70 / 89
70 真相の究明
しおりを挟む
利久斗が病室でぐっすり眠っている中、優馬と樹は杉本悠星の
事務所へと向かった。
ユウマ「杉本悠星って奴いる?」
受付の女性に聞くと優馬の態度に樹は肩を竦めた。
受付嬢「すいません、アポのない方はお繋ぎできない決まり
です」
ユウマ「今すぐアポ取ってくれよ」
受付嬢「それは、出来かねます。後日アポを取ってから出直
して下さい」
ユウマ「いるんだろ?どこに居るか教えてくれって言ってん
だよ」
受付嬢「ですから、アポを取ってからと…」
見かねて、樹は優馬を押しやると、警察手帳を見せた。
イツキ「悪いね。こういう者なんですよ。事件の参考人でし
てね、隠すとよくないですよ?」
メガネの下が笑っていない。
にこやかに笑みは作っているが、どう見てもすぐに教えろって
訴えていた。それを察したのか受付嬢のすぐに内線を取ると、
居場所を調べた。
受付嬢「大変すいません。杉本は別館の方へ行っていて、
今こちらには」
イツキ「では、別館の住所をお願いします。」
受付嬢「こちらです。」
すぐに、住所をメモった紙を差し出して来た。
それを持って、樹は優馬と共に別館へと向かう。
ユウマ「それ、便利なもんだな?」
イツキ「あぁ、警察手帳見せれば、大概はなんとでもなるよ」
ユウマ「わりぃ~な。俺だけじゃ、会うこともできねー。」
イツキ「こっちこそ、何も出来なかった。昔りくが傷ついていた
時に何にもできなかった…今度こそ何か出来たらって思
ったんだが。成長して無いのかもな。」
ユウマ「そんな事ねーだろ?俺もさ、あいつが居たから、ちゃん
とまともになれたって思えるんだ。だから、すっげー感謝
してるし、それ以上に、あいつの笑顔に救われてんだ。」
イツキ「大切にしてやってくれ。男同士だと、いろいろ偏見の目も
あるだろうけど、ようは自分自身だって事だ」
ユウマ「へ~。ライバルなのに?変な奴。毎朝、見張ってただろ?」
イツキ「バレていたか?自分なりのけじめだ。それに…」
ユウマ「それに?」
イツキ「利久斗以外に一目惚れしたんだ…この前。」
ユウマ「へ!おめでたいじゃねーか。相手は男か?女か?」
苦笑いを浮かべると、アクセルをふかした。別宅に着くと、車を降り
る直前に樹は優馬の方に向いて、『名もなき、CMのモデルの子だ』
と漏らした。
ユウマ「それって…あの…?」
苦笑いでなんとなく察したが、なんとも言えない偶然だった。
昔三宅仁美が取った一枚の写真。それをCMで起用すると言うこと
は聞いていた。
出来上がったCMを見て、少しドキっとしたのも事実だ。
でも、それが彼だと知っているのはごく僅かだった。
それを見て、惹かれるというのは、彼を心底好いているという事に
他ならない。
優馬は覚悟を決め、これが終わったら、利久斗と話をしようと決めた。
別宅には撮影用に機材がいくつか運ばれていた。
受付けを通り、中へと入る。中は広いワンルームが何個かあるよう
だった。
1箇所の部屋のランプが点滅していて、今使っているようだった。
中では、AV撮影が始まったばかりだった。
監督もスタッフも一丸となってライトの光や影に気を使い、ベット
の周りをせわしなく動いていた。
ベットの上では、男優が足を開いて男性を受け入れようとしていた。
わざとらしい喘ぎ声を大きくあげて息遣いも大袈裟に感じた。
挿入されてからは、ビデオ向けなのか、一段と大袈裟になる。
腰を入れられると、左右に頭を振り嫌がる様に表情を歪める。
無理矢理という程で進んでいるらしく、他のマスクマン達も男優を
責め立てる。
側から見ていると、優しい手つきでゆっくりとした挿入に、動きも
合わせていっているようにしか見えない。撮影というのは、こうい
うものなのかとげんなりした。そういえば、昔見ていたAV女優も
結構大袈裟に声を上げては、大袈裟に感じているように演じていた
のを思い出す。
