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第四十九話 春樹の替わり
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楽しい…春樹と一緒にゲームしているみたいで楽しかった。
自分と同等の強さを持っているお陰で守る必要もなく、安心して
背中を預ける事ができる。
こんな相手は今までいなかった。
天野も同じ勇者ではあったが、一時的でも椎名から春樹を奪った
張本人なのだ、許す事などできない。
聖女もまた同じだった。
人を使って春樹を襲わせた事は忘れてはいない。
「春はレベルいくつくらいなんだろうな~俺より高い気がするけど…」
「レベルってそんなに大事か?敵を倒せるかこっちがやられるかの
差だろ?」
「レベルをみれば初めから挑むかどうか選択できるだろ?」
「そんなもんか?今の俺たちに敵なんていないだろ?」
「まぁ…そうだな…」
「ステータスオープン」
椎名が言葉を言うといつものようにステータス画面が表示された。
今は名前の横の勇者という職業に斜線が引かれ消されていた。
(もう…勇者ですらないって言いたいのか?別に構わないが…)
勇者として使えた耐性が全部使えなくなっていた。
「街に行ってみないか?ダンジョンの素材も換金したいしさ~、ひさ
びさに上手い飯も食いたいじゃん?」
「そうか?今でも上手いと思うぞ?」
「もっと美味いんだって。俺を信じろよ」
「分かった。はじめての街かぁ~楽しみにしてるよ!」
笑顔で答える青年に春樹の面影を見た気がした。
街へはさほど時間もかからなかった。
入り口の検問も勇者の時に発行してもらった王印が押してあるカードで
入る事ができた。
「俺のような部外者でも簡単に入れるんだな~?」
「それは…まぁいいじゃないか!行こう」
「おう!」
市が開かれているらしく活気があっていろんな匂いが混ざり合っていた。
「クンクン…なんか美味そうな匂いがするけど…こっちからか?」
「おい、春どこいくんだ!一人で迷子にでもなるつもりか?」
「大丈夫だろ?おっ、あの串美味そうな匂いするっ、食おうぜ~」
「分かったから、まずはお金がないと買えないだろ?」
「その小さなのがあればいいのか?」
「あぁ、これはこの国のコインで…」
春樹の手からさっきまで何もなかった場所にコインがポロポロと出て
きた。
「何をしたんだ?」
「ん?作ったんだよ。こんへんの植物を取って~ほらっ。な?これで
いいんだろ?」
植物がみるみるうちに金貨へと変わっていく。
こんな事があっていいのか?
春樹の手を引くと路地裏へと引っ張っていく。
「みんなの前であんな事はするな!誰が見てるか分からないんだぞ?」
「あぁ、わかった。」
「それと、そうやって作るのは良くない。ちゃんと稼いだお金で買う
んだ。」
「ふ~ん、面倒なんだな?」
本当に何も知らないという感じだった。名前さえ覚えていなかったの
だから仕方がないのだろう。
それにしても戦い方は覚えているのが春樹らしかった。
さっき食べたそうにしていた串を買うと噴水の近くに腰掛けた。
「美味いな、これ。どーやって味つけたんだ?」
「よかったな?宿に行くぞ」
「宿?」
「あぁ、野宿じゃなくてちゃんとしたベッドで寝ようぜ?」
「…?」
宿屋へ行くと先に金貨を払って部屋へと上がった。
「これが寝床だな。野宿で地面に寝るよりいいだろ?」
「ふ~ん、まぁ寝れればどこでもいいや」
寝転がると左右に転がっていたが機嫌が良さそうに見える。
気に入ったのだろうか?
