好きになっていいですか?

秋元智也

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37 ストーカーの目的

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 レイジ「へー。逃げるの?その姿で?なんで?俺がせっかく来て
     あげたのに?」

拳を振り上げる礼司に咄嗟に目を瞑って身構えると腹にバチバチッと
痛みと痺れを感じた。
そう、これはスタンガンだったのだ。
完全に意識はなくならないが、しばらくの間だけ身動きが取れなく
なるという痴漢撃退グッズだった。
まさか自分に使われるとは思いもよらなかった。

 レイジ「殴る訳ないじゃん。俺はリヒトが大好きなんだからな~」

動けない状態の利久斗をレイジはじっと眺めていたが、さっきの薄い
生地の服を着せて満足そうに笑った。
マッサージとはじめに言っていた様に、体をうつ伏せにすると、足の
先から揉み始めた。

 レイジ「やっぱりパンパンになってるね~。解してあげるよ。
     ちゃんと俺を感じて」

そう言いながら、オイルを塗って右、そして左と交互に解していく。

 リクト「どうして、こんな事するんだよ。なんで来るんだよ」
 レイジ「もちろん、疲れてそうだったからだよ。それに、一目
     惚れしたんだ~」
 リクト「僕は好きにはならない」
 レイジ「それでもいいよ、きっと俺だけを見るようになるから」
 リクト「…」

(話が通じない!なにを言っても無駄かもしれない)

と思い始めていた。
このまま本当にマッサージだけで帰ってくれるといいのだがと、
不安で仕方がなかった。
背中まで一通り揉み終わると仰向けにされると、ガチャっと玩具の
手錠がかけられた。

 レイジ「逃げないでよね?終わったらちゃんと出て行くからさ~」

片手だけ柱に繋げられるとまた、足の先から始める。
なにがしたいのか不明なのもあるが、なぜ自分なのかが疑問だった。

 リクト「どうして、僕なんだ?」
 レイジ「ん~、それはリヒトが可愛いなって思ったからだよ~、
     そう俺の花嫁にいいでしょ」
 リクト「は?」

聴き間違えかと思ったが、そうではないらしい。

 リクト「リヒトだと、名乗った覚えはないが?」
 レイジ「なに言ってるの?そこのコンビニで働いてるでしょ?
     ビビィーて来たんだ~。首元のホクロの位置が間違い
     無いね。体つきも華奢だし、きっと抱いたらすっごく
     体の相性もいいと思うんだ~、俺ら。」
 リクト「なっ…」

礼司の目が怪しく光った気がした。息を呑むと、怖くなって来た。

 レイジ「なに?震えてるよ~、何もしないって~、それともシテ
     欲しいとか…?」
 リクト「やっ…やだっ…」
 レイジ「ふ~ん。なんか心外だな~、悪戯しちゃうぞ~」

ただじっとしている以外に方法はない、助けを呼びたくてもスマホ
は机の上の鞄の中だ。
それに、この状況では、誰も来ないだろう。いっそ騒いで隣の人に
通報でもしてもらうかとも考えたが、その前に電気ショックで言葉
を失うのが目に見えていた。

 レイジ「よーし、これで終わり~、どう?気持ちよかった?」
 リクト「…」
 レイジ「そう?毎回無視されるのって寂しいんだよ~。」
 リクト「ひぃっ…」

パンツの上から何度も擦られ、反応し始める自身にねっとりと
オイルを塗られ裏筋を迫り上げる。
足を開かされると指が入ってくるのがわかる。 

 リクト「何もしないって…」
 レイジ「ん~。ちょっと変更かな?男いたでしょ?ここ使って
     楽しんでるんなら俺もいいよね?」
 リクト「してない!何もないって」
 レイジ「信じられる訳ないじゃん。だってここ。こんなに淫乱
     なんだよ~使い込んでないとこんな風にはならないん
     だよ~」
 リクト「やっ…やだっ…助けて…」
 レイジ「誰も来ないって…わかんない?入れて下さいって言って
     みて?」
 リクト「ヤダっ…いやぁーー。」
 レイジ「うるさいよ!いいよ。痛いくらいのがいいよね?素直に
     ならない罰だよ」

そういうと中に入れていた指を抜くとまだ解されていないのを知って
いて、そのまま穿こうとする。
割れ目を左右に引っ張ると蕾に押し当てて無理やり入れようとする。
目の前がチカチカして、過去の映像が利久斗の頭の中をフラッシュ
バックした。
忘れていた記憶。楽しい思い出も、痛みも、恐怖も全てが思い起こ
される。
その時、玄関をノックする音がすると、ガチャっと鍵が開けられた。
合鍵を持っているのは優馬だけだった。でも、こんな時間になぜ?
という疑問を抱いた。

 ユウマ「利久斗ー!」
 リクト「助けて!優馬ーー!」
 レイジ「本当に邪魔なのがきたな~」

礼司は入れる直前で利久斗から離れると、優馬と向き合った。

 ユウマ「何やってやがる?この変態が!」
 レイジ「そんなの初夜の営みに決まってるじゃん。君、頭バカ
     なの?」
 ユウマ「嫌がってるだろうが!それに利久斗に汚い手で触るな」

優馬は一瞬で距離を詰めると殴りつけた。利久斗の格好はスケスケ
の布な為、何もかもが丸見え状態なのである。
体中を触られていた為か、高揚し優馬自身襲いそうになりそうで
顔を背けた。
玩具の手錠といえ、しっかり作られていて、外せなかったので、
気絶した男の服を調べて鍵を発見した。
あとは警察に連絡して不法侵入と強姦未遂という事で連行された。
今は服を着ているがさっきまでの格好のままだったら、さすがに
やばかったと胸を撫で下ろす優馬に利久斗は安堵したと同時に
下半身が勃起していることに気付いた。

 リクト「あのさ…それ…治めようか?」
 ユウマ「あっ…これはだな…さっきの格好見てたら…」
 リクト「うん。僕もちょっとキツくって…」

そう言ってしゃがむと優馬のズボンのチャックを下ろすと口で
咥え込んだ。

 ユウマ「利久斗っ!」

ピチャピチャと卑猥な音を立てるとジュルっと吸い付く。
前より上手くなっている利久斗になす術もなく、イかされていた。

 ユウマ「なぁ、素股でいいからさ~やっていいかな?」

そう言ってさっき少しだけ解された蕾を指した。

 リクト「いいよ~。最近やってなかったから苦しい…優馬の
     をイれて…」

優馬をしばらく帰したくないというのが本音だった。
今日はいろいろありすぎて、一人になりたくなかった。

 リクト「今日は一人にしないで…側にいて…」

優馬の首に腕を回すとギュッとしがみついた。それに答える
様に抱きしめ返すと、蕾を解しにかかった。
解れたのを確認すると、ゆっくりと中に挿入し出した。

 リクト「あっ…あぁ…そこっ…もっと…奥に…ぁっ…あぁ」

声が一層高くなるのを聞いて、いいところに当たった事を感じ
取った。
利久斗の許しも出たので、あの日以来彼を抱ける事が嬉しくて
張り切って腰を動かして期待に答えるかのように激しく抱いた。
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