ユウマ「なんか、こんなふうに撮ってるんだな~。わざとらし過
ぎんだろう?」
イツキ「そんなもんじゃないか?実際は違うからな~。」
ユウマ「ふ~ん。」
イツキ「いつも見てんだろう?」
ユウマ「いつもはそんな余裕ねーよ。あいつのアレ見たら、理性
飛ぶぜ」
イツキ「…」
外野の声が聞こえたのか、男優が途中でストップをかけてきた。
マサミ「ねー。そこの人!煩い!」
イツキ「悪いね、見学させてもらってるよ。」
マサミ「へ~。結構二枚目じゃん。どう?僕と今から?」
イツキ「遠慮するよ。捜査で来てるんでね。」
そういうと警察手帳を出した。
イツキ「田嶋利久斗を知っているね?昨日ここに来ていたはずだ」
その言葉に、全員が反応を示した。監督は下を向き何か言いたそう
だった。
イツキ「傷害事件として追っていてね。昨日一体何があったのか
教えて貰えるかな?もちろん、言いにくいなら署に来て
貰う事になるけどいいかな?」
監督 「あれは、生田くんと社長の悪ふざけですよ」
そう言い出すと、スタッフも男性も口々に言い始めた。
彼が目を覚ましてからの勘違いから始まった撮影について。
黙って聞いていた優馬が段々と顔を赤くしていって、今にも掴みか
かりそうであった。
生田雅美の方はといえば、平然を装っていたが、少し震えていた
ように思える。大体の事情は分かったが、直接の原因は偶然の
出来事のようだった。
その後の事を生田から聞いた監督は愕然としていた。
監督 「彼はどうなったんですか?」
イツキ「今は眠っているよ。ただ、両目の視力を失っている。
そして何より医者としてはもう、続けていく事はでき
ない。人の人生を奪ったんだよ。その重さがわかって
いるのか?」
事情を聞いている最中に扉が開き、杉本悠星が入ってきた。
監督 「社長…」
ユウマ「あんたが、杉本悠星か?」
ユウセイ「事情は納戸くんから聞いたよ。まさかそんな事になる
なんてな。」
イツキ「拉致と監禁。傷害の罪で署まで同行いただこうか?」
ユウセイ「いいだろう、だが、弁護士を呼ばせてくれ」
イツキ「いいだろう」
そういうと、スマホで連絡を取り、樹の車に乗り込んだ。
後ろでは生田雅美が優馬の姿に驚きを抱いていた。
マサミ「高橋だよな?なんで不良が警察と一緒に乗り込んで
来てんのさ」
ユウマ「関係ねーだろ?お前誰だよ」
マサミ「同じ中学だっただろ?覚えてないか…って事は田嶋
の毎晩の相手は高橋だったわけだ?へ~意外!」
ユウマ「お前も許したわけじゃねーからな。あいつを傷つけ
る奴は絶対に許さね~。」
マサミ「お~こわっ。意外とゲイが多い事が嬉しかっただけ
だって」
ユウマ「俺はゲイじゃねーよ。あいつだから好きなんだ。男に
興味はねーよ」
はっきりとした発言に目を丸くし、笑いが込み上げてきた。
生田は腹を抱えて笑った。男を毎晩抱いていて、ゲイじゃないって…。
予想外の素直な反応に田嶋が羨ましくもあった。
自分はこの仕事を天職だと思ってやっている。そのかわり、失った
モノは大きかった。かつての恋人である山田俊もその一つ。
もう会うこともないだろう。雅美が他の男に抱かれる事を最後まで
反対していた。
反対するならと、別れを切り出した。
少しはごねて来るかと思うと、すんなり離れて行ってしまった。
今は何をしているのだろうと調べさせると、普通の会社でサラリー
マンをやっていた。
そして、上司の娘と婚約していた。
普通に幸せを手に入れたようだった。雅美の事など学生時代の火遊
びでしかなかったのだった。
寂しさと、悲しみが込み上げて来たが、それでも自分で選んだ道。
一人になっても、やっていける。
そう思って生きてきたのだ。中学から、そのまま付き合いが続いて
いた者がいたなんて思ってもみなかった。
久しぶりに見た田嶋はどこか色っぽくもあった。
優馬は昔の様に誰にでもガン飛ばしていた不良が普通の人に戻った
様だった。
しかし、怒りだすと、昔のままだ。
