100 / 113
第百話 抱きたい
しおりを挟む
結界にヒビが生じると少し笑いが込み上げてきた。
計画通りだ…と。
瞬間的に空間を歪ませると天野の真後ろへと出た。
振り向いて驚愕しているのを眺めながら全身を蔦で覆われていった。
「これで残り二人かな」
爆発が収まると大きな穴が空いていた。
しかし魔王の姿はどこにもない。
その油断した隙に思いっきり椎名を突き飛ばしていた。
大きく空いた穴へと落ちていくとしばらくは上がって来れないだろう。
残ったのはカエデのみだった。
「ちょっと聞かせてよ?あの人はハルさんなの?」
カエデが聞いているのは鳥籠に閉じ込められたままの青年の事だった。
ボロい服を見にまとったままじっとこちらを眺めているだけの青年。
「自分で鑑定してみればいいんじゃないか?」
鑑定眼をかけた瞬間、膝をつくとその場に座り込んでしまった。
「う…うそっ…なんでこんな…」
もう戦闘の意思がなくなったのか武器を落とすと泣き崩れていた。
「見た目は変えさせてもらったよ。でも、君の知ってるイツキ君の身体だよ?」
「いやぁぁっぁーーーー!!」
「君が止めを刺したのだったね?どうだった?殺した感覚は?彼はゾンビとして
生かしているだけだから、あそこからは長い時間は出せないんだ。」
泣き崩れるカエデにゆっくりと蔦が絡んでいく。
全身を覆い尽くすと意識は刈り取られて夢の中へと落ちていく。
「おやすみ。起きた時には全てが終わっているよ?さぁ~椎名に会いにいくかな」
魔王はそのまま穴の中へと自ら降りていった。
落下のダメージが大きかったのか、眠るように倒れていた。
息はある。
高級ポーションを飲ませると鎧を脱がせると部屋へと運んだ。
魔力の鎖で縛るとそのまま寝かせておく。
風呂場へ行くと汗を流し、お湯を魔法で入れていく。
湯に浸かるとひと段落したような気がして、少しホッとする。
部屋には剣が飾られている。
もちろん強化MAXにしてあるし、これで切られればそう簡単に治せない。
回復が効かないように細工もしてある。
部屋に戻ると目を覚ましたのか椎名がこちらを見上げていた。
「起きたか?」
「なぜ生かしておくんだ?」
「第一声がそれか?俺が気に入ったからだ。俺のモノになれ…」
「誰がっ…お前なんかに…」
「なら、これならどうだ?」
漆黒の鎧を消し去ると春樹の姿で椎名の目の前に座る。
後ろにはもちろん鳥籠に繋がれた春樹がいる。
そして、目の前にも同じ顔の春樹…。
「これなら、気に入ったんじゃないか?」
「なんで…何でだよ…」
「俺が気に入ったからだと言ったら信じるか?」
「…」
「俺は孤独なんだよ。世界を滅ぼす為に生み出される。勇者が召喚されて一定人数
に到達して条件を満たすと生まれるんだ。知ってたか?どうして生まれるのか?」
「それは…勇者がレベル上限を突破する事なのか?」
椎名が言うと、春樹は驚いたようにして笑顔を見せた。
「分かってたのか?なら、話は早いな…。この世界はどっちにしても終わってるんだ
だからさっさと離脱する方法もわかるか?」
「それは…」
「解決する方法はもう知っているんだろう?」
間近に春樹の顔が迫ると、どうしてもドキドキしてしまう。
偽物と思っても、魔王が化けただけだと思っても、心は春樹だと訴えている。
椎名にもわからないが、この目の前の男を抱きたいと、めちゃくちゃに犯したいと
思ってしまっている。
しかし、鎖があって自分から触れる事ができない。
春樹の手が椎名の胸の上に触ると唇を重ねてきた?