「気に入ったか?」
「まぁ、まぁだ。悪くない…。でも…これで慣れると野宿が辛くないか?」
「こっちで慣れて行かないか?」
「ん?」
「だから、これからは野宿じゃなくて、毎回宿に泊まろうって事。」
椎名の提案に青年は少し嬉しそうにしていた。
「これからはさ~素材やモンスターの依頼を受けてそれでお金を稼げば、
美味しいものがいつでも食べれるんだぜ?どうだ?」
「そうかぁ~いいもんだな~」
ふかふかベッドに鼻をつけるとクンクンと匂いを嗅いだ。
「柔らかいんだな~、なんだか眠くなって…」
「いいよ、ゆっくりおやすみ。明日起こしにくるからな!」
そう言って椎名は出て行く。
ギルドへ行って近くのダンジョン攻略の報告と戦利品を見せて確認を取る。
「はい、確かに攻略おめでとうございます。ボスの身体の一部も大丈夫です。
では、代金ですが、こちらになります」
麻袋と横に金貨を並べられていた。
すぐに懐にしまうとギルドを出て宿屋へと向かう。
(倒した後でボスの一部を切り取って置いてよかったぁ~)
それがなければ討伐の報酬が減っていたところだった。
ダンジョン自体の攻略はカードに勝手に記載されるので、確認は取れるのだが、
やっぱりボスの部位があるなしでは賞金が違う。
コボルトは狼系の二足歩行生物の為、牙を持って帰ると換金率が高い。
そして武器や防具にも加工される事から、牙を持ってくるのが普通になっていた。
自分と同等の強さを持っているお陰で守る必要もなく、安心して
背中を預ける事ができる。
こんな相手は今までいなかった。
天野も同じ勇者ではあったが、一時的でも椎名から春樹を奪った
張本人なのだ、許す事などできない。
聖女もまた同じだった。
人を使って春樹を襲わせた事は忘れてはいない。
「春はレベルいくつくらいなんだろうな~俺より高い気がするけど…」
「レベルってそんなに大事か?敵を倒せるかこっちがやられるかの
差だろ?」
「レベルをみれば初めから挑むかどうか選択できるだろ?」
「そんなもんか?今の俺たちに敵なんていないだろ?」
「まぁ…そうだな…」
「ステータスオープン」
椎名が言葉を言うといつものようにステータス画面が表示された。
今は名前の横の勇者という職業に斜線が引かれ消されていた。
(もう…勇者ですらないって言いたいのか?別に構わないが…)
勇者として使えた耐性が全部使えなくなっていた。
「街に行ってみないか?ダンジョンの素材も換金したいしさ~、ひさ
びさに上手い飯も食いたいじゃん?」
「そうか?今でも上手いと思うぞ?」
「もっと美味いんだって。俺を信じろよ」
「分かった。はじめての街かぁ~楽しみにしてるよ!」
笑顔で答える青年に春樹の面影を見た気がした。
街へはさほど時間もかからなかった。
入り口の検問も勇者の時に発行してもらった王印が押してあるカードで
入る事ができた。
「俺のような部外者でも簡単に入れるんだな~?」
「それは…まぁいいじゃないか!行こう」
「おう!」
市が開かれているらしく活気があっていろんな匂いが混ざり合っていた。
「クンクン…なんか美味そうな匂いがするけど…こっちからか?」
「おい、春どこいくんだ!一人で迷子にでもなるつもりか?」
「大丈夫だろ?おっ、あの串美味そうな匂いするっ、食おうぜ~」
「分かったから、まずはお金がないと買えないだろ?」
「その小さなのがあればいいのか?」
「あぁ、これはこの国のコインで…」
春樹の手からさっきまで何もなかった場所にコインがポロポロと出て
きた。
「何をしたんだ?」
「ん?作ったんだよ。こんへんの植物を取って~ほらっ。な?これで
いいんだろ?」
植物がみるみるうちに金貨へと変わっていく。
こんな事があっていいのか?
春樹の手を引くと路地裏へと引っ張っていく。
「みんなの前であんな事はするな!誰が見てるか分からないんだぞ?」
「あぁ、わかった。」
「それと、そうやって作るのは良くない。ちゃんと稼いだお金で買う
んだ。」
「ふ~ん、面倒なんだな?」
本当に何も知らないという感じだった。名前さえ覚えていなかったの
だから仕方がないのだろう。
それにしても戦い方は覚えているのが春樹らしかった。
さっき食べたそうにしていた串を買うと噴水の近くに腰掛けた。
「美味いな、これ。どーやって味つけたんだ?」
「よかったな?宿に行くぞ」
「宿?」
「あぁ、野宿じゃなくてちゃんとしたベッドで寝ようぜ?」
「…?」
宿屋へ行くと先に金貨を払って部屋へと上がった。
「これが寝床だな。野宿で地面に寝るよりいいだろ?」
「ふ~ん、まぁ寝れればどこでもいいや」
寝転がると左右に転がっていたが機嫌が良さそうに見える。
気に入ったのだろうか?
「気に入ったか?」
「まぁ、まぁだ。悪くない…。でも…これで慣れると野宿が辛くないか?」
「こっちで慣れて行かないか?」
「ん?」
「だから、これからは野宿じゃなくて、毎回宿に泊まろうって事。」
椎名の提案に青年は少し嬉しそうにしていた。
「これからはさ~素材やモンスターの依頼を受けてそれでお金を稼げば、
美味しいものがいつでも食べれるんだぜ?どうだ?」
「そうかぁ~いいもんだな~」
ふかふかベッドに鼻をつけるとクンクンと匂いを嗅いだ。
「柔らかいんだな~、なんだか眠くなって…」
「いいよ、ゆっくりおやすみ。明日起こしにくるからな!」
そう言って椎名は出て行く。
ギルドへ行って近くのダンジョン攻略の報告と戦利品を見せて確認を取る。
「はい、確かに攻略おめでとうございます。ボスの身体の一部も大丈夫です。
では、代金ですが、こちらになります」
麻袋と横に金貨を並べられていた。
すぐに懐にしまうとギルドを出て宿屋へと向かう。
(倒した後でボスの一部を切り取って置いてよかったぁ~)
それがなければ討伐の報酬が減っていたところだった。
ダンジョン自体の攻略はカードに勝手に記載されるので、確認は取れるのだが、
やっぱりボスの部位があるなしでは賞金が違う。
コボルトは狼系の二足歩行生物の為、牙を持って帰ると換金率が高い。
そして武器や防具にも加工される事から、牙を持ってくるのが普通になっていた。
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