事務所へと向かった。
ユウマ「杉本悠星って奴いる?」
受付の女性に聞くと優馬の態度に樹は肩を竦めた。
受付嬢「すいません、アポのない方はお繋ぎできない決まり
です」
ユウマ「今すぐアポ取ってくれよ」
受付嬢「それは、出来かねます。後日アポを取ってから出直
して下さい」
ユウマ「いるんだろ?どこに居るか教えてくれって言ってん
だよ」
受付嬢「ですから、アポを取ってからと…」
見かねて、樹は優馬を押しやると、警察手帳を見せた。
イツキ「悪いね。こういう者なんですよ。事件の参考人でし
てね、隠すとよくないですよ?」
メガネの下が笑っていない。
にこやかに笑みは作っているが、どう見てもすぐに教えろって
訴えていた。それを察したのか受付嬢のすぐに内線を取ると、
居場所を調べた。
受付嬢「大変すいません。杉本は別館の方へ行っていて、
今こちらには」
イツキ「では、別館の住所をお願いします。」
受付嬢「こちらです。」
すぐに、住所をメモった紙を差し出して来た。
それを持って、樹は優馬と共に別館へと向かう。
ユウマ「それ、便利なもんだな?」
イツキ「あぁ、警察手帳見せれば、大概はなんとでもなるよ」
ユウマ「わりぃ~な。俺だけじゃ、会うこともできねー。」
イツキ「こっちこそ、何も出来なかった。昔りくが傷ついていた
時に何にもできなかった…今度こそ何か出来たらって思
ったんだが。成長して無いのかもな。」
ユウマ「そんな事ねーだろ?俺もさ、あいつが居たから、ちゃん
とまともになれたって思えるんだ。だから、すっげー感謝
してるし、それ以上に、あいつの笑顔に救われてんだ。」
イツキ「大切にしてやってくれ。男同士だと、いろいろ偏見の目も
あるだろうけど、ようは自分自身だって事だ」
ユウマ「へ~。ライバルなのに?変な奴。毎朝、見張ってただろ?」
イツキ「バレていたか?自分なりのけじめだ。それに…」
ユウマ「それに?」
イツキ「利久斗以外に一目惚れしたんだ…この前。」
ユウマ「へ!おめでたいじゃねーか。相手は男か?女か?」
苦笑いを浮かべると、アクセルをふかした。別宅に着くと、車を降り
る直前に樹は優馬の方に向いて、『名もなき、CMのモデルの子だ』
と漏らした。
ユウマ「それって…あの…?」
苦笑いでなんとなく察したが、なんとも言えない偶然だった。
昔三宅仁美が取った一枚の写真。それをCMで起用すると言うこと
は聞いていた。
出来上がったCMを見て、少しドキっとしたのも事実だ。
でも、それが彼だと知っているのはごく僅かだった。
それを見て、惹かれるというのは、彼を心底好いているという事に
他ならない。
優馬は覚悟を決め、これが終わったら、利久斗と話をしようと決めた。
別宅には撮影用に機材がいくつか運ばれていた。
受付けを通り、中へと入る。中は広いワンルームが何個かあるよう
だった。
1箇所の部屋のランプが点滅していて、今使っているようだった。
中では、AV撮影が始まったばかりだった。
監督もスタッフも一丸となってライトの光や影に気を使い、ベット
の周りをせわしなく動いていた。
ベットの上では、男優が足を開いて男性を受け入れようとしていた。
わざとらしい喘ぎ声を大きくあげて息遣いも大袈裟に感じた。
挿入されてからは、ビデオ向けなのか、一段と大袈裟になる。
腰を入れられると、左右に頭を振り嫌がる様に表情を歪める。
無理矢理という程で進んでいるらしく、他のマスクマン達も男優を
責め立てる。
側から見ていると、優しい手つきでゆっくりとした挿入に、動きも
合わせていっているようにしか見えない。撮影というのは、こうい
うものなのかとげんなりした。そういえば、昔見ていたAV女優も
結構大袈裟に声を上げては、大袈裟に感じているように演じていた
のを思い出す。
ユウマ「なんか、こんなふうに撮ってるんだな~。わざとらし過
ぎんだろう?」
イツキ「そんなもんじゃないか?実際は違うからな~。」
ユウマ「ふ~ん。」
イツキ「いつも見てんだろう?」
ユウマ「いつもはそんな余裕ねーよ。あいつのアレ見たら、理性
飛ぶぜ」
イツキ「…」
外野の声が聞こえたのか、男優が途中でストップをかけてきた。
マサミ「ねー。そこの人!煩い!」
イツキ「悪いね、見学させてもらってるよ。」
マサミ「へ~。結構二枚目じゃん。どう?僕と今から?」
イツキ「遠慮するよ。捜査で来てるんでね。」
そういうと警察手帳を出した。
イツキ「田嶋利久斗を知っているね?昨日ここに来ていたはずだ」
その言葉に、全員が反応を示した。監督は下を向き何か言いたそう
だった。
イツキ「傷害事件として追っていてね。昨日一体何があったのか
教えて貰えるかな?もちろん、言いにくいなら署に来て
貰う事になるけどいいかな?」
監督 「あれは、生田くんと社長の悪ふざけですよ」
そう言い出すと、スタッフも男性も口々に言い始めた。
彼が目を覚ましてからの勘違いから始まった撮影について。
黙って聞いていた優馬が段々と顔を赤くしていって、今にも掴みか
かりそうであった。
生田雅美の方はといえば、平然を装っていたが、少し震えていた
ように思える。大体の事情は分かったが、直接の原因は偶然の
出来事のようだった。
その後の事を生田から聞いた監督は愕然としていた。
監督 「彼はどうなったんですか?」
イツキ「今は眠っているよ。ただ、両目の視力を失っている。
そして何より医者としてはもう、続けていく事はでき
ない。人の人生を奪ったんだよ。その重さがわかって
いるのか?」
事情を聞いている最中に扉が開き、杉本悠星が入ってきた。
監督 「社長…」
ユウマ「あんたが、杉本悠星か?」
ユウセイ「事情は納戸くんから聞いたよ。まさかそんな事になる
なんてな。」
イツキ「拉致と監禁。傷害の罪で署まで同行いただこうか?」
ユウセイ「いいだろう、だが、弁護士を呼ばせてくれ」
イツキ「いいだろう」
そういうと、スマホで連絡を取り、樹の車に乗り込んだ。
後ろでは生田雅美が優馬の姿に驚きを抱いていた。
マサミ「高橋だよな?なんで不良が警察と一緒に乗り込んで
来てんのさ」
ユウマ「関係ねーだろ?お前誰だよ」
マサミ「同じ中学だっただろ?覚えてないか…って事は田嶋
の毎晩の相手は高橋だったわけだ?へ~意外!」
ユウマ「お前も許したわけじゃねーからな。あいつを傷つけ
る奴は絶対に許さね~。」
マサミ「お~こわっ。意外とゲイが多い事が嬉しかっただけ
だって」
ユウマ「俺はゲイじゃねーよ。あいつだから好きなんだ。男に
興味はねーよ」
はっきりとした発言に目を丸くし、笑いが込み上げてきた。
生田は腹を抱えて笑った。男を毎晩抱いていて、ゲイじゃないって…。
予想外の素直な反応に田嶋が羨ましくもあった。
自分はこの仕事を天職だと思ってやっている。そのかわり、失った
モノは大きかった。かつての恋人である山田俊もその一つ。
もう会うこともないだろう。雅美が他の男に抱かれる事を最後まで
反対していた。
反対するならと、別れを切り出した。
少しはごねて来るかと思うと、すんなり離れて行ってしまった。
今は何をしているのだろうと調べさせると、普通の会社でサラリー
マンをやっていた。
そして、上司の娘と婚約していた。
普通に幸せを手に入れたようだった。雅美の事など学生時代の火遊
びでしかなかったのだった。
寂しさと、悲しみが込み上げて来たが、それでも自分で選んだ道。
一人になっても、やっていける。
そう思って生きてきたのだ。中学から、そのまま付き合いが続いて
いた者がいたなんて思ってもみなかった。
久しぶりに見た田嶋はどこか色っぽくもあった。
優馬は昔の様に誰にでもガン飛ばしていた不良が普通の人に戻った
様だった。
しかし、怒りだすと、昔のままだ。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる