に気づいた。
適当に聖女が選んだ武器は、その武器屋では一番攻撃力の高い物だった。
そして広場を通り過ぎる時、いきなり見知らぬ女性が股を開いて観衆の前に晒され
ていた。
「あれはなんだ?」
「あれは奴隷商の売りです。ああやって観衆の前にさらして買い手を募るんです。
いやらしい売女ばかりなので見る価値もありません、早く行きましょう、勇者様」
「そうか…」
立ち去ろうと視線をはずそうとした時、女性と一瞬目があった気がする。
「し…椎名…助けて!」
「どうして…」
「矢田、春樹だよ、頼む助けてくれ…」
「…!」
こちらの世界に来たて初めて名前を呼ばれた気がした。いつも勇者様とばかり言われて
名前すら聞かれもしないので、余計にその女性が気になったのだった。
そこには友人の矢田春樹が待っていた。
「よっ!おはよ。試験前に貸したゲームどうだった?結構面白いだろ?」
「あぁ、昨日ちょっと夜更かししてやっと始めたかな~」
「どこまで行った?レベル上げは最初のエリアより、次のフィールドのが
効率いいだろ?」
「あぁ、そうだな。ダンジョンまで行ったんだが階層ボスが厄介だな…」
「おぉ。いいじゃん!めっちゃやり込んだな~。NPCのクエストも受注したか?」
「まだだ、まずはレベルだと思ってな!」
気軽に貸したゲームの話をしているとバスが来て乗り込んだ。
そして出発するといきなり地面が光だして大きな音と衝撃が走った。
目が覚めるとどこかの部屋の真ん中に倒れていた。
覗き込むようにドレスに身を包んだ綺麗な女性が側に立っていた。
「ん?ここは…?」
「よくおいで下さいました、勇者様。」
いきなり言われた言葉に椎名桔平は戸惑っていた。
案内された部屋では衣服も用意されており、食事も豪華なものが並んでいた。
まるでゲームの世界のような感じがして不思議と緊張もしなかった。
「お食事が終わりましたら国王陛下がお逢いになられるそうです。」
「国王ってここは城の中なのか?」
「さようです。わたくしはこの国の皇女リアナと申します。ここはエイナス国王陛下
が統治する国です。兄のセイロスが次期国王になるべく今遠征中です。もうじき帰
って来るでしょう」
「俺をここに召喚したのはあんたか?」
「そうです。この国の、いえこの大陸の未来がかかっているのです。魔王討伐…人類
存亡をかけた戦争が始まろうとしているのです。各所で魔物が暴れ出し魔王が復活
したとの知らせが届きました。そこで再び混沌の時代になっていくのを防ぐべく、
勇者様には魔王を討伐していただいたのです。」
過去にも同じような事があったと語り出した。
「数百年も前にも同じように勇者様に助けられました。そして、今回もそれにあやか
り、召喚したのです。」
「なら、前の時にきた勇者はどうなったんだ?」
「それが魔王を討伐した後に消えてしまったのです。姿を消してしまって祝勝会も何
もしないまま見かける事は無くなってしまいました。自分の世界へと帰っていった
とも言われています。」
「そうか…帰えれるのか…。あいつ心配してるだろうなぁ~。それで、俺はどうした
らいい?」
「はい、国王陛下に謁見し装備を整えて教会へ行き聖女様と共に魔王城へと目指して
もらいます」
皇女の話通りに国王に会うと麻袋いっぱいの金貨を貰った。
教会へと向かうと美しい女性が待っていた。
周りの人々はしゃがみ込むと拝むような仕草を見せた。
「あんたが聖女様ってやつか?」
「はい、よくお越しくださいました、勇者様。」
笑顔で迎え入れると酒を出された。
「悪いが未成年なんだ…酒はやめておく」
「そんな硬い事言わないで下さい。一杯だけでも…」
「聖女とは嫌がる人間に無理矢理飲ませるのか?」
「いえ、失礼いたしました。明日防具などを揃え、旅に出る準備を整えましょう。
今日はこちらにお泊まりいただきお寛ぎ下さい」
「あぁ、そうさせてもらう。」
夜になると薄い肌着をつけた女性が入ってきた。
こっそりと忍びこみ、ベッドへと潜りこんでくる。
布団を一気に被せると上から拳を振り下ろした。
ピクリとも動かなくなると布団を剥いだ。
そこには気絶した女性が下着姿で転がっていた。
「夜這いかよ…教会って何してんだよ、これ…」
朝になると布団にぐるぐる巻きにされた女性が廊下に転がっていた。
「勇者様!廊下に…」
慌てて入ってきた女性にあるがままを話した。
「昨日夜に襲われたので撃退しておいた。部屋に忍び込むならやられる覚悟くらいする
もんだ。そうだろう?」
勇者の目つきが鋭くなる。
怖くなったのかすぐに出ていってしまった。
代わりに食事の用意ができたと呼びにきた聖女様に事の顛末を話した。
「それは災難でしたわね~、女遊びはお嫌いですか?」
「嫌いではないが…好みの問題だろ?」
「そうですか…今日皇子様が帰ってくるそうなので、夜には謁見があるでしょう。それま
でに街の案内と防具を揃えましょう。」
「あぁ、よろしく頼む」
衣服は適当に見繕ってもらったものがあるので、まずは武器と防具だった。
「ステータスオープン」
現地の人には見えないらしいがスキルなどが書かれたボードが目の前にでる。
これによると椎名桔平はレベル99のカンスト状態からのスタートらしい。
筋力もマックスの99。そして攻撃力もだった。
武器の制限もなく、どんな武器でも自由に操れるスキルも持っていた。
始めからチートとしか思えないステータスを見ながら伸び代がない事に気づいた。
適当に聖女が選んだ武器は、その武器屋では一番攻撃力の高い物だった。
そして広場を通り過ぎる時、いきなり見知らぬ女性が股を開いて観衆の前に晒され
ていた。
「あれはなんだ?」
「あれは奴隷商の売りです。ああやって観衆の前にさらして買い手を募るんです。
いやらしい売女ばかりなので見る価値もありません、早く行きましょう、勇者様」
「そうか…」
立ち去ろうと視線をはずそうとした時、女性と一瞬目があった気がする。
「し…椎名…助けて!」
「どうして…」
「矢田、春樹だよ、頼む助けてくれ…」
「…!」
こちらの世界に来たて初めて名前を呼ばれた気がした。いつも勇者様とばかり言われて
名前すら聞かれもしないので、余計にその女性が気になったのだった。
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