「俺を抱きたいか?目がそう言っているぞ?」
「抱かせてくれるのかよ?」
「俺のモノなるなら好きにさせてやろうか?」
「はっ、魔王様が勇者に抱かせてくっれるって?冗談だろ?」
鼻で笑ってみるが、本心ではすぐにでも犯したい。
魔王は微笑むと鎖を長くしていく。
決して外す訳ではない。
それでも自由に動けるようになると、目の前の春樹を抱きしめ押し倒していた。
貪るようにキスをして、薄い肌着を破り去った。
上半身が露わになると、身体に刻まれた傷や片方の胸は抉られたような痕さえあった。
「なんだよ…これ…お前魔王なんだろ?あんなに強いのに?」
「あぁ、拷問された時の痕だろ?…魔力を封じられたら俺は人並みにしか戦えない」
「そんな事が?」
「あるんだ。実際罠にかかって捕まったしな…幻滅したか?」
「痛かったのか?」
「抉られた時より、ぶっといので犯された時のが死ぬかと思ったけどな…嫌になったか?」
椎名はじっと見つめると無くなったはずの裂けた痕に舌を這わせた。
それでも感じるのか微かに声が漏れる。
何度も春樹にもしたように男なのに乳首が弱くて、何度も弄った覚えがある。
一緒に戯れあった時を思い出しながら触れると、同じ反応を返してくる。
下半身もビンビンに感じていて、もう後戻りは出来なかった。
計画通りだ…と。
瞬間的に空間を歪ませると天野の真後ろへと出た。
振り向いて驚愕しているのを眺めながら全身を蔦で覆われていった。
「これで残り二人かな」
爆発が収まると大きな穴が空いていた。
しかし魔王の姿はどこにもない。
その油断した隙に思いっきり椎名を突き飛ばしていた。
大きく空いた穴へと落ちていくとしばらくは上がって来れないだろう。
残ったのはカエデのみだった。
「ちょっと聞かせてよ?あの人はハルさんなの?」
カエデが聞いているのは鳥籠に閉じ込められたままの青年の事だった。
ボロい服を見にまとったままじっとこちらを眺めているだけの青年。
「自分で鑑定してみればいいんじゃないか?」
鑑定眼をかけた瞬間、膝をつくとその場に座り込んでしまった。
「う…うそっ…なんでこんな…」
もう戦闘の意思がなくなったのか武器を落とすと泣き崩れていた。
「見た目は変えさせてもらったよ。でも、君の知ってるイツキ君の身体だよ?」
「いやぁぁっぁーーーー!!」
「君が止めを刺したのだったね?どうだった?殺した感覚は?彼はゾンビとして
生かしているだけだから、あそこからは長い時間は出せないんだ。」
泣き崩れるカエデにゆっくりと蔦が絡んでいく。
全身を覆い尽くすと意識は刈り取られて夢の中へと落ちていく。
「おやすみ。起きた時には全てが終わっているよ?さぁ~椎名に会いにいくかな」
魔王はそのまま穴の中へと自ら降りていった。
落下のダメージが大きかったのか、眠るように倒れていた。
息はある。
高級ポーションを飲ませると鎧を脱がせると部屋へと運んだ。
魔力の鎖で縛るとそのまま寝かせておく。
風呂場へ行くと汗を流し、お湯を魔法で入れていく。
湯に浸かるとひと段落したような気がして、少しホッとする。
部屋には剣が飾られている。
もちろん強化MAXにしてあるし、これで切られればそう簡単に治せない。
回復が効かないように細工もしてある。
部屋に戻ると目を覚ましたのか椎名がこちらを見上げていた。
「起きたか?」
「なぜ生かしておくんだ?」
「第一声がそれか?俺が気に入ったからだ。俺のモノになれ…」
「誰がっ…お前なんかに…」
「なら、これならどうだ?」
漆黒の鎧を消し去ると春樹の姿で椎名の目の前に座る。
後ろにはもちろん鳥籠に繋がれた春樹がいる。
そして、目の前にも同じ顔の春樹…。
「これなら、気に入ったんじゃないか?」
「なんで…何でだよ…」
「俺が気に入ったからだと言ったら信じるか?」
「…」
「俺は孤独なんだよ。世界を滅ぼす為に生み出される。勇者が召喚されて一定人数
に到達して条件を満たすと生まれるんだ。知ってたか?どうして生まれるのか?」
「それは…勇者がレベル上限を突破する事なのか?」
椎名が言うと、春樹は驚いたようにして笑顔を見せた。
「分かってたのか?なら、話は早いな…。この世界はどっちにしても終わってるんだ
だからさっさと離脱する方法もわかるか?」
「それは…」
「解決する方法はもう知っているんだろう?」
間近に春樹の顔が迫ると、どうしてもドキドキしてしまう。
偽物と思っても、魔王が化けただけだと思っても、心は春樹だと訴えている。
椎名にもわからないが、この目の前の男を抱きたいと、めちゃくちゃに犯したいと
思ってしまっている。
しかし、鎖があって自分から触れる事ができない。
春樹の手が椎名の胸の上に触ると唇を重ねてきた?
「俺を抱きたいか?目がそう言っているぞ?」
「抱かせてくれるのかよ?」
「俺のモノなるなら好きにさせてやろうか?」
「はっ、魔王様が勇者に抱かせてくっれるって?冗談だろ?」
鼻で笑ってみるが、本心ではすぐにでも犯したい。
魔王は微笑むと鎖を長くしていく。
決して外す訳ではない。
それでも自由に動けるようになると、目の前の春樹を抱きしめ押し倒していた。
貪るようにキスをして、薄い肌着を破り去った。
上半身が露わになると、身体に刻まれた傷や片方の胸は抉られたような痕さえあった。
「なんだよ…これ…お前魔王なんだろ?あんなに強いのに?」
「あぁ、拷問された時の痕だろ?…魔力を封じられたら俺は人並みにしか戦えない」
「そんな事が?」
「あるんだ。実際罠にかかって捕まったしな…幻滅したか?」
「痛かったのか?」
「抉られた時より、ぶっといので犯された時のが死ぬかと思ったけどな…嫌になったか?」
椎名はじっと見つめると無くなったはずの裂けた痕に舌を這わせた。
それでも感じるのか微かに声が漏れる。
何度も春樹にもしたように男なのに乳首が弱くて、何度も弄った覚えがある。
一緒に戯れあった時を思い出しながら触れると、同じ反応を返してくる。
下半身もビンビンに感じていて、もう後戻りは出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?
monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。
そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。
主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。
※今回の表紙はAI生成です
※小説家になろうにも公開してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる